オリヅルランの育て方
公開日 2025年10月09日
更新日 2025年10月30日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。
監修者情報
覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。
オリヅルランの基本情報
| 植物名 | オリヅルラン |
| 学名 | Chlorophytum comosum |
| 和名 | 折鶴蘭 |
| 英名 | Spider plant 、spider ivy、ribbon plant |
| 別名 | クロロフィタム、スパイダープラント |
| 原産地 | インドと南アフリカを中心とした熱帯地域 |
| 科目 | キジカクシ科 |
| 属名 | オリヅルラン属 |
| 開花時期 | 春~秋 |
オリヅルランは細く長い葉が放射状に伸びる、スタイリッシュな観葉植物です。
ランナーと呼ばれる細長い茎の先端に花が咲く姿が「折り鶴」に似ていることからその名が付けられました。
生命力が非常に強いので枯れづらく、NASAの研究で空気中の有害物質を除去する空気清浄効果が高く評価されている植物です。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
オリヅルランの品種は世界に約150〜200種ほどあり、そのうち日本で入手できるのは10種程度です。
原種の葉は緑一色ですが、斑入り(模様入り)の改良品種がインテリアグリーンとして人気が高く、流通量も増えています。
日本で流通しているオリヅルランの主な品種
| 品種 | 特徴 | 育てやすさ | レア度 |
|---|---|---|---|
| ソトフオリヅルラン(外斑折鶴蘭) | 外側に白い斑が入る | ◎ | △ |
| ナカフオリヅルラン(中斑折鶴蘭) | 中央に白い斑が入る | 〇 | △ |
| アオオリヅルラン | 緑一色で斑は入らない | ◎ | ◎ |
| オリヅルランポニー | 葉の先端がカールする | 〇 | △ |
ソトフオリヅルラン(外斑折鶴蘭)

ソトフオリヅルランは、葉のフチに白い斑が入る品種です。
オリヅルランの中でもランナーが出やすい品種で、たくさんの子株を増やしながら成長します。
葉が硬く丈夫なので関東以西の平野部であれば、屋外での冬越しが可能な品種です。
ナカフオリヅルラン(中斑折鶴蘭)
細長い緑色の葉の中心に、クリーム色の斑が入る人気の品種です。
葉の幅はソトフオリヅルランよりやや太く、葉が柔らかく下に垂れやすい特徴があります。
アオオリヅルラン
濃い緑色をした斑が入らない品種で、市場にはなかなか出回らない希少品種です。
斑入りの品種に比べると丈夫で寒さに強い特徴を持ちます。
オリヅルランポニー

オリヅルランポニーは、細い葉の先端がカールするおしゃれな品種です。
他の品種に比べて細い葉の中央には白い斑が入り、葉に動きがあるのでハンギンググリーンとして人気があります。
ランナーの先に付いた子株が、手毬のように丸まってぶら下がる姿がとても愛らしい品種です。
オリヅルランの葉っぱの特徴

- 細長い葉が放射状に広がりながら伸びる
- 葉の色は緑色で艶がなく、質感は柔らかい
オリヅルランの葉は幅2cmほどで細長く、長さは30〜40cm程度まで成長します。
葉は最初、直立して成長しますが、長さが伸びるにつれて横に倒れ、噴水のように美しいアーチを描くのが特徴的です。
日本で流通する品種は背丈が10〜30cmの株が一般的ですが、自生地では40〜50cmの大きな株に成長します。
オリヅルランはどんな花が咲く?

- 花は直径1cmほど、6枚の花びらで形成される
- 白い花びらの中心に黄色い葯が目立つ
オリヅルランの花は、ランナーと呼ばれる細長い茎に咲き、1本のランナーには複数個の花が付きます。
花は朝に開き、夜には萎んでしまう貴重な一日花です。
花が咲き終わるとそこに子株を付けて繁殖します。
オリヅルランの花言葉
オリヅルランの花言葉は「集う祝福」「祝賀」「守り抜く愛」「子孫繁栄」です。
丈夫で、子株を増やしながら成長する様子からポジティブな花言葉が付けられています。
オリヅルランの育て方

