コルジリネの育て方
公開日 2025年10月10日
更新日 2025年10月30日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。
監修者情報
覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。
コルジリネの基本情報
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| 植物名 | コルジリネ |
| 学名 | Cordyline |
| 和名 | センネンボク(千年木) |
| 英名 | Cordyline |
| 別名 | ティーリーフ、赤ドラセナ、青ドラセナ |
| 原産地 | オーストラリア、ニュージーランド、東南アジア |
| 科名 | リュウゼツラン科 |
| 属名 | コルジリネ属 |
| 開花時期 | 5~10月 |
南国の雰囲気をもつコルジリネは、細長くスタイリッシュな葉の観葉植物です。
豊富な品種があり、緑や赤、黄色などの鮮やかな葉色で目を楽しませてくれます。
品種によっては地植えも可能なので、ロックガーデンやドライガーデンのアクセントとしてもおすすめです。
比較的育てやすく丈夫な植物で、品種や栽培環境に合わせた管理を心がけると美しい葉を長く楽しめます。
月別栽培カレンダー
植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種

| 品種名 | 原産地 | 葉の色 | 葉の形 | 耐寒性 | 地植え適性 |
|---|---|---|---|---|---|
| コルジリネ オーストラリス | ニュージーランド | 緑、赤、紫 | 細長い剣状 | 強い | ◎ |
| コルジリネ ターミナリス | 東南アジア~太平洋諸島 | 赤、ピンク | 幅広で細長い | 弱い | × |
| コルジリネ ストリクタ | オーストラリア | 濃緑色 | 細長い | 中程度 | △ |
| コルジリネ サンゴ | 東南アジア | 赤、白、紫 | 幅広で細長い | 弱い | × |
コルジリネは品種やカラーバリエーションが豊富な観葉植物です。
品種によって葉色や形状が異なるだけでなく、地植え可能な耐寒性のある品種と鉢植え向きの品種があるので庭木を選ぶ際は注意しましょう。
ここでは、特に人気の高い 4つの品種を紹介します。
コルジリネ オーストラリス

剣状でスタイリッシュな葉が特徴のコルジリネ オーストラリスは、赤や紫の鮮やかな葉色が美しい品種です。
寒さに強く、マイナス5度まで耐えられるので、庭木やシンボルツリーにも向いています。
- コルジリネ レッドスター
- コルジリネ サンダンス
- コルジリネ トーベイダズラー
コルジリネ ターミナリス

熱帯風の雰囲気をもつコルジリネ ターミナリスは、耐寒温度が5度程度と寒さに弱いため、地植えには向きません。
やわらかく幅広で艶のある葉っぱをもち、赤や黄色、ピンクなどのカラフルな葉色が特徴です。
- コルジリネ ターミナリス ティー
- コルジリネ アイチアカ
- コルジリネ パープルコンパクタ
コルジリネ ストリクタ
オーストラリスとターミナリスの中間的な性質をもつコルジリネ ストリクタは、ドラセナの仲間によく似ているため「青ドラセナ」とも呼ばれます。
紫がかった深い緑色の細長い葉は、オーストラリスよりもやや幅広でやわらかいのが特徴です。
耐寒温度は0度前後とある程度耐えるものの、霜には弱いため、温暖な地域以外では鉢植えで育てるのが良いでしょう。
コルジリネ サンゴ
コルジリネ サンゴは日本の埼玉県で生まれた比較的新しい品種です。
緑色の細長い葉に紫、ピンク、白の斑が入る美しい品種ですが、寒さに弱いため地植えには向きません。
コルジリネの葉っぱの特徴

コルジリネの葉っぱの形は品種によって異なりますが、どの品種も多彩な葉色をもつのが特徴です。
緑や赤、ピンク、黄色とカラフルで、斑入り種などバリエーションも豊富なので、インテリアやお庭の雰囲気に合わせて好みの色を選びましょう。
コルジリネはどんな花が咲く?

