カリブラコアの育て方
公開日 2025年02月21日
更新日 2025年02月21日
育てやすさ
初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

カリブラコアの基本情報

植物名 | カリブラコア |
学名 | Calibrachoa x Hybrida |
和名 | カリブラコア |
英名 | Trailing Petunia |
別名 | 小輪ペチュニア |
原産地 | 南アメリカ |
科名 | ナス科 |
属名 | カリブラコア属 |
カリブラコアは、丸くもりあがった緑の葉の上に可愛らしい小さな花を次々に咲かせ、ガーデニングで人気の花です。
花色は赤やピンク、紫、黄などさまざまで模様の入った品種もあり、咲き方も一重咲きや八重咲きなどバリエーションが豊富です。
また、生育旺盛で病気に強い植物のため、初心者でも育てやすいでしょう。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け
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肥料
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開花
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種類と品種
カリブラコアは1994年にペチュニアから属から生まれた新しい品種で、25種類の花があります。
カリブラコアの人気の品種を紹介します。
ミリオンベル チェリーピンク

濃いピンク色で、ミリオンベルシリーズでも大きめの一重咲きの花が特徴です。
花密度が高く、見ごたえがあります。
ミリオンベル ホイップストロベリー
赤とピンクの2色を持つ八重咲きタイプのミリオンベルシリーズです。
ホイップクリームのような形の立体的な花びらが特徴的です。
スーパーベル レモンスライス

世界20か国以上で親しまれている「スーパーベル」シリーズのひとつです。
ミリオンベルよりも大きな花で、レモンをスライスしたような黄と白の爽やかな色味です。
スーパーベル ダブルピンクリップル
中央から広がる濃いピンクと白でふちどられた花びらで、立体感がある八重咲き品種です。
高温多湿の環境に対応できるよう改良されています。
八重咲きティフォシー ピーチイエロー

明るめのピンクとイエローの色味が混ざった八重咲きです。
小さな花がたくさん咲く小輪多花性の性質を持っています。
品種名 | 咲き方 | 草丈 |
---|---|---|
ミリオンベル チェリーピンク | 一重咲き | 15~30cm |
ミリオンベル ホイップストロベリー | 八重咲き | 15~30cm |
スーパーベル レモンスライス | 一重咲き | 20~30cm |
スーパーベル ダブルピンクリップル | 八重咲き | 20~30cm |
八重咲きティフォシー ピーチイエロー | 八重咲き | 15~25cm |
カリブラコアはどんな花が咲く?

カリブラコアは約3cmほどの小さな花で、花色はピンクや白、紫、黄色などバリエーションが豊富です。
花の形はトランペットのような形をした可愛らしい一重咲きと、ボリューム感のある八重咲きがあります。
ひとつの花の開花期間は3~4日で、次々にたくさんの花を咲かせます。
カリブラコアの葉っぱの形

