フィカス ウンベラータの育て方

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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フィカス ウンベラータの基本情報

植物名フィカス ウンベラータ
学名Ficus umbellata
和名フィカス ウンベラータ
英名Umbellata
別名ウンベラータ
原産地熱帯アフリカ
科名クワ科
属名フィカス(イチジク)属
開花時期春ごろ

フィカス ウンベラータは熱帯アフリカを原産とするゴムの木の仲間です。

ハートの形をしたかわいい葉っぱをつけるので、インテリアとして人気があります。

丈夫で枯れにくく、葉っぱが落ちても翌春にはたくさんの新芽が吹くほどの再生力を誇るので、初心者も簡単に育てられる観葉植物です。

原産地に自生しているものは樹齢100年を超えることもあり、室内でも上手に栽培すれば数十年は生きるといわれています。

観葉植物 フィカス ウンベラータ

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月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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種類と品種

フィカス ウンベラータは、一般的に「ゴムの木」と呼ばれるフィカス属の一種です。

フィカス属には、ほかにも「フランスゴムの木」や「フィカス ベンガレンシス」など、世界に800以上もの種類があるといわれています。

フィカス ウンベラータはほかのゴムの木の仲間に比べ、薄くて幅が広い葉っぱをつけるのが特徴的です。

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フィカス ウンベラータはどんな花が咲く?

フィカス ウンベラータは、イチジクに似た「花嚢(かのう)」と呼ばれる実のなかに花をたくさん咲かせます

一般的な花のつけ方ではないため、一見すると花が咲いたか分かりません。

なお、花嚢をつけると栄養を吸い取られて弱ってしまうことがあるので、健康のために早めに取り除きましょう。

フィカス ウンベラータの葉っぱの形

フィカス ウンベラータは、ハートのような形の葉っぱをつけます。

また、ほかのゴムの木の仲間と比較すると大きくて薄いのが特徴です。

そして、鮮やかな緑色をしているので、部屋に飾ることで明るい雰囲気を演出してくれるでしょう。

フィカス ウンベラータの花言葉

フィカス ウンベラータの花言葉は「すこやか」「永久の幸せ」「夫婦愛」です。

「すこやか」は、ほかの植物に比べて成長するスピードが速いことに由来しています。

フィカス ウンベラータの育て方

フィカス ウンベラータは丈夫で枯れにくく再生力も高いことから、初心者でも簡単に栽培できる植物だといわれています。

ただし、寒さには弱いので、生育適温の20℃から30℃をキープして栽培しましょう。

耐陰性がある植物ですが、基本的には日当たりの良い場所を好むので、直射日光に当たらない明るい場所に置いてください。

水やりの頻度

フィカス ウンベラータの水やりは、が完全に乾いてから行います。

基本的には、以下の頻度を目安にしてください。

時期時期
春~夏土が完全に乾ききってから
秋~冬土が完全に乾ききってから2~3日後

春から夏の温暖な時期は、土が乾いたら鉢底からあふれるくらいたっぷりの水を与えます。

秋から冬の寒冷な時期には土が乾いてから2、3日後に水やりを行い、霧吹きなどで葉っぱに水を吹きかける「葉水」も同時に行いましょう。

なお、ひときわ寒い時期に葉っぱをすべて落として休眠期に入ったと判断できる場合は、さらに水やりを控えてください。

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肥料のあげ方

フィカス ウンベラータに肥料をあげる場合は、5月から9月の生育期が適しています

以下のいずれかの方法がおすすめなので、参考にしてください。

肥料の種類あげ方
緩効性の置き肥2ヶ月に一回
即効性の液肥(水に薄める)1週間に一回(水やりの代わりに)

なお、植え替えなどで緩効性肥料を土に混ぜている場合は、追加で肥料を与える必要はありません。

肥料を与えすぎると肥料焼けを引き起こし、弱ってしまう恐れがあるので注意してください。

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病害虫・害虫対策

フィカス ウンベラータを害虫から守ることで、元気に成長してくれます

ここでは、病害虫の特徴と対策を紹介するので、参考にしてください。

ハダニ

特徴:葉っぱに傷がつく、白い斑点やクモの巣のような糸がつく

対策:傷ついた葉をカットする、葉水する、殺虫剤や殺ダニ剤を吹きかける

アブラムシ

特徴:葉っぱが縮れる、虫がつく、ベタベタする

対策:縮れた葉っぱをカットする、アブラムシを取り除く、殺虫剤や木酢液を吹きかける

カイガラムシ

特徴:黒いカビが発生する、虫がつく、ベタベタする

対策:殺虫剤を吹きかけながら布やブラシでこそぎ落とす

コバエ

特徴:虫が湧く

対策:土の表面に無機質用土を敷く、土を新しく入れ替える、コバエ対策用の殺虫剤を吹きかける

葉が落ちてしまう原因は?

