アリッサムの育て方
公開日 2025年02月12日
更新日 2025年02月12日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

INDEX
目次
アリッサムの基本情報

植物名 | アリッサム |
学名 | Lobularia maritima |
和名 | アリッサム |
英名 | Alyssum |
別名 | スイートアリッサム |
原産地 | 地中海沿岸 |
科名 | アブラナ科 |
属名 | ロブリア属 |
開花時期 | 3~5月、10~12月 |
小さなかわいらしい花が集まって咲くアリッサムは、寒さに強く冬の間も手間なく育てられる園芸植物です。
秋から春まで花を楽しむことができ、豊かな花色とほんのり甘い香りが寒い時期の庭に色彩と香りをもたらしてくれます。
手間がかからず育てやすいのが特徴で、ガーデニング初心者にもおすすめです。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
アリッサムに、染色体の倍数によって大きく2つの種類に区別され、それぞれに改良された品種が数多く出回っています。
染色体の倍数は2倍体と4倍体があり、2倍体に比べて4倍体の品種のほうが花が大きく成長スピードが早いのが特徴です。
代表的な品種をご紹介します。
ワンダーランド
背が低く広がる習性を持ち、香りが良いのが特徴です。
アリッサムの中でも花が小さめで、色は白、ローズ、ピンク、バイオレット、ブルーなどがあります。
アルール
香りの良い小さな花が低くコンパクトに咲きます。
色は白、ローズ、ピンク、紫、ブロンズ、レモンイエローなど多彩です。
クリアクリスタル
他のアリッサムよりも花が大きく香りがよく、色は白や紫です。
地植えでも強い成長を見せます。
スノークリスタル

心地よい香りの花は特に大きく、白い花が密集して広がります。
流れ落ちるように咲くのでハンギングバスケットに向いており、色は白のみになります。
スーパーアリッサム

暑さが厳しい時期でも夏越しできるように改良された生育旺盛なアリッサムです。
ほぼ一年中花を楽しむことができ、色は白、紫、斑入りがあります。
品種 | 区別 | 開花期 |
---|---|---|
ワンダーランド | 2倍体 | 10~5月 |
アルール | 2倍体 | 10~5月 |
クリアクリスタル | 4倍体 | 10~5月 |
スノークリスタル | 4倍体 | 10~5月 |
スーパーアリッサム | 該当なし | 通年 |
アリッサムはどんな花が咲く?

アリッサムは、4枚の花びらからできた小さな花が集まってあふれるように咲き、小さなブーケのような愛らしい花です。
低く広がって咲くのが特徴で、寄せ植えや花壇のグランドカバーとして人気があります。
また、ハチミツやバニラのような甘い香りがほんのりと漂う品種もあります。
アリッサムの葉っぱの形

枝分かれした茎から、明るい緑色の小さな線形の葉をつけています。
アリッサムの花言葉
アリッサムには「優美」「美しさに優る価値」「飛躍」という花言葉があります。
アリッサムの育て方

