アスターの育て方

更新日 2025年04月04日

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アスターの基本情報

アスターの基本情報
植物名アスター
学名Calistephus chinensis
和名エゾギク(蝦夷菊)
英名China aster
別名サツマギク
原産地中国北部
科名キク科
属名カリステファス属(エゾギク属)
開花時期7~8月頃

アスターは夏の庭を彩るキク科の植物です。

お盆の時期に仏花として重宝されてきましたが、最近は品種改良が進み、観賞用として楽しまれるようになってきました。

咲き方には一重咲きや八重咲き、ポンポン咲きなどがあり、花のサイズも小柄なものから大ぶりのものまで多種多様です。

また、鮮やかな青やピンク、黄、紫、白など豊富な花色があります。

夏の日差しに強く、次々と花を咲かせるアスターを鉢や花壇で楽しんでみてはいかがでしょうか。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

アスターは、種まきから開花までの日数に応じて「早生種・中生種・中晩生種・晩生種」の4タイプに分けられます。

代表的な品種の特徴を紹介しますので、苗を選ぶ際の参考にしてみてください。

ブリリアンブルー

ブリリアンブルー

鮮やかな青色の大輪花が印象的な一年草の品種です。

頂点咲き性が強く整った花位置になるため、主に切花として利用されます。

ふじみスカーレット

鮮明な赤色の花径5cmほどの中大輪花で、草丈は約80cmにもなります。

小葉で基部分枝が少ないため、密植栽培が可能な品種です。

トゥモローホワイト

トゥモローホワイト

純白の花色の可愛らしい小輪花で、草丈は70cmほどです。

頂点性が強くピンチなしの一本仕立てで、丈夫で育てやすく切花として重宝されています。

くれない

中心が濃い黄色の小輪花で、花弁は白・ピンク・緋色・紫など色彩が豊富です。

品種改良で多様な咲き方が生まれ、花数が多くボリュームのある切花としても人気があります。

ちくまポンポン

一つの株に多くの花をつけるのが特徴的で、可愛らしい丸いフォルムの花を次々と咲かせます。

草丈は70cm程度で、切花やフラワーアレンジメントにも人気です。

彗星

花径が7〜8cmの大輪で、赤やピンクの蛇の目模様の花が特徴的です。

茎が硬く花首は剛直で、大ぶりな花と独特の色合いから切花やアレンジメントに重宝されています。

品種咲き方タイプ
ブリリアンブルー八重咲き中晩生種
ふじみスカーレット八重咲き中生種
トゥモローホワイト半八重咲き早生種
くれない菊咲き中早生種・中生種
ちくまポンポンポンポン咲き中早生種
彗星ポンポン咲き晩生種

アスターはどんな花が咲く?

