トラデスカンチア  ゼブリナの育て方

更新日 2025年09月14日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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監修者情報

株式会社HanaPrime|植物アドバイザー

覚張大季

覚張大季

植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

トラデスカンチア ゼブリナの基本情報

植物名トラデスカンチア ゼブリナ
学名Tradescantia zebrina(Zebrina pendula)
英名Tradescantia zebrina、silver inch plant
和名シマムラサキツユクサ
原産地メキシコ
科名ツユクサ科
属名トラデスカンチア属
開花時期春~初夏

トラデスカンチア ゼブリナは、葉っぱに幅広いシルバーの縦線が2本入るのが特徴です。

葉色が華やかで人気が高く、インテリアや寄せ植えなどのアクセントにもなります。

トラデスカンチアの中でも成長スピードが速い品種なので、ひと株からさまざまな方法で増やして楽しめるでしょう。

また、枝分かれが多く横に広がって育つので、グランドカバーとして活用されています。

月別栽培カレンダー

剪定・株分け

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

種類と品種
植物名葉っぱの特徴縦縞の色斑の有無葉っぱの裏の色茎の色レア度育てやすさ
ペンデュラ白がかった深緑シルバー濃い紫低い簡単初心者向け
パープルエレガンス紫がかった緑白っぽい紫赤紫赤紫普通
クオーダリー縁が紫白っぽい緑白、紫、ピンク白、紫、ピンク、緑高いやや慣れが必要
ピンクパラダイス赤紫白っぽいピンク濃い赤紫赤紫普通簡単初心者向け

トラデンスカンチアのなかでも良く知られている種類は「ゼブリナ」「フルミネンシス」「アルビフローラ」の3つです。

そのなかでも見た目の華やかさとインパクトを持つゼブリナの園芸品種を紹介します。

ペンデュラ

葉っぱの裏は鮮やかな紫一色で、表は深緑色をしていて銀色の太いラインが2本入ります。

枝分かれが多く、紫がかった茎が印象的です。

シンプルな印象になりやすい玄関や洗面所などにインテリアのポイントとして置くのも良いでしょう。

パープルエレガンス

緑と紫が混ざりあったような色合いが個性的で落ち着きがあります。

シックでカッコ良い品種なので、デスクや棚の上に飾るのもおすすめです。

クオーダリー

緑色の葉っぱにクリーム色、淡いピンク色の縦縞の斑が入るのが特徴です。

縦縞はハッキリしていますが、葉っぱ全体が淡いピンク色になることもあります。

花束のような可愛らしさと華やかさを持った品種です。

ピンクパラダイス

異国情緒あふれる派手な赤紫色合いが特徴で、部屋を明るく鮮やかな空間に変えてくれます。

小さくても存在感を放ち、インテリアのアクセントになるでしょう。

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トラデスカンチア ゼブリナの葉っぱの特徴

トラデスカンチア ゼブリナの葉っぱの特徴

トラデンスカンチア ゼブリナの葉っぱは、幅の広い縦線が2本入っています。

葉っぱの表面はキラキラとラメのように輝き、裏面は鮮やかな紫色をしていて、見る角度によって与える印象が変わる、とても美しい植物です。

さらに、やや肉厚な葉っぱの質感が加わり、しっかりとした存在感があります。

トラデスカンチア ゼブリナはどんな花が咲く?

トラデスカンチア ゼブリナはどんな花が咲く?

トラデンスカンチア ゼブリナには、1~2cmほどの小さな紫色の花が咲きます。

春から初夏にかけて開花し、ひとつの花が咲いている期間はおおよそ半日〜1日と短いのが特徴です。

トラデスカンチア ゼブリナの花言葉

トランデスカンチア ゼブリナの花言葉「変わらぬ思い」「優しい愛情」「誠実」です。

トラデスカンチア ゼブリナの育て方

トラデスカンチア ゼブリナの育て方

トラデスカンチア ゼブリナは成長が速い植物なので、茎がぐんぐん伸びます。

特徴や魅力を存分に引き出して観賞を楽しめるように、日々の手入れを丁寧に行いましょう。

水やりの頻度

季節水やりのタイミング水やりの時間帯注意点
土の表面が乾いたら午前中水切れ
土の表面が乾いたら早朝と夕方水切れ
土の表面が乾いたら午前中水切れ
土が乾いた2~3日後昼前根腐れ