こんもりとボリューム感のあるアリッサムの花を咲かせるには、適切な育て方をすることが大切です。
- 植え付けは10月と4月の気温が安定した時期に行う
- 水はけが良く、日当たりの良い場所を選ぶ
- 肥料を適切に与える
- 切り戻しや花がら摘みを行う
水やりの頻度
アリッサムは乾燥を好むため、水のやり過ぎに注意しましょう。
鉢植えの場合
暑い日や乾燥した時期には、様子を見て水やりの頻度を増やします。
湿度が多く、水はけが悪いと根腐れを起こしやすくなるので風通しをよくしてください。
ただし、生育期には定期的な水やりが必要となりますので、水切れさせないことが大切です。
地植え場合
植え付け時以外の水やりは不要で、降雨にまかせて問題ありません。
肥料のあげ方
植え付け時に、元肥としてバランスのとれた緩効性肥料を土に混ぜておきます。
その後、開花時期の生育を良くするために、追肥として置き肥や液体肥料を与えるとよいでしょう。
ただし、肥料が多すぎると葉が茂り、花が咲かなくなる傾向があるので注意が必要です。
病害虫・害虫対策
アリッサムは一般的に病気になりにくい植物ですが、水やりが多く排水が悪くなると菌類による問題や茎の腐敗が発生する場合があります。
べと病
- 葉の裏側に黄色から灰色の斑点が現れる
- 進行すると株全体が枯れる
影響を受けた葉を取り除いて、空気の流れを確保するために風通しを良くしましょう。
灰色かび病
- 花びらやつぼみにシミができる
- 葉が黒く変色して枯れたような症状が見られる
カビで傷んだ部分を取り除き、日光を当てて湿気に注意しましょう。
切り戻し|タイミングとやり方
アリッサムの切り戻しは、花を長く咲かせるために必要な作業です。
タイミングとやり方は以下のとおりです。
徒長しているもの
茎に対して半分くらいを切り戻して整え、黄色くなった葉っぱを取り除きます。
伸びてしまった茎をそのままにしておくと、見た目が悪いだけではなく、下から新しい芽が出てきません。
花が満開の時期
4月上旬くらいを目安に、花の部分をばっさり切り戻してください。
花が満開になると葉っぱを覆ってしまい、中が蒸れて黄色くなることがあります。
株元がすっきり整った状態にしておくと5月頃には花が復活します。
梅雨入り前
湿度が多くなる梅雨入り前に、3分の1くらいを目安にすっきりと切り戻しましょう。
株元の蒸れに注意し雨が当たらない半日陰で管理すると、夏越しできる可能性があります。
花がら摘み|タイミングとやり方
生育期は花が咲き続けるので、終わった花を見つけたら脇芽のあたりでカットします。
花がら摘みをすることで、新しい芽が早くつき、花を咲き続けてくれます。
咲き終わった花をそのままにしておくと、種をつけはじめ栄養を取られてしまいます。
また、蒸れや病気の原因になるので、こまめにお手入れしてください。
アリッサムの栽培環境
アリッサムは、高温多湿が苦手で乾燥を好む植物のため、通気性があり水はけの良い場所で栽培することが大切です。
置き場所と日当たり
アリッサムは日当たりと風通しの良い場所を好みます。
地植えの場合は、1日に最低6~8時間程度日光が当たる場所に植えてください。
日陰で湿気が多い場所は、株が蒸れて根腐れを起こしたり、茎が徒長し花つきが少なくなることがあります。
適切な温度|どれくらいの寒さ・暑さまで耐えられる?
生育に適した温度 | 5~35℃ |
耐寒温度 | 0℃ |
耐暑温度 | 35℃ |
アリッサムは耐寒性が強い植物ですが、霜や冷たい風に当たり続けると葉焼けなどを起こし傷んでしまいます。
0℃以下になる可能性がある場合、不織布などで防寒対策をしましょう。
反対に、暑い時期は温度が38℃を超えると葉の色が薄くなり、株全体がしおれてしまう恐れがあります。
夏越しの方法と注意点
アリッサムは高温多湿に弱いため、通常は秋から春までの一年草扱いになりますが、適切な管理と手入れで夏越しできる可能性が高まります。
夏越しの方法と注意点は次のとおりです。
- 梅雨前に切り戻しをする
- 直射日光と高温多湿を避ける
- 風通しを確保する
- 過度な水やりを避ける
冬越しの方法と注意点
アリッサムは、耐寒性に優れており-5℃までは耐えられると言われていますが、強い霜や冷たい風に当たってしまうと弱ってしまう原因になります。
冬越しの方法と注意点は次のとおりです。
- 切り戻しをする
- 水やりを控えめにする
- 軒下に移動したり、不織布で防寒対策する
- 0℃以上で管理する
アリッサムの種まき
アリッサムは種からの成長が早いので、適切な環境を整えることで比較的簡単に育てることができます。
アリッサムを種から育てると大変?
アリッサムは、初心者でもスムーズに種から育てることができます。
種まきから発芽までは5日程度と早く、だいたい8〜10週間程度で花を咲かせます。
種まきのやり方
アリッサムを種をまく時期は、3~4月と9月中旬~10月上旬で、15~20℃の温度が適しています。
- 土の準備をする
- 種を均等に植えて水を与える
- 日当たりの良い場所で温度管理する
- 発芽したら定植する
① 土の準備をする
鉢か育苗箱に、有機物が豊富に含まれた、水はけのよい土を入れます。
② 種を均等に植えて水を与える
容器や直まきする場所に種を均等に広げてまき、軽く土をかぶせます。