フィカス ウンベラータの葉っぱが落ちてしまう場合、主に3つの原因が考えられます。

ここでは、葉っぱが落ちる原因と対策を紹介するので参考にしてください。

日当たりが不足している

フィカス ウンベラータは日当たりの良い場所を好むため、長期間日陰に置いていると葉っぱを落としてしまいます。

ですので、直射日光や西日が当たらない明るい場所に置きましょう

寒い環境に置かれている

フィカス ウンベラータは比較的寒さに弱く、10℃を下回る環境では葉っぱが落ちてしまうことがあります。

20℃から30℃の生育適温をキープして栽培しましょう。

水を与えすぎている

フィカス ウンベラータは、常に土が湿った環境だと根腐れを引き起こす恐れがあります。

水やりは土が完全に乾いてから行ってください。

ただし、水分不足も葉っぱが落ちる原因になるので注意しましょう。

フィカス ウンベラータの栽培環境

フィカス ウンベラータは寒さに弱く、10℃を下回ると弱ってしまいます。

元気に育てたい場合は生育適温の20℃から30℃をキープし、明るく暖かい場所に置きましょう

ただし、葉焼けを防止するために、直射日光や西日は避けてください。

置き場所と日当たり

フィカス ウンベラータは明るく暖かい場所を好みますが、耐陰性にも優れています

ですので、屋外で育てる場合は木陰に置き、屋内であればレースカーテンなどで日の当たり具合を調節してください。

直射日光や西日に当たると、葉焼けを引き起こすので注意しましょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

フィカス ウンベラータは寒さに弱く、10℃以下の環境では耐えられないといわれています。

20℃から30℃の生育適温をキープして育てましょう。

用土

フィカス ウンベラータは水はけの良い土で育てることで、根腐れを防止できます。

苗から育てる場合は、市販の観葉植物用の土もしくは、赤玉土と腐葉土を6:4の割合で配合した土を使用してください。

なお、土の表面を化粧砂や鹿沼土などの無機質用土で覆うことで、コバエの発生を防ぐことができます。

フィカス ウンベラータの種まきに適した時期は4~6月

フィカス ウンベラータは、比較的種から育てやすい観葉植物とされています。

種が手に入った時には種まきに適した4月から6月の暖かい時期に挑戦してみてください

フィカス ウンベラータの種まきの手順

フィカス ウンベラータを種から育てる場合は「ピートモス」という吸水性に優れた植物を乾燥させてつくられた土に植えるのがおすすめです。

種を植える手順は以下のとおりです。

  1. 鉢にピートモスを敷き詰める
  2. 種をまいて土をかぶせる
  3. たっぷりの水を与える

① 鉢にピートモスを敷き詰める

敷き詰めたら、しっかり水を含ませましょう。

買ってすぐのピートモスは水を吸い込みにくいため、事前に水に浸けておくと保水力が高くなります。

② 種をまいて土をかぶせる

種をまく時は、まず人差し指で土にくぼみをつくりましょう。

くぼみに種を入れ、上から土をかぶせます。

③ たっぷりの水を与える

最後にたっぷりと水を与えたら、日当たりと風通しの良い場所に置いて管理しましょう。

フィカス ウンベラータを種から育てるのは大変?

フィカス ウンベラータは、比較的種から育てやすい観葉植物です。

しかし、イチジクコバチがいない環境では受粉できず実をつけられないので、日本では種を入手すること自体が困難だといわれています。

フィカス ウンベラータの開花時期

フィカス ウンベラータの開花時期は春ごろです。

なお、一般的な花のつけ方ではなく、実に似た「花嚢(かのう)」の内部にたくさんの花を咲かせます。

ですので、ぱっと見ただけでは花が見当たらず、開花しても気付かないかもしれません。

開花時期は春頃

フィカス ウンベラータは、春ごろに花を咲かせる植物です。

暖かい時期に葉っぱと茎の境目にイチジクの実に似た花嚢がついていたら、開花したと判断できるでしょう。

フィカスの花が咲かない原因は?

本来、フィカス ウンベラータは年間を通して温暖な地域に自生する植物なので、冬が寒い日本では開花しにくいといわれています。

なお、フィカス ウンベラータは実のような花嚢の内部に花を咲かせるため、仮に開花していたとしても気付かないかもしれません。

もし、イチジクのような実がついていたら開花のサインなので、ぜひ観察してみてください。

フィカス ウンベラータの増やし方

フィカス ウンベラータを増やしたいのであれば、挿し木や水挿しが簡単な方法です。

5月から8月にかけての暖かい時期が適していますが、30℃を超える日は避けてください。

剪定の時期はいつがいい?

