マツバボタンの育て方
公開日 2025年03月05日
更新日 2025年03月05日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

マツバボタンの基本情報

植物名 | マツバボタン |
学名 | Portulaca grandiflora |
和名 | 松葉牡丹 |
英名 | Rose moss、Eleven o’clock |
別名 | 爪切草(ツメキリソウ)、日照草(ヒデリソウ) |
原産地 | ブラジル、アルゼンチン |
科名 | スベリヒユ科 |
属名 | スベリヒユ属 |
マツバボタンは、カラフルな花を咲かせる可愛らしい夏の花です。
花の形は牡丹に似てふんわりと丸く、葉は松の葉のように細長い特徴があります。
丈夫で育ちやすく、特別な手入れもほとんどいらないので、園芸初心者でも気軽に楽しめるでしょう。
なお、マツバボタンは暑さに強い反面、寒さには弱く、日本では一年草として扱われています。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け
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肥料
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開花
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種類と品種
マツバボタンの種類は100種以上あり、色や形、咲き方たなどバリエーションが豊富です。
マツバボタンは朝開花して昼前にしぼむ「一日花」ですが、改良が進んでおり夕方まで咲く品種が多くなりました。
ここでは、人気の品種を3つ紹介します。
リトルマーメイド

バラ咲きと呼ばれる豪華な花びらが特徴的な品種です。
花びらの中央はピンクでふちは白で彩られ、より立体的に見えます。
ソーラーキッズ
マツバボタンの中でも生育スピードが早い品種です。
一日花が多い中、夕方まで咲いているので1日中花が楽しめます。
ジュエル

大きな一重咲きの花で、葉が見えないほどたくさんの花がつき、濃い紫や白色の花が咲きます。
耐寒性があり場所によっては冬越しさせやすい品種です。
品種名 | 咲き方 | 草丈 |
---|---|---|
リトルマーメイド | バラ咲き | 約10cm |
ソーラーキッズ | 八重咲き | 約15cm |
ジュエル | 一重咲き | 10~20cm |
マツバボタンはどんな花が咲く?

マツバボタンの花は、一重咲きや八重咲き、万重咲きなどさまざまな咲き方があります。
花のサイズも小輪から大輪まであり、白やピンク、黄、紫、複色などいろんな花色が楽しめます。
複数の品種を育てると、庭や鉢を華やかにしてくれるでしょう。
マツバボタンの葉っぱの形

