クレマチスの育て方

更新日 2025年01月15日

育てやすさ

初心者の方でも育てやすいのでおすすめです。

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クレマチスの基本情報

クレマチスの基本情報
植物名クレマチス
学名Clematis
和名鉄線(テッセン)
英名Clematis
別名鉄線(テッセン)、風車(カザグルマ)
原産地ヨーロッパ南部、西南アジア、中国、日本
科名キンポウゲ科
属名クレマチス属

クレマチスは別名「つる性植物の女王」と言われており、品種によって様々な色形の違った花を鮮やかに咲かせる人気の植物です。

大きく分けて一季咲きのものと四季咲きのものがあり、それぞれに開花時期や期間が違いますが、開花期には1度に多くの花をつけます。

フェンスやアーチに絡みつきながら成長し、一斉に花を咲かせて庭を彩る姿は圧巻の美しさです。

月別栽培カレンダー

開花期

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植え付け

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植え替え

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肥料

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剪定

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種類と品種

クレマチスは咲く時期によって早咲き、四季咲き、冬咲きがあるほか、枝のつき方によって旧枝咲き、新枝咲き、新旧枝咲きに分かれるなど分類が様々です。

旧枝咲き前年と同じ古い枝から花が咲く
一季咲きのものが多い
新枝咲き株元から新しく伸びた枝に花が咲く
多くの花を年に数回咲かせる
新旧枝咲き古い枝と新しい枝の両方に花が咲く
四季咲きのものが多い

また、300種類以上の品種が存在しており、植物園などに行ってお気に入りの品種を見つけるのも楽しみの一つです。

クレマチスの品種のうち特に人気の高いものをご紹介します。

プリンセス ダイアナ(テキセンシス系)

プリンセス ダイアナ(テキセンシス系)

イギリス原産で、故ダイアナ妃の名前が由来となっています。

4弁の鮮やかなピンクの花びらがチューリップのように広がる姿は存在感があり、切花としても人気です。

モンタナ(モンタナ系)

モンタナ(モンタナ系)

白から淡いピンク色をした4弁の花びらがふわりと大きく開いて、香水のような甘い香りを漂わせます。

花つきが良くたくさんの花を一斉に咲かせるためフェンスやアーチなどと相性の良く、初心者でも育てやすい品種です。

カートマニージョー(オセアニア系)

カートマニージョー(オセアニア系)

白い6弁の花は3〜5cmと小ぶりで可憐な印象で、時に100輪以上にものぼる多くの花を一斉に咲かせるという特徴があります。

硬く尖った葉をもち、ハンギングバスケットなどで育てると開花期以外にもインテリアグリーンとして楽しめる丈夫な品種です。

白万重(フロリダ系)

白万重(フロリダ系)

八重咲きで、 重なり合う花びらは咲き始めの淡い黄緑色から開花するにつれて徐々に白色へと変化していき、上品なグラデーションを楽しめます。

テッセン(フロリダ系)

テッセン(フロリダ系)

日本原産のクレマチスで、フェンスなどに絡みつく細いつるがとても丈夫なことから、鉄線(テッセン)という名前がつけられました。

6弁の白い花びらの中心に紫のしべのついた特徴的な見た目をしており、凛とした鮮やかなコントラストに目を引かれる人気の品種です。

品種名咲く時期分類
プリンセス ダイアナ四季咲き新枝咲き
モンタナ早咲き旧枝咲き
カートマニージョー早咲き旧枝咲き
白万重(しろまんえ)四季咲き新旧両枝咲き
テッセン四季咲き新旧両枝咲き

クレマチスはどんな花が咲く?

クレマチスはどんな花が咲く?