カリブラコアの葉は、細長い楕円形です。
短い枝に多数の葉が交互につき、草丈の低い繊細な葉が生い茂り、花の可愛らしさを引き立てています。
カリブラコアの花言葉
カリブラコアの花言葉は「穏やか」「心が安らぐ」「自然な心」です。
カリブラコアの育て方
カリブラコアは、日当たりと風通しのよい場所と水はけのよい土を好みます。
生育がよく、鉢植えと地植えどちらでも育てることが可能です。
植え替え時や梅雨などの適切な時期に切り戻しをすることで、木質化を防ぎ、わき芽が増やせます。
水やりの頻度
カリブラコアは、表面の土が乾いてからしっかりと水やりを行います。
地植えの場合は植え付け時に水をたっぷり与え、その後は天候に任せて大丈夫です。
なお、葉や花に土がつくと傷みやすくなるため、マルチングをして泥はねを防ぐとよいでしょう。
肥料のあげ方
カリブラコアは生育が旺盛な植物で、肥料を与えることでよく育つ植物です。
植え付け時に元肥となる固形肥料を混ぜ込み、成長に必要な土づくりを行いましょう。
その後、植え付け1ヶ月を目安に、追肥や液体肥料を与えるとわき芽の成長が促され、花数を増やすことができます。
病害虫・害虫対策
カリブラコアは風通しが悪いと病害虫を発生しやすい性質があります。
また、開花期は虫の活発な活動時期でもあるため、予防や対策が必要です。
うどんこ病
- 発病すると葉が白くなる
- 株全体に広がると根元から枯れてしまう
見つけたらすぐに白くなった葉を取り除き、他の葉に移らないようにしてください。
専用の薬剤を散布し、風通しをよくしてあげましょう。
ナメクジ
- 梅雨時期によく発生する
- 花を食害する
- 葉にナメクジが這った線の跡がある
見つけたらすぐに取り除き、食べられてしまった花を切り取ってください
対策用の薬剤を置くとよいでしょう。
ヨトウムシ
- 幼虫が花を食害する
- 夜に活動する
花が食べられる被害が出たら、ヨトウムシを疑いましょう。
食べられてしまった花を切り取り、対策と予防ができる液剤を風上から散布します。
アブラムシ
- 茎や葉に噛みつき、栄養分が吸われる
- ウィルスが入り、病気になる
- 花の裏側とガクの間につきやすい
見つけたら切り戻しを行い、数が増える前に薬剤を散布します。
葉の上に蟻が集っている場合、アブラムシがいることが多いので注意して観察してください。
摘心|タイミングとやり方
カリブラコアの摘心は、苗の植え付け時と植え付けから2週間後の2回行います。
摘心により根に栄養をまわすことができ、わき芽が増えて花数を増やすことができます。
摘心は、葉を残して花や蕾が付いている茎をカットしてください。
花がら摘み|タイミングとやり方
カリブラコアは、こまめに花がらを取り除くことで次の花の開花を助けるだけでなく、病害虫を予防する効果があります。
花がら摘みは、花が咲き終わってしおれてきたタイミングで行いましょう。
なお、株元に溜まった花がらや枯れ葉は都度取り除き、清潔に保つことが大切です。
切り戻し|タイミングとやり方
カリブラコアは生育旺盛なため、成長しすぎた茎を整え花数を増やす目的で切り戻しを行います。
また、枝が伸びて形が崩れた株をリフレッシュさせて、株の蒸れや病害虫の被害などを受けにくくする効果もあります。
切り戻しのタイミング
- 植え付け時から2~3週間後
- 茶色の枝になる木質化が進む前
- 徒長したとき
- 梅雨前
切り戻しのポイント
- ハサミをしっかり消毒する
- 茎の付け根から2~3節目の上をカットする
- 株が大きい場合は、鉢よりひと回り小さくなる程度に整える
- 下葉が傷んでいる場合は、枝だけの状態まで切り戻す
カリブラコアの栽培環境
カリブラコアは、日当たり、と風通し、通気性の3つのポイントに注意し、適切な環境に整えるとたくさんの花を咲かせてくれるでしょう。
暑さに比較的強い植物ですが、寒さには弱い性質を持つため、翌年も花を楽しむための準備が必要です。
置き場所と日当たり
カリブラコアは、風通しと日当たりのよい場所で育てましょう。
日当たりが不足すると、枝がひょろひょろと伸びたり、花数が減り花の色が薄くなることがあります。
また、根の通気性が悪いと株が弱りやすく、病害虫が発生する原因になるので風通しをよくすることも大切です。
鉢植えの場合は地べたに直接置かず、すのこや台の上に置くとよいでしょう。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
カリブラコアの生育適温は、15~30℃です。
品種によっては約0℃まで耐えられるものがありますが、ほとんどの品種は寒さには弱い性質を持っています。
冬前に切り戻しを行い、管理しやすい大きさへ調整し、室内もしくは軒下などで管理しましょう。
用土
カリブラコアは、水はけのよい弱酸性の土を好みます。
用土には、市販の草花用培養土7割と赤玉土を3割で配合した土が適しています。
水はけがよいヤシガラ繊維が主体となる軽い培養土もおすすめです。
また、元肥と害虫駆除剤をあらかじめ混ぜておくとよいでしょう。
梅雨越しの注意点
カリブラコアは、乾燥を好むため梅雨時期には特に注意が必要です。
トラブルを予防するためには、次のような対策が効果的です。
