トラデスカンチア ラベンダーの育て方

更新日 2025年08月30日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

トラデスカンチア  ラベンダーの基本情報

植物名トラデスカンチア ラベンダー
学名Tradescantia fluminensis ‘Lavender’
英名Tradescantia fluminensis ‘Lavender’
和名シマムラサキツユクサ
原産地南アメリカ(ブラジル、アルゼンチン)
科名ツユクサ科
属名トラデスカンチア属
開花時期夏~初秋

トラデスカンチア ラベンダーは、ほかのトラデスカンチアの種類と比べると葉っぱがやや小ぶりなフルミネンシスの品種です。

葉っぱには薄紫色をした不規則なストライプ状の斑が入り、涼しげで優しい印象を与えます。

生育も旺盛で多少折れてもすぐ新芽が伸びてくるようなタイプなので、初心者でも扱いやすい植物です。

月別栽培カレンダー

剪定・株分け

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

植物名斑の入り方斑の色葉裏の色レア度育てやすさ
ラベンダー縦縞、全体や縦半分、縁ラベンダー薄い紫色緑色、ラベンダー低いやや慣れが必要
トリカラー縦縞、全体や縦半分、縁濃淡のあるピンク色紫色緑色、ピンク色、クリーム色やや高いやや慣れが必要
バリエガータ縦縞、全体や縦半分、縁クリーム色くすんだ赤紫色緑色、クリーム色やや高いやや慣れが必要
メイデンズ ブラッシュ新芽だけに入るピンク色緑色緑色、ピンク色やや高い簡単初心者向け

トラデスカンチアには「フルミネンシス」「ゼブリナ」「アルビフローラ」の3種類があります。

トランデスカンチア ラベンダーを含むフルミネンシスは葉っぱに斑が不規則に入るので、遠くから見ると花が咲いているかのような華やかさを持つのが特徴です。

なかでも人気の高い品種を3つ紹介します。

トリカラー

トリカラー

葉色は明るい黄緑色をしていて、濃淡のあるピンク色の可愛らしい斑が入ります。

葉っぱの全体や縦半分に白やピンクの斑が入り、株ひとつでボリュームのあるブーケのような華やかな見た目が特徴です。

先祖返りをして葉っぱが緑一色になりやすいという性質もありますが、花付きが良い品種でもあります。

バリエガータ

バリエガータ

緑色の葉っぱにクリーム色の斑が入っていて、清楚で爽やかな印象を与えます。

節の間隔がぎゅっと引き締まりボリューム感を楽しめるのが魅力です。

メイデンズ ブラッシュ

新芽に白やピンクの斑が葉っぱの下半分〜葉先まで入り、古葉は濃い緑色をしているので、花が咲いているように見えます。

春や秋の気温が低い時期は斑の色が濃く、ハッキリと出てくるのが特徴です。

「胡蝶の舞」「初雪露草(ハツユキツユクサ)」「初冠雪(ハツカンセツ)」などの別名も付いています。

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トラデスカンチア  ラベンダーの葉っぱの特徴

トラデスカンチア ラベンダーは、鮮やかな緑色の葉っぱに薄紫色の斑が入ります。

斑は不規則なストライプ状になることもあれば、葉っぱの面積の半分や全体、縁に入ることもあり、さまざまな表情を楽しめるでしょう。

葉っぱは楕円形で先が細く尖り、長さはおおよそ3〜6cm、幅は1~2cmほどです。

斑の部分は葉っぱの向こう側がやや透けるくらいの薄さで、可愛らしい雰囲気のなかに繊細さも感じられるでしょう。

トラデスカンチア ラベンダーはどんな花が咲く?

