トレニアの育て方
公開日 2025年02月19日
更新日 2025年02月19日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

トレニアの基本情報

植物名 | トレニア |
学名 | Torenia fournieri |
和名 | ハナウリクサ |
英名 | Bluewings、Wishbone flower |
別名 | 夏スミレ |
原産地 | アジア、アフリカ |
科名 | アゼナ科(またはゴマノハグサ科) |
属名 | ツルウリクサ属 |
開花時期 | 5~10月 |
トレニアにベル型または筒状の形をした小さな花を咲かせます。
茎や枝にたくさん咲かせる姿が可愛らしく、比較的育てやすいため、ガーデニング初心者からも人気の高い花です。
紫色や青色が定番ですが、他にもピンクや白、黄色などといった様々な色の花を咲かせます。
月別栽培カレンダー
植え付け
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切り戻し
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花がら摘み
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開花
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種類と品種
トレニアには一年草タイプと多年草タイプの2種類があります。
それぞれ代表的な品種を紹介します。
トレニア フルニエリ

トレニアの中でも一番有名な一年草の品種です。
多彩で色鮮やかな花を咲かせ、ガーデナーから人気があります。
トレニア カタリーナ
多年草で大輪の花を咲かせ、トレニアの中でも特に暑さに強い品種です。
トレニア サマーミスト

多年草で爽やかな青色の花で、耐陰性があるのであまり日が当たらない場所でもよく育ちます。
トレニア バイロニー
黄色に黒褐色の目を持つ、特徴的な花を咲かせる一年草です。
株姿がコンパクトで扱いやすく、寄せ植えや花壇に適しています。
トレニア コンカラー
ツル性が強いため、グランドカバーとしても人気の多年草です。
ライムグリーンの明るい葉にはっきりと葉脈斑が入っているのが特徴です。
品種名 | 区別 | 花の色 |
---|---|---|
トレニア フル二エリ | 一年草 | 紫、青、ピンク色 |
トレニア カタリーナ | 多年草 | 紫、水色 |
トレニア サマーミスト | 多年草 | 青紫、紫、黄色 |
トレニア バイロニー | 一年草 | 黄色 |
トレニア コンカラー | 多年草 | 青紫色 |
トレニアはどんな花が咲く?

トレニアはベル型または筒状の花を咲かせ、スミレに似た唇のような形をしています。
花色は青色や紫色を始めとして、白、ピンク、黄色など花色は様々です。
花径は2~3㎝で、株いっぱいに花を咲かせる姿がとても可愛らしく、多くのガーデナーから人気があります。
花の中央にあるY字型の模様が特徴的で、このY字が七面鳥や鳥の胸骨の形に似ていることから、「ウィッシュボーンフラワー」とも呼ばれています。
トレニアの葉っぱの形

