パキラの育て方
公開日 2024年08月20日
更新日 2025年03月27日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

パキラの基本情報
植物名 | パキラ |
学名 | Pachira |
別名 | Money Tree(発財樹) |
原産地 | 熱帯アメリカ |
科名 | クワ科 |
属名 | パキラ属 |
開花時期 | 6月~7月 |
パキラ(和名:カイエンナッツ、英名:Guiana Chestnut)は、観賞価値の高い観葉植物として広く知られていて、手のひらのような形をした葉が放射状に広がる美しい姿が特徴です。
日本では、梅雨時の6月から暑さが厳しくなる7月にかけて花が咲きます。
花自体はあまり目立ちませんが、葉の美しさや鮮やかなグリーンが一層の魅力を添えてくれるでしょう。
また、パキラは非常に丈夫で管理が容易なので、初心者でも育てやすい植物の一つとされています。
適切な日光と水やりを心掛けることで健康的に成長し、室内インテリアとしても優れたアクセントになるでしょう。

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月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
種類・品種 | 葉っぱの色・形 | 斑入りの有無 | レア度 |
---|---|---|---|
パキラ グラブラ | シャープな形 | × | 低い |
パキラ アクアティカ | やや丸みを帯びている | × | 低い |
パキラミルキーウェイ | 黄色い斑が点々と入る | 〇 | 高い |
パキラ ムーンライト | 明るい黄緑色の斑入り | 〇 | 高い |
パキラ マクロカルパ | 深緑色で光沢がある | × | 高い |
パキラ グラブラ

幹が三つ編み状になっていて、シャープな葉っぱが広がり、青々と生い茂っている姿が美しい。
日本国内で販売されているパキラの中では最もメジャーな品種です。
パキラ アクアティカ

日本では観賞用として人気が高く、グラブラと似ているが葉っぱが少し丸みを帯びているのと、花の雄しべに赤が混ざっているかどうかで区別できます。
パキラ ミルキーウェイ
パキラ グラブラを元に作られt斑入りの品種で、葉っぱに黄色い斑がアクセントが入る。
天の川という名前は、星のように点々と斑が入る見た目からなずけられました。
パキラ ムーンライト
ミルキーウェイと同じくパキラ グラブラの改良種で、葉っぱに明るい黄緑色の斑が入る。
幹はくねくねと曲がりながら伸びていき、個性的な姿になります。
パキラ マクロカルパ
葉は深緑色で光沢があり、大型の白い花は見応えがある。
成長すると大きな果実をつけ、中の種は食用にもされます。
パキラはどんな花が咲くの?

パキラの花は直径約10~15cmの大きくて白い花びらを持ち、甘い香りを放ちます。
自然環境下では高温多湿な条件が必要で、室内で育てる場合は開花がめったにありません。
開花させるには、20℃以上の温度を保った上で、十分な日光と適切な水やりが必要です。
パキラが花を咲かせることは珍しいですが、開花した場合の美しさと香りには一見の価値があるでしょう。
パキラの葉っぱの形
パキラの葉は光沢のある緑色で、手のひらのような形状が特徴的です。
1枚の葉は5~7枚の小葉で構成され、その形状と質感が観葉植物としての人気を高めています。
パキラは室内のインテリアとしても美しく、空間の雰囲気を引き立てる植物です。
特に明るい場所で育てると、その美しさが一層際立つことでしょう。
パキラの花言葉
パキラの花言葉は「幸運」と「繁栄」です。
パキラの育て方
パキラは美しい緑の葉と耐陰性が特徴で、初心者から上級者まで楽しめる観葉植物です。
育て方は比較的簡単ですが、光が適度に当たる場所に置き、過剰な水やりを避けることがポイントです。
定期的な剪定や肥料の管理を行うことで、長く健康的に育ち、部屋の雰囲気を一層引き立ててくれるでしょう。
水やりの頻度
パキラの水やりは、土が完全に乾いたら行いましょう。
過剰な水やりは根腐れの原因になるため注意が必要です。
特に冬場は水やりを控えめにし、土の表面が乾いた状態を保つことが重要です。
成長期には週に一度程度の水やりが必要ですが、気温が低い時期には月に1〜2回に減らしても良いでしょう。

