デルフィニウムの育て方
公開日 2025年01月14日
更新日 2025年01月14日
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。

デルフィニウムの基本情報

名称 | デルフィニウム |
学名 | Delphinium × cultoru |
和名 | 飛燕草(ひえんそう) |
英名 | Delphinium |
別名 | オオヒエンソウ |
原産地 | ヨーロッパの山岳地帯~シベリア、アジア、北アメリカ |
科名 | キンポウゲ科 |
属名 | デルフィニウム属 |
開花時期 | 5~7月 |
デルフィニウムは、澄んだ青色を代表に紫や白、ピンク色などさまざまな色の花を咲かせる人気の花です。
切り花としても楽しめる上に、イングリッシュガーデンの主役の花としても利用されます。
また、草丈が高いため、寄せ植えや鉢植えにすると立体感が出て、どのような場所でも優雅な雰囲気を楽しめるでしょう。
ただし、種まきから開花までに約半年ほどかかることや、高温多湿に弱く夏越しが難しいことなどから栽培難易度がやや高めの花です。
月別栽培カレンダー
種まき
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植え付け・植え替え
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肥料
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開花
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種類と品種
デルフィニウムは、花の大きさや咲く様子の違いによって主に3つの系統に分けられる花です。
さらに、濃い青や薄い青、紫など涼しげで美しい色合いの違いから、300種ほどの品種が存在します。
デルフィニウムの3つの系統はこちらです。
エラータム系

枝分かれがほとんどなく、1本の背の高い茎に大き目の八重咲きの花が隙間なく咲きます。
草丈が150cmにもなる品種もあり、存在感は抜群です。
シネンシス系(シネンセ系)

エラータム系と比較して草丈の低い枝が何本も伸び、小さめの花がスプレー状に咲きます。
細い枝1本に数個の花が咲き、華奢ではかなげな印象です。
ベラドンナ系

エラータム系とシネンセ系を交配した品種です。
中心の茎は太いものの枝分かれもあり、エラータム系とシネンシス系の中間的な花姿が特徴です。
品種名 | 咲き方 | 草丈 |
---|---|---|
エラータム系 | 八重咲き | 80~150cm |
シネンシス系(シネンセ系) | 一重咲き | 40~70cm |
ベラドンナ系 | 一重咲き | 30~120cm |
デルフィニウムはどんな花が咲く?

デルフィニウムの花は、小さいものは約3cmから大きいものは約8cmと、さまざまな大きさがあります。
咲き方は一重咲きのシンプルなものや八重咲きでゴージャスなもの、スプレー咲きなど品種によって異なります。
中でもエラータム系はスラっと伸びた茎にいくつものつぼみが付き、下から順に花が咲くため、見た目にも非常に華やかです。
華やかな見た目に反して香りはほとんどありませんが、一部の品種ではほのかによい香りが感じられることもあります。
なお、デルフィニウムの花びらのように見える部分は、実は萼(がく)と呼ばれる部分で、本来の花びらである小さな白い部分を包み込むように囲んでいます。
デルフィニウムの葉っぱの形

デルフィニウムの葉っぱは、手のひらのような形をしています。
葉っぱには、浅いものから深いものまでぎざぎざとした模様がいくつも入るため、1枚ずつ複雑で個性的な形です。
デルフィニウムの花言葉
デルフィニウムの花言葉には「清明」「寛大」「あなたは幸福を振りまく」などがあります。
デルフィニウムの育て方
デルフィニウムは、日当たりや風通しの良い場所で、水はけの良い土を好む植物です。
本来は、山間部の気温や湿度の低い場所で育つため、夏の高温多湿に弱い特徴があります。
夏越しが難しいとされますが、半日陰の涼しい場所で育てると宿根草として翌年も花を咲かせてくれるでしょう。
水やりの頻度