クレマチスの花は一重咲きや八重咲き、小輪から大輪と多くの種類があります。

花びらに見えるのは実は「ガク」という部分で、厳密にはクレマチスに花びらはありません。

花色も豊富で白やピンク、紫、模様の入っているものと様々な装いで目を楽しませてくれます。

クレマチスの葉っぱの形

クレマチスの葉っぱの形

クレマチスの葉っぱは、小ぶりで薄い葉が多く繁るのが特徴です。

品種によって様々な形をしており、先の尖った丸型のものやフリルのようなひだがあるもの、細かく細いものなどがあります。

クレマチスの花言葉

クレマチスの花言葉「精神の美」「策略」「旅人の喜び」です。

クレマチスの育て方

クレマチスを元気に育てるためのコツは、適度な水やりと追肥、病害虫対策や誘引を行うことです。

こまめにこれらのお手入れをしてあげると、クレマチスはきれいな花をたくさん咲かせます。

それぞれ注意するポイントを1つずつ見ていきましょう。

水やりの頻度

水やりの頻度

クレマチスは水切れをさせないことが大切です。

鉢植えで育てる場合は、の表面が乾いたら鉢の底から水が流れ出すくらいたっぷり与えます。

気温が上がりきらない朝夕の時間帯に水やりをするのがおすすめです。

特に夏場は1日2回水やりが必要なこともあるため、が乾燥していないかこまめにチェックしましょう。

庭植えの場合は基本的には自然な降雨に任せて大丈夫です。

極端にが乾いて花や葉がしおれているようなら追加で水やりをしてください。

肥料のあげ方

クレマチスは多くの肥料を必要とする植物で、特に開花期にはこまめに追肥をしましょう。

花が咲いている間は、真夏を除いて1〜2か月に1度緩効性の固形肥料をの表面にまくほか、液体肥料を週に1度水やりがわりに追加します。

花が終わってからは基本的に肥料は控え、2〜3月頃に1回寒肥として固形肥料を株元に追肥しましょう。

寒肥を与えることで春に新芽が育ちやすくなります。

病害虫・害虫対策

病気にかかったり害虫がついたりすると、クレマチスの育成が妨げられ枯れてしまう原因になります。

定期的に葉の裏側などをチェックし、早期発見することが大切です。

風通しを良くし剪定をこまめに行うなど、環境を整えることでも病気や害虫の発生を防ぐことができます。

アオムシ

  • 葉や花を食べる害虫
  • ところどころに穴をあける

植物の見栄えが悪くなるので、見つけたら手で取り除きましょう。

アブラムシ

  • 葉の栄養分を吸って枯らす害虫
  • 繁殖しやすい

放っておくとどんどん繁殖してしまうので、見つけたら粘着力の弱いテープなどに貼り付けて駆除してください。

ハダニ

  • 葉の裏側につく
  • 栄養分を吸って葉を枯らす。

乾燥を好む害虫なので、葉水を行うことで防ぐことができます。

ナメクジ

  • 葉や花を食べる害虫
  • 夜間に活動する

葉や花に穴があいているのを見かけたら、ナメクジ被害の可能性があります。

専用の薬液で駆除しましょう。

立枯病

  • 茎が褐色〜黒色に変色して枯れてしまう
  • 切り口などから病原菌が入り込むのが原因

植物全体に専用の殺菌剤を散布し、被害が茎の一部であれば切り取って取り除いてください。

白絹病

  • の表面が白っぽくなる
  • 未熟な腐葉が混入していると発生しやすい

感染したら速やかに、と鉢を丸ごと新しいものに取り替える必要があります。

酸性の環境を好む菌類なので、石灰をまくなどを弱アルカリ性に保つことで発生を抑えることができます。

うどんこ病

  • 葉の表面に白い粉状のものがつく
  • 光合成が妨げられ、育成を悪くする

うどんこ病にかかっている葉を見つけたらすぐに葉元から取り除いてください。

風通しを良くすることで防ぐことができます。

誘引|時期とやり方

クレマチスは、開花期の成長速度が早いため、つぼみができ始めた頃を見計らって誘引すると意図した方向に誘導しやすくなります。