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肥料のあげ方
パキラには、春から秋にかけて月に1〜2回の頻度で液体肥料を与えます。
成長期には特に栄養を必要とするため、肥料を忘れずに与えることで元気に育つでしょう。
液体肥料については、水やりの際に薄めて与えるのが一般的です。
冬場は成長が緩やかになるため、肥料の頻度を減らすか、完全に止めることが推奨されています。
病害虫・害虫対策
パキラはアブラムシやハダニの被害を大変に受けやすい植物です。
これらの害虫は葉の裏に付くことが多いため、定期的に葉の裏側をチェックし、見つけ次第取り除きましょう。
また、予防策としては、葉を清潔に保つことと、風通しの良い環境を作ることが大切です。
殺虫剤を使用する際には、ラベルの指示に従って適切に使用しましょう。
ここでは主な病害虫と特徴、および害虫対策を4つ紹介します。
アブラムシ
- 葉の裏や新芽に群がる
- 植物の汁を吸って弱らせる
水で洗い流すか、アルコールを含んだティッシュで拭き取る。
専用の殺虫剤だけでなく、石鹸水を使っても効果がある。
ハダニ
- 葉の裏に赤い小さな点が見られ、葉が白くなる
- 乾燥した環境で発生しやすい
葉を定期的に霧吹きで湿らせる。
発生した場合は石鹸水や殺虫剤を使用するか、水で洗い流して一気に落とす。
うどんこ病
- 葉に白い粉状のカビが発生する
- 湿度が高い環境で発生しやすい
風通しを良くし、湿度を適度に保つ。
発生した場合は、患部を取り除き、専用の殺菌剤を使用する。
根腐れ
- 過剰な水やりや排水不良によって根が腐る
排水性の良い土を使用し、水やりの頻度を適切に管理する。
植え替えの際に鉢底に砂利を敷くと、排水性が改善して予防になる。
種まきと植え方
パキラの種まきは、種を水に浸してから湿った土に植えるのが基本です。
種が発芽するには温かく湿度の高い環境と、土の湿度を保つことが必要となります。
発芽後は、光がよく当たる場所で育てると良いでしょう。
なお、発芽率を高めるためには、種を24時間水に浸しておくのが重要ポイントです。
パキラを水耕栽培するメリット
パキラの水耕栽培には、次のように多くのメリットがあります。
- 根腐れのリスクが少なく、室内でも清潔に育てられる
- 水耕栽培により、パキラを大きくせず、コンパクトに育てることが可能
- 根が直接水に触れることで、必要な栄養分を効率よく吸収できて植物が健康に育つ
- 水やりの頻度を減らすことができて管理が簡単
- 土を使わないため虫の発生を防ぎ、室内環境を清潔に保つことができる
水耕栽培は、特に忙しい方や初心者にとって手間がかからず育てやすい方法といえるでしょう。
パキラの栽培環境
パキラは直射日光に当たりすぎると葉焼けを起こすため、カーテン越しの明るい日陰に置くのがベストです。
温度は18℃〜24℃が適していますが、寒さには弱いため、冬場は室内の暖かい場所に置きましょう。
適した用土は水はけが良く保湿性のあるものをおすすめします。
置き場所と日当たり
パキラは明るい場所を好みますが、直射日光は避ける必要があります。
特に夏場の強い日差しは葉焼けの原因になるため、カーテン越しの光が理想的です。
冬場は日照時間が短いので、日当たりの良い窓辺に置きましょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
パキラは温暖な環境を好み、最適な温度範囲は18℃〜24℃です。
寒さには非常に弱く、10℃以下になると葉が黄変したり、落葉したりする可能性があるため、冬場は特に注意が必要です。
寒冷地では暖房の効いた部屋に置くと良いですが、暖房機器の近くに置きすぎると乾燥するため、適度な湿度を保つようにしましょう。
パキラの土の配合比率(用土)