メキシコ原産のトラデスカンチア ゼブリナは、土の表面がしっかり乾いてから水をあげてください。

まだ土が乾いていないうちから水やりしたり、鉢受皿に水が溜まったままにしていると根腐れを起こすので、必ず捨てましょう。

水やりと一緒に葉水を行えば、適度な湿度を保てて、害虫の発生も防げます。

肥料のあげ方

基本的には土に養分が含まれていれば、肥料をあげなくても大丈夫ですが、ぐんぐん大きく育てたい場合は生育期間中の4〜10月に与えると良いでしょう。

  • 緩効性化成肥料:2ヵ月に1回
  • 液体肥料:7~10日に1回

冬は成長が緩やかになるので肥料は不要です。

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病害虫・害虫対策

肉厚の葉っぱを持つトラデスカンチア ゼブリナは、アブラムシやハダニ、カイガラムシの被害を受けやすいです。

日当たりの良い場所で管理し、葉水をして害虫の発生を防ぎましょう。

アブラムシ

  • トラデスカンチア ゼブリナから栄養を奪う
  • 黄色に集まる習性を持つ
  • 1匹が1度に5匹ほど産むので繁殖が早い

習性を利用した市販の黄色い粘着テープで除去するか、木酢液で予防します。

土に撒くタイプやスプレータイプなど使いやすい殺虫剤で退治しましょう。

ハダニ

  • 葉っぱに小さな穴が開き、色がかすむ
  • クモの糸のようなものがつく
  • 繁殖能力が高い

水が苦手なので、水圧強めのシャワーで洗い流すかテープで貼り付けて取り除きます。

面倒であれば葉っぱごと切り取っても大丈夫です。

カイガラムシ

  • トラデスカンチア ゼブリナから栄養を奪う
  • 茎や葉っぱの裏に付きやすい

幼虫のうちは専用の殺虫剤で退治し、成虫の場合は歯ブラシやピンセット、アルコール消毒液を浸み込ませた綿棒などでそぎ落としてください。

植え方・仕立て方

植え方・仕立て方

トラデスカンチア ゼブリナの魅力を引き出す植え方や仕立て方について紹介します。

部屋の雰囲気や場所、管理のしやすさなどを考えて最適な方法を選んでみてください。

寄せ植え

寄せ植え

ステップアップした植え方として、寄せ植えにすると自分好みの小さい庭が作れます。

トラデスカンチア ゼブリナのグリッターのような煌めきある葉っぱを使えば、他の植物との色彩や質感のコントラストが美しく、上品に仕上がるでしょう。

トラデスカンチア ゼブリナは成長が速く横に伸びるので、動きやボリューム感を出した立体的な寄せ植えを作ることも可能です。

  • 色の統一感をもたせたい:ビオラ、パンジー、キンギョソウ ブロンズドラゴン
  • 南国の雰囲気を出したい:スパティフィラム、セイロンライティア、クロトン

ハイドロカルチャー(水耕栽培)

ハイドロカルチャー(水耕栽培)は土を使わないため虫が発生しにくく、清潔感を感じられるので、キッチンや食卓などに飾ることができます。

カラフルなゼオライトを2〜3層にするとポップで可愛らしく飾れるでしょう。

また、透明な容器に植えれば根っこの成長が観察でき、水やりの頻度が目で見てわかるので、根腐れの心配も少なくなります。

ハンギング

ハンギング

横に広がる長い茎を持つトラデスカンチア ゼブリナの特徴を活かして高い場所から吊るせば、省スぺースで楽しめて、空間も華やかになります。

吊り鉢であれば、今の鉢を入れてそのまま吊り下げることができるので手軽に始められて簡単です。

成長すると茎が伸びて垂れ下がってくるので適度にカットしたり、鉢に巻いたりと長さを調整しましょう。

下へ下へと伸びすぎて株元の土が見えてしまうことがあるので、長い茎を持ち上げ反対側の鉢の縁にかけて垂らせば見映えが良くなります。

枯れた葉っぱはどうする?