コルジリネは初夏から秋にかけて、白や薄紫の小さな花を咲かせる場合があります。
小さな花が円錐状に連なる「円錐花序」の形をとり、美しく見ごたえがあるため葉っぱとは違う魅力で目を楽しませてくれるでしょう。
ただし、コルジリネが花を咲かせるのは非常に稀で、成木になっても花を咲かせないケースもあります。
コルジリネの成長スピードは?

コルジリネは成長スピードが比較的早く、地植えの場合は1年間で30~50cm、鉢植えでも10~20cmほど伸びることもあります。
葉っぱの入れ替わりも早いため、多少の葉焼けや葉枯れがあっても心配しすぎる必要はありません。
成長の速度は栽培環境や品種によって異なりますが、日当たりと水やりのバランスが整えば健やかに育ってくれるでしょう。
コルジリネの花言葉
コルジリネの花言葉は「幸福な交際」です。
魔除けや幸福を招くという言い伝えが由来とされ、オーストラリアやニュージーランドでは聖なる木として親しまれています。
コルジリネの育て方

コルジリネの育て方は地植えか鉢植えかによって異なります。
以下のポイントを押さえて適切なケアを心がければ、園芸初心者にも比較的簡単に育てられるでしょう。
水やりの頻度
コルジリネは乾燥を好む植物なので、水やりは控えめを心がけましょう。
| 育成環境 | 水やりのタイミング |
|---|---|
| 地植え | 植え付けのとき、日照りの夏 |
| 鉢植え | 土の表面が乾いたら |
地植えの水やり
地植えのコルジリネは、基本的に植え付けのとき以外水やりの必要はありません。
夏場で雨が降らない日が続くときは葉っぱをチェックして、枯れたり萎れたりしている様子があれば水を与えましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えのコルジリネは、土の表面が完全に乾いたら水を与えましょう。
水やりは鉢底から流れ出るくらいたっぷり与え、受け皿の水は根腐れの原因になるためこまめに捨ててください。
冬は休眠するため水やりの頻度を減らし、表土が乾いて3~4日後が目安です。
葉水
コルジリネは乾燥した土壌を好みますが、美しい葉っぱを保つには空気中の湿度が必要です。
1週間に1回を目安にたっぷり葉水をすることで、葉っぱの美観の維持と病害虫の予防に役立ちます。
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肥料のあげ方
コルジリネはあまり肥料を必要としませんが、生育期の春から秋に緩効性肥料を与えると美しい葉色を保てます。
2か月に1回を目安に固形肥料を土の上に置いてあげましょう。
肥料の入れ替え時や休眠期に入る前は、必ず古くなった置き肥を取り除いてください。
肥料の与えすぎはかえって植物を弱らせてしまうため、商品の用量・用法を守って使用することが大切です。
病害虫・害虫対策
コルジリネはハダニやカイガラムシ、アブラムシなどの害虫が発生することがあります。
また、過湿に弱く、軟腐病や立ち枯れ病にも注意が必要です。
葉の裏側や根元までこまめにチェックして、早期発見を心がけましょう。
ハダニ
- 葉の裏に白や赤の小さな虫がつき、糸を張ることもある
- 食害で葉に小さな白い斑点がでて、放置すると枯れ落ちる
ハダニは乾燥した環境や葉っぱが過密した場所で発生しやすい害虫です。
コルジリネはハダニがつきやすいため、定期的な葉水や風通しの良い環境を保ち予防に努めましょう。
葉水は葉っぱの裏側や、葉が密集する生え際まで念入りに吹きつけるのがポイントです。
発生した場合はシャワーなどで洗い流すか、殺虫剤を使用して駆除します。
カイガラムシ
- 茎や葉に白・茶色・黒などの貝殻状の小さな虫がつく
