ポトス エンジョイの育て方

更新日 2025年01月23日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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ポトス エンジョイの基本情報

植物名ポトス エンジョイ
学名Epipremnum aureum “N’Joy”
和名ポトス エンジョイ
英名Pothos N’joy
原産地東南アジア、ソロモン諸島
科名サトイモ科
属名エピプレムヌム属

ポトス エンジョイはポトスの品種の1つです。

一般的なポトスに比べ、葉が小ぶりでゆっくりと成長します。

まるで造花のような、白い斑がくっきりと入った美しい葉が特徴です。

世界的にも評価が高い品種で、オランダで開催された世界最大規模の花の品評会では「2007 FLORA HOLLAND AWARD」を受賞しています。

耐陰性があるため室内で育てることができ、ハンギングバスケットに入れて吊るしたり、支柱を用いてタワー仕立てにするなど、様々な楽しみ方ができるのも魅力です。

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植え付け・植え替え

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種類と品種

種類と品種

ポトス エンジョイは、サトイモ科エピプレムヌム属に分類されるポトスの品種の一つです。

ポトスは種類が多く、園芸品種だけでも約50種あります。

代表的な品種は以下の通りです。

ポトス エンジョイ

ポトス エンジョイ

成長がゆっくりな品種で、緑と黄がくっきり分かれた斑入りの葉は小ぶりで美しいです。

ポトス ステータス

ウェーブがかった葉をもつ、エンジョイの枝変わり品種です。

ゴールデンポトス

ゴールデンポトス

ポトスの代表品種で、緑色の葉に黄色の斑が入ります。

ポトス ライム

ポトス ライム

ライムグリーンの爽やかな葉が特徴で、一回り小さな「ポトス ライム コンパクト」という品種も人気です。

ポトス マーブルクイーン

ポトス マーブルクイーン

白と緑が混ざった葉の模様が美しい品種です。

通常のポトスが緑の葉に模様が入るのに対して、ポトス マーブルクイーンは模様の入りかたが逆になっています。

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ポトス エンジョイの葉っぱの特徴

ポトス エンジョイの葉っぱの特徴

ポトス エンジョイの葉は緑地にくっきりとした白い斑が入るのが特徴です。

緑と白のコントラストが美しく、造花と間違えるようなキレイな色合いをしています。

葉のサイズは、一般的なポトスに比べると小ぶりで株も全体的にコンパクトです。

斑入り部分が多く葉緑素が少ないため、光合成が緩やかでゆっくりと成長します。

また、茎が根元からグッと真っすぐ上に立ち上がり、葉がピンと立つのも特徴です。

ポトス エンジョイはどんな花が咲く?

ポトスは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる花びらのようなものに包まれた棒状の白い花を咲かせます。

ただ、ポトス エンジョイを含めポトス類は滅多に花が咲きません。

10年に一度咲くか咲かないかと言われるほど珍しく、開花すると幸運を呼ぶとも言われています。

ポトス エンジョイの花言葉

ポトス エンジョイの花言葉は、「華やかな明るさ」「永遠の富」です。

これらの花言葉はポトス全般に共通したものになっています。

ポトス エンジョイの育て方

ポトス エンジョイの育て方

ポトス エンジョイは乾燥に強く、成長も緩やかなため比較的手間がかからず育てやすい観葉植物です。

ただし、ゆっくりと成長する品種なので、水やりの頻度が多かったり肥料を与えすぎたりすると根腐れや肥料焼けを起こすので注意しましょう。

水やりの頻度や肥料、病害虫の対策など、育て方のポイントを以下で紹介します。

水やりの頻度

ポトス エンジョイは乾燥に強いので水は控えめにあげるのがポイントです。

春から秋の初旬がしっかり乾いてから、もしくは葉がクタッとなってから水やり
晩秋から冬晩秋から徐々に水やりの頻度を減らしていき、冬場はが乾いてから3日ほど経ったら水やり