- 切り戻しと花がら摘みで通気性を上げる
- 株元の葉の変色をチェック
- マルチングによる泥の付着予防
- 雨の当たらない軒下へ移動させる
夏越しの方法
カリブラコアは暑さに強く、夏越しのための特別な対策は不要です。
ただし、西日が当たる場所に置くと、葉が枯れてしまう原因となります。
鉢植えの場合は、必要に応じて置き場所を変えて対応してください。
地植えの場合は、東や南を向くようにあらかじめ植える場所を考慮しましょう。
冬越しの方法
カリブラコアは耐寒性が弱い植物ですが、関東より西の地域では冬越しが可能です。
冬越しの管理は、次の点に気を付けましょう。
- 10月頃に切り戻しをする
- 水やりを控える
- 霜が当たらない場所に移動する
カリブラコアの種まき
カリブラコアは、種まきから育てることも可能です。
ただし、種は流通していないため、一般的には苗を購入し育てる方法が適しています。
カリブラコアを種から育てると大変?
カリブラコアは登録品種であるため、一般に種は出回りません。
苗を育てても通常は種がつかず交配が必要なので、種から育てることは難易度が高い植物です。
種まきにおすすめの時期は3~5月頃と9月
カリブラコアの種まきにおすすめの時期は、3~5月頃と9月で、発芽適温は25℃前後の温かい時期です。
種まきのやり方
- 種まき用トレイと土の準備
- 種の殻に傷をつけ、種まきをする
- たっぷり水やりをする
- 本葉が2枚以上になったら育苗ポットに移植する
- 本葉が4~5枚に育ったら植え替える
① 種まき用トレイと土の準備
種まき用のセルトレイに、あらかじめ準備した培養土を入れます。
土は赤玉土やピートモスなどで対応可能です。
② 種の殻に傷をつけ、種まきをする
カリブラコアの種は休眠性種子なので、発芽しやすいよう種の殻をコンクリートなどにこすり、あらかじめ傷をつけておきます。
傷をつけた種を土の上にまき、軽く土をかけます。
③ たっぷり水やりをする
種まきしたらたっぷりと水やりをし、発芽するまでは水を切らさないよう管理しましょう。
種が小さいため、上から水やりをすると流れて見失う恐れがあるので、鉢底から吸水する方法がおすすめです。
発芽したら、日当たりのよい暖かい場所で管理します。
④ 本葉が2枚以上になったら育苗ポットに移植する
本葉が2枚以上育ったら、少し大きめの育苗ポット(2~2.5号)に移植します。
⑤ 本葉が4~5枚に育ったら植え替える
本葉が4~5枚ほどに育ったら、鉢や庭へ植え替えます。
植え替え後は、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。
カリブラコアの種を採る方法
カリブラコアの種は、雌しべと雄しべが花の奥にあり虫が花粉を運ぶのが難しいため、交配して採種します。
- 雄しべから花粉をとる
- 花粉を雌しべに受粉させる
- 種を採種する
① 雄しべから花粉をとる
開花2日目の花の雄しべから、細いピンセットや筆で花粉を取り出します。
花粉は紫外線に弱いため、作業は早朝に行いましょう。
② 花粉を雌しべに受粉させる
花粉を違う花の雌しべにこすりつけ、受粉させます。
雄しべよりも深い場所にあるため、先ほどよりも奥へピンセットや筆を差し込みましょう。
一連の作業を開花3日目、4日目と連続して行うと、受粉率が上がり種が取れる可能性が高まります。
③ 種を採種する
受粉させた花は花がら摘みをせず、種ができたかを随時確認しましょう。
無事に種ができたら種を採ります。
すぐに種まきをしない場合は、種まきの時期まで封筒に入れて保管してください。
カリブラコアの植え付け
カリブラコアの植え付けは、春から秋が適切な時期です。
ここでは、苗の選び方や植え付けの注意点を紹介します。
苗の選び方
カリブラコアは、株元がグラグラと動かないしっかした苗を選んでください。
葉が黄色くなっていないか、虫がついていないかもチェックしましょう。
植え付けでおすすめの時期は3~9月
カリブラコアの植え付けは、3~9月がおすすめです。
植え付けのやり方
- 通気性のある鉢を準備する
- 水はけのよい土を準備する
- 苗を植え付け、土を入れる
- 水やりをし、日当たりのよい場所で管理する
① 通気性のある鉢を準備する
鉢植えの場合、1つの苗につき7〜9号(直径21〜27cm)サイズの鉢を準備します。
通気性を保つために、素焼き鉢や底面に多数の穴があるスリット鉢がおすすめです。
② 水はけのよい土を準備する
植え付け用にに水はけのよい土を準備します。
市販の草花用培養土と赤玉土を7:3の割合で、元肥と害虫駆除剤をあらかじめ混ぜておきましょう。
鉢に鉢底石を敷き、土を半分くらい入れておきます。
③ 苗を植え付け、土を入れる
苗をポットから取り出し、表面の土を少し削り取り、根が絡まっていたら少しほぐします。
苗を鉢に入れ、表面の高さが鉢の淵の2cmくらい下になるように調節し、軽く土を入れます。
苗の表面を埋めてしまわないように注意が必要です。
④ 水やりをし、日当たりのよい場所で管理する
新しい土は水を弾きやすいため、鉢底から流れ出るくらい何度も水を与えます。
水やり後は、日当たりと風通しのよい場所で直置きをせず管理しましょう。
カリブラコアの開花時期