- ベタベタした排泄物でほかの害虫や病気を誘発する
- 栄養を吸汁して植物を弱らせる
カイガラムシは風通しの悪い環境や肥料過多の状態で発生しやすい害虫です。
繁殖力が強く、すす病やアリなどを誘発する場合もあるため、見つけたら早めに駆除する必要があります。
歯ブラシやアルコールを含ませた綿棒で取り除くか、殺虫剤や薬剤入りスプレーで念入りに駆除しましょう。
アブラムシ
- 緑や黒の小さな虫が集団で付着する
- 葉や茎が縮れ、変形する
- 排泄物によりほかの病害虫を誘発する
アブラムシは肥料過多や植物の過密状態で発生しやすい害虫です。
特に、地植えや鉢植えを外で育てるときにつきやすく、気温が高くなり始める春から初夏、新芽ややわらかい葉に群がる性質があります。
ウイルスを媒介して植物を病気にするほか、アリなどの害虫を引き寄せるため早期対策が必要です。
初期であれば水で洗い流すか粘着テープで除去し、殺虫スプレーを散布します。
また、オルトランなどの殺虫剤を土にまくのも効果的です。
軟腐病
- 茎や葉が黒く変色し、ドロドロに腐る
- 異臭を放ち、進行すると植物が根元から倒れることもある
軟腐病(なんぷびょう)は細菌感染する植物の病気で、高温多湿や蒸れ、肥料過多が原因で発生することがあります。
土や水からも伝染するため、特に地植えの場合は早急な対策が必要です。
感染した部分はほかの株に移る前に切除し、周囲の土を交換したうえで鉢や使った道具も念入りに消毒しましょう。
立ち枯れ病
- 根元や茎が急に黒くなって腐り、倒れるように枯れる
- 初期症状がわかりにくく、気付いたときには手遅れなことも多い
立ち枯れ病は土壌中のカビなどの糸状菌が原因で、特に若い株に発生しやすい病気です。
梅雨時に多く、多湿や風通しが悪い環境で感染しやすいため、過密を避けて水はけの良い用土を使うことで予防できます。
発病した場合は植物が植わっている周りの土ごと、株を廃棄してください。
地植えの植え付け方|植え付けに適した場所
コルジリネを地植えするとき、植え付けに適した環境は以下のとおりです。
| 植え付け時期 | 初夏~夏 |
| 植え付け場所 | 東または南向きで日当たりと排水性の良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い土 |
真夏に植え付けをするときは日中の直射日光を避け、早朝や夕方に行います。
日当たりと排水性が良く、夏場の直射日光を避けられる場所が理想です。
乾燥と風通しの良い環境を好みますが、エアコンの室外機の風が当たる場所は避けてください。
また、コルジリネは成長すると3m以上になる場合もあります。
ほかの植物と過密にならないよう、成長後のレイアウトを考慮しながら植え付け場所を選びましょう。
地植えの植え付け方|植え付けの手順
コルジリネを地植えするときの植え付けの手順は以下のとおりです。
- 深さ30cmほどの穴を掘り、用土を混ぜる
- 鉢から苗を抜き、根鉢の形を崩さないように配置する
- 周囲に土を戻しながら株元を軽く押さえる
① 深さ30cmほどの穴を掘り、用土を混ぜる
深さ・幅ともに30~40cmほどの穴を掘り、水はけの良い用土を混ぜます。
元肥として緩効性肥料の肥料を混ぜ込み、苗を植える穴を開けておきましょう。
② 鉢から苗を抜き、根鉢の形を崩さないように配置する
形が崩れないよう鉢からそっと引き抜き、根鉢の高さに合わせて植え穴に配置しましょう。
株元が埋まりすぎると蒸れやすいため、株元が地表から少し出るくらいが理想です。
③ 周囲に土を戻しながら株元を軽く押さえる
株の周りに土を戻し、株元を軽く押さえて固定します。
最後に水をたっぷり与えて、土と根をなじませたら完了です。
切り戻し・仕立て直し