フィカス ウンベラータの剪定は、温暖な春から秋にかけてが適した時期です。

ただし、30℃を超える真夏日で剪定すると、植物にとって大きな負担になってしまいます。

ですので、4月から6月くらいまでには済ませておくと良いでしょう。

挿し木・水挿しのやり方

フィカス ウンベラータを増やすには、挿し木または水挿しがおすすめです。

ここでは、挿し木と水挿しの手順を紹介するので参考にしてください。

  1. 枝をカットして挿し穂をつくる
  2. 葉っぱを2枚ほど残して取り除く
  3. 瓶やコップに水を入れて切り口を浸す
  4. 土に植え替える、もしくは発根を待つ

① 枝をカットして挿し穂をつくる

できるだけ元気な枝を選び、枝の先から15cmほどのところにある節の下をカットします。

切り口から白い液体が出たら洗い流しておきましょう。

さわるとかぶれるので注意してください。

② 葉っぱを2枚ほど残して取り除く

葉っぱが多すぎると蒸散しすぎてしまうので、剪定ばさみでカットして枚数を減らしておきましょう。

③ 瓶やコップに水を入れて切り口を浸す

発根促進剤があれば水に混ぜておきましょう。

④ 土に植え替える、もしくは発根を待つ

挿し木の場合は水に浸してから3時間後に土に植え替えます。

水挿しの場合は、そのまま発根するまで待ち、発根してから土に植え替えましょう。

取り木のやり方

フィカス ウンベラータを増やすには、取り木という方法もあります

挿し木や水挿しと同じく温暖な春から秋にかけてが適した時期ですが、こちらも30℃を超える真夏日は避けて4月から6月までには済ませておきましょう。

ここでは、取り木の手順を紹介します。

  1. 節と節の間の皮を剥がす
  2. 剥がした部分に水苔とビニールを巻く
  3. 発根したら切り離して植え付ける

① 節と節の間の皮を剥がす

できるだけ太く元気な枝を選び、節と節の間の皮をカッターやハサミで剥がします。

この際、枝が折れてしまわないよう丁寧に作業してください。

② 剥がした部分に水苔とビニールを巻く

皮を剥がした部分に水分を含ませた水苔を巻き、最後に湿度を保ちやすいようにビニールで覆いましょう。

③ 発根したら切り離して植え付ける

2ヶ月ほどで発根してくるので、親株から切り離して土に植え付けます。

なお、皮を剥がした部分に水に薄めた発根促進剤を吹きかけることで、早期に発根するので活用してください。

植え替え時期はいつがいい?

フィカス ウンベラータの植え替えは、5月から6月のうち20℃から25℃くらいの日に行うのがおすすめです。

30℃を超えるような暑い日に行うと、最悪の場合枯れてしまうこともあるので注意してください。

2年から3年に一度のサイクルで植え替えると、根詰まりを防止でき健康に育ちます。

なお、下記の状態も植え替えが必要なサインです。

  • 鉢の底から根っこが出ている
  • 土の吸水が悪くなった
  • 頻繁に葉っぱが落ちるようになった

鉢替えのやり方

ここでは、フィカス ウンベラータの鉢替えのやり方を紹介するので、参考にしてください。

まず、以下のものを用意しましょう。

  • 古いものより一回り大きな鉢
  • 根切りバサミ
  • 鉢底石
  • 観葉植物用の土
  • 箸など細長い棒
  • レーキ(熊手)

続いて、鉢替えの詳しい手順を紹介します。

鉢替えの手順

  1. 鉢底から出ている根っこをカットする
  2. 株を引き抜く
  3. 根っこをほぐす
  4. 新しい鉢を準備する
  5. 新しい鉢に株を植える

① 鉢底から出ている根っこをカットする

元々植わっていた鉢の底を確認し、根っこが出ている場合は根切りバサミでカットします。

② 株を引き抜く

鉢と土の間に隙間をつくりながら丁寧に引き抜きましょう。

③ 根っこをほぐす

根っこをほぐしつつ土を落とします。

古い根っこや傷んだ根っこは、根切りバサミでカットしてください。

④ 新しい鉢を準備する

新しい鉢の底に鉢底石を敷き、上から鉢底石が見えなくなるくらいの土を入れてください。

⑤ 新しい鉢に株を植える

株が中央にくるようにして、周りに土を入れていきましょう。

細長い棒で土をザクザク刺しながら土と根っこをなじませると、土がしっかりと入ります。

株がぐらつかなくなるくらいまで土を入れれば鉢替え完了です。

鉢替えは植物にとって大きなストレスになるので、丁寧かつ慎重に行ってください。

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