トラデスカンチア ゼブリナは成長が速いので、見た目が悪くなる枯れた葉っぱは早めに取り除きましょう。

長い茎の中心の葉っぱだけ枯れてなくなった場合は、根元のほうで切り取っても問題ありません。

また、水のやりすぎで起こる根腐れや、速い成長スピードに植え替えが追いついていないせいで起こる根詰まりが原因で葉っぱが枯れることもあります。

根っこの健康状態が重要なので、日々の手入れが大切です。

トラデスカンチア ゼブリナの栽培環境

トラデスカンチア ゼブリナの栽培環境

メキシコが原産のトラデスカンチア ゼブリナが快適でのびのび育つ環境をつくり、元気に育てましょう。

置き場所と日当たり

トラデスカンチア ゼブリナは、直射日光を避けた明るい場所で育てると、鮮やかで綺麗な色や模様が出ます。

ほかにもトラデスカンチア ゼブリナを置く場所の風通しにも注意しましょう。

風の流れが悪いと株が蒸れて葉っぱが枯れる要因になるので、通気性の良い場所に置くかサーキュレーターを使用するなどの対策が必要です。

春秋冬は太陽が当たる場所に置く

柔らかい日差しの季節は、東・西・南向きの窓辺などの明るい場所で管理すると美しい葉っぱや樹形をキープできます。

日光不足になると以下のような変化が現れるので、より明るい場所へ移動させるか観葉植物用ライトを当てるなどして光を補充してください。

  • 葉っぱの紫色が薄くなる
  • 間延びする
  • 葉っぱのサイズが小さくなる

夏は直射日光を避けた場所に置く

強い日差しが当たると葉っぱが焼けて茶色になってしまいます。

薄手のカーテン越しや午前中だけ太陽が当たるような東向きの窓、ベランダなどで育てるのが良いでしょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

トラデンスカンチア ゼブリナの成長が活発になるのは20〜25℃です。

寒さはあまり得意ではないので5℃を下回らないように暖かい場所で管理します。

冷たい風に当たると弱ってしまうので、冬は窓から離れた暖かい場所へ移して育てましょう。

用土

トラデスカンチア ゼブリナの土の配合比率

根腐れしないように排水性の高い土を使用してください。

市販で簡単に手に入る観葉植物専用土や多肉植物専用土がおすすめです。

自分でブレンドする場合は、赤玉土6:腐葉土3:軽石1の水はけが良い土にしましょう。

コバエが湧かないように無機質な土がよければ、赤玉土6:ピートモス3:パーライト1がおすすめです。

トラデスカンチア ゼブリナを種から育てると大変?

トラデスカンチア ゼブリナを種から育てるのは、発芽や発根までの時間と手間がかかるので大変です。

さらに、挿し木や株分けに比べると成功率も低いので種を使って株を増やすのは、あまりおすすめできません。

トラデスカンチア ゼブリナの増やし方

トラデスカンチア ゼブリナの増やし方

生育旺盛なトラデスカンチア ゼブリナは株分けや挿し木で簡単に増やせます。

縦縞や紫色がなくなり、緑一色の葉っぱだけになってしまう(先祖返り)前に増やして、鮮やかな色をキープしましょう。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