トレニアの葉っぱの形は卵形または披針形をしており、縁には鋸歯があります。
葉の大きさは1~3㎝と小ぶりで、葉の表面は柔らかく、光沢感があり薄い質感です。
トレニアの葉は元気を見極めるバロメーターでもあり、健康な際は鮮やかな緑色でしっかりとした張りがありますが、水不足や肥料不足になると葉が薄くなったり黄色くなることがあります。
トレニアの花言葉
トレニアの花言葉は「愛嬌」「可憐」「ひらめき」「温和」があります。
トレニアの育て方
トレニアは成長が旺盛で、次々に新しい花を咲かせます。
栽培もしやすくガーデニングデビューに最適な花です。
以下、育て方を説明していきます。
水やりの頻度
トレニアの葉は、蒸散作用が盛んで乾燥に弱い性質があります。
水切れに注意し、夏場の場合1日1回、冬場の場合は2~3日に1回を目安に、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。
ただし、過湿になりすぎると根腐れの原因になるので注意が必要です。
肥料のあげ方
トレニアは、肥料切れを起こすと花つきが悪くなるので注意が必要です。
植え付け時に元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。
その後花が咲き始めたら、2週間に1回程度薄めた液体肥料を追肥します。
病害虫・害虫対策
トレニアは比較的丈夫な植物ですが、風通しが悪いと病害虫が発生する場合があります。
ここでは主な病害虫と、害虫対策について説明します。
うどんこ病
- 小さなは白い斑点ができ、粉をまぶした状態になる
- 病状が進むと枯れる
風通しを良くし、湿度をなるべく保つことが大切です。
薬剤を散布して予防するのも効果です。
アブラムシ
- 茎葉を吸汁し、株を弱らせる
発生初期に見つけ次第こすり落とす、または水ではじきの取り除きます。
スプレータイプの薬剤を散布するか、植え付け時に粒状薬剤を利用することもおすすめです。
摘心|タイミングとやり方
トレニアの摘心は株をコンパクトに育て、枝数を増やして花をつけていくためにも大切な作業です。
植え付け直後ではなく、少し成長したタイミングで行うのがポイントです。
- 草丈が10㎝くらい、本葉が5~6枚に育ったころ
- 清潔な剪定バサミを使う
- 先端部分から2節目(葉の付け根)をカット
摘心後はストレスを避けるため、水やりを適度に行い、強い日光は避けましょう。
花がら摘み|タイミングとやり方
トレニアは花を次々と咲かせるため、こまめに花がら摘みをすることが大切です。
また、花をつけたままにすると種ができてしまい、株の栄養がとられてしまいます。
花がら摘みをする場合は、花がらだけでなくしぼんだ花の花茎から切り取ってください。
大きな株の場合は清潔なハサミを使って切り取りましょう。
切り戻し|タイミングとやり方
トレニアの切り戻しは6~8月が適期です。
切り戻しをすることで伸びすぎた株を整えたり、秋の開花に向けて準備することができます。
切り戻しのポイントは次のとおりです。
- 花がら摘みと同じタイミングで行う
- 草丈の半分くらいの高さでカットする
- 切り戻し後に追肥をする
トレニアの栽培環境
トレニアは育てやすい花ですが、快適に育てるために正しい環境作りが大切です。
置き場所と日当たり
トレニアは日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
半日陰でも育ちますが、日光不足だと株が徒長し花付きが悪くなるので注意しましょう。
ただし、真夏や西日など強すぎる直射日光は、株が弱ってしまう原因となるため避けてください。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
トレニアの発芽や成長に適した温度は20~25℃で、耐寒温度は5℃です。
冬越しが難しいため、日本ではほとんどの品種が一年草として育てられます。
用土
トレニアは水はけが良く、有機質に富んだ土が適しています。
市販の園芸用土や、赤玉土と腐葉土を6対4の割合で混ぜた土を使うと良いでしょう。
地植えの場合、水はけが悪いと感じる場所では植え付ける前に堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおくと、植え付け後の根の張りが良くなります。
夏越しの方法と注意点
トレニアは比較的暑さに強い花ですが、夏の直射日光や強い西日などで弱ってしまう場合があります。
対策として、真夏の時期は明るい日陰に移動させるとよいでしょう。
また、ハンギングバスケットなどに植え付けると株が蒸れにくく、風通しもよくなるので旺盛に生育してくれます。
冬越しの方法
一年草のトレニアは耐寒性がないため冬越しはできませんが、多年草の「トレニア コンカラー」は冬越しが可能です。
冬越しの際は以下の点に注意して管理しましょう。
- 地植えの場合は鉢上げする
- 霜が降りる前に室内に入れ、10℃以上の明るい場所で管理する
- 水やりは控えめに、土の表面が乾いたら与える
トレニアの種まき
トレニアは種から育てることができ、発芽適温と水分管理がポイントになります。
トレニアを種から育てると大変?
トレニアの種は0.5mmほどと非常に小さいため、扱いが少し大変ですが適切な環境で育てればうまく開花させることができます。
種まきにおすすめの時期は5~6月頃
種まきにおすすめなのは、トレニアの発芽適温が20~25℃になる5~6月頃が適しています。
種まきのやり方
- 乾いた砂と種を混ぜる
- 容器に種まき培土を入れ、種をまく
- 日陰で管理する
- 発芽したら間引きする
- 鉢へ植え替える
① 乾いた砂と種を混ぜる
トレニアの種は0.5mmと非常に小さく扱いづらいので、乾いた砂に混ぜておくことで均一にまくことができます。
② 容器に種まき培土を入れ、種をまく
種まき培土をポリポットや平鉢に入れ、その上に種と砂をまきます。
③ 日陰で管理する
種をまいたら、土が乾かない程度に水やりを行い、雨風が当たらないように日陰で管理します。
④ 発芽したら間引きをする
種まきから発芽まではおおよそ7~10日かかります。
発芽したら葉が重ならない程度に間引きを行いましょう。
ポリポットで育てている場合は、1つのセル辺り3株程まで間引いてください。
⑤ 鉢へ植え替える
本葉が3~4枚程度に育ったら、ポットなどの鉢へ植え替えましょう。
トレニアの種を採る方法
トレニアの種を採る時期は、花が枯れ始め、葉の色が濃くなってきた秋頃が良いでしょう。
- ガクを摘み取る
- サヤから種を取り出す
- 冷蔵庫で保存する
① ガクを摘み取る
花が咲き終わってガクが茶色く枯れたら、剪定バサミで根元から摘み取ります。
② サヤから種を取り出す
ガクの外側の大きな皮を取ると、中にサヤが入っています。
サヤの中には、白くて小さな5mmくらいの種がグリーンピースのように並んでいるので、ピンセットなどで取り出します。
ガクの茎に近い方をカットすると、その隙間からポロポロと出てきます。
完熟している場合は自分から種をこぼすため、少し振るだけで種が落ちてきます。
③ 冷蔵庫で保存する
種は封筒等に入れ、種まきの時期まで冷蔵庫で保存してください。
トレニアの植え付け
トレニアの苗は品種によって春から秋まで出回っています。
苗を購入する際のポイントや、植え付け方をご紹介します。
苗の選び方
トレニアの苗を選ぶポイントは以下のとおりです。
- 葉にツヤがあり色むらがないもの
- 根元が太くしっかりしているもの
- 花がらがついていないもの
鉢植えの植え付け方
- 植え付け用の鉢と土を用意する
- 苗を植え付ける
- しっかりと水やりをする
① 植え付け用の鉢と土を用意する
水はけの良い土を用意しましょう。
土は、市販の草花用の培養土で大丈夫です。
鉢は、5号鉢に1株を目安に用意し、鉢底石を敷いて鉢の半分ほど土を入れておきます。
② 苗を植え付ける
根を傷つけないように苗をポットから取り出し、根鉢を崩さずに植え付けます。
鉢の中に苗を仮置きし、高さを決めてから土を入れてください。
③ しっかりと水やりをする
植え付け後は、鉢底から流れ出るまでたっぷりの水を与えましょう。
地植えの植え付け方
- 植え付ける場所に腐葉土を混ぜておく
- 植え付け用の穴を掘り、苗を植え付ける
- しっかりと水やりをする
① 植え付ける場所に腐葉土を混ぜておく
地植えする場所を決め、腐葉土を混ぜ込んで土を柔らかくしておきます。
② 植え付け用の穴を掘り、苗を植え付ける
土づくりをした場所に、根鉢よりひとまわりほど大きい穴を掘ります。
根を傷つけないように苗をポットから取り出し、根鉢を崩さずに植え付けてください。
複数の苗を植える場合は、20~30cm程度の間隔を開けるとよいでしょう。
③ しっかりと水やりをする
植え付け後は、たっぷりの水を与えてください。
トレニアの開花時期