パキラの栽培に適した用土は、水はけが良くて保湿性を備えたものが理想です。
購入する場合、市販の観葉植物用の土を選ぶと良いでしょう。
自分で配合する場合は、赤玉土6割、腐葉土3割、川砂1割を混ぜるのが一般的です。
植え替えの際には古い土を軽く落とし、新しい土を使うことを心がけましょう。
パキラの種まき
パキラの種まきに適した時期は春から夏です。
種を水に24時間浸してから湿った土に植え、温かく湿度の高い環境で育てると発芽しやすいです。
発芽後は光がよく当たる場所で育てると良いでしょう。
種まきにおすすめの時期
パキラの種まきに適した時期は春から夏(5月~9月)にかけてで、気温が20℃以上になると発芽しやすくなります。
パキラの発芽には温度が非常に重要で、適切な気温環境を整えることが発芽率を高めるポイントです。
20℃以上の温度が続くことで、種子がスムーズに発芽し、その後の成長も安定します。
また、この時期は日照時間も長く、光合成によるエネルギー供給が十分に行えるため、苗の健全な成長が期待できるのです。
気温管理に気をつければいつでもチャレンジできる
一方で、実際には発芽させる時期はバラバラで、特に適した時期というものはないとも言われています。
そのため、安定した気温と管理方法に気を付ければ、他の季節でも成功する可能性があるでしょう。
パキラを種から育てると大変?
パキラを種から育てることは、園芸初心者でも比較的簡単ですが、発芽までに一定の時間が必要です。
まず、種を一晩水に浸してから湿った土に撒き、20~25℃の温かな環境にして湿度を保つためにプラスチックのラップやドームで覆います。
発芽後は明るい場所で適度な水やりを心がけ、風通しを良くすると健康に育ちます。
種から育てることで、より愛着を持って育てることができるでしょう。
パキラの種をうまく発芽させる方法
パキラの種をうまく発芽させるためには、種を24時間水に浸してから蒔くことが効果的です。
これにより、種が水分を吸収して発芽が促進されます。
翌日、種を湿った土に種を浅く植え、土の湿度を保つためにプラスチックのラップやドームで覆いましょう。
なお、発芽には20〜25℃の気温が適しているので、種を撒いた鉢を暖かい場所に置きます。
数週間後に発芽の確認ができたら、覆いを取り外して直射日光を避けた明るい場所に移すとともに、成長段階では適度な水やりが重要です。
パキラの開花時期
自然環境で育てられたパキラは、6月から7月にかけて花を楽しむことができます。
室内で観葉植物として育てる場合、花を見ることは稀ですが、適切な環境を整えると開花の可能性が高まるでしょう。
開花時期は6~7月
パキラの開花時期は6月から7月にかけてです。
自然環境で育てられたパキラはこの時期に大きな白い花を咲かせます。
観葉植物として室内で育てる場合は、花が見れるのは珍しいですが、適切な環境にすることで開花が期待できるでしょう。
パキラの花が咲かない原因は?
パキラの花が咲かない原因として、日照不足や過度な水やりが挙げられます。
また、肥料の不足や温度管理が適切でない場合も花が咲かないことがあります。
花を咲かせるためには、日当たりの良い場所に置き、水やりを控えめにし、適切な肥料を与えることが重要です。
これらのポイントを押さえることで、花が咲く可能性が高まるでしょう。
パキラの増やし方
パキラは水挿しで簡単に増やせます。
成長期に健康な枝を切り取り、水に浸けて根が出るのを待ち、根が出たら土に植え替えます。
剪定や株分けは春から夏に行うのが理想的で、植え替えも同時期に行うと良いでしょう。
水挿しのやり方
パキラの増やし方として一般的な方法が挿し木です。
挿し木は成長期(春から夏)に行うのが理想とされていて、次の手順で行うと良いでしょう。
- 健康な枝を5〜10cmほどの長さで切り取る
- 切り取った枝を水に浸けて根が出るのを待つ
- 根が出たら適切な鉢と土を用意する
- 鉢の準備をし、植え替える
① 健康な枝を5〜10cmほどの長さで切り取る
切り取る際に切り口を斜めに切ると、切断面が広くなって水分吸収がスムーズになります。
② 切り取った枝を水に浸ける
切り口は完全に水に浸かるようにし、毎日容器の水を替えることで腐敗を防ぎましょう。
③ 根が出たら適切な鉢と土を用意する
約1〜2週間で根が出てきたら、サイズに合った鉢と観葉植物用の土を用意します。
鉢底に排水性の良い素材(軽石や砂利)を敷き、その上に湿った土を入れましょう。
④ 植え替えて明るい場所で管理する
根が出た枝を植え、土を軽く押さえて固定します。
植え替え後は、直射日光を避けた明るい場所で管理します。
風通しを良くし、湿度を維持することを心掛けましょう。
霧吹きで葉に水をかけることも有効です。
剪定・株分けの時期はいつがいい?
パキラの剪定は、春から夏(5月~9月)にかけて行うのが最適です。
この時期はパキラの成長期であり、新しい枝や葉がすぐに生えてくるため、剪定の効果が高まります。
剪定することで株がコンパクトに保たれ、葉の密度が増して見た目も美しくなります。
株分けも剪定と同様に成長期に行うと成功しやすいです。
株分けの際は根を丁寧に分け、新しい鉢に植え替えることで、健康な成長を促します。
植え替え時期はいつがいい?
パキラの植え替えは、春から初夏(5月~9月)にかけて行うのがベストです。
この時期は成長が活発で、根の張りが良いため、新しい環境に早く適応します。
植え替えの際には、古い土を軽く落とし、新しい栄養豊富な土を使用しましょう。
なお、健康な成長を促すためにも、根の状態をきちんと確認し、傷んだ根を丁寧に取り除くことがポイントです。
鉢替えのやり方
パキラの鉢替えは、鉢の底に軽石や小石を敷き、水はけを良くすることから始めます。
次に、新しい用土を用意し、古い土を軽く落としたパキラを新しい鉢に移します。
鉢に移す際、根を傷つけないように注意しましょう。
植え替え後は、十分に水を与え、数日間は直射日光を避けて明るい場所に置きます。
これにより、植物が新しい環境に適応しやすくなります。

観葉植物 パキラ
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