グロリオサの育て方

更新日 2025年05月10日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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グロリオサの基本情報

グロリオサの基本情報
植物名グロリオサ
学名Gloriosa
和名狐百合(キツネユリ)
英名Gloriosa lily、Glory lily
別名百合車(ユリグルマ)
原産地熱帯アジア、アフリカ
科名イヌサフラン科
属名グロリオサ属(キツネユリ属)

グロリオサはツル性の球根植物で、鮮やかな花色と花びらを反り返らせて咲く姿が魅力です。

花持ちがよく最後のつぼみまでしっかり咲くため、切り花でもよく出回っていて豪華な花束やアレンジメントにも人気です。

グロリオサの葉は先端に巻きひげがあり、他の植物や物にからみついて成長します。

耐寒性が弱いため冬越しには注意が必要ですが、栽培は難しくないので初心者でも簡単に育てられます。

ただし、グロリオサは毒を含んでいるので、誤って食用しないよう注意してください。

月別栽培カレンダー

植え付け

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植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

グロリオサは、種類や品種によって花の色や大きさが異なります。

ここで紹介するのは、特に人気で育てやすい品種です。

ロスチャイルディアナ

ロスチャイルディアナ

赤と黄色のコントラストが鮮やかなグロリオサの定番品種で、いろいろな品種の親株にも使われています。

花びらが約10cmと大きめで、草丈は100~150cmです。

カルソニー

赤紫と黄色のシックな色合いが人気の品種で、草丈は60cm以上伸びます。

トゥーインワン

咲き始めはクリーム色で、少しずつ赤紫色に変化していく特徴を持つ品種です。

草丈は60cm以上になります。

アフリカーナ

グロリオサの中では珍しいオレンジ色と黄色の淡い色合いです。

草丈は100~150cmですが、200cm以上に成長することもあります。

ルテア

ルテア

レモンイエロー色の細長い花びらが特徴で、アレンジメントに人気です。

草丈は150~200cmまで伸びます。

ミサトレッド

高知県三里で品種改良から生まれた品種で、花びらの縁取りが細く、葉の色が濃いのが特徴です。

草丈は150~200cmになります。

品種名花の色縁取り
ロスチャイルディアナ黄色
カルソニー赤紫淡い黄色
トゥーインワンクリームから赤紫なし
アフリカーナオレンジ黄色
ルテア黄色なし
ミサトレッド黄色

グロリオサはどんな花が咲く?

グロリオサはどんな花が咲く?

グロリオサの花は、6枚の細長い花びらは波打つようなウェーブがあり、反り返るように開くのが特徴です。

先端の長い雄しべも反るように広がり、つぼみのときは下向きに、花が開くと上を向いて反り返る姿から「炎の花」とも呼ばれます。

花の色は、赤や黄色、オレンジ、ピンク、白などがあり、縁取りが入る種類も多いです。

グロリオサの葉っぱの形

グロリオサの葉っぱは細長く、先端に巻きひげがあるのが特徴です。

濃い緑で光沢があり、厚みがあるためしっかりしています。

グロリオサには毒がある?

グロリオサには株全体にアルカロイド系のコルヒチンという毒性があります。

特に球根に多く含まれていますが、球根の形が山芋に似ており、誤って食用すると下痢や嘔吐などの中毒症状を起こすため注意が必要です。

グロリオサの花言葉

グロリオサの花言葉「華麗」「栄光」「頑強」「堅固」「燃える情熱」などがあります。

グロリオサの育て方

グロリオサを育てるときは、適切な水やりと定期的な肥料が必要です。

また、病害虫の予防や支柱立て、花がら摘みといった日々の管理を行うことで、豪華な花を長く楽しめます。

水やりの頻度

グロリオサは乾燥にも過湿にも弱いため、水やりのタイミングには注意が必要です。

鉢植えの場合

春から秋の成長期は水を切らさないようにこまめにチェックし、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。

