リプサリスの育て方

更新日 2025年05月04日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

リプサリスの基本情報

植物名リプサリス
学名Rhipsalis
和名リプサリス
英名Rhipsalis
別名森林サボテン、ヒモサボテン
原産地中央アメリカ、南アメリカ、西インド諸島などの熱帯雨林
科名サボテン科
属名リプサリス属
開花時期4月~6月

リプサリスは、中央アメリカや西インド諸島の熱帯林を原産地とするサボテン科の多肉植物です。

原産地では地面に根付くのではなく、他の樹の上や岩に根を張って生育していることから、森林サボテンとも呼ばれています。

サボテン科の植物ですがトゲがなく、紐のような細長い茎をニョキニョキとたくさん伸ばすユニークな姿が特徴です。

茎は柔らかく、色んな方向に垂れ下がるように伸びて成長していくので、ハンギング仕立てにして飾るのに向いています。

おしゃれに飾って楽しめるほか、暑さに強く耐陰性もあるため初心者にも育てやすいインテリアグリーンとして人気です。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

リプサリスは約60の品種があり、茎の形状や花色などがそれぞれ違います。

主な品種は以下の通りです。

品種特徴
カスッサリプサリスの代表的な品種
細長い茎をたくさん伸ばし、白い花を咲かせる
茎がどんどん枝分かれして、鉢を覆うくらいボリュームがでる
ホリダにょろにょろとした形状の太い茎をもつ個性的な品種
全体に白い毛が生えている
ラムローサ笹の葉のような平べったい茎をもつ
日光や寒暖差によって、茎が緑色から濃い赤色になる珍しい品種
ピンクが混ざったクリーム色の花が咲く
ケレウスクラ線香花火のように枝分かれをする品種
1、2本ぴょこんと真上に伸びるのが特徴
「青柳」の名で流通することもある
エワルディアナ細長くカクカクした茎が特徴
透けるような薄く白い花を咲かせる
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リプサリスの葉っぱの形

サボテン科であるリプサリスには葉っぱが無く、紐のような形状をした茎(葉状茎)を生やします

茎はいくつも分岐して色々な方向に伸び、垂れ下がるように成長するのが特徴です。

茎の形状は品種によって様々で、太い紐状のものやサボテンのように肉厚で楕円形のものなどがあります。

リプサリスはどんな花が咲く?

リプサリスは1cmほどの小さな可愛らしい花を茎の先に咲かせます。

花の色は白色やクリーム色、黄色、ピンクがかった白色など品種により様々です。

また、花後には白色や鮮やかなピンク色の丸い実をつけます。

リプサリスの花言葉

リプサリスの花言葉「燃える心」「温かい心」「偉大」「枯れない愛」です。

リプサリスを含むサボテン科の植物の共通の花言葉になっています。

「燃える心」はサボテンの花が燃えるような赤い色をしていることが由来で、「偉大」「枯れない愛」は砂漠の過酷な環境でも強く生きる生命力を表しています。

リプサリスの育て方

リプサリスは初心者でも育てやすい植物ですが、丈夫に育てるにはいくつかポイントがあります。

水やりの頻度や肥料などについて以下で解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

水やりの頻度

リプサリスは熱帯雨林が原産地なので湿気を好みますが、土の中が常に濡れている状態は苦手です。

基本的に土の状態は乾燥気味にして育てましょう。

生育期である春から秋にかけては1、2週間に一回程度、土が完全に乾いてから水やりをします。

成長が穏やかになる秋冬にはさらに少ない頻度の水やりで大丈夫です。

茎が萎んでいたり、しわが出来ていたりしたら水切れのサインなので注意しましょう。

また、茎部は湿度が高い環境を好むので適度に葉水をすることで元気に育ちます。

特に乾燥しやすい冬場はこまめに葉水をしましょう。

肥料のあげ方

4~6月と9~10月に緩効性肥料を1、2ヶ月に1度、もしくは液体肥料を2週間に1度与えます

冬は休眠期のため、基本的に肥料を必要としません。

過度な肥料を与えると肥料焼けを起こしてしまうので控えるようにしましょう。

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病害虫・害虫対策

リプサリスは病害虫が基本的につきにくい植物ですが、稀にハダニやカイガラムシが発生することがあります。

ハダニが発生した場合はテープで取り除くか水で洗い流す、カイガラムシは殺虫剤を撒くのが効果的です。

普段から葉水を行い、風通しをよくすることで病害中の発生を予防することができます。

種まきと植え方

種まきは暖かくなってきた春頃に行いましょう。

種は通販や花後にできる実から入手できます。

採取した種をまく際には表面のゼリー状のものを取り除いてから、鉢にいれた小粒の鹿沼土にまきましょう。

まく際には土を濡らしておき、種に土がかかるか、かからないか程度にごく浅くまくのがポイントです。

水を張った鉢受け皿に鉢を置き、加湿のためにラップをして乾燥しないように管理しましょう。

発芽には1週間程度かかります。

リプサリスの葉が落ちる原因は?