トレニアは主に初夏から開花しはじめ、晩秋まで花を咲かせてくれます。
観賞期間が長く、夏の寄せ植えにも人気の植物です。
開花時期は4~11月頃
一般的な開花時期は4~11月です。
こまめに花がら摘みをすることで、長い期間可愛らしい花が楽しめるでしょう。
トレニアの花が咲かない原因は?
トレニアの花が咲かない原因は、以下のことが考えられます。
- 日照不足で光合成ができない
- 肥料不足で株に栄養が行き渡らない
- 肥料過多で窒素過剰になり、葉が茂ってしまう
トレニアのきれいな花を咲かせるために、日当たりと肥料に注意して育ててみてください。
トレニアの増やし方
トレニアの増やし方には、種まきのほかに挿し芽があります。
ここでは、挿し芽について説明します。
挿し芽におすすめの時期は6~9月頃
トレニアの挿し芽に適した時期は6~9月頃です。
挿し芽のやり方
- 茎を切り取り、水揚げをする
- 容器に培養土を入れ、挿し穂を挿す
- 明るい日陰で管理する
- 成長したら鉢上げする
① 茎を切り取り、水揚げをする
新しく伸びた茎の2節以上を残して、切り口が斜めになるように切り取ります。
切り取った茎(挿し穂)を水を張った容器に入れ、1時間以上水揚げを行います。
水揚げ後、水の吸い上げと葉の蒸散のバランスを取るために、下葉を2~3枚ほど切り取っておきましょう。
② 容器に培養土を入れ、挿し穂を挿す
ポリポットやセルトレイに培養土を入れ、水で湿らせて置きます。
土に穴を空け、挿し穂を挿して土を押さえて植えてください。
③ 明るい日陰で管理する
発根するまで明るい日陰で乾燥しないように管理しましょう。
④ 成長したら鉢上げする
根が回ってきたらポットへ鉢上げし、さらに大きくなったら植えたい場所へ定植します。
トレニアに植え替えは必要?
トレニアの中でも、冬越し可能な多年草のトレニア コンカラーは植え替えが必要です。
成長とともに根詰まりを起こしやすいため、毎年植え替えてあげましょう。
植え替えのポイントは以下のとおりです。
- 植え替え時期は、植え付けと同じ4~8月
- ひと回り大きな鉢を用意する
- 新しい用土を用意する
- 植え替え前には水やりを控える
なお、一年草のトレニアは冬前に枯れてしまうため、植え替えは必要ありません。