紫の葉っぱが魅力的な観葉植物
公開日 2025年08月05日
更新日 2025年08月05日
監修者情報

覚張大季
植物と人との関わりに魅了され、日本各地の植物農園を見て回る。HanaPrimeの植物部門の立ち上げ後はオフィスや商業施設、個人宅など、幅広いシーンのグリーンコーディネートを数多く担当。植物の生態や特性を深く掘り下げ、それぞれの空間やライフスタイルに適したグリーン空間デザインを提案することが得意。観葉植物の世界に情熱を注ぎ、植物の価値を最大化することを使命としている。

INDEX
目次
紫の葉っぱが魅力的な観葉植物

植物名 | サイズ分類 | 飾り方 |
---|---|---|
デビー | 極小型 | 机上・狭小空間 |
ルビーネックレス | 極小型 | 机上・狭小空間 |
リトープス | 極小型 | 机上・狭小空間 |
ビーテル | 極小型 | 机上・狭小空間 |
シンゴニウム チョコレート | 小型 | 棚上・吊り鉢 |
ウラムラサキ | 小型 | 棚上・吊り鉢 |
ギヌラ | 小型 | 棚上・吊り鉢 |
カラテア マコヤナ | 中型~大型 | インテリアの主役 |
コルジリネ | 中型~大型 | インテリアの主役 |
ユッカ デスメティアーナ | 中型~大型 | インテリアの主役 |
観葉植物といえば緑色の葉が一般的ですが、ひときわ個性的な存在感を放つ紫色の品種も人気があります。
深い紫や赤紫、シルバーがかった紫など、品種によってさまざまなニュアンスがあり、空間に華やぎと奥行きをもたらしてくれるでしょう。
ここでは、紫色の葉が特徴的な観葉植物を紹介します。
カラテア マコヤナ

学名 | Calathea makoyana |
別名 | ゴシキヤバネバショウ、ピーコックプラント |
葉の色 | 表は緑に濃緑の模様、裏は赤紫色 |
原産地 | ブラジル |
高さ | 30~50cm程度 |
耐陰性 | 高い |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
カラテア マコヤナは、葉の表面は鮮やかな模様が入る緑色で、葉裏に赤紫がかった色味が広がるのが特徴です。
昼と夜で葉が開閉するため異なる色味が楽しめ、動きのあるインテリアグリーンとしても人気があります。
乾燥に弱いなどやや繊細な面もあり、美しい葉色を保つにはこまめな葉水と水やりのタイミングが重要です。
コルジリネ
植物名 | 葉の色 | 高さ | 耐陰性 |
---|---|---|---|
コルジリネ ターミナリス | 赤紫色、ピンク | 80~150cm | 中程度 |
コルジリネ パープルコンパクタ | 赤紫〜黒紫色 | 50~120cm | 中程度 |
コルジリネ オーストラリス | 赤紫色、赤銅色 | 1~3m | やや低い |
シャープな葉が特徴のコルジリネは、複数の紫の葉っぱをもつ品種があります。
品種により赤紫からダークパープルまで幅広いカラーバリエーションを楽しめて、インテリアの主役にも最適です。
コルジリネ ターミナリス

学名 | Cordyline fruticosa |
原産地 | オーストラリア |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺 |
コルジリネ ターミナリスは赤紫やピンクなどの葉色に加え、斑入りの品種もあるなど鮮やかな色合いを楽しめる品種です。
日差しにたっぷり当てることで紫の色味が濃くなりますが、強い直射日光は葉焼けを起こすため気を付けましょう。
コルジリネ パープルコンパクタ

学名 | Cordyline fruticosa ‘Purple Compacta’ |
原産地 | 東南アジア |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
コルジリネ パープルコンパクタはターミナリスの仲間で、やや幅広でコンパクトな、濃い赤紫色の葉をもちます。
成長がゆるやかで、卓上などの小さなスペースでも育てやすい観葉植物です。
半日陰でも育ちますが、葉色が薄くなってきたら明るい場所に置いてあげましょう。
コルジリネ オーストラリス

