カーネーションの育て方

育てやすさ

育て方の難易度は普通レベルです。

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カーネーションの基本情報

名称カーネーション
学名Dianthus caryophyllus
和名オランダセキチク、オランダナデシコ
英名carnation
別名ジャコウナデシコ、クローブピンク
原産地南ヨーロッパ、西アジア(地中海沿岸
科名ナデシコ科
属名ナデシコ属(ダイアンサス属)
開花時期4月~6月

カーネーションは、母の日がある5月を含めた、春から初夏の時期に開花する美しい花の一種です。

カーネーションと聞くと、日本では「母の日」のイメージが強いのではないでしょうか。

切り花を花瓶に活けたりブーケやアレンジメントにしたりと豊富な飾り方がある一方で、庭や植木鉢などで栽培を楽しむこともできます。

月別栽培カレンダー

種まき

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植え付け・植え替え

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肥料

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開花

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種類と品種

カーネーションの咲き方には、主に以下の二つの「種類」があります。

種類特徴
スタンダードひとつの茎につき、一輪の花が咲く
スプレーひとつの茎が枝分かれをし、数輪の花が咲く

花びらの形や色によって異なる「品種」に関しても、代表的なものをいくつか紹介します。

品種特徴
イオス定番の赤色カーネーション、最も多く流通している
サラ淡いピンク色でフリルのような形の花が存在感抜群
ミヤビ花びらはベージュに赤い模様が入った独特な色合い
ムーンダスト花びらは赤紫色、ほかの品種に比べて1.5倍長持ちする
ホワイトバーバラ花は白色、小ぶりで生クリームを絞ったような形をしている
ロイヤルグリーン淡い緑色の花を咲かせるため、ブーケやアレンジに人気

カーネーションはどんな花が咲く?

カーネーションの花には、花びらの一枚ずつがフリルのようにひらひらと波打ってボリュームのあるものや、先端に切れ込みが入ったものなど、さまざまな形があります

色も代表的な赤やピンクをはじめ、白や黄色など豊富に展開されているため、種類や色の組み合わせ次第ではさまざまなアレンジを楽しむことができる点が魅力です。

非常に華やかな花なので、アレンジメントやブーケといった贈り物としてもよく選ばれます。

カーネーションの葉っぱの形

カーネーションは双子葉類で、一本の茎に何枚もの葉をつけます。

葉は細長く先端がとがった形をしていて、一枚ずつに厚みがあるのが特徴です。

カーネーションの花言葉

カーネーションの花言葉「無垢で深い愛」です。

大切な方へ渡す花としてぴったりな花として、よく選ばれています。

さらに、赤色は「母の愛」や「純粋の愛」、ピンクは「感謝」「気品」などと色別にも異なる花言葉を持っているのが魅力です。

贈り物としてカーネーションを選ぶ際には色ごとの花言葉にも注目すると良いでしょう。

カーネーションの育て方

カーネーションの美しい花を長く楽しむためにも、以下のポイントを守って育てましょう。

  • 育成場所には日当たりや風通しがよくて、乾燥している場所を選ぶ
  • 葉や茎にカビが原因となる病気が発生しやすいため、こまめに確認する
  • 夏場は高温多湿、冬場は強い寒風を避ける
  • 湿気に弱いため、梅雨の時期や長雨には注意する
  • 花が咲いたあとは、こまめに花がらを摘む

このように適切な管理を行うことで、カーネーションは毎年美しい花を咲かせます。

以下、項目ごとに育て方のポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

種まきと植え方

カーネーションの種まきは、基本的に9月頃を目安に実施します

しかし、寒冷地であれば4〜5月中旬頃に種をまく場合もあるので、育てる土地や環境に合わせて調整しましょう。

庭植えと鉢植え、どちらの場合でも5cmほどの間隔で深さ1cmの溝を用意して、種と種の間は1cmほどあけてまきます。

本葉が出てきたタイミングで、全体の様子を見て間引きや植え替えをしてください。

水やりの頻度

水やりは、土が完全に乾いたタイミングで行います

湿気に弱いので、葉や茎に水がかからないように注意しながら根元に向かって水をかけてください。

鉢植えの場合は、鉢の底から水が溢れるほどたっぷりと与えます。

庭植えの場合は土の乾きに気付きにくいので、過度な乾燥や湿気に気を付けながら水切れにならないようにしましょう。

花を咲かせるための剪定

カーネーションの花を繰り返し綺麗に咲かせるためには、適切な剪定作業が欠かせません

開花を終えたタイミングで、株全体のバランスを見ながら伸びすぎた茎を切り取りましょう。

開花をするたびに切り戻しを行って株を整えてあげることで、花はまた次の開花に向けて健康に育ちます。

肥料のあげ方

肥料は6〜8月頃の暑い季節は避けて、定期的に与えるようにします。

とくに成長期や開花期が重なる3〜5月や9〜11月頃は、通常よりも多めに肥料を与えて花全体に栄養が行き届くようにするのがおすすめです。

置き肥であれば月に一度、既定の量を土に半分埋めるようにして与えます。

液体肥料を使う際には、月に三回ほど与えるようにしましょう。

病害虫・害虫対策

健康なカーネーションを育てるためには、病害虫や害虫の対策が重要です

主な病害虫と害虫への対策を紹介するので、参考にしてみてください。

病害虫特徴対策
アブラムシ葉から栄養を吸い、株を弱らせるウイルス病などの原因となる酢が原料となる薬を散布する発見次第セロハンテープなどで取り除く
ハダニ葉が変色したり、小さな白い斑点が現れる酢が原料となる薬を散布する葉の裏側を水で洗い流す
ヨトウムシ葉が白く透けた状態となる葉裏をチェックし、発見次第取り除く