オリヅルランは地中に、水分を蓄えられる太く発達した根を持つ乾燥に強い植物です。
水やりをしない日は霧吹きなどで葉水を与えると、色つや良く育ちます。
水やりの頻度
屋内で管理する場合と、屋外で地植えする場合で水やり頻度が変わります。
基本的には土の表面がしっかり乾いてから水やりを行いましょう。
水やり頻度の目安
| 季節 | 室内 | 屋外(晴天が続く場合) |
|---|---|---|
| 春・秋 | 1週間~10日に1度 | 1週間に1度 |
| 夏 | 2~3日に1度 | 毎日 |
| 冬 | 月に1~2度 | 2~3週間に1度 |
- 乾燥気味に育てる
- 冬はさらに乾かし気味に管理して耐寒性を高める
オリヅルランは太い根に水分を溜めておくことができるので、1年を通して乾燥気味に育てます。
ただし根はとても丈夫で根腐れしづらいので、あまり神経質にならなくても枯れてしまうことはほとんどありません。
屋外で地植えする場合、雨が定期的に降る環境下では水やりは不要です。
真夏に晴天が続くなど、土がカラカラになるような場合に限り水やりを行いましょう。
オリヅルランの水切れのサインは?
- 葉の先端が茶色く変色する
- 葉が丸まる、萎れる
葉の先端が枯れたように茶色く変色したら、水切れのサインです。
変色した箇所は水やりしても元に戻らないので、清潔なハサミで剪定しましょう。
葉が丸まるほど萎れている場合には、水を張ったバケツに鉢ごと浸けて半日ほど吸水させる、ソーキングも有効です。
肥料のあげ方
- 4~10月の成長期に与える
- 液体肥料なら2週間に1度
- 置肥なら2カ月に1度
オリヅルランは、生育旺盛な植物なので成長期には肥料を与えると良く育ちます。
液体肥料、置肥、どちらでも問題ありませんが、葉が黄色くなっているなど栄養不足が疑われるときには液体肥料の追肥が効果的です。
- 液体肥料 即効性はあるが、容量を守り定期的に与える必要がある
- 置肥 土の上に置いておく肥料、手間がかからずゆっくり長く効く
葉の色つやを良くしたい場合は窒素多めの肥料を、花を咲かせたい場合はリン酸系の肥料を選びましょう。
地植えの場合は、元肥として土に肥料を混ぜておく方法が効果的です。
病害虫・害虫対策
オリヅルランには、カイガラムシやハダニが発生することがあります。
屋外で育てる場合はアブラムシにも注意し、万が一発生した場合は早急に駆除して被害の拡大を防ぎましょう。
カイガラムシ
- 発生すると葉や床がべとつく
- 葉に張り付き、目視で確認できる害虫
オリヅルランにカイガラムシが発生すると、排泄物で葉や鉢の周囲がべたつくことがあります。
異変に気づいた場合は葉の表面をよく観察し、被害が大きい葉は切り取ってしまいましょう。
カイガラムシは殻が硬く、薬剤が効きづらいので1匹ずつピンセットでつまんで駆除が必要です。
ハダニ
- 1mm以下の害虫で、目視では確認しづらい
- 発生した箇所は白い斑点になる
ハダニは非常に小さな害虫なので、葉に白い斑点が現れたり、葉全体が白っぽくなっていたら発生を疑いましょう。
高温で乾燥しがちな梅雨開け~秋頃までが特に発生しやすい時期です。
発生した場合は流水で洗い流すか、専用の薬剤を散布して増殖を防ぎます。
また水に弱い性質を持つので、定期的な葉水でハダニを予防しましょう。
アブラムシ
- 新芽や柔らかい葉が被害にあいやすい
- 1~3mmほどで、黒か黄緑色の害虫
- 葉が茂って風通しの悪い場所に発生しやすい
オリヅルランにアブラムシが発生すると、葉がべたついたり、縮むなどの奇形が現れたりします。
またアブラムシの排泄物に黒カビが発生すると、すす病という病気を引き起こす厄介な害虫です。
発生した場合は、流水で洗い流すかテープで剝がし取って駆除し、被害拡大を防ぐための薬剤散布も効果的です。
剪定
- 生育期である春~秋に行う
- 株元の古い葉や黄色く変色した葉は剪定する
- 伸びすぎた葉はバランスを見てカットする
オリヅルランは生育旺盛な植物なので、放っておくとあっという間に葉が伸び放題に成長してしまいます。
株元の古い葉や傷んだ葉は風通しを悪くし、病害虫の発生原因にもなるので定期的に取り除きましょう。
ランナーの剪定方法
- 増えすぎたランナーは剪定する
- 5号程度の鉢であれば、10本以下が目安
育てていると、根元からランナーと呼ばれる花を付けたり子株を付けたりする茎が伸びてきます。
ランナーは春から秋にかけて伸びますが、増えすぎると親株が弱ってしまうので、適度に剪定しながら育てましょう。
剪定する際は清潔なハサミを使い、できるだけ根元に近い位置で切り取るようにして整理します。
仕立て方|ハンギングのやり方

