ペチュニアの育て方
公開日 2025年03月12日
更新日 2025年03月12日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

ペチュニアの基本情報

植物名 | ペチュニア |
学名 | Petunia × hybrida |
和名 | 衝羽根朝顔(ツクバネアサガオ) |
英名 | petunia |
別名 | ツクバネアサガオ |
原産地 | ブラジル、アルゼンチンなどの南米 |
科名 | ナス科 |
属名 | ペチュニア属 |
ペチュニアは、春から秋にかけて鮮やかな花を咲かせる園芸植物です。
多くの色や形の品種があり、グラデーションのある華やかな景観を作ることができます。
花期が長いことや、成長が早く比較的簡単な手入れで楽しめることから「花壇の女王」と呼ばれ、夏のガーデニングにかかせない花です。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
ペチュニアは品種改良が盛んな花で、300種類以上の園芸品種があります。
元々は「実生系」という種類のみでしたが、改良によ雨に強く丈夫な性質を持つ「栄養系」が作られました。
なお、「実生系」は種から増やすの対し「栄養系」は挿し芽で増やすという違いがあります。
以下、代表的な品種を紹介します。
バカラシリーズ
開花が早く、花色が豊富で花弁に厚みがある中輪系の品種です。
株姿はコンパクトで雨に強く、雨後の回復力にすぐれています。
サフィニアシリーズ
日本の気候で育てやすいように改良された品種で、色鮮やかな花がで波打つように咲きます。
ペチュニアとは別の花と勘違いされることがありますが、ペチュニアの品種のひとつです。
ドレスアップシリーズ
花弁が重なる豪華な八重咲きで、ドーム型に形よくまとまる中輪系の品種です。
環境の条件に左右されず、長い期間安定して花を咲かせます。
ジュリエットシリーズ

優しい雰囲気の八重咲きで、アンティークカラーが特徴的な大輪系の品種です。
茎が長く枝垂れるように咲くので、特にハンギングに向いています。
スーパーチュニアシリーズ
雨や蒸れに強く、育てやすい性質に改良された中輪系の品種です。
早生咲きで、開花から次々と花を咲かせる生育旺盛な性質を持っています。
ギュギュシリーズ

花色が豊富な小輪系の品種で、ペチュニアにはめずらしい黄色系やオレンジ系の花を咲かせます。
シリーズ名のとおりギュッギュッと花がびっしり咲きますが、株姿はコンパクトなので狭いスペースでのガーデニングにおすすめです。
品種 | 区別 | 咲き方 |
---|---|---|
バカラシリーズ | 実生系 | 一重咲き |
サフィニアシリーズ | 栄養系 | 一重咲き、八重咲き |
ドレスアップシリーズ | 栄養系 | 八重咲き |
ジュリエットシリーズ | 栄養系 | 八重咲き |
スーパーチュニアシリーズ | 栄養系 | 一重咲き |
ギュギュシリーズ | 栄養系 | 一重咲き、八重咲き |
ペチュニアはどんな花が咲く?

ペチュニアの花は、品種ごとに色のバリエーションや形状の違いがあります。
花は単色から複色まで多彩な花色があり、花びらに斑入りや縞模様があるものなどバリエーションが豊かです。
咲き方はアサガオに似た一重咲きや八重咲き、フリルがついたものや絞り咲などがあります。
花の大きさも小輪から大輪まであり、可愛いものから大人っぽいものなど様々な雰囲気を楽しめます。
ペチュニアの葉っぱの形