カーネーションの栽培環境

カーネーションの栽培には、日当たりや風通しがよくて乾燥している環境が最も適しています

高温多湿に弱いため、雨の日には鉢を移動したり花壇にカバーをかけたりと、なるべく雨が当たらないように工夫をしましょう。

置き場所と日当たり

カーネーションは日当たりのよい場所で元気に育つ花ですが、暑い地域などでは直射日光に当てすぎないように注意してください

また、育成には適度な日当たりと風通しが必要なので、基本的には室内ではなく屋外で育てます。

気温が高い時間や雨の日、雪や寒風が強い日などには一時的に置き場所を室内へと移動できると、より健康で丈夫な花が育つでしょう。

適切な温度|どれくらいの暑さまで耐えられる?

季節発芽時生育時
適温15~20℃10~25℃

カーネーションは、約10〜25℃の環境で育ちます

発芽時と生育時で少し適温が異なり、さらに過度な暑さや寒さには弱い花なので、育てる土地の気温に合わせて環境を整えましょう。

とくに高温多湿を嫌うため、夏場の雨の日や梅雨の時期には注意してください。

用土

カーネーションを育てるために使用する土は、水はけに優れたものを用意します。

地植えをする際には苦土石灰をまき、鉢植えや庭植えで育てる場合には市販の草花用培養土を選ぶと良いでしょう。

カーネーションの種まき

植物を種から育てる場合には、種をまく時期やまき方をしっかりと理解する必要があります

種まきの方法については「種まきと植え方」の項目にて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

種まきにおすすめの時期は9月頃

カーネーションの種をまくのに適した時期は9月頃です。

しかし、寒冷地の場合は4〜5月頃に種をまくこともあります。

カーネーションを種から育てると大変?

苗やつぼみをつけた状態から育てる場合と比較すると、手間や時間が掛かるため大変と言えるでしょう

しかし、発芽時の温度管理や発芽後の間引き作業などをしっかり理解し、適切な環境を維持することで、誰でも簡単に種からの育成が可能です。

カーネーションの開花時期

カーネーションが花を咲かせるのは、母の日と重なる春〜初夏頃です。

街中や生花店などで見かける機会が多いのも、この季節でしょう。

しかし、場合によっては秋に開花することもあるので、一年を通して楽しめる花です。

開花時期は4~6月と9~10月

母の日がある5月を間に挟んだ、4〜6月の約三か月間が主な開花時期となります。

カーネーションは多年草なので、何年も繰り返し成長と開花を楽しめる花です。

種類によっては秋に返り咲く場合もあるので、適切な環境で世話を続ければ、長い期間花を楽しむことができるでしょう。

カーネーションの花が咲かない原因は?

カーネーションには一度に多くのつぼみをつける品種が多いので、つぼみの数だけ栄養が必要となります。

そのため、全てのつぼみが開花せずに開花期を終えるパターンがありますが、主に日照不足や株が弱っていることが原因です

発芽時の適切な間引きや温度管理などに注意することで、多くの花が咲く健康なカーネーションが育てられるでしょう。

カーネーションの増やし方

カーネーションは、挿し芽(挿し木)によって数を増やすことができます

健康で丈夫なカーネーションを増やすためには、適切なタイミングに剪定や植え替えを実施することが重要なので、事前に把握してスケジュールを組むようにしましょう。

挿し芽(挿し木)のやり方

挿し芽(挿し木)は、カーネーションの開花時期に合わせて実施します。

4〜6月頃または9月頃に若い茎をカットして、数日間水に浸しましょう。

挿し芽用に用意した鉢に土を入れて茎を挿し、鉢の受け皿には乾燥を防ぐためにたっぷりの水を溜めておきます。

しばらく半日陰の場所で管理し、無事に根が張ったことを確認したら庭や鉢などへの植え替えをして完了です。

剪定の時期はいつがいい?

カーネーションの剪定は、6月または種類によっては10月中旬頃の花が咲き終わるタイミングがベストです。

咲き終わった花が腐る前に摘み取る「花がら摘み」や、茎の長さを短く切ったり間引いたりする「切り戻し」を実施します。

カーネーションが繰り返し丈夫な花を咲かせるためにも、適切な時期に丁寧な剪定を行いましょう。

植え替え時期はいつがいい?

植え替えは剪定が終わったタイミングで実施するため、基本的には6月または10月の下旬頃が適切な時期となります。

花が咲き終わり剪定が済んだ株を、新しい用土を入れた鉢に植え替えて育てましょう。

また秋に開花をしない品種であっても、冬を越す際に根詰まりを起こしてしまわないように一回り大きな鉢へと植え替えることで、より健康なカーネーションが育ちます。

鉢替えのやり方

鉢替えの際には、現在使っている鉢よりもひと回り大きなサイズの鉢を用意します。

元の鉢から取り出した株は、最初にまず根元をよくほぐして土を落としておいてください。

植え替え先の鉢には事前に鉢底石と、3分の1ほどの高さまで土を入れておき、株を中心に置いたら周りに土をかけて埋めていきます。

鉢の縁に近いところまで土を入れたら、最後に肥料を与えて完了です。

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