トラデスカンチア ラベンダー1.5cmほどの小さな白い花を咲かせます。

可愛らしい小さな花は3枚の花びらで構成されていて、半日〜1日の短時間しか咲いていられません。

1年を通して花を咲かせますが、特に夏〜初秋にかけて開花するものが多いです。

トラデスカンチア  ラベンダーの花言葉

トラデスカンチア ラベンダー花言葉「変わらぬ思い」「誠実」「優しい愛情」です。

トラデスカンチア  ラベンダーの育て方

乾燥に強く、空気中の過湿を好むトラデスカンチア ラベンダー日常的なケアについて紹介します。

水やりの頻度

トラデスカンチア ラベンダーの水やりは生育期に水をたっぷりあげ、休眠期は乾燥気味に育てるために頻度を減らす必要があります。

季節水やりのタイミング水やりの時間帯1日の水やり回数
土が乾いたら午前中1回
土が乾いたら早朝、夕方2回
土が乾いたら午前中1回
土が乾いてから2~3日後昼前1回

水やりで根腐れしないように注意するポイントは以下の3つです。

  • 土が乾いてから水やりする
  • 鉢底穴から流れ出るように水をやる
  • 受け皿に水を溜めたままにしない

葉水で湿度を保つ

トラデスカンチア ラベンダー葉水は毎日、水やりと同じ時間帯にあげればストレスを与えずに適切な湿度を保てます。

過湿しすぎて株元がじめじめしないように、時期によって葉水の回数を調整してください。

  • 秋冬:空気が乾燥するので回数を増やす
  • 梅雨:湿度が高くなるので回数は減らす

また、葉水を葉っぱの表裏や茎にかければ、葉っぱの表面に溜まったホコリが洗い流されて清潔になり、害虫対策にもなります。

肥料のあげ方

トラデスカンチア ラベンダー成長期(4〜9月)に液肥を2週間〜月に1回程度、鉢底から流れ出るようにあげると良いでしょう。

このとき、液肥の濃さをやや薄めにしても問題ありません。

肥料がなくても元気に育ってくれるので成長を早めたい時にあげたり、植え付けのときに土に元肥を混ぜておくだけでも十分です。

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病害虫・害虫対策

トラデスカンチア ラベンダーの葉っぱにハダニやカイガラムシ、アブラムシが発生する場合があります。

日光が当たる風通しの良い場所に置き、葉水で乾燥を防いでいれば害虫は発生しにくくなるでしょう。

ハダニ

  • 葉っぱに穴が開き、色がかすんでしまう
  • 水が苦手で乾燥しやすい箇所に好んで付く
  • クモの糸のようなものが付く

葉水をして葉っぱを清潔に保てば、繁殖を防げる可能性があります。

発生してしまった場合は、テープで貼り付けて取り除くか水圧が強いシャワーで洗い流しましょう。

カイガラムシ

  • 葉っぱの裏や茎などに付く
  • 成虫は薬剤耐性を持っている
  • 養分を吸い取る

葉っぱの表裏に専用の薬を吹きかけておくと発生しにくくなります。

幼虫を発見したら殺虫剤をかけて退治し、成虫はアルコール消毒液を浸み込ませた綿棒やコットンでこそぎ落としましょう。

アブラムシ

  • 繁殖スピードが速い
  • 黄色に集まる習性がある
  • 養分を吸い取る

1匹見つけたら次々に増えるため早めの対処が必要なので、水圧の強いシャワーで洗い流したり、テープで貼り付けて取り除いたりしてください。

殺虫剤を使って退治しても良いですし、数が多い場合は葉っぱを切り取っても良いでしょう。

植え方・仕立て方

横に伸びるトラデスカンチア ラベンダーの茎を活かして棚や空間に飾れば、おしゃれなインテリアグリーンとして楽しめます。

ハイドロカルチャー

ハイドロカルチャー土を使わない水耕栽培なので、清潔で食卓やキッチンにも自然になじみます。

透明な容器で育てれば水の減り方も目で見てわかりやすく、管理もしやすいのが特徴です。

底に穴のないガラス製の容器やコップを用意し、根腐れ防止剤を底に敷き、ハイドロボールの表面についた微塵を水でよく洗い流してから入れましょう。

株の高さを調整しながら植えて、根腐れしないように水は根っこの先が少し触れる程度まで入れておきます。

ハンギング

茎がぐんぐん横に伸びるトラデスカンチア ラベンダーは、空間を立体的に飾るハンギングが楽しめます。

ハンギングをする場合は土を軽いものにしたいので、赤玉土6:腐葉土2:パーライト2が良いでしょう。

茎が伸びすぎたら適度にカットし、鉢や吊るしている紐に巻いて垂れてくる長さを調整します。

下に伸びて株元のボリュームがなくなってきたら、長い茎を持ち上げて鉢の反対側に垂らすことで見た目が改善されるでしょう。

寄せ植え

育つ環境が似ている植物同士やトラデスカンチアの同じ種類で寄せ植えをして楽しめます。

トラデスカンチア ラベンダーを株ごと植えたり、両サイドに分けたりすると見た目のバランスも良くなるでしょう。

  • 可愛らしくしたい:オリヅルラン、ヒポエステス
  • 爽やかな雰囲気にしたい:オレガノ ケントビューティ、斑入りアメリカヅタ、ヒポエステス、プレクトランサス ミントリーフ