アスターの花びらは筒状花と舌状花で構成され、品種によって割合が異なります。

一重咲き、八重咲き、ポンポン咲きなど咲き方が多彩で、可愛らしい小輪から存在感のある大輪までサイズもさまざまです。

花色はピンク、赤、紫、白、さらにはグラデーションのものまで豊富なバリエーションがあり、庭植えだけでなく切花として空間を鮮やかに彩ります。

アスターの葉っぱの形

アスターの葉は卵形で縁は粗い鋸歯状に切れ込みがあり、葉先が尖っているのが特徴的です。

葉は茎に沿って互生し、茎先まで密についており、質感は滑らかで葉脈が比較的目立ちます。

アスターの花言葉

アスターの花言葉は、「信じる恋」「追憶」「変化を好む」「同感」です。

アスターの育て方

アスターは適切な方法で育てれば、夏の間に次々と美しい花を咲かせます。

ここでは水やりの頻度や病害虫対策など基本的な育て方を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

水やりの頻度

アスターは乾燥気味を好むため、基本的に水やりは控えめです。

鉢植えの場合

土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

水やりの際は、花や葉に水がかからないように株元にそっと与えましょう。

なお、真夏は朝と夕の2回水やりをしてください。

地植えの場合

地植えの場合、水やりは不要ですが、雨が降らない日がしばらく続くようであれば水を与えてください。

肥料のあげ方

アスターは、開花するまでは肥料切れに注意し適切な量を与えましょう。

鉢植えと地植えの肥料のポイントは以下の通りです。

  • 元肥として緩効性肥料を与える
  • 追肥として、液体肥料を適度に薄めたものを10日に1回程度与える
  • リン酸やカリウムが多めの肥料を与える

病害虫・害虫対策

アスターは病害虫の影響を受けやすいため、早期発見と適切な対策が大切です。

日ごろから植物の状態を観察し、異常があった場合はすぐに対処しましょう。

立枯病

  • 小苗に発生しやすい
  • 地際部分の茎と根を腐らせ、株が倒伏し枯れる

発生した場合、被害を抑えるため株全体を根の土ごと取り除きます。

連作を避け、石灰などで土の酸度調整を行うことも効果的です。

うどんこ病

  • 葉や茎に白い粉状のカビが生じる
  • 生育不良になり、花が咲かない原因となる

被害を受けた葉を取り除き、症状が続く場合は殺菌剤を散布します。

予防には薄めた木酢液の定期的な散布や、風通しを良くすることも効果的です。

さび病

  • 葉の裏側に小さな斑点が発生し、全体的に錆色に変色する
  • 春や秋に発生しやすく、葉を枯らす

枯れた葉を取り除き、殺菌剤や0.1%に薄めた重曹を散布します。

予防として殺菌剤や重曹を定期的に使用するのも効果的です。

アブラムシ

  • 新芽や葉裏に集まりやすく、汁液を吸って生育を妨げる
  • ウイルスの媒介となりやすい

粘着テープなどで捕殺するか、水の勢いに注意して水流で駆除します。

被害範囲が広い時は、殺虫剤を使用しましょう。

エカキムシ

  • 6~9月に発生しやすく、成長が阻害される
  • 葉の内側に絵を描くように食害し、不規則な白っぽい線を残す

線をたどった先に幼虫がいたら潰し、葉を取り除きます。

発生数が多い場合は、殺虫剤の散布が効果的です。

花がら摘み|タイミングとやり方

アスターは、花が終わったものが多くなってきたら花がら摘みを行います。

花がついた茎の上部を手で摘み取るかハサミで切り取りましょう。

花がらがついたままでは害虫が発生しやすく、種がついて栄養が次の花に回らなくなります。

切り戻し|タイミングとやり方

アスターの切り戻しは基本的に必要ありません。

ただし、風通しを良くするために、内側を間引く程度に茎の3分の1から半分ほどを残してカットしましょう。

支柱立て|タイミングとやり方

7月中旬頃アスターの草丈が高くなってきたら、支柱を立てて茎が倒れるのを防ぎましょう。

数本の支柱に輪がついたあんどん支柱を使い、株を囲むように立てると効果的です。

アスターの栽培環境

アスターは、地植えの際の土づくりに工夫が必要です。

ここではアスターに適した栽培環境について詳しく解説していきます。

置き場所と日当たり

アスターは日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。

日照不足だと茎が間延びし、倒れやすく花つきが悪くなります。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

アスターの生育適温は、一般的に15~25℃で、霜があたらない環境が理想的です。

品種によっては-10℃まで耐えられるものもあります。

用土

アスターは水はけのよい中性の土を好みます。

また、連作を嫌うので、一度アスターを植えた土壌には5〜6年間は植えることができません。

鉢植えの場合

市販の草花用培養土か、赤玉土6と腐葉土4の割合で配合した土が適しています。

どちらの場合も、必ず新しい土を用意してください。

地植えの場合

植え付けの約2週間前に土を十分に耕し、腐葉土を漉き込みます。

同時に苦土石灰をまき、酸性土壌を中和させておきましょう。

夏越しの方法

アスターは夏の日差しにも耐えられるため、日よけなどの夏越しは基本的に不要です。

年間を通して日当たりの良い場所に置きます。

冬越しの方法と注意点

アスターは、寒冷地でなければ冬越しは不要です。

ただし、寒冷地で霜が降りることがあれば、軒下に移すかマルチングをしましょう。

腐葉土を株元に寄せたり、ビニールシートで被ったりするなどの対策も有効です。

アスターの種まき

アスターは種から育てることも可能です。

ここでは、アスターの種まきに適した時期や方法を解説します。

アスターを種から育てると大変?