基本的に水やりは鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えます。

気温が低くなってくると成長も緩やかになり、根からの水の吸収が少なくなるため水やりのし過ぎは厳禁です。

また、鉢底に溜まった水も根腐れの原因になるのでこまめに捨てましょう。

冬は葉水をしっかり行う

ポトス エンジョイはの中の乾燥には強いですが、乾燥した空気は苦手で多湿を好みます。

特に空気の乾燥する冬場は葉水をしっかりして、湿度を保つようにしましょう。

肥料のあげ方

生育期の5~9月頃に緩効性の置き肥を2ヶ月に1度与えるか、液体肥料を2週間に1度与えましょう。

成長が穏やかになる冬場は基本的に栄養を必要としないので、肥料をあげても根から吸収できずに肥料焼けを起こす恐れがあります。

冬は肥料を与えないようにしましょう。

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病害虫・害虫対策

ポトス エンジョイはカイガラムシが発生する場合があります。

カイガラムシ

  • カメムシの仲間で、体長2~10mmの小さな虫
  • 茎の付け根や葉裏に白い綿やホコリのようなものがついていてベトベトしていたらカイガラムシの可能性が高い
  • カイガラムシに吸汁されると枝枯れや葉枯れ、葉が黒いすすに覆われるすす病、灰色や茶褐色のカビが生えるこうやく病を引き起こす

卵であれば布で拭き取り除去し、幼虫であればオルトランなどの殺虫剤を使用します。

成虫は殻に覆われていて薬剤が効きにくいため、歯ブラシなどでこすり落としましょう。

予防法

カイガラムシは暗くて風通しが悪くホコリっぽいところを好むので、剪定や風通しのよい場所への移動が予防になります。

普段から葉を清潔に保つことや霧吹きで葉水を行うことでも一定の予防効果があります。

植え方

ポトス エンジョイを植える際は春から秋の気温が温かい時期に行いましょう。

植え方の手順は以下の通りです。

  1. ポットから苗を取り出しを落とす
  2. 用土を鉢の3分の1ほど入れ、その上に株を置く
  3. を充填する
  4. たっぷりと水やりをする

① ポットから苗を取り出し土を落とす

ポットから苗を取り出して、根を傷めないように軽くほぐしてを落とす

② 新しい鉢に苗を入れる

用土を鉢の3分の1ほど入れてから、その上に株を置いてください。

③ 土を充填する

鉢と株の隙間、株の根元が隠れるまでを充填していきます。

④ たっぷりと水を与える

植え付け後は直射日光が当たらない半日陰で管理しましょう。

ミックス植えのやり方

より賑やかな色どりにしたい場合は、ポトス グローバルグリーンなどの他品種とミックスして植えるのもおすすめです。

以下では、チップを用いたミックス植えのやり方を紹介します。

  1. ポトス エンジョイを3株ほどに分ける
  2. もう一方の株に分けた株を組み合わせる
  3. 水苔を巻き付けチップで包む
  4. 3分の1ほどチップをいれた鉢に株を入れる
  5. 鉢と株の隙間にチップを充填する
  6. たっぷりと水やりをする

① ポトス エンジョイを3株ほどに分ける

どちらの株もポットから出してを落としておきます。

株分けをする要領で、根を傷めないように注意しながら引き離し3株ほどに分けましょう。

② もう一方の株に分けた株を組み合わせる

分けたポトスエンジョイを、もう一方の株の周りに組み合わせていきます。

バランスを見ながら、葉が互い違いに交差するように合わせるのがよりキレイに仕上がるポイントです。

根の始まり部分が同じ高さになるように根元を揃えましょう。

③ 水苔を巻き付けチップで包む

組み合わせた根の部分に水苔を1周ぐるっと巻き付け、伸びすぎた余分な根はカットしましょう。

水苔を巻いた部分をチップで覆い隠すように包みます。

④ 3分の1ほどチップをいれた鉢に株を入れる

肥料を入れる場合はオールパーパスとマグァンプKを適量混ぜ入れます。

⑤ 鉢と株の隙間にチップを充填する

株の根元が隠れるくらいまで充填していきます。

⑥ たっぷりと水やりをする

植え付けができたら、最後に鉢底から水が出るくらいたっぷりと水をやりましょう。

仕立て方

ポトス エンジョイは、つるを伸ばす性質を活かして色々な仕立て方を楽しむことができます。

なかでも「ハンギング仕立て」や「ヘゴ仕立て」が代表的です。

ハンギング仕立て

「ハンギング仕立て」は、吊り鉢などを用いて壁や空中に植物を吊るす方法です。

つるを垂らしておしゃれに飾ることができるのはもちろん、鉢を置かずに空中に吊るすので床のスペースを確保できるメリットもあります。

ヘゴ仕立て

「ヘゴ仕立て」はヘゴ科のシダ植物の幹を素材とした支柱を使用して、ポトスをタワー状に仕立てる方法です。

大きく育ったポトスタワーは存在感抜群で、部屋を華やかな印象にできます。

葉っぱの斑をきれいに出すにはどうしたらいい?

