ドラセナ サンデリアーナゴールドの育て方
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。
ドラセナ サンデリアーナゴールドの基本情報
名称 | ドラセナ サンデリアーナ ゴールド |
学名 | Dracaena sanderiana ‘Gold |
英名 | Lucky bamboo、Ribbon dracaena |
和名 | 銀葉千年木(ギンヨウセンネンボク) |
別名 | ミリオンバンブー、開運竹、万年竹、富貴竹 |
原産地 | 熱帯アジア、熱帯アフリカ |
科名 | リュウゼツラン科 |
属名 | ドラセナ属 |
開花時期 | 5月~7月 |
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドは黄色と緑のストライプカラーの葉が印象的な観葉植物です。
幹がやわらかいため根元を編み込んだり、くるくるとカーブさせたりとユニークなアレンジが施された姿を見たことがある方も多いでしょう。
また、葉をすべて落としたドラセナ サンデリアーナは「ミリオンバンブー」と呼ばれ、シンプルで味のある観葉植物として親しまれています。
「開運竹」「万年竹」など竹のつく呼び名も多く、細長く先のとがった葉や節のある幹など見た目もよく似ていますが、竹ではなくドラセナの仲間です。
風水的にも縁起の良い植物で、長寿の象徴や金運アップのアイテムとして人気があります。
月別栽培カレンダー
種まき
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
植え付け・植え替え
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
肥料
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
開花
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
種類と品種
ドラセナ サンデリアーナは光沢のある先のとがった葉が特徴の観葉植物です。
葉を取り除き竹のような見た目を楽しむミリオンバンブーのほか、斑の色合いが異なる以下のような品種があります。
ミリオンバンブー | サンデリアーナの葉を取り竹のような見た目にしたもの |
ドラセナ サンデリアーナ ゴールド | 明るい緑に黄色の斑が入る鮮やかな葉が特徴 |
ドラセナ サンデリアーナ ホワイト | グリーンの葉のふちにホワイトのストライプが入る |
ドラセナ サンデリアーナ グリーンクィーン | やや肉厚で濃いグリーンの葉っぱが特徴 |
ドラセナ サンデリアーナゴールドの葉っぱの特徴
ドラセナ サンデリアーナの葉っぱは光沢があり、細長くとがった葉がやや垂れ下がって生えるのが特徴です。
多くの品種でストライプ状の斑が入り、色によって品種が異なります。
とくに、ドラセナ サンデリアーナ ゴールドはライトグリーンの葉に黄色いストライプ模様が美しく、室内に明るい印象を添えてくれるでしょう。
ドラセナ サンデリアーナゴールドは花が咲く?
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドは、ごく稀に白い花火のように華やかで美しい花を咲かせます。
頂部に細長い花茎をたくさんつけ、甘い香りのする花が夕方から夜にかけて次々と開花するのが特徴です。
ただし、ドラセナ サンデリアーナに花が咲くのは樹木が成熟したときだけで、一生花を咲かせない株も珍しくありません。
ドラセナ サンデリアーナゴールドの花言葉
ドラセナ サンデリアーナ全体の花言葉は「長寿」「開運」「幸福」です。
長寿や開運の象徴とされてきた竹に見た目が似ていることに由来し、縁起の良い花言葉がつけられています。
ドラセナ サンデリアーナゴールドの育て方
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドの育て方のポイントは次の通りです。
- 水やりは土の表面が乾いてからたっぷりあげる
- 葉水は年間を通してこまめに行う
- 肥料は4月~9月の生育期のみ与える
- 花芽は株を弱らせるためなるべく取り除く
- 変色した葉は取り除くか葉先をカットする
- 種まき時期は4月~5月
- 剪定時期は5月~9月
ここではドラセナ サンデリアーナ ゴールドの育て方を詳しく解説します。
水やりの頻度
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドに適した水やりの頻度は季節によって異なります。
春~秋 | 土の表面が乾いたら |
冬 | 土の表面が乾いて2日~3日後 |
水やりは土の表面が完全に乾いてから行うのがポイントです。
比較的水を好む植物なので、与えるときは鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えましょう。
とくに夏場は乾燥しやすいため、水を切らさないよう土の状態をこまめに確認してください。
