チューリップの育て方

更新日 2025年02月01日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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チューリップの基本情報

チューリップの基本情報
名称チューリップ
学名Tulipa
和名鬱金香(ウコンコウ)
英名Tulip
別名ボタンユリ
原産地中央アジア、北アフリカ
科名ユリ科
属名チューリップ属
開花時期3~5月

チューリップは春を代表する花として知名度と人気を誇っています。

球根類の中では最も種類が多い植物で、毎年のように新しい品種が生まれており、それぞれの美しさや特徴を楽しめます。

花束やアレンジメントのほか、花壇や鉢植えでのガーデニングを楽しむことができ、初心者にも育てやすい植物です。

月栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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品種と種類

チューリップには5,000を超える品種があり、咲く時期と咲き方によって分類されます。

咲く時期は、早咲き、中生咲き種、遅咲きの3分類です。

咲き方は15系統に分けられ、代表的なものは次の6種類です。

咲き方特徴
一重咲き最もメジャーで、花びらが重ならなずに咲く
八重咲き一重咲きの突然変異で、重なるようにふわっと咲く
フリンジ咲き花びらのふちに細かい切れ込みが入り、フリルのように咲く
パイロット咲きくるりと何かを包んでいるように咲く
ユリ咲き外側に花びらが反るように咲く
クラウン咲き花びらの先がねじれて咲く

スタンダードなチューリップのほかに、人気がある品種には次のようなものがあります。

リトルビューティー

リトルビューティー

鮮やかな赤い花を咲かせる原種系のチューリップです。

花びらが星形をした特徴的な形をしています。

アンジェリケ

アンジェリケ

八重咲で淡いピンク色の華やかなチューリップです。

晩生品種なので4下旬から5月頃に見ごろを迎えます。

バレリーナ

バレリーナ

鮮やかなオレンジ色ですらっとしたシルエットが特徴的なユリ咲きのチューリップです。

フローラルな香りがします。

モンテカルロ

モンテカルロ

八重咲きの鮮やかな黄色の花びらが華やかなチューリップです。

草丈が低めで鉢植えにもおすすめです。

アプリコットビューティー

アプリコットビューティー

淡い杏色で、可愛らしくやさしい雰囲気の早咲き品種です。

バラードゴールド

バラードゴールド

黄色い花でユリ咲き、フルーティーな香りが特徴です。

チューリップはどんな花が咲く?

チューリップはどんな花が咲く?