- ハンギングネットやバスケットを使用する
- 土や鉢は軽量な素材を使う
- フックは耐荷重が3kg以上のものを選ぶ
オリヅルランは吊るして飾ると、細長くアーチを描くように伸びる葉や垂れ下がるランナーを最大限に活かせます。
またハンギングして飾ることで、風通しも良くなり、窓際に吊るせば光合成も促されるので色つよく育つのもメリットです。
ハンギングする際は、フックの付いたハンギングネットや取っ手の付いたバスケットを活用しましょう。
プラスチックやスチールなど軽量の素材の鉢を選び、ハンギング用にブレンドされた軽量な土を使うと安心です。
水耕栽培のやり方

ランナーに付いた子株は、水に挿しておくだけで水耕栽培することができます。
土を使わずに育てるので清潔で、手間がかからない栽培方法です。
- 子株を切り離す
- 水にセットする
- 定期的に水を交換する
- 明るい日陰で管理する
① 子株を切り離す
ランナーから子株を切り離します。
子株を選ぶときには、葉が8〜10枚ほど付いていて、根が出ているある程度成長した子株を選びましょう。
② 水にセットする
容器に水道水を入れ、根が浸かる状態で子株を載せます。
根があまり伸びていない場合は、子株の底が水に浸かる状態で浸けておきましょう。
オリヅルランは生命力が強いのでそのままでも発根しますが、発根促進剤を使うと太く丈夫な根が育ちます。
③ 定期的に水を交換する
発芽するまでは、2~3日に1回清潔な水に交換して管理します。
雑菌が繁殖してしまうと根腐れしてしまうので、水に根腐れ防止剤を混ぜておくと安心です。
④ 明るい日陰で管理する
発根後は、容器の水を根が2/3程度浸かる状態に保ちます。
根元3cm程度は、空気に触れる状態にしておきましょう。
そのまま水耕栽培で育てる場合は、定期的に液体肥料を与え、水替えをしながら管理します。
オリヅルランの栽培環境

直射日光を避けた明るい場所で育てれば、特別なお手入れをしなくても良く育ちます。
寒さにはやや弱いので、冬の置き場所には注意して育てましょう。
置き場所と日当たり

生命力が強く耐陰性があるので、置き場所を選ばずよく育ちます。
ただし暗い場所だとひょろひょろと徒長しがちなので、適度に日光浴させて育てましょう。
室内
- レースカーテン越しの窓際など明るい場所
- 風通しの良い場所
真夏以外の直射日光には耐えますが、葉が柔らかく葉焼けしやすいので柔らかい日差しのもとで育てます。
またオリヅルランは葉が混み合っているので蒸れやすいです。
病害虫の発生を防ぐため、窓が開けられる窓際やリビングなど、風通しの良い場所を選びましょう。
屋外
- 直射日光の当たる場所は避ける
- できれば雨が直接当たらない場所
地植えする場合は、日中の強い日差しが直接当たらない場所を選びましょう。
大きな木の木陰や、カーポートの下など、風通しがよく雨風はややしのげるような場所が最適です。
オリヅルランは地植えできる?
- 冬の気温が5℃以上を保てる地域であれば可能
- それ以外の地域では、冬は鉢植えにして室内へ
日本で通年地植えできるのは、関東以西の暖かい地域です。
それ以外の地域では、春〜秋にかけては地植えが可能ですが、冬は鉢植えにして室内に取り込みましょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
| 生育適温 | 15~25℃ |
| 耐寒温度 | 5℃ |
オリヅルランは寒さに弱く、5℃以下になると葉や茎が傷んでしまいます。
美しい葉をキープしたまま冬越しさせるためには、最低でも10℃、可能であれば15℃以上の室温を保ちましょう。
ただし根が非常に強い植物なので、冬に葉が枯れてしまっても春になれば新しい葉が出てくることがあります。
寒さで葉が傷んだり枯れてしまった場合は、冬の間は水やりを控えて株を休ませ、暖かくなったら水やりを再開してみましょう。
オリヅルランの土の配合比率(用土)