反対に休眠する冬は水を与えすぎると根腐れの原因になるので注意が必要です。
葉の乾燥対策や病害虫の予防のため、葉水は年間をとおしてこまめに行いましょう。
肥料のあげ方
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドに肥料を与える時期は4月~9月の生育期です。
肥料を適切に与えることで葉の色つやが良くなり丈夫に育ちます。
遅効性の置き肥は2か月に1度、即効性の液体肥料は2週間に1度を目安に与えましょう。
水耕栽培の場合は水換えのときに液体肥料を混ぜ溶かします。
なお、冬は肥料を吸収できずに与えるとかえって弱ってしまうため、置き肥が土に残っている場合は寒くなる前に取り除いてください。
花が咲いた後の処置
ドラセナ サンデリアーナは開花に多くの栄養を必要とするため、花をそのままにすると株が弱ってしまいます。
観葉植物として長く楽しむときは、花が咲いたらなるべく早めに取り除くことが大切です。
開花のために伸ばした枝を清潔なハサミで根元からカットしましょう。
花芽のついた枝は切り落としたあと花瓶に挿せば、切り花として楽しめます。
なお、ドラセナ サンデリアーナが開花するには樹木が成熟していることが必要です。
水耕栽培やハイドロカルチャーでは栄養が不十分なため、花が咲くことはほとんどありません。
病害虫・害虫対策
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドは次の害虫が発生する場合があります。
病害虫 | 特徴 | 対策 |
ハダニ | 葉の表面が白い斑点になる、葉先が黄色く枯れる | 流水で洗い落とすか、殺虫剤を使用する |
カイガラムシ | 葉に白い糸状のものや黒いカビのようなものがつく | 柔らかい布やブラシで葉についたカイガラムシをこすり落とす |
こまめな葉水と風通しを良くすることで病害虫を予防できます。
とくに夏場はハダニが発生しやすいので、葉の裏や生え際まで毎日葉水するのがポイントです。
風通しを良くするために、葉の密集した部分は適度に選定しておきましょう。
種まきと植え方
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドの種まきは、あたたかくなり始める4月~5月に行います。
種まきの主な手順は以下を参考にしてください。
- 浅めの容器か種まきポットに種まき用の土をいれる
- 種を置いて軽く土をかぶせ、たっぷりの水を与える
- 乾燥しないように霧吹きや腰水で管理する
発芽までの1~2か月は水を切らさないよう、土の状態をこまめにチェックしましょう。
ある程度大きく育ったら新しい鉢に植え替えます。
剪定と切り戻し
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドは生育旺盛な植物なので、こまめな剪定が必要です。
葉っぱが密集している部分や育ちすぎた部分、変色した枝や葉先などをカットして見栄えを整えましょう。
枝や幹などどの部分を切り戻しても問題ないため、生育期の前に強剪定するのもおすすめです。
根元から脇芽が生えてきた場合も、邪魔な部分はカットしてボリュームを調整してください。
見栄えを良くするため切り口は葉っぱで隠すようにカットし、幹の節についた白や茶色の皮は取り除きましょう。
なお、カットした枝は挿し木や切り花としても楽しめます。
ハイドロカルチャーでも育てられる?
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドはハイドロカルチャーでも育てられます。
ハイドロカルチャーは土を使わずに、細かい穴がたくさん空いたハイドロボールという植え込み材を用いる栽培方法です。
清潔で虫がつきにくく、水の管理がしやすい特徴があります。
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドをハイドロカルチャーに植え替える手順は以下のとおりです。
- ドラセナ サンデリアーナ ゴールドを土からそっと出す
- 根を水で洗い、土を完全に落としておく
- 容器の半分ほどハイドロボールをいれ、割りばしなどでつついて隙間を埋める
- 株を置いてハイドロボールを詰めて固定する
- 割りばしでつついて隙間を埋める
- 水を容器の20%くらいまでいれる
ハイドロカルチャーで育てるときは底に穴のない鉢を用いるため、コップやお皿などお好みの容器を活用できます。
なお、ハイドロカルチャーには根腐れしやすいというデメリットがあり、水が常に入った状態は好ましくありません。
根腐れを防ぐために、前の水が完全になくなってから新しい水を与え、必要に応じて根腐れ防止剤も使用しましょう。
水が管理しやすいよう残量が見えるガラスの容器に植えるか、水位計で水量をチェック管理するのがおすすめです。
ドラセナ サンデリアーナゴールドの栽培環境
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドの栽培に適した環境は次のとおりです。