葉っぱの色が薄い時はどうする?

日光が不足していると葉っぱの色が薄くなるため、トラデスカンチア ラベンダーより太陽の光が当たる所へ移動させてください。

移動させる前に伸びすぎた茎を半分くらい切り戻せば、発色の良い新芽が出てくるでしょう。

トラデスカンチア  ラベンダーの栽培環境

日光が当たり、空気が循環するような栽培環境を整えてトラデスカンチア ラベンダーを迎えましょう。

置き場所と日当たり

日当たり 半日陰

トラデスカンチア ラベンダーレースカーテンやブラインド越しの明るい窓辺に置くと、斑の発色が良くなります。

日照不足になると茎が間延びしたり、斑の色が薄くなったりするので季節にあわせて置き場所を調整しましょう。

斑の発色を良くするために午前中だけ日差しが当たるような庭やベランダに出して、日光浴させるのもひとつの方法です。

日照不足の応急処置以外で外に出すときは、いきなり移動させずに1週間かけて徐々に日光に慣らしてから移さないと葉焼けするので注意しましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

トラデスカンチア ラベンダー最適な温度は20〜38℃、寒さは0℃までは耐えられますが、葉っぱが傷むので5℃以上に保ちましょう。

冬の窓際は冷えるので、暖かい場所へ移すか段ボール箱に入れるなどの寒さ対策が必要です。

用土

トラデスカンチア ラベンダーの土の配合比率

トラデスカンチア ラベンダーは水はけの良い土を好むため、扱いやすい市販の観葉植物用土が最適です。

オリジナルで土を混ぜるなら水はけと養分に優れた赤玉土6:腐葉土3:軽石1の配合が良いでしょう。

トラデスカンチア  ラベンダーを種から育てると大変?

トラデスカンチア ラベンダーを種から育てるのは成功率が低く、手間と時間がかかり大変です。

種ができるのは最初に咲いた花からだけで、収穫後は数日間水を含ませてから発芽を3週間前後待ち、根っこが伸びてきてから土へ植え替えるなど工程数も多くなります。

インターネットや店舗で株を購入するほうが簡単で育てやすいでしょう。

トラデスカンチア  ラベンダーの増やし方

生育旺盛なトラデスカンチア ラベンダーは、4〜9月に株分けや挿し木、水挿しで簡単に増やせます

剪定・株分けの時期はいつがいい?

トラデスカンチア ラベンダーは間延びしたり枯れたりと、バランスが悪くなってきたタイミングで剪定して大丈夫です。

特に春先に剪定すると生育期に入る前なので、美しい斑入りの葉っぱが出てきやすくなります。

先祖返りして緑一色になっている葉っぱを早めに取り除いておかないと今後斑入りの葉っぱが出なくなるので注意してください。

また、トラデスカンチア ラベンダー株分けは、ダメージの回復が早い生育期の4〜9月に実施しましょう。

株分けのやり方

  1. 古い土を落としながら不要な根っこも切り取る
  2. 分けやすい箇所を探って3株程度に分ける
  3. 排水性の高い土に植えて、最低1週間はレースカーテン越しで育てる