ペチュニアの葉は一般的に楕円形や卵形で、先端がややとがっているのが特徴です。
柔らかい印象ですが、葉の表面は細かい毛が生えていて粘着性があります。
ペチュニアの花言葉
ペチュニアの花言葉は「あなたと一緒なら心が和らぐ」「心の安らぎ」です。
ペチュニアの育て方
ペチュニアの育て方のポイントは次のとおりです。
- 植え付けは、4~5月ごろと9月ごろ
- 水はけが良く、日光が良く当たる場所
- 定期的に肥料を与える
- 切り戻しや花がら摘みをする
ふんわりと株いっぱいに花が咲くように、上手に育てるコツを説明します。
水やりの頻度
ペチュニアは、湿度が多く水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなります。
土の表面が乾いていたら2〜3日後にたっぷりと与え、やり過ぎないことが大切です。
また、多湿に弱い性質のため、花や葉、株元に水がにかからないように注意してください。
肥料のあげ方
ペチュニアは植え付け時に元肥として、バランスのとれた緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。
追肥は、3~11月の生育期に水やりの際に液体肥料を混ぜたり、置き肥をして株にしっかりと栄養を与えます。
病害虫・害虫対策
ペチュニアは高温多湿が苦手なため、梅雨時期や盛夏の時期は蒸れによる病気にかかりやすくなります。
灰色かび病
- 花びらやつぼみにシミができる
- 葉が黒く変色して枯れたような症状が見られる
かびで傷んだ部分を取り除いてください。
多湿にならないよう、日光によく当てるとよいでしょう。
うどんこ病
- 葉や茎に白い粉状の斑点が現れる
- 変色し枯れることがある
発症したら市販の殺菌剤を塗布してください。
また、湿気がこもらないよう風通しをよくしておきましょう。
アブラムシ
- 葉や茎に集まり、植物の汁を吸う
- 成長が妨げられ、変色したり枯れたりする
- 排泄物が真菌病を引き起こす
水で洗い流すか、防除剤を使用して適切な処置をしましょう。
ナメクジ
- 葉や花を食べて穴をあける
- 重度の場合は植物全体を食べ尽くすこともある
発見したらすぐに取り除いてください。
落ち葉や枯れた植物などを整理し、隠れ場所を減らすとよいでしょう。
摘心|タイミングとやり方
ペチュニアの摘心は、株をこんもりと整えて、きれいな花を長く咲かせるために行います。
摘心のタイミングは、植え付け直後と植え付けから1ヶ月後の2回です。
なお、品種によっては摘心をしなくても丸くコンパクトに仕上がるタイプもあります。
植え付け直後
植え付け直後に、新しい芽が出る先端の苗の成長点で切ります。
中側から新しい枝が出やすくなり、中心からこんもりとした株を作ることができます。
植え付けから1ヶ月後
植え付けから約1ヶ月後になると、株が成長してある程度大きくなるため2回目の摘心をします。
植え付け直後の摘心から枝分かれして伸びた部分を、鉢やコンテナなどの縁に沿って切っていきましょう。
花がら摘み|タイミングとやり方
ペチュニアは開花期が長く花が咲き続けるので、枯れた花はすぐ取り除きましょう。
茎のすぐ下の部分を手で軽くつまむか、ハサミで切り取ります。
花がら摘みをすることでエネルギーが新しい花の生育に集中し、カビや病気の予防にもつながります。
切り戻し|タイミングとやり方
ペチュニアは、形を整えたり、株のダメージを防ぐために切り戻しが必要です。
秋まできれいな花を咲かせるために、適切なタイミングで行いましょう。
効果的な切り戻しのタイミングとポイントを説明します。
- 梅雨前に切り戻す
- 8月中に2回行う
- 9月以降は切り戻しをしない
- 花や葉が重なって密集している部分を切り戻す
- 徒長した株を切り戻す
生育期はすぐ成長するので、深めに切り戻しても2週間程度でまた開花します。
ペチュニアの栽培環境
ペチュニアは高温多湿が苦手なので、日当たりと通気性のよい場所での栽培が適しています。
鉢植えと地植え、どちらでも育てられますが、季節によって移動ができる鉢植えでの管理がおすすめです。
置き場所と日当たり
ペチュニアは日当たりと風通しの良い場所を好む植物です。
1日6時間程度日光に当てると、よりたくさんの花を咲かせ、病害虫の予防になります。
反対に、日陰など湿気が多い場所は花つきが悪く、根腐れや徒長を引き起こす場合があるので注意が必要です。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