学名 | Cordyline australis |
原産地 | ニュージーランド |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺、屋外 |
コルジリネ アウストラリスは赤紫色や赤銅色の細長くシャープな葉を放射状に生やします。
日差しをたくさん浴びることで葉色が鮮やかになるため、屋外や窓辺に置いてあげると良いでしょう。
ユッカ デスメティアーナ

学名 | Yucca desmetiana |
葉の色 | 緑の葉で、強光や低温により紫色になる |
原産地 | メキシコ |
高さ | 1~2m(鉢植えで1m程度) |
耐陰性 | やや低い |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺、屋外 |
ユッカ デスメティアーナは寒くなると赤紫色になる珍しい葉をもちます。
比較的成長は遅いものの、上に向かって伸びるしっかりとした幹で、葉が噴水状に広がるボリュームのある樹形も人気です。
日光を好み寒さにも強いため、地植えで育てるのにも向いています。
シンゴニウム チョコレート
学名 | Syngonium podophyllum ‘Chocolate’ |
葉の色 | 表は深緑、裏は赤紫色 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
高さ | 30~60cm |
耐陰性 | 高い |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
シンゴニウム チョコレートは、表面がダークグリーンで裏側が赤紫色のユニークな葉をもつ観葉植物です。
大きなハートの形の葉っぱをもつ半つる性で、ハンギングプランツにも向いています。
直射日光は苦手ですが、やわらかな光に当てて育てると、成長と共に紫の深みを増して行く様子が楽しめるでしょう。
ウラムラサキ

学名 | Strobilanthes auriculatus var. dyeriana |
別名 | ストロビランティス |
葉の色 | 表は紫まじりのメタリックグリーン、裏は紫色 |
原産地 | 東南アジア |
高さ | 40~150cm程度 |
耐陰性 | 中程度 |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
ウラムラサキの葉は銀白緑色と暗紫色が混じる金属光沢をもち、名前のとおり裏側は暗い紫色をしているのが特徴です。
先のとがった楕円形の葉で、風に揺られるとメタリックカラーと暗紫色のコントラストが楽しめます。
明るい場所を好み、寒さには弱いため、冬場は日差しの当たる暖かい室内で育てましょう。
ギヌラ

学名 | Gynura aurantiaca |
別名 | ベルベットツリー、ツルビロードサンシチ |
葉の色 | 緑地で紫色の産毛に覆われる |
原産地 | 東南アジア |
高さ | 30cm程度 |
耐陰性 | 中程度 |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり、冬はやや控えめ |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
ギヌラは濃い紫色の短い毛に覆われていることで、ビロードのように見える美しい葉が特徴の観葉植物です。
上品な見た目でハンギングプランツにも向いていて、インテリアのアクセントとしても人気があります。
光に当たらないと緑色になる場合があるため、直射日光を避けた明るい場所に置き、水やりはやや控えめを心がけましょう。
ハートカズラ

学名 | Ceropegia woodii |
別名 | ラブチェーン、セロペギア ウッディ |
葉の色 | 緑に銀色の模様、日照で赤紫~ワイン色に |
原産地 | 南アフリカ |
高さ | 10~20cm程度 |
耐陰性 | 高い |
水やり頻度 | 乾燥気味に管理 |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺 |
ハートカズラは小さなハート型の葉っぱが特徴の、つる性の多肉植物です。
通常は緑に銀色のマーブル模様のような斑が入る葉色ですが、太陽の光をたっぷり浴びると赤紫色になります。
多肉植物ですが比較的厚みはなく、長く伸びるつるを活かして吊り鉢や窓辺に飾るのがおすすめです。
トラディスカンティア ゼブリナ

学名 | Tradescantia zebrina |
葉の色 | 紫とシルバーのストライプ模様 |
原産地 | 中央アメリカ |
高さ | 10~20cm程度 |
耐陰性 | 高い |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
トラディスカンティア ゼブリナは、光沢のある暗紫紅色と銀白色のストライプが目を引くつる性の観葉植物です。
日照が少ないと紫色の葉が緑になるため、直射日光を避けた明るい場所で育てましょう。
つる性ですが成長はゆるやかで、ハンギングプランツにしても好みの樹形を長く楽しめます。
丈夫で育てやすく、増やすのも簡単なので、園芸初心者にもおすすめです。
ムラサキゴテン