葉っぱの斑をきれいに出すにはどうしたらいい?

葉っぱの斑をきれいに出すポイント

  • 直射日光を避ける
  • 柔らかい光を当てる
  • 葉水をしっかりする
  • タオルで拭いてホコリを取る

ポトス エンジョイの斑をきれいに出したい場合はレースカーテン越しの柔らかい光が当たる場所に置きましょう。

直射日光がガンガン当たるような場所では葉焼けして葉の一部が茶色く焦げたようになります。

逆に、日が当たらない暗い場所に置いておくと日照不足になり、葉が黄色や茶色に変色するので注意しましょう。

また普段から葉水をしっかりし、タオルで拭いてホコリなどを取り除くことで、葉をイキイキと保つことができます。

ポトス エンジョイの栽培環境

ポトス エンジョイの栽培環境

ポトスエンジョイの原産地は東南アジアやソロモン諸島の亜熱帯地域で、夏は暑く、冬は比較的温和な気候です。

また、1年を通して高温多湿で、雨は比較的少ないといった特徴があります。

ポトス エンジョイを元気に育てるためにはなるべく原産地に近い環境にするのが大切です。

適切な温度や日当たり、冬越しの注意点など、ポトス エンジョイの栽培環境について以下で解説するのでぜひ参考にしてみてください。

置き場所と日当たり

ポトス エンジョイは日光を好みますが葉緑素が少ないため、直射日光が当たる場所に置いておくと葉焼けを起こしやすいです。

直射日光は避け、レースカーテン越しの柔らかな光が当たる場所に置きましょう。

耐陰性はありますが、暗すぎるところでは葉が黄色く変色することがあるので、最低でも一日一回は光が入り、本が読める程度の明るさがある場所に置くようにします。

また多湿を好むので葉水で保湿をし、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。

ポトスには葉や茎、球根などに毒性の成分が含まれているので、ペットや小さな子どもがいる家庭では、手の届かないところに置いてください。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

ポトス エンジョイは20℃程度になると成長が活発になります。

最低5℃程度まで耐えられるといわれていますが、耐寒性はさほど高くないためなるべく寒さに当てないようにしましょう。

屋外で育てている場合は気温が10℃以下になってきたら必ず室内で管理するようにしましょう。

冬越しの注意点

ポトス エンジョイは寒さに弱く、冬は成長が緩やかになり休眠期にはいります。

斑入りの品種のため、もともと光合成が活発でないのに加え、冬場は水を吸う量がさらに少なくなりの乾きも遅いです。

冬場はが乾いてから3日ほど経ったら水やりをすることを心がけ、根腐れしないように注意しましょう。

また、冬越し中は肥料を必要としないので与えないでください。

用土

ポトス エンジョイの用土は、一定の保水力があり水はけのよいものを使用しましょう。

市販されている観葉植物用のでも充分に育ちますが、有機物が含まれているものだとコバエなどが発生する場合があります。

虫の発生を抑えたい方は、軽石と鹿沼赤玉土を2:1:1で混ぜたものに化成肥料のマガァンプKを入れたものがおすすめです。

また「ねこチップ」(ココヤシチップと日向石をブレンドした植え込み資材)もポトス園芸家の間でよく使用されています。

水耕栽培・ハイドロカルチャー

ポトス エンジョイは水耕栽培やハイドロカルチャーでも育てることができます。

水耕栽培は、カットしたつるを花瓶などに挿して基本的に水だけで育てる方法です。

基本的には後述する「水挿し」と同じ要領で行います。

ハイドロカルチャーは水耕栽培の一種で、ハイドロボールなどの人工の植え込み材をの代わりに使用する栽培方法です。

どちらもを使用しないので、虫が発生しにくいというメリットがあります。

ポトス エンジョイを種から育てると大変?