誘引とは、植物のつるが伸びる方向を意図的に導き支柱などに絡ませる方法です。

見た目が整うだけでなく、風通しが良くなり病害虫対策にもなるのでつるが成長するたびに誘引を行いましょう。

  1. 支柱やフェンスなどを用意する
  2. つるの絡まりを解く
  3. 支柱やフェンスにつるを巻きつける
  4. 巻きつけた箇所を固定する

① 支柱やフェンスなどを用意する

伸ばしたい方向を決め、目的に合わせて支柱やフェンス、アーチなどを用意します。

② つるの絡まりを解く

つるが伸び始めたら、傷つけないように丁寧に絡まりを解きます。

③ 支柱やフェンスにつるを巻きつける

解いたつるを伸ばしたい支柱やフェンスに優しく巻きつけます。

④ 巻きつけた箇所を固定する

つるが自然に巻きつかず解けてしまう場合は、巻きつけた箇所を柔らかい麻紐やビニタイなどでゆるめに結んで固定しましょう。

時期ごとのクレマチスの剪定方法

時期ごとのクレマチスの剪定方法

クレマチスは剪定をすることで花が咲く期間を長く楽しむことができ、翌年にも花をたくさんつけるので、時期に合わせた剪定を行いましょう。

クレマチスの剪定には大きく分けて、弱剪定と強剪定があります。

弱剪定終わった花を首元から切り取る剪定
強剪定すべての花が枯れた後に株全体を整える特別な剪定

クレマチスには旧枝咲き、新枝咲き、新旧枝咲きという種類がありそれぞれ性質が違いますが、基本的にはこの弱剪定と強剪定を合わせて行います。

旧枝咲きの剪定方法

旧枝咲きのクレマチスは、前年と同じ枝から新たに花が咲くため、古い枝を全て切り落とさないように剪定します。

5〜8月の間は終わった花から弱剪定を行い、全ての花が枯れたら株全体の剪定を行います。

  1. 終わった花をその都度剪定する
  2. 開花期が終わったらつるを解く
  3. わき芽を残して全体を剪定する

① 終わった花をその都度剪定する

花が終わってしおれてきたものから花首より2〜3節目を切り戻します。

② 開花期が終わったらつるを解く

夏を過ぎて全ての花が枯れたら、支柱やフェンスから丁寧に取り外しましょう。

枯れた葉や細い枝をハサミで切り取ってください。

③ わき芽を残して全体を剪定する

伸び過ぎた枝を全体の2割ほどハサミで切り戻します。

このとき、わき芽が出ている箇所を残すように注意しましょう。

わき芽を残しておくと、春に芽が伸びて新しい枝が育ちます。

新枝咲きの剪定方法

新枝咲きのクレマチスは、春に株元から新しく伸びた枝に花が咲きます。

四季咲きのものが多く、弱剪定をこまめに行うと2度3度と花を楽しむことができます。

また、強い剪定もしやすいため、初心者にも簡単に行えます。

  1. 開花期が終わったらつるを解く
  2. 全体を剪定する
  3. 誘引を行う
  4. 新しい花をその都度剪定する
  5. 株の地上部全体を切り落とす

① 開花期が終わったらつるを解く

1回目の花が全て咲き終わったら、支柱やフェンスから丁寧に取り外します。

② 全体を剪定する

枯れた葉や細い枝をハサミで切り取り、株全体が半分ほどの大きさになるように伸びた枝を切り詰めます。

③ 誘引を行う

改めて支柱やフェンスに誘引し結びつけましょう。

④ 新しい花をその都度剪定する

四季咲きの場合はこの後も花をつけるので、花終わりのものから花首を取ります。

⑤ 株の地上部全体を切り落とす

2〜3月になると完全に地上部分が枯れるので、地面から5〜10cm残してばっさりと株全体を切り落とします。

春になると残した株元から芽が伸びて新しい枝が育ちます。

新旧枝咲きの剪定方法

新旧枝咲きのクレマチスは、前年と同じ枝と新しい枝の両方に花が咲きます。

新枝咲きと旧枝咲き両方の剪定方法を組み合わせて行うため、ある程度剪定の経験がある方向けです。

剪定を怠ると、翌年芽が出なかったり株の上の方にしか花がつかなくなるので、しっかり管理することが必要です。