学名 | Tradescantia pallida |
別名 | セトクレアセア、パープルハート |
葉の色 | 濃い紫色 |
原産地 | メキシコ |
高さ | 30~60cm程度 |
耐陰性 | 低い |
水やり頻度 | 土が乾いたらたっぷり |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺 |
ムラサキゴテンは茎も葉も濃い紫色で、夏に約2cmほどの小さなピンク色の花を咲かせます。
厚みがある多肉質な葉で、表面のややワックス質の滑らかな質感が特徴です。
美しい紫の葉色を保つために、年間を通して直射日光が当たる場所で育てましょう。
デビー

学名 | Graptoveria ‘Debbie’ |
別名 | パープルクイーン |
葉の色 | パープルグレー~ピンクグレー |
原産地 | メキシコ(交配種) |
高さ | 10~20cm程度 |
耐陰性 | 低い |
水やり頻度 | 乾燥気味に管理 |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺 |
デビーはぷっくりとした青紫色の葉が特徴の多肉植物で、気温が下がると先端が淡いピンクに色づきます。
日差しを好み多湿に弱いため、明るい窓辺で乾燥気味に管理するのがおすすめです。
ロゼット状に広がる肉厚で美しい葉は、日差しを浴びることで色鮮やかさを増して太く丈夫に育ちます。
ルビーネックレス

学名 | Othonna capensis |
葉の色 | 緑、赤紫色 |
原産地 | 南アフリカ |
高さ | 10~20cm程度 |
耐陰性 | 低い |
水やり頻度 | 乾燥気味に管理 |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺 |
ルビーネックレスは赤紫色の茎と葉が特徴の、つる性の多肉植物です。
先のとがったしずく型のぷっくりとした葉っぱは、暖かい季節は緑色ですが寒くなると赤紫に色づきます。
軽くて風通しが良い場所を好むので吊り鉢とも相性が良く、日差しの当たる窓辺に置くのがおすすめです。
パールフォンニュルンベルグ

学名 | Echeveria ‘Perle von Nürnberg’ |
別名 | エケベリア |
葉の色 | 青紫~ピンクグレー |
原産地 | メキシコ(交配種) |
高さ | 10~20cm程度 |
耐陰性 | 低い |
水やり頻度 | 乾燥気味に管理 |
おすすめの置き場所 | 日当たりの良い窓辺 |
パールフォンニュルンベルグはパールのような上品な光沢がある紫色の葉っぱをもつ、ロゼット型の美しい多肉植物です。
葉っぱの色は青紫~薄紫のグラデーションで、光の当たり方でピンクグレーに変化するなど、幅広いニュアンスが楽しめます。
特有の光沢を長く保つには、西日と直射日光を避けた明るい場所に置き、乾燥気味に管理しましょう。
リトープス