生育に適した温度 | 12~23℃ |
耐寒温度 | 5℃ |
耐暑温度 | 35℃ |
ペチュニアは耐寒性が弱く、5℃以下の場所では最終的には枯れてしまいます。
生育に適した温度は12℃以上なので、暖かい場所で育てましょう。
一方で、高温多湿の暑い時期は、温度が35℃を超えると花つきが悪くなる可能性があります。
暑さが続く場合は、半日陰に移動するか、遮光ネットなどで直射日光を和らげてください。
用土
ペチュニアの植え付けには、栄養分が豊富で水はけがよく通気性のある用土が適しています。
市販の培養土に堆肥や腐葉土を混ぜるとよいでしょう。
なお、生育が悪い場合は赤玉土を2~3割加え、土を弱酸性に調整してください。
夏越しの方法
ペチュニアは、比較的夏の暑さに強い植物ですが多湿には弱いため、次のポイントに注意して夏越しさせましょう。
- 半日陰に移動する
- 遮光ネットを使う
- 水やりは朝や夕方の涼しい時間にする
- 風通しの良い場所に置く
冬越しの方法と注意点
ペチュニアは寒さに弱く屋外での管理は難しい植物ですが、室内に取り込むことで冬越しの可能性が高くなります。
冬越しのポイントは次のとおりです。
- 土から5cmくらいの高さに切り戻す
- 土が湿る程度の水やりをする
- 日当たりのよい場所で春まで管理する
また、ペチュニアは挿し芽でも冬越しさせることができます。
ペチュニアの種まき
ペチュニアのは比較的簡単に種まきで育てることができます。
以下、種まきのやり方を説明します。
ペチュニアを種から育てると大変?
ペチュニアは、ポイントを押さえれば初心者でも簡単に種から育てることができます。
種まきから発芽までは1〜2週間程度で、10〜12週間で花を咲かせます。
種まきにおすすめの時期は3~5月頃と9月
ペチュニアの種まきにおすすめの時期は、3〜5月頃と9月です。
暖かい温度のほうが発芽しやすいため、夜間の温度が15℃以上になったら種まきをしましょう。
また、発芽後の成長のためにも、霜の心配がなく、真夏の暑さが和らいだ時期が適しています。
種まきのやり方
- 土の準備をする
- 種をまき、霧吹きをする
- 日当たりの良い場所で管理する
- 発芽したら植え替えする
① 土の準備をする
市販の種まき用土など、通気性と排水性の良い土を準備します。
② 種をまき、霧吹きをする
種が小さく均等にまくのが難しいため、指でつまむか紙に置いて端から振りかけるようにまきましょう。
種が見えなくなる程度に薄く土をかぶせ、霧吹きで軽く水を与えます。
③ 日当たりの良い場所で管理する
種まき後は18〜25℃を保ち、適度な日当たりの明るい場所で管理しましょう。
④ 発芽したら植え替えする
発芽して本葉が数枚出たら、鉢や花壇などに植え替えます。
ペチュニアの植え付け
ペチュニアは、苗を植え付けるのが一般的です。
元気な苗を選び、適切に植え付けることで、花を長く楽しむことができます。
苗の選び方
ペチュニアの苗を選ぶ際は、以下のポイントに注意してください。
- 葉が明るい緑色の苗を選ぶ
- 茎が太くてしっかりとしている
- 新芽やつぼみが多いものを選ぶ
- 葉に黄ばみや斑点があるものは避ける
- 根が黒ずんだり、乾燥しているものは避ける
- 葉や茎に腐敗や虫の兆候がないか確認する
植え付けでおすすめの時期は4~5月
ペチュニアの植え付けにおすすめの時期は4〜5月です。
気温が上昇し、夜の気温も安定してきた頃に植え付けするとよいでしょう。
植え付けのやり方
- 植え付け用の鉢と土を準備する
- 苗の準備をして植え付ける
- たっぷり水やりをする
① 植え付け用の鉢と土を準備する
市販の培養土に元肥を混ぜます。
病害虫予防のために、殺菌剤を混ぜておくとよいでしょう。
鉢は1株につき7~9号サイズで、ある程度深さがあるものがおすすめです。
鉢の底にネットと鉢底石を入れ、鉢の半分くらい土を入れておきます。
② 苗の準備をして植え付ける
ポットから苗を出し軽く根をほぐして、傷んだ葉、株周りの大きな葉を取り除きましょう。
土の上に苗を置き、株元より1cmくらい低く土を入れます。
鉢の縁ぎりぎりまで土を入れると水が溢れてしまうので、注意してください。
③ たっぷり水やりをする
植え付け後はたっぷりと水やりをして、土と根をなじませます。
ペチュニアの開花時期