  1. 開花期が終わる直前に全体を剪定する
  2. 新しい花をその都度剪定する
  3. 開花期が終わったらつるを解く
  4. わき芽を残して全体を剪定する

① 開花期が終わる直前に全体を剪定する

5〜8月に花が枯れ始めた頃を見計らって、全体のつるを半分ほど切り詰めます。

② 新しい花をその都度剪定する

四季咲きの場合はこの後も花をつけるので、花終わりのものから花首より2〜3節目を切り戻します。

③ 開花期が終わったらつるを解く

全ての花が枯れたら、支柱やフェンスから丁寧に取り外し、枯れた葉や細い枝をハサミで切り取ります。

④ わき芽を残して全体を剪定する

わき芽が出ている箇所を残すようにしながら、全体をできるだけ短く切り詰めます。

春になると残したわき芽と株元から芽が伸びて新しい枝が育ちます。

クレマチスの栽培環境

クレマチスを元気に育てるには、日光、風通し、温度の3つのポイントに注意してそれぞれ適切な環境に整えることが大切です。

庭植えの場合はあらかじめ適切な場所を決めておき、鉢植えの場合は季節によって置き場所を変えるなど工夫しましょう。

置き場所と日当たり

クレマチスは、日当たりと風通しがよい場所で育てましょう。

ただし、高温多湿に弱いため、真夏は半日陰になる場所に置き、強い直射日光や西日を避けてください。

季節を問わず風通しを良くすることも大切なので、フェンスやアーチなどに誘引するとよいでしょう。

適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?

クレマチスの生育に適切な温度は15〜25℃ですが、耐寒性があり冬場には−5〜10℃まで耐えることができます。

用土

クレマチスには、水はけが良く保水性があるアルカリ性のが適しています。

自分でをブレンドする場合は、赤玉土:腐葉:バーミキュライトを5:3:2で混ぜたものに石灰を加えてアルカリ性に調整しましょう。

のph値は市販の測定器などで測定することができますが、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

園芸店などで出回っているクレマチス専用培養を購入すると手軽に用土を準備できます。

冬越しの方法と注意点

クレマチスは寒さに強い植物なので冬場でも屋外で過ごすことができ、冬の寒さに当てることで翌年の花つきが良くなります。

地上部は枯れたように見えますが、の中の根は生きているため適度な水やり管理が必要です。

屋外の日光に当たる場所に置き、春まで水切れを起こさないように管理しましょう。

クレマチスの種まき

クレマチスは種まきで増やすことができますが、難易度が高いため挿し木や苗を購入して育てるのが一般的です。

種子の交配によっては新しい品種のクレマチスを育てることもできますが、園芸のプロでも成功させるのが難しいとされています。

クレマチスを種から育てると大変?

クレマチスの種から苗づくりをするには時間と根気が必要になるため、ある程度園芸に慣れた方向けです。

種をまいてから発芽までに10〜15か月かかり、さらに開花までは数年かかります。

この間水切れを起こさないように管理を徹底し、雑草の処理や用土のチェックをする必要があり難易度は高めです。

種まきにおすすめの時期は2〜3月頃

種まきは冬季を抜けた2〜3月頃に行うと発根と発芽がしやすくなります。

寒さが厳しい時期に種まきをするとの中で種が活動しづらく根を出すことが難しいので、気温が上がり始めた春先に行いましょう。

種まきのやり方

クレマチスは、黒っぽく硬い種の外皮の中に小さな種子が入っているので、これを取り出してまきます。

  1. 種を水に浸ける
  2. 容器の準備をする
  3. 容器にを入れる
  4. 種から種子を取り出す
  5. 種子をまく
  6. 霧吹きをする
  7. 明るい場所で育てる