① 古い土を落としながら不要な根っこも切り取る

トラデスカンチア ラベンダーの株に付着している古い土を落としながら、黒い根っこや柔らかい根っこ、枯れている葉っぱも併せて取り除きましょう。

② 分けやすい箇所を探って3株程度に分ける

株分けしやすい部分を手でやさしく裂いても構いませんが、うまく分けられない場合はよく切れる清潔な剪定バサミで切り込みを入れてから作業しましょう。

③ 排水性の高い土に植えて、最低1週間はレースカーテン越しで育てる

観葉植物用か自分で混ぜた土に株を植えて、水やりします。

レースカーテン越しの窓辺に置いて1週間は様子をみて、問題なく育てば元の場所に戻しましょう。

挿し木のやり方

トラデスカンチア ラベンダーの挿し木は、水挿しを経由してから土に植える方法と直接土に挿して育てる方法があります。

水挿しを経由して育てる場合は「水挿しのやり方」を参考にしてください。

  1. 斑が美しい葉っぱが付いている茎を4節前後の長さで切り取る
  2. カットした茎をそのまま2節分、土に植える
  3. レースカーテン越しの明るい場所で調整、管理する

① 斑が美しい葉っぱが付いている茎を4節前後の長さで切り取る

全斑の葉っぱだけでは光合成ができず成功率が下がり、緑色一色の葉っぱだけが付いている茎で挿し木すると美しい斑入りの葉っぱは出てきません。

そのため以下のいずれかに当てはまるような茎を選びましょう。

  • 縦縞の斑入りが付いている茎
  • 全斑の脇芽が出ている茎
  • 茎の色が濃い箇所

② カットした茎を2節分そのまま赤玉土に植える

切り口に発根剤を塗り、挿し木が腐らないように養分を含まない水はけの良い土(赤玉土やバーミキュライトなど)に植えます。

発根剤が無ければ使用しなくても問題ありませんが、切り口に塗ることで成長が促されて早く発根し、挿し木の成功率が高くなるでしょう。

株を植えたら底穴から流れ出るように水やりしてください。

③ レースカーテン越しの明るい場所で調整、管理する

1週間はレースカーテン越しで管理し、枯れるなど問題が発生しなければ元の場所に移して大丈夫です。

水挿しのやり方(水耕栽培)

  1. 茎を4節前後の長さでカットする
  2. 根っこが生えるまで水に浸けておく
  3. 直射日光が当たらない明るい場所で育てる

① 発色の濃い茎を4節前後の長さでカットする

縦縞が綺麗な葉っぱが付いている茎を選びます。

葉っぱが全斑のものだけの茎はなかなか育たないのと、葉っぱ全体が緑色のものは先祖返りしているので、水挿しで増やしても綺麗な斑は出てきません。

4節前後の長さでカットし、不要な下葉を取り除いておきます。

② 根っこが生えるまで水に浸けておく

節から発根するので発根剤を混ぜた水に1〜2節分が浸るように挿しておきましょう。

発根剤を使うと成長が促進され根っこがより早く出てきます。

薄手のカーテン越しの場所に置いて、2〜3日に1回は水が腐らないように交換しましょう。

③ 直射日光が当たらない明るい場所で育てる

1週間ほどで発根し始め、3週間ほどで複数本の根っこが3cm前後に伸びます。

根っこがしっかり生えたタイミングで土やハイドロカルチャーに植え替えるのか、水耕栽培を続けるのかを決めてください。

植え替え時期はいつがいい?

トラデスカンチア ラベンダーの植え替えは、ダメージからの回復が早い生育期の4〜9月に行いましょう。

そのあとは2〜3年に1回が目安になりますが、根腐れを起こして腐敗臭がしたり、根詰まりして水の吸収が悪いときはすぐに植え替えをしてください。

鉢替えのやり方

  1. 不要な根っこと株に付着した土を全体の1/3ほど取り除く
  2. 1~2サイズアップした鉢に植える
  3. レースカーテン越しの明るい場所に置く

① 不要な根っこと株に付着した土を全体の1/3ほど取り除く

トラデスカンチア ラベンダーの株に付いている劣化した土と腐っている黒い根っこは切り落とします。

② 1~2サイズアップした鉢に植える

根っこの成長が早いので、鉢は1〜2サイズ大きめにして、観葉植物用か自分で混ぜた土に植えましょう。

植えたら鉢を軽くトントンと地面に落として、根っこの隙間に土が入り込むようにすると株が安定します。

③ レースカーテン越しの明るい場所に置く

しっかり水をやってから、直射日光は避けた明るい場所で管理します。

あまり太陽の光が当たらないと斑の色が薄くなってしまうので、東・西・南向きの明るい窓際が良いでしょう。

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