ペチュニアは開花時期が長く、春から秋まで色鮮やかな花を楽しめます。
開花時期は4~11月頃
ペチュニアの開花時期は4〜11月です。
丈夫で花付きがよく、春から秋まで次々と花を咲かせてくれます。
ペチュニアの花が咲かない原因は?
ペチュニアの花が咲かない原因は、次のことが考えられます。
- 日当たりが悪い
- 過度な水やり、または水不足
- 肥料不足
- 風通しが悪く病害虫が発生している
- 根詰まりをしている
ペチュニアの花が咲かない場合は、育成環境を見直してください。
ペチュニアの増やし方

ペチュニアの増やし方は、種まきのほかに挿し芽があります。
寒さに弱く通常は一年草扱いですが、挿し芽で冬越しさせ、多年草として育てることが可能です。
挿し芽におすすめの時期は3~7月頃と9~10月
ペチュニアの挿し芽におすすめの時期は3〜7月頃と9〜10月です。
気温が安定しており、挿し芽の成功率が高まります。
なお、9~10月に挿し芽をする場合は、気温が下がる前に行いましょう。
挿し芽のやり方
- 挿し穂を作り、吸水させる
- 鉢と土の準備をして挿し込む
- 明るい半日陰で管理する
- 水やりをする
① 挿し穂を作り、吸水させる
元気な茎を7cmくらいにカットし、葉を2〜3枚残して下の葉を取り除きます。
根が出やすいよう茎の切り口を斜めにカットし、1~2時間吸水させておきます。
② 挿し芽を挿す
鉢に鉢底石と培養土を入れ、あらかじめ土を湿らせておきましょう。
割箸で土に穴をあけ、挿し芽を挿して土を寄せます。
③ 明るい半日陰で管理する
土は軽く湿った状態を保ち、明るく涼しい半日陰の場所で管理します。
2~3週間で発根し約1ヶ月で根付くので、その後は鉢やプランターに植え替えてください。
ペチュニアに植え替えは必要?
ペチュニアは、成長にあわせて植え替えが必要です。
特に、鉢植えの場合は根詰まりや栄養不足などを起こしやすいため、毎年植え替えるとよいでしょう。
植え替えのタイミングとやり方
ペチュニアの植え替えのタイミングは、4~5月がおすすめです。
- ひと回り大きい鉢と新しい土を準備する
- 苗の根をほぐして植え替える
- たっぷりと水やりする
① ひと回り大きい鉢と新しい土を準備する
植え替え前よりひと回り大きい鉢を用意します。
鉢にネットと鉢底石を入れ、鉢の半分くらいまで元肥を混ぜた培養土を入れておきます。
② 苗の根をほぐして植え替える
元株をていねいに取り出し、根をほぐして新しい鉢に植え付けます。
③ たっぷりと水やりをする
根が新しい土になじむように、やさしくたっぷりと水をかけましょう。