チューリップといえばシンプルな一重咲きがスタンダードですが、花びらの先がとがっているものや丸まっているもの、切れ込みがあるものなど、さまざまな花が楽しめます。

赤やピンクといったカラフルで明るい印象的ですが、紫や白もあり花色豊富さが魅力です。

春を代表する花として、入学祝いや記念日などの花束としても人気があります。


チューリップの葉っぱの形

チューリップの葉っぱの形

チューリップの葉は、平たく細長いので披針形(ひしんけい)と言われる形をしています。

葉の色は、縁に色がついているものや、全体にまだらがあるものがあります。

また、チューリップの葉は水分が蒸発しやすいため、肉厚な葉は根元に雨を集めて水分を溜められるのが特徴です。

チューリップの花言葉

チューリップの花言葉「愛の告白」「思いやり」「博愛」「名声」です。


チューリップの育て方

チューリップの美しい花を長く楽しむためにも、以下のポイントを守って育てましょう。

  • 育成場所には日当たりのいい場所を選ぶ
  • が乾いたらたっぷりと水やりをする
  • 冬場は強い寒風を避け、日陰に置くなど工夫をする

以下、項目ごとに紹介しますので、参考にしてみてください。

水やりの頻度

水やりの頻度

鉢植えの場合、の表面が完全に乾いたときにたっぷり水やりをしましょう。

根まで水がいきわたらないと枯れてしまうので、を触ったり割りばしを挿して、どの程度湿っているかを確認するとよいでしょう。

ただし、水やりのしすぎは加湿につながり、球根が腐ってしまうことがあるので注意が必要です。

庭植えの場合、雨にまかせれば水やりをしなくても大丈夫です。

肥料のあげ方

チューリップは、植え付け時に元肥として暖効性肥料を与えます。

暖効性肥料は長期的に栄養を与えることができ、球根を植えてから開花での期間が長いチューリップには有効です。

大きくなった球根には十分な栄養が蓄えられているので、肥料は必要はありません。

病害虫・害虫対策

健康なチューリップを育てるためには、病害虫や害虫の対策が重要です。

主な病害虫と害虫への対策を紹介するので、参考にしてみてください。

アブラムシ

  • 葉から栄養を吸い、株を弱らせる
  • ウイルス病などの原因になる

見つけ次第、セロハンテープなどで取り除きます。

また、酢が原料となる木酢液などを散布するとよいでしょう。

かいよう病

  • 葉に灰白色の斑点ができ、葉の表面が縮れる
  • くしゃくしゃ病とも呼ばれる

発病した株はすぐに抜き取り、破棄してください。

かいよう病を防ぐには、健康な球根を植えることが大切です。

褐色斑点病

  • 葉には黄色の斑点ができる
  • 花びらに白や褐色の斑点ができる

発病した株はすぐに抜き取り、破棄してください。

褐色斑点病を防ぐために、密植を避け風通しをよくすることが大切です。

モザイク病

  • 葉に濃淡のあるモザイク模様ができる
  • 花弁にまだら模様ができる
  • 生育不良となり、球根が小さくなる

発病した株はすぐに抜き取り、破棄してください。

モザイク病はアブラムシやウイルスを媒介するので、殺虫剤を1週間に1度散布し寄せつけないようにするとよいでしょう。

種まきと植え方

チューリップは球根を植えるのが一般的ですが、種まきでも育てることができます。

種は花が枯れた夏に採取したあと乾燥させ、秋に種まきをします。

ただし、種まきから開花まで3~5年と、時間と手間がかかるため根気がいります。

チューリップの種まき

チューリップは種から育てることもできますが、手間と時間がかかるため球根から育てるのが一般的です。

チューリップを種から育てると大変?

チューリップは、必ずしも種ができるとは限らず、種を採取するのが難しい植物です。

また、球根から育てる場合と比較すると、種から球根に育つまで約3~5年と長い時間がかかります。

チューリップの開花時期

チューリップの開花時期

チューリップが咲くと、色とりどりの華やかな装いで春の訪れを感じさせてくれます。

開花時期は3~5月

チューリップは3~5月に開花し、品種によって開花時期が異なります。

早生種(早咲き種)3月中旬~4月上旬
中生種(一般種4月中旬~4月下旬
晩生種(遅咲種)4月下旬~5月上旬

チューリップの花が咲かない原因は?

チューリップの花が咲かない原因は、次のようなことが考えられます。

  • 水不足、または水のやり過ぎ
  • 栽培温度が高い
  • 球根の状態が悪い
  • 球根が密植して、生育できない

春にきれいな花を咲かせられるよう、丈夫な球根を選び、水やりと栽培温度に注意して育ててください。

チューリップの増やし方

チューリップの増やし方

チューリップは、5~6月ごろに球根を分ける分球で増やします。

分球のやり方

  1. 球根を掘り上げる
  2. 球根に子球がついているものを分球する
  3. 分球した球根をネットに入れて乾燥する

① 球根を掘り上げる

球根を掘り上げ、傷つけないように茎や根を取り、は軍手や布でやさしくふき取ります。

球根が腐る原因になるため、水洗いはしないでください。

② 球根に子球がついているものを分球する

球根のまわりについている小さい球根(子球)を分けて分球します。

子球を傷つけないように注意してください。

③ 分球した球根をネットに入れて乾燥する

残した大きめの球根をネットに入れ、植え付け時期まで風通しがよく日の当たらない場所で保管します。

剪定の時期はいつがいい?

チューリップは、花が色褪せてしぼんできた4~7月に剪定します。

剪定は、葉を残して茎の途中で切り取ってください。

残した葉が光合成を行い、球根にエネルギーをためておくことで、翌年にきれいな花が咲かせることができます。

球根の植え付けに適した時期は10~12月

球根の植え付けは、10月中旬から11月中旬が適しています。

ちょうど紅葉が見ごろになる時期で、球根の根が伸びるのにちょうどよい温度である10~15度の時期にあたります。

また、球根を冬の寒さにあてることで花が咲くため、秋に植えることは理にかなっているといえるでしょう。

植え付けのやり方

  1. 植え付け用の鉢を用意する
  2. 球根を植え付ける
  3. をかぶせ、水やりをする

① 植え付け用の鉢を用意する

球根を植え付ける鉢やプランターは、深さが20cm以上のものを用意します。

鉢底ネットを入れ、鉢底石を敷き詰め、その上にを入れます。

② 球根を植え付ける

球根の尖った方を上向きにして、面をそろえながらの上に置きます。

球根同士は5~6cm程度の間隔をあけ、浅めに植えてください。

浅めに植えることで根が伸びるスペースを確保します。

③ 土をかぶせ、水やりをする

球根の2~3cm上までを入れ、鉢底から水が流れるくらいたっぷり水やりをしてください。

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