大きくなりすぎたコルジリネは切り戻し剪定で高さを調整し、好みの樹形に仕立て直します。
生育期の5~7月に、好みの高さになるよう清潔な剪定バサミでカットしましょう。
古くなって乱れてきた樹形を整えたいときは、思い切って根元から5cmほどまでカットしても構いません。
切り戻し後は刺激を与えないように風通しの良い半日陰で管理します。
新芽が生えるまでは水やりを控え、肥料も与えないでください。
切り落とした枝や葉っぱのうち、元気なものは挿し穂として利用可能です。
コルジリネの葉っぱが落ちる原因は?
コルジリネの葉っぱが落ちる主な原因には以下のものがあります。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 多湿 | 水はけと風通しを良くし、乾燥気味を心がける |
| 寒さ | あたたかい室内に移動させるか、地植えの場合はマルチングなどで対応する |
| 根詰まり | 一回り大きな鉢に植え替える |
| 日照不足 | 生育期は日当たりの良い場所に移動させる |
コルジリネは多湿の状態が続くと葉っぱが落ちるほか、軟腐病や立ち枯れ病を引き起こす場合もあります。
水やりを控えて乾燥気味を心がけ、土が湿った状態が続くときは排水性の高い用土に植え替えてください。
また、冬の寒さや急激な環境変化にも注意が必要です。
葉が一気に落ちる場合は、室内のあたたかい場所に移動させて様子を見ます。
地植えの場合は根っこの周りをバークチップなどで覆うマルチングを行い、土の温度が下がりすぎないようにしましょう。
変色した葉っぱはどうする?

古くなった葉や変色した葉は、根元から切り取りましょう。
特に、病気が原因の場合はほかの葉へ広がる前に、早急に処理することが大切です。
葉先のみが枯れているときは、変色した部分を斜めにカットすると目立たずに処理できます。
コルジリネの栽培環境

ここでは、コルジリネを育てるのに適した環境を解説します。
置き場所と日当たり

コルジリネを育てるのは、日当たりと風通しの良い場所が適しています。
鉢植えで育てるときは日当たりの良い窓辺に置くか、生育期は外に出してあげましょう。
直射日光に当てると、葉焼けして黒っぽくなったり葉が落ちたりする場合もありますが、3か月から半年ほどで鮮やかな葉色になります。
美しい葉色を楽しみたいときは、あえて直射日光に当てるのもおすすめです。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
コルジリネを育てるのに適切な温度は、マイナス5度から30度前後です。
耐寒性は品種によっても異なるため、育てる品種に合わせた防寒対策を心がけましょう。
特に、ターミナリスの仲間は寒さに弱いため、冬はあたたかい室内に入れてあげてください。
オーストラリスなどの耐寒性の高い品種は地植えも可能ですが、冬はマルチングなどの防寒対策が必要です。
また、葉っぱの間に雪が積もると寒さや重みで傷みやすくなるため、雪が降る地域の冬越しは葉っぱを下からまとめて結んでおくと良いでしょう。
コルジリネの土の配合比率(用土)

コルジリネは乾燥を好むため、市販の観葉植物用の用土にパーライトや軽石を混ぜて水はけを良くするのがおすすめです。
自分で配合するときは赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の割合を目安にしてください。
- 赤玉土:6
- 腐葉土:3
- パーライト:1
地植えの場合は特に排水性が重要なので、用土だけでなく雨水の溜まらない水はけの良い場所を選ぶことも重要です。
コルジリネを種から育てるのは大変?
コルジリネの種はほとんど市販されていないため、種から育てるのは一般的ではありません。
育てるときは苗を購入するか、挿し木や株分けなどの方法で増やしましょう。
コルジリネの開花時期

コルジリネはごく稀に可愛らしい花を咲かせることがあり、葉っぱとは異なる魅力で目を楽しませてくれます。
ここでは、コルジリネの開花時期や花が咲かない原因を解説します。
コルジリネの開花時期は6月頃
品種によっても異なりますが、コルジリネの開花時期は6~10月頃です。
ただし、花を咲かせるにはある程度の成長が必要なので、小さな苗から育てるときは数年かかる場合もあります。
コルジリネの花が咲かない原因は?
コルジリネが花を咲かせるためには、株が元気に成長していることが大切です。
日照不足・根詰まり・病害虫などのトラブルがないかしっかりチェックしながら、株を健全に保ちましょう。
ただし、日本の環境で育てるコルジリネは、一度も開花しないまま寿命を迎えることも珍しくありません。
特に、鉢植えの場合は十分な栄養を蓄えられないため、花を咲かせるのは難しいでしょう。
コルジリネの増やし方