置き場所 | 明るい半日陰 |
温度 | 20~30度(耐寒温度10度) |
用土 | 観葉植物用の土 |
ここではドラセナ サンデリアーナ ゴールドの栽培環境をそれぞれ詳しく解説します。
置き場所と日当たり
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドを育てる場所は、明るい半日陰が適しています。
耐陰性が高いので室内でも育ちますが、暗い場所に長く置くと一部の枝がひょろりと伸びる徒長や葉が萎れる原因になるため注意が必要です。
また、直射日光にも弱く、日差しに当たりすぎると葉っぱの色が悪くなってしまいます。
そのため、直射日光が当たらない明るい室内や、レースカーテン越しの窓際などに置くのがおすすめです。
風通しの良い場所を好むので時々窓を開けて風をいれるか、直射日光が当たらない時間にベランダなどに出してあげましょう。
ただし、エアコンの風が当たると乾燥で枯れてしまうため、直風が当たらないように気を付けてください。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドの生育に適した温度は20~30度です。
寒さには弱いため冬は室内で育て、夜は冷気の入る窓辺からは離れた場所に置いてください。
7度くらいまでは耐えられますが、元気に冬越しさせるには10~15度以上になるよう環境を整えてあげると良いでしょう。
用土
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドは保水性があり水はけの良い土を好みます。
市販の観葉植物用の培養土を使用するか、自分で作る場合は赤玉土7割、腐葉土3割のバランスになるよう配合しましょう。
また、水耕栽培やハイドロカルチャーでも育てられるため、置き場所や状況に合わせて楽しめます。
ドラセナ サンデリアーナゴールドの増やし方
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドを増やす方法は挿し木や水挿しが一般的です。
初めてでも比較的簡単に増やせるので、剪定した枝を使ってぜひ挑戦してみてください。
挿し木のやり方
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドの挿し木は生育期の5月~9月に行うと、比較的早く発根します。
剪定で切り落とした枝から、状態の良いものを選んで発根させましょう。
挿し木の具体的な手順は以下のとおりです。
- 切り口を斜めにカットし、葉っぱは上の方の3枚程度を残して取り除く
- 切り口を水に浸け、3時間以上置く
- 鉢に観葉植物用の土をいれ、切り口を挿しこみ倒れないように固定する
- 発根するまで風通しの良い半日陰で育てる
植えた後は通常通りのお手入れで大丈夫です。
生育期であれば2週間ほどで発根するため、しっかり根を張ったら植え替えましょう。
水挿しのやり方
水挿しは挿し木を土ではなく水に浸けて行う方法です。
細い枝よりも健康的な太い枝を選ぶのがポイントで、水挿しの具体的な手順は以下のとおりです。
- 先端から10cmほどの部分を斜めにカットし、葉っぱは上部の3枚程度を残して取り除く
- 水をいれた透明の花瓶に挿して明るい場所に置く
- 根と新芽が出たら鉢に植え替える
水は2日~3日に1度を目安に取り替え、発根を促すため水耕栽培用の肥料をいれましょう。
発根が確認できるように、ガラスの花瓶を使うのがおすすめです。
鉢に植え替えた後は乾燥しやすいため、株全体に霧吹きでたっぷり水を与えてください。
植え替え時期はいつがいい?
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドは生育旺盛なため、毎年の植え替えが必要です。
生育期の5月~6月に行うとダメージが少なく、回復も早くなります。
植え替えが面倒だからと大きすぎる鉢に植えるのは、水もちが良すぎて根腐れの原因になるためおすすめできません。
植え替えは1~2回り大きな鉢を目安にし、あまり大きくしたくない場合は鉢のサイズをそのままに、根っこをカットすると良いでしょう。
鉢替えのやり方
ドラセナ サンデリアーナ ゴールドは1週間ほど水やりを控え、土を乾燥させておくと植え替えがスムーズです。
具体的には以下の手順で鉢替えを行います。
- 1~2回り大きい鉢に鉢底石を敷き、鉢の3割を目安に土をいれる
- サンデリアーナ ゴールドを丁寧に引き抜き、土を落としながら根をほぐす
- 傷んだ部分をカットする
※あまり大きく成長させたくない場合は、このとき根を多めにカットする - 新しい鉢にいれて土をかぶせる
- 株がぐらつかないように割りばしで挿して隙間を埋めながら土をいれる
鉢替えのあとは水をたっぷり与え、日当たりが良く強い風が当たらない場所に置いてあげましょう。
また、植え替え直後は根が弱っているため、肥料を与えると肥料やけを起こして枯れてしまいます。
2週間~1か月は刺激の少ない環境で育てることが鉢替えを成功させるポイントです。