マツバボタンの葉は、先が尖った細長い形で3cm程度の大きさをしています。
多肉植物と同じように葉の中に水を蓄える性質があり、プニプニとした触感です。
マツバボタンの花言葉
マツバボタンの花言葉は「忍耐」「無邪気」「可憐」です。
マツバボタンの育て方
マツバボタンは、暑い夏でも元気にたくさんの花が咲き、初心者でも育てやすい植物です。
摘心や花がら摘みなどのお手入れを行うことで、長い期間きれいな花が楽しめます。
水やりの頻度
南米が原産のマツバボタンは耐暑性と耐乾性がある植物のため、乾燥気味に育てるように心がけましょう。
鉢植えの場合
鉢植えの場合には、季節に関係なく土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらい与えましょう。
土が常に湿っている状態になると、根の張りが悪くなり弱ってしまうため注意してください。
地植えの場合
庭へ地植えした場合には、水やりを行う必要はなく天候に任せて大丈夫です。
ただし、雨が少なく土が乾燥していたら、午前中に水やりを行いましょう。
肥料のあげ方
マツバボタンは、やせた土でもしっかりと育つ花です。
地植えの場合は、ほとんど肥料を必要としません。
鉢植えの場合には、5~9月の生育期間に月1回の置き肥もしくは週1回に水やりの代わりに液体肥料を与えます。
ただし、肥料を与えすぎると葉ばかり育ってしまうため、タイミングや量に注意しましょう。
病害虫・害虫対策
マツバボタンは、病害虫が付きにくく丈夫で育てやすい花です。
ただし、過湿状態が続くと灰色かび病にかかりやすくなるため、風通しよく育てましょう。
灰色かび病
- カビの一種である糸状菌によって発症
- 梅雨時や湿度が高いと発病しやすい
- つぽみや花びらが黒く変色し枯れてしまう
発病すると治療できないため、見つけたら葉や花を取り除き、他の部分や周りの植物へ広がらないようにしてください。
摘心|タイミングとやり方
マツバボタンは、植え付け後茎が伸びてきた7月中頃から末に摘心を行います。
形を整えるだけではなく、摘心することでわき芽が増えてより多くの花が楽しめます。
摘心のやり方は、次のとおりです。
- 使用するハサミは消毒して清潔にする
- 鉢の大きさに合うよう伸びた茎を切り、丸く整える
- 摘心後は置き肥または液体肥料を与える
- 切り口に液体薬剤を吹きかけて病気を予防する
花がら摘み|タイミングとやり方
マツバボタンは、花がしおれて実がつく前に花がら摘みを行い、次の花へエネルギーを回してあげましょう。
花がら摘みのポイントは次のとおりです。
- 使用するハサミはあらかじめ消毒しておく
- 咲き終わった花やしおれてしまった花のすぐ下を切る
- 土の上に落ちた花や葉を取り除き蒸れを予防する
マツバボタンの栽培環境
マツバボタンの栽培には、日当たりと風通しのよい場所が適しています。
以下、置き場所や用土、季節による管理方法を説明します。
置き場所と日当たり
マツバボタンは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
耐暑性があるので、夏の強い直射日光を浴びても元気に育ちます。
日光が足りないと成長が鈍り、花付きが悪くなることがあるので注意してください。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
マツバボタンの生育に適した温度は15~30℃で、夏の厳しい暑さの中でもしっかりと成長します。
一方で、7℃以下になると枯れてしまうため、耐寒性が弱い植物です。
用土
マツバボタンは水はけがよく、肥料の少ない土を好みます。
通気性をよくするため、市販の草花用培養土へ軽石や赤玉土を2〜3割混ぜるとよいでしょう。
地植えの場合は、土を盛って小さな山を作ると通気性がよくなります。
夏越しの方法と注意点
マツバボタンは耐暑性が強い植物なので、夏越しの対策は必要ありません。
ただし、多湿には弱いため、梅雨や長雨の時期は株を蒸らさないように注意してあげましょう。
冬越しの方法
マツバボタンは耐寒性が弱く、日本では冬越しが難しいため通常一年草として扱います。
マツバボタンの種まき
マツバボタンは苗を植え付けるのが一般的ですが、種まきで育てることもできます。
マツバボタンを種から育てると大変?
マツバボタンを種から育てるのは、それほど大変ではありません。
種まきから約7〜10日ほどで発芽し、日当たりと水やりに気を付けてあげると花を咲かせてくれるでしょう。
また、花後のこぼれ種から翌春に芽吹くこともあります。
種まきにおすすめの時期は4~6月
マツバボタンの種まきは、4〜6月がおすすめ時期です。
発芽適温が20〜25℃と高めなので、暖かくなってから種まきをしてください。
種まきのやり方
- 種まき用のポットと土を準備する
- 種をまく
- 底面吸水で管理する
- 発芽したら間引きする
- 成長したら植え替えする
① 種まき用のポットと土を準備する
育苗ポットやセルポットの上まで種まき用の土や赤玉土を入れ、表面にピートモスを5mmくらい敷きます。
② 種をまく
ピートモスの上に種をパラパラとばらまきしますが、種が非常に小さいので風で飛ばないよう注意しましょう。
また、種の上から土を被せず、種が流れないように表面を押し固めてください。
③ 底面吸水で管理する
種が流れるのを防ぐため、種まき後は上から水やりせず受け皿に水を溜めて底面吸水をします。
発芽するまでは水を切らさないよう管理してください。
④ 発芽したら間引きする
発芽して本葉が2〜3枚になったら、間引きして1本の苗だけにします。
小さい苗のため、ピンセットを使って間引くとよいでしょう。
⑤ 成長したら植え替えする
さらに成長し本葉が5〜6枚になったら、庭や鉢などへ植え付けます。
複数の苗を植える場合、株の間隔は約20cm空けて植え付けましょう。
マツバボタンの採種方法
マツバボタンを採種するときは、花がら摘みをせず種ができるのを待ちましょう。
ただし、種を作りにくい品種や、親株とは異なる咲き方や花色に育つ場合があります。
採種のやり方とポイントは次のとおりです。
- 花が枯れて茶色になるまで待つ
- 種をこぼさないよう紙袋などを添えて採種する
- 採種した種は乾燥剤と一緒に封筒に入れる
- 翌シーズンの種まきの時期まで保管する
マツバボタンの植え付け
マツバボタンは、初夏を迎えた5~7月が植え付け時期です。
ここでは、苗の選び方や植え付け方法を紹介します。
苗の選び方
マツバボタンの苗を選ぶ際は、株元から枝分かれしており、葉がきれいでつぼみが多い苗がおすすめです。
植え付けでおすすめの時期は5~7月
マツバボタンの植え付けは、気温が20℃を超える5〜7月がおすすめです。
植え付けのやり方
- 植え付けの準備する
- 苗を植え付ける
- 日当たりのよい場所で管理する
① 植え付けの準備する
鉢は、1つの苗に対して7〜9号サイズでスリットが多い鉢を選びましょう。
複数の苗なら株の間隔が20cmほど空けられるサイズのものを準備します。
鉢底石を入れ、用土を6割くらい先に入れておきます。
地植えの場合は、植え付け場所の土が15〜20cmほど盛り上がった高さになるようにし、水はけをよくしておきます。
② 苗を植え付ける
ポットから苗を取り出したら、表土を削ぎ落として土を少しほぐしてから植え付けます。
深植えにならないよう注意してください。
③ 日当たりのよい場所で管理する
植え付け後は、たっぷりと水やりします。
その後は水やりを控えめにし、日当たりと風通しのよい場所で管理してください。
マツバボタンの開花時期