① 種を水に浸ける

種から種子を取り出す前に、水の入った容器に入れ、室温で1~2日浸しておきます。

② 容器の準備をする

種を水に浸している間に、深さ10cmほどの容器を用意します。

底にいくつか穴を開けて、水が流れ出るようにしましょう。

③ 容器に土を入れる

容器の底に軽石を敷き詰め、クレマチス用のを入れます。

④ 種から種子を取り出す

種が十分に水を吸ったら、水から引き揚げます。

綿毛を切り取り、切り口に爪を立てると外皮が割れるので中の種子を取り出しましょう。

⑤ 種子をまく

取り出した種子を用意したの表面にまきます。

種子同士の間隔が1cm以上あくようにまき、種子が完全にに埋もれない程度に軽く押し込みます。

⑥ 霧吹きをする

全体に霧吹きをし、種子との表面を湿らせます。

⑦ 明るい場所で育てる

種子に光が当たるように明るい場所に置き、発芽まではが乾かないように水やり管理をしましょう。

クレマチスの種を採る方法

クレマチスは、花後に剪定をせず花がらのままにしておくと、3〜4か月後にふわふわとした綿毛をもつ種ができます。

  1. 枯れた花がらを取らずに残しておく
  2. 綿毛をもつ種ができる
  3. 種を保護する
  4. 種が成熟したら採種する

① 枯れた花がらを取らずに残しておく

花が終わったあと、花がらを取らずにそのままにしておきます。

② 綿毛をもつ種ができる

3〜4か月後にふわふわと丸い綿状の果球ができます。

綿毛の根元に1〜10個の種ができているのを確認しましょう。

③ 種を保護する

種を確認できたら、綿毛に袋を被せて風に飛ばされないように保護します。

④ 種が成熟したら採種する

種が緑色から黒っぽく成熟したら、優しく抑えながら果球をバラすように種を採種しましょう。

クレマチスの植え付け

クレマチスは鉢植えでも庭植えでも育てることができます。

どの品種であっても、根元が2〜3節ほど埋まるくらい深く植え付けることがポイントです。

また、クレマチスを植え付ける際は根をできるだけ傷つけないことが重要です。

苗を購入する際の選び方や購入後の植え付け手順を紹介します。

苗の選び方

クレマチスの苗には1年苗と2年以降の苗がありますが、初心者の方やすぐに花を楽しみたい方は2年以降のある程度育った苗を購入するのがおすすめです。

また、品種によって旧枝咲き、新枝咲き、新旧枝咲きと花のつき方が変わってくるので購入前に確認しましょう。

葉や花が出ている苗の場合は、虫食いや枯れている部分がないかどうかチェックします。

根がよく張って、茎が太くしっかりしているものを選びましょう。

植え付けでおすすめの時期は休眠期の12〜2月

クレマチスは休眠期の12~2月に植え付けると春に成長し花を咲かせやすくなります。

また、この時期は苗が多く出回るので園芸店などで購入しやすいです。

すでに花が咲いている苗は購入後すぐに植え付けましょう。

鉢植えの植え付け方

  1. 植え付ける鉢を用意する
  2. 軽石を敷き詰め、を入れる
  3. 苗を植え付ける
  4. 水やりをする

① 植え付ける鉢を用意する

苗を深く植え付けられるように、30cm以上の深さの鉢を用意しましょう。

② 軽石を敷き詰め、土を入れる

鉢底ネットをと軽石を敷き詰め、クレマチス用の鉢の深さの3分の1ほど入れます。

③ 苗を植え付ける

根鉢を崩さないようにそっと取り出し、ポットのごと鉢に入れます。

苗の根元から2〜3節分深く埋まるように残りのをかぶせてください。

④ 水やりをする

鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。

庭植えの植え付け方

庭植えをする場合は、できるだけ植え替えなどの調整をせずに済む場所を確保します。

  1. 植え穴を掘る
  2. を用意する
  3. 苗を植え付ける
  4. 水やりをする

① 植え穴を掘る

植え付ける場所を決め、直径と深さがそれぞれ40cmほどの植え穴を掘ります。

② 土を用意する

掘り返したを使用する場合は、石灰や肥料を混ぜてクレマチスに適した用土に調整します。

③ 苗を植え付ける

根鉢を崩さないようにそっと取り出し、ポットのごと鉢に入れます。

苗の根元から2〜3節分深く埋まるように残りのをかぶせてください。

⑤ 水やりをする

表面が湿るまでたっぷり水を与えます。

植え替え|時期とやり方

鉢植えの根が詰まってきたら、開花直前から開花期のうちにひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