- どんな土でも良く育つ
- 水はけがよく、栄養豊富な土が理想的
オリヅルランは生命力が強いので、一般的な観葉植物の土でも良く育ちます。
根が太く、葉もぐんぐん伸びるので、パワー不足にならないように栄養豊富な土で育てると良いでしょう。
市販の観葉植物の土を使う場合
市販の観葉植物の土を使う場合は、赤玉土と鹿沼土を混ぜて、通気性と排水性を高めてから使うのがおすすめです。
さらに元肥を混ぜ込むことで、根の初期成育をサポートし強い株に育てます。
ランナーが増えやすい用土
- 小粒の赤玉土や多肉植物用の土を使う
- 乾燥しやすい土壌を作る
オリヅルランは株が十分成長すると、繁殖のためのランナーを伸ばすので、まずは株を成長させることが大切です。
乾燥しやすい土壌で育てることで、根の成長を早め、結果的に株の成熟を促進します
オリヅルランの開花時期

オリヅルランの花は朝に咲き、夜には萎んでしまう一日花です。
整った環境であれば春~秋にかけて繰り返し開花を楽しむことができます。
開花時期は3~9月
- 環境が整えば繰り返し開花
- 開花は一日
春〜秋にかけてが開花しやすいですが、生育適温を保つことができれば、冬に開花することもあります。
花が咲いた後の処理
- 花がらは摘み取る
- ランナーは状況に応じて管理
花が終わったあと採種予定がない場合は、花がらを清潔なハサミで切り取りましょう。
咲き終わった花をそのままにしていると、株は種を作るためにエネルギーを消費してしまいます。
開花後のランナーは、子株を増やしたい場合はそのままにしておきましょう。
本数が増えすぎている場合は適度に剪定することで、株全体が栄養不足になるのを防ぎます。
オリヅルランの花が咲かない原因は?
オリヅルランの花が咲かない場合は、以下のポイントに注意して栽培環境を見直しましょう。
- 日照不足
- ランナーが増えすぎている
- 株の成長不足
- 根詰まり
日照不足
室内で育てていて花が付かない場合はまず、日照不足を疑いましょう。
花芽を育てるためには、葉の成長より多くの光量が必要です。
春〜秋の暖かい時期であれば、屋外で直射日光を避けてよく光に当てるとランナーもよく伸び、開花しやすくなります。
ランナーが増えすぎている
5号程度のオリヅルランに10本以上のランナーが付いている場合、栄養不足で開花しないことがあります。
ランナーを剪定し、栄養を集中させてあげることで花が咲きやすくなります。
株の成長不足
子株から切り分けて増やしたオリヅルランは、すぐに花が咲かないことがあります。
最初の1、2年はまだ親株を成長させている時期なので、ランナーが出ないことも多いです。
まずは親株をしっかり成長させて、開花を待ちましょう。
根詰まり
オリヅルランは生育旺盛な植物なので、一見元気に見えても鉢の中で根詰まりを起こしていることがあります。
土が水を吸いづらい場合や、新しい葉やランナーの展開がない場合は根詰まりを疑いましょう。
植え替えや株分けをして根が健康な状態に整え直すことで、開花しやすくなります。
オリヅルランの増やし方