コルジリネを増やす方法は「株分け」「挿し木」「茎伏せ」などです。
ここでは、コルジリネを増やす方法や手順を詳しく解説します。
剪定・株分けの時期はいつがいい?
コルジリネの剪定・株分けに適した時期は生育期の5~7月です。
剪定や株分けは植物に負担がかかるため、回復の早い生育期の初めに行いましょう。
傷んだ葉や変色した葉を根元からカットして、植物の成長を促します。
病気の原因にならないように、ハサミは必ず消毒してから使用してください。
コルジリネは葉っぱが鋭く手を傷つける場合があるため、手袋をして作業するのがおすすめです。
株分けのやり方
コルジリネは地下茎を形成しながら成長するため、株分けで増やせます。
株分けは根っこがついたまま植物を増やすので発根を待つ必要がなく、ほかの方法よりも成長が早く安定しやすいのが特徴です。
また、株分けすることで根っこがリフレッシュされ、健全な成長が促されます。
以下の手順でコルジリネの株分けを行いましょう。
- 親株を掘り出す
- 株を見極めて分ける
- 新しい鉢に植え付ける
① 親株を掘り出す
根が乾かないように、作業は日陰で行います。
地植えの場合は根を傷つけないように周囲を掘りながら、親株を丁寧に掘り上げましょう。
鉢植えの場合は、土ごとゆっくり株を抜き出します。
② 株を見極めて分ける
親株を確認し、分けたあとに成長しやすい子株を見極めます。
しっかり根がつき、葉っぱが2枚以上ついている株がおすすめです。
分ける前に病気や虫がいないかしっかりチェックし、黒くなったり腐った根があれば消毒したハサミでカットしておきましょう。
株を分けるときは手でやさしく引き離すのが基本ですが、難しければハサミで切っても構いません。
③ 新しい鉢に植え付ける
親株と子株をそれぞれ水はけの良い培養土に植え、根が広がるように土を整えます。
植え付け後はたっぷりと水を与え、直射日光を避けた半日陰で1週間ほど養生させましょう。
2~3週間を目安に新芽が生えれば株分け成功です。
植え付け後の1か月ほどは水やりを控えめにし、肥料を与えるのは避けてください。
挿し木のやり方
挿し木は植物の茎の一部を土や水に挿して発根させ、新しい株を育てる方法です。
コルジリネの挿し木は以下の手順で行います。
- 挿し穂を選び切り口を処理する
- 用土または水に挿す
- 発根したら植え替える
① 挿し穂を選び切り口を処理する
剪定で切り取った茎から健康なものを選び、10~15cmほどにカットします。
葉っぱは3~7枚を残して取り除き、長すぎる場合は5cm程度に切っておきましょう。
水や養分を吸い上げやすくなるよう、茎の下側を斜めにカットします。
② 用土または水に挿す
挿し穂を挿し木用の培養土や赤玉土に挿します。
切り口を2~3cm程度埋めて軽く土を押さえ、水切れに注意しながら明るい日陰で管理しましょう。
水に挿す場合は透明な瓶やコップに入れると、発根の様子を確認しやすいのでおすすめです。
水を毎日取り換え、発根した根っこが3cm程度になったら植え替えましょう。
③ 発根したら植え替える
挿し木の場合、発根までの目安は2~4週間です。
新芽が2~3枚生えてきたら、水はけの良い土に植え替えましょう。
初期は根が繊細なので、植え替え後1か月程度は直射日光と肥料を避けてください。
茎伏せのやり方
茎伏せは長めに切った茎を横に寝かせて土に伏せ、発根を促す方法です。
成功すればいくつかの芽が出るので、あとからそれぞれを独立させて植え替えます。
コルジリネの茎伏せの詳しい手順は以下のとおりです。
- 挿し穂を用意する
- 用土の上に茎を伏せる