アスターは種から育てると、7〜14日程度で発芽します。

発芽には適切な栽培管理が必要なため、苗から育てるよりも手間はかかりますが、種から育てる成長過程を楽しみたい方にはおすすめです。

種まきにおすすめの時期は3~4月と9~10月

アスターの発芽適温は20℃前後なので、種まきは3〜4月と9〜10月頃が適しています。

種まきのやり方

  1. 育苗ポットに土を入れ水で湿らせる
  2. 種をまく
  3. 明るい日陰で管理する
  4. 発芽したら間引きする

① 育苗ポットに土を入れ水で湿らせる

育苗ポットに草花用培養土を入れ、水でしっかり湿らせます。

② 種をまく

種を3粒ずつまいたら薄く覆土をし、霧吹きでもう一度土を湿らせます。

アスターは種が小さいため、ピンセットを使ってまくとよいでしょう。

③ 明るい日陰で管理する

明るい日陰に置き、発芽するまで土が乾かないように適度に水を与えてください。

④ 発芽したら間引きする

7〜10日ほどで発芽したら、徒長しないように日のよく当たる場所へ移します。

本葉が育ってきたら、苗が1本になるように間引きしましょう。

また、本葉が5〜6枚になり根が出てきたら鉢や庭に定植してください。

アスターの植え付け

ここではアスターの植え付けに適した時期や方法、苗の選び方などを紹介します。

苗の選び方

アスターの苗を選ぶ際は、以下のポイントを目安にしましょう。

  • 葉の色が鮮やかな緑色で生き生きとしているもの
  • 葉の裏や茎に害虫がついていないもの
  • 根がしっかりはっているもの

病害虫の影響がない元気な苗を選ぶために、葉の裏や茎をよくチェックすることをおすすめします。

植え付けでおすすめの時期は4~5月または9~10月

アスターの植え付けに適した時期は、4〜5月または9〜10月です。

寒冷地の場合は、冬越しの対策が不要な春に植え付けるとよいでしょう。

鉢植えの植え付け方

  1. 鉢に土を入れ、肥料を混ぜ込む
  2. 株を植え付ける
  3. 水をたっぷり与える

① 鉢に土を入れ、肥料を混ぜ込む

鉢に新品の草花用培養土を6分目あたりまで入れます。

元肥として、ティースプーン1杯程度の緩効性肥料を土に混ぜ込みます。

② 株を植え付ける

育苗ポットから根鉢を取り出し、根を傷つけないように植え付けます。

数株植える場合は、15cm程度株間を離して植えてください。

深植えにならないように株の位置に注意しながら土を入れます。

③ 水をたっぷり与える

植え付けたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

地植えの植え付け方

地植えの場合は、植え付けの2週間前に腐葉土と堆肥を漉き込んで苦土石灰をまき、土の酸度を調整しておきます。

植え付けの際に緩効性肥料をひとつかみ混ぜ込んだ後、株間を15〜20cm離して苗を植え付けましょう。

アスターの開花時期

アスターの開花時期

アスターは夏の初めから次々と咲き始めます。

ひと株の開花期間はおよそ4週間と長く、庭を美しく彩るでしょう。

開花時期は7~8月頃

アスターの開花時期は7〜8月頃です。

温暖地などでは、種まきの時期を2週間程度ずらすことでより長い期間花を楽しむことができます。

アスターの花が咲かない原因は?

アスターの花が咲かない原因は次のような理由が考えられます。

  • 日当たり不足
  • 肥料不足
  • 土壌環境
  • 病害虫の影響

アスターは、日当たりの良い場所に置き、定期的にリン酸やカリウムが多めの肥料を与えるなど、栽培環境を見直してください

また、連作を避けて病害虫の予防にも気を配りましょう。

アスターの増やし方

アスターの増やし方

アスターは、種まきのほかに挿し木で増やすことが可能です。

あまり一般的な増やし方ではありませんが、挿し木に適した時期や手順について解説します。

挿し木におすすめの時期は5~6月頃

挿し木に適した時期は、アスターの生育期にあたる5〜6月頃です。

挿し木のやり方

  1. 挿し穂を採取し、水揚げをする
  2. 発根促進剤をつけ、土に挿す
  3. 明るい日陰で管理する

① 挿し穂を採取し、水揚げをする

新芽の先端から2、3節分ごとに切り取り、茎の下半分の葉を取り除きます。

茎の切り口を斜めにカットし、30分ほど水に浸けておきましょう。

② 発根促進剤をつけ、土に挿す

育苗ポットに挿し木用培養土かバーミキュライトを入れて水で湿らせ、割り箸で穴をあけておきます。

挿し穂の切り口に発根促進剤をつけてから土に挿し、軽く押さえてください。

③ 明るい日陰で管理する

発根するまでは明るい日陰に置き、土が乾かないようにしっかり水を与えます。

発根してきたら、鉢か花壇に植え替えましょう。

アスターに植え替えは必要?

アスターは基本的に一年草なので、植え替えは不要です。

種まきから開花までのサイクルが1年のため、開花した後は枯れてしまいます。

宿根草のアスターで鉢植えの場合は、芽が出る前の2〜3月頃に植え替えましょう。

なお、地植えの場合は植え替えの必要はありません。

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