カリブラコアは、春から秋にかけて長い期間開花を楽しめる花です。
摘心や切り戻しをすることで次から次へと花を咲かせますが、カットした花やつぼみは小さな花瓶や水に浮かべて飾るとよいでしょう。
開花時期は4~11月頃
カリブラコアの開花時期は、4~11月です。
複数の品種の花を育てることで、さまざまな色や咲き方を楽しめます。
カリブラコアの花が咲かない原因は?
カリブラコアが咲かない原因には、次のようなことが考えられます。
- 病害虫の被害
- 日照不足
- 風通しの悪さ
- 根腐れ
以上のことに注意し、適切な管理できれいな花を咲かせてください。
カリブラコアの増やし方
カリブラコアは種まきの他に、挿し芽で増やすことができます。
ただし、カリブラコアは種苗品種として登録されているため、種苗法が適用されます。
挿し芽で増やした苗を無断で譲渡したり、持ち出したりすることが禁止されているため、自宅で楽しむだけにとどめておきましょう。
ここでは、挿し芽の方法を紹介します。
挿し芽におすすめの時期は5~7月頃
カリブラコアの挿し芽におすすめの時期は、5~7月頃です。
挿し芽には切り戻した芽を使用することができます。
挿し芽のやり方
- ポットと土を準備する
- 挿し芽を作り、吸水させる
- 挿し芽を植え付ける
- 明るい日陰で管理する
① ポットと土を準備する
挿し芽を入れる2.5号ポット(直径7.5cm程度)と、水はけのよい赤玉土や市販の挿し芽用の土を用意します。
ポットいっぱいに土を入れ、30分程度吸水させて準備完了です。
② 挿し芽を作り、吸水させる
元気な葉をつけた3節くらいある芽で挿し芽を作ります。
切り戻しの際にカットした茎でも可能です。
成長点やつぼみをカットし、葉は2~3枚残して下の方の葉は取り除きます。
切り口は斜めになるよう切り、30分程度水につけ、吸水させておきましょう。
③ 挿し芽を植え付ける
土に大きく穴をあけ、切り口を傷めないよう差し込みます。
水をかけて、茎と土を圧着させてください。
④ 明るい日陰で管理する
植え付け後1週間くらいは水皿を敷き、根が出るまでは水を切らさないよう霧吹きも行いましょう。
また、明るい日陰に置き、緩やかな光合成を促します。
根が出て、新しい葉が生えてきたら一回り大きな鉢へ植え替えましょう。
カリブラコアに植え替えは必要?
カリブラコアは同じ土を使って育てると連作障害を起こす性質を持っているため、植え替えは必要です。
冬越しした株は4~6月に植え替えましょう。
植え替えの際は、新しい用土とひと回り大きな鉢を用意し、植え付けのやり方と同じ手順で行います。