- 発根まで管理する
- 発根・発芽を確認したら植え替える
① 挿し穂を用意する
コルジリネの茎を10~15cmほどにカットし、葉っぱをすべて落とします。
② 用土の上に茎を伏せる
浅鉢や育苗トレーに挿し木用の培養土か赤玉土(小粒)など、清潔で水はけの良い土を入れます。
茎を土の上に寝かせ、半分ほど埋まるように軽く土をかぶせましょう。
霧吹きなどで全体を湿らせて明るい日陰で管理します。
③ 発根まで管理する
茎伏せの場合、発根や発芽の目安は2~3か月です。
土が乾かないように表面を軽く湿らせながら、芽が2~3cm程度に伸びるまで気長に管理しましょう。
④ 発根・発芽を確認したら植え替える
根っこと芽がしっかり育ったら、芽ごとに切り分けて鉢上げします。
挿し穂の茎は横に寝かせた状態のまま生えた芽を上にして、水はけの良い用土に植え替えましょう。
鉢上げ後1か月程度は刺激を避けて明るい日陰で管理し、根が安定したら徐々に通常の環境に慣らしていきます。
植え替え時期はいつがいい?
コルジリネの植え替えは、5~8月のあたたかい時期が適しています。
根詰まりを防ぐため、2~3年に一度を目安に植え替えましょう。
以下の症状があるときは植え替えのサインです。
| 症状 | 原因 |
|---|---|
| 鉢底から根が出ている | 根詰まり |
| 水やりしても水が染み込まない | 根詰まりや土の劣化 |
| 葉が黄色くなる、元気がない | 根っこの傷みや土の栄養不足 |
| 土がカチカチに固まっている | 土の劣化 |
地植えの場合は基本的に植え替えの必要はありませんが、根詰まりや生育不良のときは掘り上げて用土の入れ替えや根っこの整理を行いましょう。
鉢替えのやり方
コルジリネの鉢替えには、以下の道具を用意しましょう。
- 一回り大きい鉢
- 用土
- 鉢底石
- 園芸用のハサミ
- スコップ
- 手袋
コルジリネの鉢替えは以下の手順で行います。
株を扱いやすくするため、前日から水やりを控えておくと作業がスムーズです。
- 新しい鉢を用意する
- 株を鉢から抜き出す
- 古い土を落とし根を整理する
- 新しい鉢に植え替える
- 明るい日陰で乾燥気味に管理する
① 新しい鉢を用意する
一回り大きな鉢に鉢底石を敷き、高さを調整するため少量の土を入れておきます。
② 株を鉢から抜き出す
鉢を傾けてフチを軽く叩きながら、株元を持ち上げるようにして抜き出します。
抜けない場合は、スコップや割り箸で鉢と土の間にすき間を作ってゆるめましょう。
③ 古い土を落とし根を整理する
手で根っこをやさしくほぐしながら古い土を軽く落とします。
黒ずんだ根や腐った根は清潔なハサミで取り除いておきましょう。
子株が増えすぎると横に広がっていくため、スペースが限られている場合や高さを出したい場合は株分けするのがおすすめです。
④ 新しい鉢に植え替える
鉢の中心に株を置き、根鉢の高さが鉢のフチから2~3cm下になるよう調整しながら新しい土を入れます。
割り箸などで軽く突いて空気を抜きながら、株が揺れないようにすき間にもしっかり土を入れましょう。
最後に根元を軽く手で押さえ、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水を与えて土をなじませます。
⑤ 明るい日陰で乾燥気味に管理する
植え替え後は明るい日陰で乾燥気味に管理し、1か月ほど肥料を与えるのは避けましょう。
新芽が2~3枚出てきたら徐々に通常の環境に慣らしていきます。
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