種が小さいのであまり深く埋めすぎないように注意しましょう。
種と土がなじむように、霧吹きで軽く水を与えます。
③ 日当たりの良い場所で温度管理する
発芽に必要な温度15〜20℃を保ち、日当たりの良い明るい場所で管理しましょう。
④ 発芽したら定植する
苗がしっかりと育ってきたら鉢や花壇など、定植場所に植え替えます。
アリッサムの種を採る方法
アリッサムの種を採るには、花がらを摘み取らずに枯れるまで待ちます。
莢(さや)中に種が入っているので、茶色く乾燥した感じになったら収穫のタイミングです。
- 種を収穫する
- 種を莢(さや)から取り出し乾燥させる
- 種を保管する
① 種を収穫する
莢(さや)をハサミで切り取り、風通しの良い場所で乾燥させます。
② 種を莢(さや)から取り出し乾燥させる
乾燥した莢(さや)を手で優しく開き中から種を取り出しましょう。
取り出した種を新聞やキッチンペーパーの上に広げて、さらに数日乾燥させます。
③ 種を保管する
完全に乾いた種を紙袋や封筒に入れて涼しい場所で保管しましょう。
種は暗所で保管すると発芽率が高くなります。
アリッサムの植え付け
アリッサムは苗を植え付けて育てることもできます。
種から育てるのに比べて、時間をかけずに早く生育するのでおすすめです。
苗の選び方
アリッサムの苗を選ぶ際のポイントを紹介します。
- 葉が鮮やかな緑色で、しおれたり黄色くないものを選ぶ
- 茎がしっかりとしているものを選ぶ
- 根が茶色や黒色になってないか確認し、白いものを選ぶ
- 葉に穴があいていたり変色していないか確認する
植え付けでおすすめの時期は4月または10月頃
アリッサムの植え付けにおすすめの時期は4月または10月です。
植え付けのやり方
- 土を準備する
- 植え穴を掘り苗を植え付ける
- たっぷり水やりをする
① 土を準備する
鉢植えの場合は、ネットと底石を敷いた鉢を用意し元肥を混ぜた培養土を準備します。
地植えの場合は、植える場所の土をよく耕し元肥を混ぜて土をならしておきましょう。
② 植え穴を掘り苗を植え付ける
根の長さと同じくらいの深さを目安に植え穴を掘ります。
苗の根を軽くほぐして植え穴に置き、土をかぶせて軽く押さえましょう。
③ たっぷり水やりをする
植え付け後はたっぷりと水やりをして、土と根をしっかりなじませます。
植え替え|時期とやり方
アリッサムは基本的に一年草のため植え替えは必要ありませんが、枯れず育っている場合は土を入れ替えるたえに植え替えてあげるとよいでしょう。
アリッサムの植え替えに適した時期は春または秋です。
- 植え替え用の土を準備する
- 株を取り出し植え替えする
- たっぷり水やりをする
① 植え替え用の土を準備する
鉢底ネットと底石を敷いた鉢を用意し、元肥を混ぜた培養土を鉢の3分の1くらい入れます。
② 株を取り出し植え替えする
元の鉢からアリッサムを取り出し、根を傷つけないように軽く土をほぐして鉢に入れ土をかぶせます。
③ たっぷり水やりをする
植え替えた直後は根が土になじむまでたっぷりと水やりをして乾燥を防ぎます。
アリッサムの開花時期
アリッサムは春から秋にかけて花を咲かせます。
特に春は一斉に花を咲かせ、庭や花壇を愛らしく彩ってくれます。
開花時期は3〜5月
アリッサムは品種によって10月~5月まで花を咲かせますが、いちばんの開花時期は3~5月です。
切り戻しや花がら摘みをこまめに行うと、秋から春まで長期にわたって花が楽しめます。
アリッサムの花が咲かない原因は?
アリッサムの花が咲かない原因は、栽培環境によるものが多くみられます。
- 日当たりが悪く日光不足
- 水のやり過ぎまたは水不足
- 肥料の不足または過剰
アリッサムの花が咲かない場合は、栽培環境の見直しをすると良いでしょう。
アリッサムの増やし方
アリッサムは種まきのほかに、挿し芽と株分けで増やすことができます。
挿し芽におすすめの時期は6月
アリッサムの挿し芽におすすめの時期は6月です。
この時期は気温が安定していて、挿し芽が根を張りやすく成長しやすくなります。
挿し芽のやり方
- 挿し芽用の枝を切る
- 土に挿す
- 明るい半日陰で管理する
① 挿し芽用の枝を切る
健康なアリッサムの枝を選び、5~10cmほど切り取ります。
根が出やすいよう、切り口は斜めにカットしてください。
② 土に挿す
水はけのよい土を準備し、あらかじめ軽く湿った状態にしておきます。
挿し芽を土に挿します。
③ 明るい半日陰で管理する
直射日光を避け明るい半日陰で管理し、土が乾燥しないように注意深く水やりをしましょう。
株分けのやり方
アリッサムの株分けは春または秋がおすすめの時期です。
- 株を掘り起こす
- 株を分ける
- 新しい場所に植える
- 直射日光を避けた明るい場所で管理する
① 株を掘り起こす
根を傷つけないように注意して、株分けするアリッサムを掘り起こします。
② 株を分ける
手で優しくほぐしながら、いくつかの株に分けていきます。
③ 新しい場所に植える
分けた株を新しい鉢や地面に植え付けます。
根と土がしっかり土に埋まるように軽く押さえて固定し、水をたっぷりとあげてなじませて下さい。
④ 直射日光をさけた明るい場所で管理する
直射日光をさけた明るい場所に置き、適度な風通しを確保します。
しっかりと株が根付くまでは、肥料を控えめにしましょう。