マツバボタンは、初夏から秋まで長い期間楽しめる夏の花です。
以下、開花時期や花が咲かない原因について説明します。
開花時期は6~9月頃
マツバボタンの開花時期は6~9月です。
朝に咲き、夕方にはしぼむ「一日花」ですが、次々と新しい花が咲くので長く鑑賞できます。
マツバボタンの花が咲かない原因は?
マツバボタンの花が咲かない原因には、次のことが考えられます。
- 日照が不足している
- 栽培温度が低すぎる
- 過湿になっている
多くの場合は、日当たりが悪くなっていることが原因です。
また、多湿の状態が続くと、根腐れや病気になりやすいので注意してください。
マツバボタンの増やし方
マツバボタンの増やし方は、種まきのほかに挿し芽があります。
挿し芽におすすめの時期は6~8月
挿し芽におすすめの時期は6〜8月です。
切り戻しの際にカットした茎を挿し芽にすることができるので、ぜひ試してみてください。
挿し芽のやり方
- ポットと土を準備する
- 挿し芽を吸水させる
- 土に挿し、日当たりのよい場所で管理する
① ポットと土を準備する
2.5号サイズのポットと土を準備します。
挿し木専用の土や水はけのよい赤玉土など、肥料分が含まれていない土にしてください。
② 挿し芽を吸水させる
挿し芽用の茎は、下の葉を取り除き全体の葉数が4、5枚になるようにします。
切り口は斜めに切り、30分ほど吸水させておきましょう。
③ 土に挿し、日当たりのよい場所で管理する
吸水した挿し芽を土に挿し、日当たりの良い場所で水切れしないよう管理して育てましょう。
約3週間で、庭や鉢へ植え付けられるほどに成長します。
マツバボタンに植え替えは必要?
マツバボタンは、一年草のため植え替えは必要ありません。