学名 | Lithops spp. |
別名 | イシゴロギク、象の鼻、豚の鼻 |
葉の色 | 灰紫系、茶系、グリーン系など個体差あり |
原産地 | 南アフリカ |
高さ | 2~5cm程度 |
耐陰性 | 低い |
水やり頻度 | 休眠期は断水、成長期は控えめ |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
リトープスは石ころのようにコロンとした多肉植物で、さまざまな色の品種があります。
年に一度、葉っぱが萎れて内側から新しい葉が出てくる様子が、脱皮しているように見えるのもユニークです。
乾燥を好むため水やりは控えめにし、休眠期の夏は水を与えないようにしましょう。
紫の葉っぱをもつリトープスの仲間で、代表的なものを紹介します。
植物名 | 葉の色 |
---|---|
紫福来玉(むらさきふくらいぎょく) | 青紫 |
紫李夫人(むらさきりふじん) | ワイン色、赤紫 |
紅大内玉(べにおおうちぎょく) | 濃いピンク、赤紫 |
紫褐富貴玉(しかつふっきぎょく) | 紫褐色 |
ビーテル
流通名 | Echeveria ‘Beetle’ |
葉の色 | 紫がかった緑 |
原産地 | メキシコ(交配種) |
高さ | 10~15cm程度 |
耐陰性 | 高い |
水やり頻度 | 土の表面が乾いたらたっぷり |
おすすめの置き場所 | 明るい日陰 |
ビーテルは日の当たり具合で赤紫~緑色のグラデーションの色合いが変わり、さまざまなニュアンスが楽しめます。
ロゼット状に広がる葉っぱをもち、コロンとした見た目が愛らしい多肉植物です。
紫の葉色を楽しむには、直射日光を避けた明るい場所に置き、乾燥気味に管理しましょう。
紫以外にはどんなカラーリーフがある?
観葉植物には、緑や紫だけでなくさまざまな色の葉をもつ品種があります。
飾るだけで空間にリズムと個性をプラスしてくれる、さまざまなカラーリーフが人気です。
ここでは、黄色、赤、ピンク、白、シルバーなどのカラーリーフごとに、代表的な植物を紹介します。
黄色の葉っぱの観葉植物
明るく元気な印象を与える黄色のカラーリーフは、空間をパッと華やかにしてくれます。
赤い葉っぱの観葉植物
植物名 | 特徴 |
---|---|
アグラオネマ | 葉全体が赤く染まる品種や、赤い縁取りが美しいタイプがある |
コルジリネ レッドスター | シャープな赤紫色の葉っぱが噴水状に生える |
フィロデンドロン プリンスオブオレンジ | 新葉が鮮やかなオレンジ〜赤色に染まり、成長とともに緑に変化する |
情熱的でエネルギッシュな印象を与える赤い葉は、アクセントカラーとして人気です。
ピンクの葉っぱの観葉植物
植物名 | 特徴 |
---|---|
カラテア ローズオプティカ | ピンク色の葉脈と鮮やかな模様が魅力 |
ネオレゲリア | 中心部が花のようにピンクに染まる種類がある |
フィットニア ピンクヴェイン | 小さな葉にピンクの葉脈が走る、可憐な印象のグラウンドカバー |
やわらかで愛らしい雰囲気をもつピンクのカラーリーフは、空間に優しいアクセントを加えます。
白い葉っぱの観葉植物
植物名 | 特徴 |
---|---|
シンゴニウム ホワイトバタフライ | 白に近い淡い緑色の葉が広がる、優雅な印象のつる性植物 |
スパティフィラム | 濃い緑の葉に白い仏炎苞(ぶつえんほう)が印象的 |
ディフェンバキア | 白い斑入りの葉が特徴で、インテリア性が高い観葉植物 |
清潔感と爽やかさを演出する白い葉は、ほかの植物と組み合わせるのもおすすめです。
シルバーの葉っぱの観葉植物
植物名 | 特徴 |
---|---|
シンゴニウム シルク | シルバーがかったやわらかな葉色が魅力のつる性植物 |
アロカシア シルバードラゴン | ドラゴンの鱗のような葉脈と、青銀色の葉がインパクト大 |
セネシオ シルバーダスト | 細かな毛に覆われた銀色の葉が、光を反射して輝く |
クールで上品な印象をもつシルバーリーフは、モダンインテリアにもよく合います。
紫の葉っぱの観葉植物を飾るコツ
紫の葉っぱは存在感があるため、周囲のインテリアとバランスをとることが大切です。
シンプルな白やベージュの鉢を選んだり、ナチュラルな木製家具と合わせたりすると、紫の美しさがより際立ちます。
背景やインテリアの選び方
白や木目のシンプルなインテリアと合わせると紫が引き立つ。
鉢カバーの選び方
紫を引き立てるモノトーンやナチュラル素材の鉢を選ぶとスタイリッシュにまとまります。
ほかの植物との組み合わせ方
複数の観葉植物と組み合わせるときは、葉の質感や色味に微妙な違いをもたせると、洗練された印象になるでしょう。
特に緑やシルバーリーフと組み合わせると、紫の存在感が際立ちます。
紫の葉っぱの観葉植物で個性的な部屋にしよう
紫の葉っぱの観葉植物は、ただ飾るだけでアートのような存在感を発揮します。
一鉢置くだけで、自分らしい、深みのある空間を演出してくれるでしょう。
Hana Primeでは、紫の葉っぱが美しい観葉植物も取り扱っています。
お気に入りの一鉢を見つけて、自然が織りなす豊かな色彩を、ぜひ暮らしの中に取り入れてみてください。