成長が速いトラデンスカンチア ゼブリナは茎を横にぐんぐん茎を伸ばして育つので、剪定はどの時期に行っても問題ありません。

次のような状態が気になった時に剪定してください。

  • バランスが悪くなってきた
  • 枯れたり間延びしたりしている
  • 茎が混み合っている箇所
  • 先祖返りした、斑が消えた葉っぱの除去

トラデンスカンチア ゼブリナの株分けは、ストレスを与えにくい成長期の春〜秋に実施しましょう。

株分けのやり方

  1. 健康な根っこ以外は全体的に1/3くらい量を減らす
  2. ハサミで2~3株ほどにカットしながら分ける
  3. 排水性の良い土を使って植える

① 健康な根っこ以外は全体的に1/3くらい量を減らす

劣化した土やぶよぶよと柔らかい根っこ、古い葉っぱなどを減らします。

このとき先祖返りした(緑一色になった)葉っぱを取り除くのも良いでしょう。

② ハサミで2~3株ほどにカットしながら分ける

清潔でよく切れるハサミで株分けしやすい箇所を探しながら切り分けます。

③ 排水性の良い土を使って植える

市販の土でも自分で混ぜた土でもどちらでも問題ありません。

株が傾かないように支えながら鉢に垂直に植えて、水をしっかりあげます。

1週間はシアーカーテン越しで管理して、問題なければいつもの場所に戻して大丈夫です。

挿し木のやり方

挿し木には茎を直接土に挿して発根させる方法と、発根するまで水に浸けておく「水挿し」の2種類の方法があります。

土に直接挿し木したい場合は、手順2を飛ばしてください。

水挿しで根っこを伸ばしてから植える挿し木は、手順3を飛ばします。

  1. 葉っぱの色彩が美しく出ている茎を3~5節分の長さで切り取る
  2. 水に1~2節分の長さを浸ける(水挿しの場合)
  3. 赤玉土に割り箸で穴をあけて植える(挿し木の場合)
  4. 根っこが伸びてきたら土に植え替える

① 葉っぱの色彩が美しく出ている茎を3~5節分の長さで切り取る

このとき、葉っぱに美しい縦縞や紫色が出ている茎を選ぶのがポイントです。

先祖返りして緑一色になっている茎を挿し木しても鮮やかな葉っぱが出てくることはありません。

植え替えや仕立てたときに折れてしまった茎でも挿し木ができます。

土に植えるときに埋まってしまう下葉を取り除いてください。

② 水に1~2節分の長さを浸ける(水挿しの場合)

このとき発根剤を水に混ぜておくとさらに発根しやすくなります。

2〜3日に1回は水を交換して1~2週間育てて、根っこを伸ばしましょう。

③ 赤玉土に割り箸で穴をあけて植える(挿し木の場合)

栄養分を含まない赤玉土や挿し木用土1〜2節分隠れるように植えましょう。

7日ほどで発根しはじめます。

④ 根っこが伸びてきたら土に植え替える

3cmほどに伸びた根っこが複数本確認できたら、土に植え替えましょう。

1本ずつ別の鉢に植えても良いですし、まとめて植えればボリューム感を楽しめます。

水をたっぷりあげて、シアーカーテン越しや明るい日陰で7日間様子をみて、問題なければいつもの場所へ移動して大丈夫です。

植え替え時期はいつがいい?

トラデスカンチア ゼブリナの植え替えは、生育期の5〜7月に実施します。

特に根っこの成長が速く根詰まりしやすいので、植え替えは1〜2年ごとに1回のペースで行いましょう。

ただし、1〜2年経っていなくても根っこの状態が悪い(根詰まり・根腐れ)場合は、対処が必要です。

鉢替えのやり方

  1. 土を乾かして株を取り出しやすくする
  2. トラデスカンチア ゼブリナの株周りの土や不要な根っこを取る
  3. 1~2サイズアップした鉢を使う
  4. シアーカーテン越しで育てる

① 土を乾かして株を取り出しやすくする

土が濡れていると作業しづらいので、水やりを控えておくと株が簡単に取り出せます。

② トラデスカンチア ゼブリナの株周りの土や不要な根っこを取る

古い土や黒く腐っている根っこを全体的に1/3ほど取り除きます。

次のステップで鉢のサイズを変えない場合は、この段階で土や根っこの量を半分に落としておきましょう。

③ 1~2サイズアップした鉢を使う

底穴が少ない鉢を使う場合は、鉢底石を敷いて排水性を確保しましょう。

観葉植物専用土や多肉植物専用土を鉢の高さ1/3程度敷いてから、株を入れて調整してください。

細い棒で土を突きながら入れると株が安定します。

④ シアーカーテン越しで育てる

水やりをして底穴から流れ出る水が透明になれば完成です。

午前中だけ日光のあたる場所やシアーカーテン越しの明るい窓際で管理しましょう。

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