リプサリスの茎が落ちる原因は、日光不足や水切れなどが原因です。

日当たりが悪いと、生育が悪くなり茎が枯れたり、取れて落ちたりするので日当たりのよい場所に移動させましょう。

なお、直射日光の強い光は葉焼けを起こすので注意が必要です。

リプサリスは乾燥に強い植物ですが、過度な乾燥は株を痛める原因になります。

茎にしわができる、茶色や黄色に変色しているなどの水切れのサインを見逃さないようにして、しっかりと水やりの管理をしましょう。

リプサリスの栽培環境

熱帯雨林が原産地であるリプサリスは、日光が入りにくい草木で覆われた環境で育つため耐陰性がありますが、基本的には日当たりがよい場所を好みます。

用土は、排水性と保水性のバランスが取れたものがよいでしょう。

暑さには強いですが寒さには弱いので、枯らさないためには温度管理も重要なポイントになります。

適切な栽培環境を整えてリプサリスを元気に育てましょう

置き場所と日当たり

リプサリスは基本的には日当たりのいい場所を好む植物ですが、直射日光の強い光に当たると葉焼けを起こすため注意が必要です。

直射日光を避け、レースカーテン越しの柔らかい日が当たる場所に置くようにします。

日光が当たらない側は間延びしてしまうので、時々株の向きを変えて全体的に日があたるようにしましょう。

リプサリスは多湿を好みますが、風通しが悪い場所では稀に虫がわく可能性があるので、サーキュレーターなどを活用して通気性をよくするのが大事です。

また、茎が傷むためエアコンの風が直接当たる場所には置かないようにしましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

リプサリスの適切な温度は15~30℃です。

暑さに強いですが真夏の40℃近い温度では枯れてしまう恐れがあります。

水を控えれば最低5℃まで耐えられるとされていますが、基本的に寒さには弱いので10℃以下の環境に置かないように管理しましょう。

用土

リプサリスは、原産地では腐葉土やピートモスなどの、有機物が微生物により分解されてできた腐植質が多く含まれた土に生育しています。

そのため、鉢植えで育てる場合も、排水性があり、ある程度の保水性がある用土が適しています。

用土は市販の多肉植物用のものを使用するのが無難です。

自分で作る場合は、赤玉土と鹿沼土、腐葉土を混ぜ合わせます。

鹿沼土と腐葉土は同じ割合で混ぜ、赤玉土は他の土より少し多めにするのがポイントです。

ハンギングで飾る場合はパーライトやバーミキュライトを混ぜて用土を軽くしましょう。

ハンギングの方法

リプサリスは茎が垂れるように成長するので、吊るして飾るハンギングに向いています。

ハンギングで飾る方法としては、ハンギングバスケットを使用するのが一般的です。

カーテンレールやダクトレールに飾れる吊り鉢タイプや、壁に設置できる壁掛けタイプなどがあります。

あまり重い鉢を使用するとレールに負担がかかって、壊れたり落ちたりする危険があるので、吊るす際には重量に注意しましょう。

また、オシャレに鉢を吊るせるハンギングスタンドやハンギングポールといったアイテムもあります。

リプサリスの種まき

リプサリスは種から育てることも可能です。

以下で種まきに適した時期などについて解説します。

種まきにおすすめの時期は4月~6月

種まきは4月~6月の春頃に行うのがおすすめです。

冬場の気温が低い時期は発芽しない可能性があるので気温が高くなってくる時期にまくようにしましょう。

リプサリスを種から育てると大変?

リプサリスを種から育てるには、種まきから発芽までの管理や植え替えなど、たくさんの作業が必要になります。

種から育てるのを楽しめる方はよいですが、手間や時間をかけたくない方は苗を購入するのがおすすめです。

リプサリスの開花時期

リプサリスの花は様々な色があり、小さく可憐に咲く姿はとても魅力的です。

以下でリプサリスの開花時期や花が咲かない原因について解説します。

開花時期は4月~6月

リプサリスの開花時期は4月~6月です。

リビングなどの温かい室内で育てている場合は1月頃から咲くこともあります。

リプサリスの花が咲かない原因は?

リプサリスの花が咲かないのは以下の原因が挙げられます

それぞれの原因についてしっかり対応して、可愛らしい花を咲かせましょう。

原因対処法
日当たりが悪いレースカーテン越しの柔らかい光が当たる場所に移動させる
水やりが適切でない春夏は1,2週間に一回程度、土が完全に乾いてから水やりをする
秋冬はさらに少なくする
鉢が小さい大きい鉢に植え替える
栄養が足りていないリン酸が多く配合された肥料を与える

リプサリスの増やし方

リプサリスは挿し木や株分けで増やすことが可能です。

比較的簡単にできるので、1株からたくさん増やして育てることができます。

挿し木(挿し芽)のやり方

リプサリスの挿し木は、水を与えながら水苔で育てる方法と、乾燥させて発根させる方法があります。

茎を10cmほど節目でカットし、セルトレーにいれた水苔に挿して発根を待ちます

直射日光をさけて管理し、水苔が乾ききる前に水やりをするのがポイントです。

2週間から1か月程度で発根するので、その後鉢に植え替えましょう。

挿し木を土で行う場合は、カットした茎を日陰で乾燥させておくと2、3週間で発根します。

挿し木用の土に茎を挿し、水苔の場合と同じように水やりをしながら直射日光を避けて管理しましょう。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

剪定は4月~6月、9月~10月に、株分けは4月~6月に行いましょう。

どちらも生育期で気温の上がる時期が適しています。

植え替え時期はいつがいい?

植え替えは生育期である春か秋に行いましょう

気温が10℃以上になってきたら植え替えに適した時期です。

鉢替えのやり方

株を鉢から抜き、ついている土を半分程度ほぐして落とします。

長く伸びた根や、痛んだ根はカットしましょう。

一回り大きい鉢に土を半分いれて株を載せ、その上から根が表面から見えなくなるくらいまで土を入れていきます。

割りばしなどでつついて、空洞部分がないようにしっかりと土を充填させるのがポイントです。

植え替えたら、カットした根の回復のため一週間ほど水やりは控えます

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