庭植えの場合は根が傷つくため、基本的に植え替えは行いません。

  1. 新しい鉢とを用意する
  2. 軽石を敷き詰め、を入れる
  3. 苗を引き抜いてを落とす
  4. 苗を植え付ける
  5. 水やりをする

① 新しい鉢と土を用意する

一回り大きな深めの鉢を用意しましょう。

鉢植えのを再利用する際は、石灰や肥料を混ぜて調整しておきます。

② 軽石を敷き詰め、土を入れる

鉢底ネットと軽石を敷き詰め、を鉢の深さの3分の1ほど入れます。

③ 苗を引き抜いて土を落とす

古い鉢から苗をごと引き抜き、余分なを軽く落とします。

このとき、根をできるだけ傷つけないように注意しましょう。

④ 苗を植え付ける

苗を新しい鉢に入れ、苗の根本から2〜3節分深く埋まるように残りのを入れます。

⑤ 水やりをする

鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。

クレマチスの開花時期

時期ごとのクレマチスの剪定方法

クレマチスには、「一季咲き」と「四季咲き」のものがありそれぞれ開花時期が異なります。

一季咲きとは1年に1度だけ花を咲かせる習性を持った品種のことです。

一方、四季咲きの品種は春から秋の間何度も花を咲かせる習性があります。

苗を購入する際には品種をよくチェックしましょう。

開花時期は3〜5月、5〜7月、10月

一季咲き3~5月(早咲き)
10月(冬咲き)
四季咲き5~7月

一季咲きの品種は、短い期間に多くの花を一斉に咲かせ、圧倒的な華やかさで庭を彩ります。

一方、四季咲きの品種は、春から秋の間何度も花を咲かせる習性があり、1番花を切り戻したあとに2番花、3番花がたくさん開花します。

クレマチスの花が咲かない原因は?

四季咲きの品種なのに1回しか花をつけない、クレマチスの花が突然咲かなくなるなどの現象が起こるのは、以下の原因が考えられます。

  • 花終わり後の剪定をしていない
  • 剪定が品種に合っていない
  • 日光が足りない
  • 風通しが悪い

多くの場合、剪定を正しく行えていないことが原因なので、タイプに合った弱剪定と強剪定の方法をよくチェックしましょう。

また、日当たりや風通しが悪いことでも花つきは悪くなるので、誘引などを行い環境を整えることも大切です。

クレマチスの増やし方

クレマチスは、挿し木を行うと種まきよりも簡単に増やすことができます。

剪定した枝を新しい苗として育てることができ、初心者でも成功しやすいためおすすめです。

挿し木におすすめの時期は5〜7月

5〜7月にかけて1番花が終わり切り戻しを行うタイミングで、剪定した枝を挿し木にするのがおすすめです。

切り戻しをしたクレマチスは2番花をつけるために活発に活動を始めるので、この時期の挿し木は根付きやすく新芽を出すことに成功しやすいです。

挿し木のやり方

挿し木の成功率を上げるには、品種選びも大切です。

将来的にクレマチスを増やしたい場合は購入時に品種をチェックしましょう。

挿し木で根付きやすいフロリダ系、モンタナ系などがおすすめです。

  1. 挿し木用の枝を選ぶ
  2. 余分な葉を落とす
  3. 切り口を水につける
  4. 新しい鉢を用意する
  5. 切り取った枝を植える
  6. 明るい日陰で育てる

① 挿し木用の枝を選ぶ

葉の色ツヤが良く、太くしっかりした健康な枝が挿し木に適しています。

挿し木にする枝を決めたら、先端から2〜3節のところで斜めに切り取りましょう。

② 余分な葉を落とす

先端の2〜3枚を残して下葉を取り除きます。

③ 切り口を水につける

枝の切り口を水につけて30〜60分置き、十分に水を吸引させます。

④ 新しい鉢を用意する

新しい鉢にクレマチス用の用土を入れ、棒などで深めに植え穴を開けます。

⑤ 切り取った枝を植える

十分に水を吸引した枝を植え穴に挿します。

このとき、葉を取り除いた下の節がしっかりに埋まるまで深く挿すのがポイントです。

⑥ 明るい日陰で育てる

新芽が出るまでは明るい日陰に置き、たっぷり水やりをしてが乾かないように管理しましょう。

株分けはできる?

クレマチスは根が繊細で傷つけると枯れてしまうこともあるため、株分けには向いていません。

植え替えの際にも、根をできるだけ落とさずにごと移植します。

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