ポトス エンジョイは基本的に苗で販売されていて、種は流通していません。

またポトス エンジョイは滅多に花が咲かないので、育てた株から種を採取するのは難しいです。

入手すること自体が困難なため、種から育てるのはあきらめたほうがいいかもしれません。

株を増やしたい場合は、後述する挿し木や水挿しによって増やすことができます。

ポトス エンジョイの増やし方

ポトス エンジョイの増やし方

ポトス エンジョイは株分けや挿し木、水挿しなどで増やすことができます。

特に水挿しは比較的簡単にできるので、株を増やしたい方は是非参考にしてみてください。

以下でそれぞれのやり方やポイントを紹介します。

剪定・株分けの時期はいつがいい?

剪定は猛暑日を避けた春から秋に行います。

成長が活発になる気温が20℃以上ある日がおすすめです。

株分けも猛暑日を避け5月~9月に行いましょう。

冬場や暑すぎる日は、剪定や株分けによるダメージからの回復が遅れるため避けてください。

また、ポトス エンジョイは樹液に毒があり、皮膚につくとかぶれる恐れがあるので手袋を着用して行いましょう。

挿し木のやり方

ポトス エンジョイは挿し木、水挿しで増やすことができます。

どちらも、カットしたつる(挿し穂)を使用して増やす方法で、に挿して育てるのが「挿し木」で、水に挿して育てるのが「水挿し」です。

挿し穂のつくりかた

ポトスは「節(せつ)」と呼ばれる葉柄の根元部分から新芽が出て、根は節の裏にある気根から出ます。

挿し穂は節が2、3つ程になるようにカットするのがポイントです。

挿し木のやり方

  1. ねこチップをポットに3分の1ほど入れる
  2. 挿し穂を複数本まとめてポットの中央に置く
  3. 節が少し隠れるくらいまでチップを充填する
  4. 水やりをたっぷりする

① ねこチップをポットに3分の1ほど入れる

挿し木には「ねこチップ」(ココヤシチップと日向石をブレンドした植え込み資材)を使用します。

② 挿し穂を複数本まとめてポットの中央に置く

挿し穂を3本程度まとめて植えることで、ボリュームのある株に育てることができます。

③ チップを充填する

節が少し隠れるくらいまでチップを充填してください。

④ 水やりをたっぷりする

植え込みが完了したら、腰水(バットなどの容器に3分の1ほど水を張り、鉢を置く)をして乾かないように管理します。

水挿しのやり方

  1. 水を張った容器に挿し穂を挿す
  2. 水を毎日換える

① 水を張った容器に挿し穂を挿す

根が出る気根部分をしっかりと水に浸けることが大切です。

② 水を毎日換える

挿し木、水挿しどちらも直射日光を避けた明るい場所で管理しましょう。

植え替え時期はいつがいい?

植え替えは株分けと同様、5月~9月に行いましょう。

気温が20℃以上ある日に行い、冬場や暑すぎる日はダメージからの回復が遅れるため避けます。

鉢替えのやり方

鉢底から根が出ていたり、水の吸い上げが悪い場合は根詰まりのサインです。

植え替える鉢は今より一回り大きいサイズ(+直径3cm)に植え替えましょう。

ポトス エンジョイは成長が緩やかなので、基本的に2、3年に一度鉢替えを行います。

鉢替えの手順は以下の通りです。

  1. を落とし軽く根をほぐす
  2. 新しい鉢の準備をする
  3. 株を置いて用土を隙間なく充填する
  4. たっぷりと水やりをする

① 土を落とし軽く根をほぐす

鉢から株を抜き、根を傷めないように注意しながらを落とします。

② 新しい鉢の準備をする

鉢底ネットと鉢底石を入れてから、用土を鉢の3分の1ほどまで入れます。

殺虫剤を使用する場合はこの時に混ぜましょう。

③ 株を置いて用土を隙間なく充填する

株を置いて高さを確認し、用土を隙間なく充填します。

株元が少し隠れるくらいまでを被せましょう。

④ たっぷりと水やりをする

鉢替え後は直射日光が当たらない半日陰で管理しましょう。

また、植え替え直後に肥料を与えると肥料焼けを起こす場合があります。

肥料を与える場合は、植え替えてから2週間後にしましょう。


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