真夏は土が高温で蒸れてしまうのを避けるため、朝や夕方の涼しい時間帯に行ってください。

秋になり葉が枯れ始めたら、徐々に水やりを控えます。

地植えの場合

植え付けから根が張るまでは、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えてください。

しっかり根が張ったら降雨に任せて問題ありません。

なお、真夏に晴天が続く場合は土の状態を観察し、乾燥していたら水やりをしてください。

肥料のあげ方

グロリオサは多肥を好む植物なので、肥料をしっかり与え肥沃な土にすることで細い根がたくさん出て大きく成長します。

植え付け時は、緩効性の化成肥料を用土に混ぜてください。

その後、芽が伸びて10cmくらいになったら、開花期が終わるまで10~14日ごとに液体肥料を、2か月ごとに緩効性の置き肥を与えます。

病害虫・害虫対策

グロリオサに病害虫が発生したら、すぐに対処することが大切です。

また、栽培環境が悪いと株が弱って病気になってしまうので、日当たり、風通し、水はけに注意しましょう。

アブラムシ

  • 春から秋にかけて発生しやすい
  • 葉や茎から養分を吸い取る
  • 生育が悪くなる
  • ウイルスを媒介する

手や粘着テープなどで取り除くか、水で洗い流しましょう。

ベニカXファインスプレーなどの殺虫剤で駆除することも可能です。

発生時期には、殺虫効果のあるオルトラン粒剤などを撒いておくと予防できます。

ハダニ

  • 真夏の乾燥期に発生しやすい
  • 葉裏に付着して養分を吸い取る
  • 葉に斑点ができたり黄色くなったりする
  • 生育を悪化させて枯らす

歯ブラシや粘着テープで取り除くか、ベニカXファインスプレーなどの殺虫剤で駆除しましょう。

100~500倍に薄めた木酢液の散布も効果的です。

乾燥すると発生しやすいため、こまめに葉水を行い、葉裏にも霧吹きをすると予防できます。 

コガネムシ

  • 初夏から初秋にかけて発生しやすい
  • 新芽や根を食害する
  • 生育を悪化させて枯らす

手で取り除くか、ベニカXファインスプレーなどの殺虫剤で駆除しましょう。

発生時期には、殺虫効果のあるオルトラン粒剤などを撒いておくと予防できます。

カイガラムシ

  • 春から夏にかけて発生しやすい
  • 葉や茎に付着して養分を吸い取る
  • 生育を悪化させ枯らす
  • 排泄物がすす病の原因になる

歯ブラシやヘラなどでこすり落とすか、ベニカXファインスプレーなどの殺虫剤で駆除しましょう。

幼虫であれば、牛乳や希釈した木酢液を吹き付けるのも効果的です。

発生時期には、殺虫効果のあるオルトラン粒剤などを撒いておくと予防できます。

葉枯病

  • 梅雨時期や秋の長雨で発生しやすい
  • 葉に褐色の斑点ができる
  • 病斑が広がって枯れる

発生部位は切り落とし、希釈したダコニール1000などの殺菌剤を散布しましょう。

水のやりすぎで過湿にならないよう注意してください。

白絹病

  • 初夏から初秋にかけて発生しやすい
  • 地際部が茶色に変色する
  • 地上部が萎れて枯れる
  • 病斑部や周辺に白い菌糸が見られる

株ごと処分し、クロルピクリン錠剤などの土壌消毒剤で土壌を殺菌しましょう。

蔓の誘引|タイミングとやり方

グロリオサは、葉先の巻きひげを他の植物や物に絡ませて成長する植物なので、背丈が伸びてくると倒れやすくなります。

蔓が伸び始めたら、支柱やフェンスへの誘引を行いましょう。

鉢植えは支柱を1本立てるよりも、行灯仕立てにしてらせん状に伸ばすと、花が密集して咲くため見応えがあります。

地植えも、フェンスなどにカーブを描きながら誘引するとよいでしょう。

蔓は伸びていくにつれて硬くなり誘引しにくくなるので、柔らかいうちにビニールタイなどで結び付けてください。

花がら摘み|タイミングとやり方

グロリオサの花が咲き終わったら、花茎の根元から切り取って花がら摘みを行いましょう。

花が残ったままだと結実し、種の成長に栄養分を取られてしまいます。

また、翌年も花を咲かせるためには、栄養分を球根に与えて太らせる必要があるので欠かせない作業です。

グロリオサの栽培環境

熱帯原産のグロリオサは高温の環境は得意ですが、耐寒性には弱い性質があります。

特に冬越しに注意すると、毎年花を楽しむことが可能です。

置き場所と日当たり

グロリオサの栽培は日当たり、風通し、水はけのよい土壌がポイントです。

過湿に弱いので、梅雨や長雨の時期は、鉢植えを軒下に移動させてください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

季節
適温20~25℃10~15℃

グロリオサは寒さに弱い植物なので、暖地ではそのまま冬越しできますが、寒冷地や中間地では枯れないよう対策が必要です。

用土

グロリオサは水はけがよく、有機質に富んだ土を好みます。

鉢植えにする場合は、赤玉土小粒と腐葉土を7:3で混ぜた土に、元肥を加えて植え付けましょう。

市販の元肥入りの培養土を使ってもかまいません。

地植えは、腐葉土と堆肥をすきこんで植え付けましょう。

それでも水はけが悪いときは、川砂やパーライトを混ぜ込んで土壌改良してください。

夏越しの方法

グロリオサは高温に強いですが、真夏の直射日光が長く当たると葉が傷んでしまいます。

鉢植えは、午前中に日が当たり午後は日が陰る半日陰に移動させましょう。

地植えは、あらかじめ東向きに植えておくと安心です。

また、夏の日中に水やりをすると温まった水で蒸れてしまうため、早朝や夕方の涼しい時間に行ってください。

冬越しの方法と注意点

中間地や寒冷地では寒さや霜などで球根がだめになってしまうため、冬前に掘り上げて翌年の植え付け時まで保管しておきましょう。

一方で、暖地の露地で育てているグロリオサは、敷き藁などで覆っておけばそのまま越冬できます。

鉢植えの場合は、10℃以上ある屋内に入れておけば大丈夫です。

球根の掘り上げ|タイミングとやり方

グロリオサの球根は夜の気温が5~6℃になると休眠期に入るため、掘り上げはその前の10月下旬から11月が適期です。

葉が黄色くなり始めたら、水やりを控えて土中の球根を乾燥させましょう。

  1. 球根を掘り上げる
  2. 球根を乾燥させる
  3. 保管する

① 球根を掘り上げる

球根の掘り上げは晴天が続き、土が乾いている日に行います。

掘り上げたら、土をきれいに落としましょう。

② 球根を乾燥させる

球根を3~4日間、風通しのよい場所でしっかり乾燥させます。

③ 保管する

おがくずやバーミキュライトでくるみ、新聞紙で包むか段ボール箱に入れるなどして、10℃以上ある場所で保管しましょう。

グロリオサを種から育てると大変?