オリヅルランは、ランナーの先に付いた子株から簡単に増やせる植物です。
子株はそのまま水耕栽培することもできるので、育て方や飾り方を変えてオリヅルランのさまざまな表情を楽しみましょう。
- 株分けで増やす場合
根が付いているので失敗が少ない、ある程度大きな株で育てはじめられる - ランナーから増やす場合
手軽に増やすことができる
株分けの時期はいつがいい?
- 生育期である5~9月が最適
- 真夏と冬は避ける
株分けは植物に負担をかける作業なので、できるだけ株が元気なときに作業しましょう。
成育期に株分けすることで、新しい土に馴染みやすくなります。
株分けのやり方
- 古い株を取り出す
- 古い土を落とす
- 株を分ける
- 新しい鉢に植え替える
- 株を休ませる
① 古い株を取り出す
鉢から株を取り出します。
根がびっしり詰まっていると出しづらいですが、鉢を振って土を崩したり、鉢底の穴から押し出すようにすると取り出しやすくなります。
② 古い土を落とす
割りばしなどを使って根と根の間をつつき、古い土をできるだけふるい落とします。
このとき黒く腐った根や傷んだ根があれば、切り取って整理しましょう。
③ 株を分ける
株元をかき分けて、株を手か清潔なハサミで2〜3つに分けます。
できるだけ、分けたそれぞれの株に太く元気な根が残るように注意しましょう。
④ 新しい鉢に植え替える
新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石、少量の土を入れて準備し、分けた株をそれぞれの鉢にセットし、土を足していきます。
鉢のフチを割りばしでつつくと、根の間まで土が入っていくはずです。
鉢の上2〜3cmは水やりスペースとして残しておきましょう。
⑤ 株を休ませる
植え替え後は、鉢底から溢れ出るまでたっぷりと水を与えます。
1週間ほど日陰で株を休ませてから、通常の管理を再開しましょう。
ランナーについた子株で増やす方法
- ランナーを切り取る
- 子株を外す
- 水に浸けて発根を待つ
- 土に植える
- たっぷりの水を与える
① ランナーを切り取る
子株の付いたランナーを、根元からハサミで切り取ります。
子株を選ぶときには、葉が8〜10枚ほど付いていて、根が出ているある程度成長した子株を選びましょう。
② 子株を外す
ランナーから子株だけを外します。
このとき子株から根が出ていれば、そのまま土に植え付けることができます。
③ 水に浸けて発根を待つ
根が出ていない場合は、子株の底が水に浸かる状態で水に浸けて発根を待ちます。
数日〜1週間で白い根が生えてくるはずです。
オリヅルランは生命力が強いのでそのままでも発根しますが、発根促進剤を使うと太く丈夫な根が育ちます。
④ 土に植える
根が生えたら、新しい鉢に鉢底ネット、鉢底石と用土を入れて子株を植え付けます。
株が小さいので、鉢の中で沈みすぎないように土の高さを調整しながら植え付けましょう。
葉が出ている株元まで土を入れたら、土を優しく手で押さえて株を定着させます。
⑤ たっぷりの水を与える
植え付け後は土が溢れ出ないように気を付けながら、鉢底から溢れ出るまでたっぷりの水を与えます。
1週間ほど日陰で株を休ませてから、通常の管理を再開しましょう。
植え替え時期はいつがいい?
- 成長が早いので1~2年に1度
- 土が水を吸い込みづらくなったら
- 作業は5~9月の生育期に行う
生育旺盛な植物なので、できれば毎年植え替えを行うのが理想的です。
あまりサイズを大きくせずに育てたい場合は、根を整理し、株をひとまわり小さく剪定してから植え替えます。
鉢替えのやり方
- 株を取り出す
- 古い土を落とす
- 新しい土に植え付ける
- 日陰で管理する
① 株を取り出す
鉢から株を取り出します。
根がびっしり詰まっていると出しづらいですが、鉢を振って土を崩したり、鉢底の穴から押し出すようにすると取り出しやすくなります。
② 古い土を落とす
割りばしなどを使って根と根の間をつつき、古い土をできるだけふるい落とします。
このとき黒く腐った根や傷んだ根があれば、切り取って整理しましょう。
③ 新しい土に植え付ける
新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石、少量の土を入れて準備し、株を鉢の中央にセットしたら、土を足していきます。
鉢のフチを割りばしでつつくと、根の間まで土が入っていくはずです。
鉢の上2〜3cmは水やりスペースとして残しておきましょう。
④ 日陰で管理する
植え替え後は、鉢底から溢れ出るまでたっぷりと水を与えます。
1週間ほど日陰で株を休ませてから、通常の管理を再開しましょう。