グロリオサは、種からでも育てられますが一般的ではありません。

発芽までに1か月以上かかるため、種まきから発芽までの管理が大変だからです。

グロリオサの植え付け

グロリオサの植え付けは健康な球根を選び、適切な時期に行いましょう。

球根の選び方

グロリオサの球根は少し丸みを帯びた細長い棒状で、片側が古い球根につながっていた付け根で、反対側に芽が出ます。

球根を選ぶときは、次の点をよくチェックしてください。

  • 大きく丸みがあり太っている
  • 芽がついている
  • カビや痛みがない

植え付けでおすすめの時期は5~6月

グロリオサの植え付けは、5~6月がおすすめです。

グロリオサは寒さに弱く、4月は夜間の気温が10℃を下回ることもあるので、確実に暖かくなる5月以降に行いましょう。

また、グロリオサは根を地中深くに張るため、鉢植えは直径と深さが30cm以上あるものが適しています。

植え付けのやり方 

  1. 植え付け場所を用意する
  2. 球根を植える
  3. 土を被せて水やりをする

① 植え付け場所を用意する

鉢植えは鉢底ネットと鉢底石を敷き、高さ10cmくらい残して用土を入れておきましょう。

地植えは深めに掘り起こし、腐葉土や堆肥を混ぜておきます。

② 球根を植える

鉢植えは芽がある方を上向きにして縦に、地植えの場合は球根を横向きに植えましょう。

球根を並べて植える場合は、20~30cmの間隔を空けてください。

③ 土を被せて水やりをする

球根の上に5cmくらい土を被せます。

水やりの際、中心に水がたまらないよう株元の土を高くしておきましょう。

植え付けたら根張りをよくするために、土を乾かさないよう水やりしてください。

グロリオサの開花時期

グロリオサの開花時期

グロリオサは夏が開花の最盛期ですが、花が咲かない場合は栽培環境を見直してみましょう。

開花時期は6~8月頃

グロリオサの開花時期は6~8月頃で、茎の下のつぼみから順番に咲いていきます。

グロリオサの花が咲かない原因は?

グロリオサの花が咲かないときは、次の原因が当てはまらないかチェックしてみてください。

  • 日当たりが足りない
  • 肥料が足りない
  • 気温が低い

グロリオサの開花には、生育期にしっかり日に当て、リン酸の多い肥料を適切に与えることが大切です。

また、暖かくならないと開花しないため、気温の変化にも注意しましょう。

グロリオサの増やし方

グロリオサの増やし方

グロリオサは、分球で増やすのが一般的です。

分球におすすめの時期は10~11月

グロリオサの分球は、球根を掘り上げる10~11月に行います。

もしくは、植え替えとともに4~5月に行ってもかまいません。

分球のやり方

  1. 球根を掘り上げる
  2. 分球する
  3. 乾燥させて保管する

① 球根を掘り上げる

葉が黄色くなってきたら、水やりを控えて乾燥させ、球根を掘り上げましょう。

② 分球する

新しい球根は古い球根の付け根からV字型に生えるので、付け根部分で切り分けます。

新しい球根部分がいくつかに分かれていたら、さらに分球しましょう。

ただし、あまり小さい子株は成長しないので、分球せずにそのまま残しておきます。

③ 乾燥させて保管する

土を落としたら、切り口に殺菌剤を塗って乾燥させましょう。

十分乾燥したらおがくずやバーミキュライトに包み、新聞紙や段ボールなどに入れます。

翌年の植え付け時期まで、10℃以上の暖かい場所で保管しましょう。

グロリオサに植え替えは必要?

グロリオサの球根を掘り上げず、植えっぱなしにする場合でも、2~3年に1度は植え替えが必要です。

そのままにしておくと、根詰まりして生育が悪くなってしまいます。

植え替えのタイミングとやり方

植え替えの適期は、4月下旬~5月下旬頃です。

  1. 新しい用土を用意する
  2. 苗を掘り上げる
  3. 植え付けて水やりする

① 新しい用土を用意する

一回り大きいサイズの鉢植えに培養土を入れ、地植えは植え付け場所を耕して腐葉土や堆肥をすき込んでおきましょう。

② 苗を掘り上げる

苗を掘り上げたら、古い土を落とします。

このタイミングで球根を分球して、苗を増やすことも可能です。

③ 植え付けて水やりする

新しい土に植え付けて土を被せたら、たっぷり水を与えましょう。

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