デルフィニウムは乾燥気味の環境を好む植物です。
鉢植えの場合は、表面の土がよく乾いたらたっぷりと水を与えます。
地植えの場合は、植え付け時にたっぷりと水を与え、その後は降雨に任せて乾燥が続いた場合には水を与えましょう。
なお、葉や花へ水がかかると傷みやすくなるため、水やりは株元から行い、軒下など雨がかかりにくい場所へ置きます。
肥料のあげ方
デルフィニウムは、土づくりの時に元肥として腐葉土と固形肥料を混ぜておき、3月ごろ葉が出始めたら液体肥料もしくは固形肥料を追肥します。
元肥によって根を張りしっかりとした株に育て、追肥で開花に備えましょう。
病害虫・害虫対策
デルフィニウムは、アルカロイド系の「デルフィン」が含まれるため、病害虫が発生しにくい植物ですが、病害虫が発生し葉を食害する場合があります。
代表的な病害虫はこちらです。
うどんこ病
- 葉が白くなり、株全体が枯れてしまう
- 主な発生時期は5~6月
日当たりや風通しが悪くなりやすい株元の葉が、白く菌におかされる病気です。
見つけ次第、葉は取ってあげ他の葉に移らないようにしたり、専用の殺菌剤を散布したり対策を行います。
立ち枯れ病
- 土壌中のカビや細菌によって発症しやすい
- 根元近くの葉が黄色くなり、株全体が枯れてしまう
過湿によって発生しやすい病気のため、株が蒸れないよう風通しをよくして育てましょう。
植え付けや植え替えを行う際には、新しい土や消毒済みの土を使用し、病気を予防します。
ヨトウムシ
- 幼虫が葉を食べて、生育に影響する
- 夜間に活動し、日中は土の中にいる
見つけ次第すぐに薬剤を使って駆除したり、葉ごと取り除きましょう。
ナメクジ
- 新葉や新芽が食害される
見つけたらすぐに駆除します。
専用の薬剤を使って予防することも可能です。
支柱立て|タイミングとやり方
草丈が高くなる品種を育てる場合、強い風や頂上部の花の重みで折れてしまうことを防ぐ目的で支柱立てを行います。
支柱立てのタイミングとやり方は次のとおりです。
- 株の高さを確認する
- 支柱を立てる
- 茎と支柱を結ぶ
① 株の高さを確認する
花全体の高さが20~30㎝ほどに大きくなり、つぼみのついた茎が伸びてきたら、支柱立のタイミングです。
② 支柱を立てる
支える支柱は、茎のすぐ後ろに深さ20cmほど差し込みます。
地上部の支柱の高さは、つぼみの数や大きさから想定して草丈の2/3程度が目安です。
高すぎたり短すぎる場合には、都度長さを調整しましょう。
③ 茎と支柱を結ぶ
茎と支柱をひもを使って8の字で結びます。
花の咲き具合やつぼみの数や位置に応じて、適時ひもの位置を変えて結びなおしましょう。
切り戻し|タイミングとやり方
デルフィニウムは次々に花を楽しむために、6~7月の一番花が終わったタイミングで切り戻しを行います。
切り戻しのやり方のポイントは、次のとおりです。
- 花のついている枝を軸ごと切る
- 株元10cm程を残して切る
- つぼみがなく株元に芽が出ている場合は、株元2~3cm残して茎を切る
最初の花の開花後2ヶ月ほどでわき芽が育ち、2回目の花が咲きます。
また、切り戻しを繰り返すと、暖かい地域なら1~2回、寒い地域なら3~4回ほど開花するでしょう。
切り戻した花は切り花として飾ったり、フラワーアレンジメントを楽しむことができます。
花がら摘み|タイミングとやり方
デルフィニウムの花がら摘みは、枯れた花を取るだけでなく切り戻しと同じように花をつけた枝全体を切り落とします。
花がら摘みのタイミングとやり方は、切り戻しと同様です。
デルフィニウムの栽培環境
デルフィニウムは、日当たりと風通しがよい場所で、保水性と水はけのよい土を好む植物です。
本来は山間部の湿地帯で育つ宿根草で、寒さには強い反面、高温多湿に弱い性質があります。
ここでは、デルフィニウムの適した栽培環境について、詳しく解説します。
置き場所・日当たり
デルフィニウムは、日当たりや風通しの良い場所で育てましょう。
日当たりが悪いと、枝がひょろひょろと細く伸びて徒長し、花が咲きにくくなる場合があります。
また、風通しが悪いと株元が蒸れて、病害虫が発生しやすくなるので注意してください。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
デルフィニウムの生育適温は、15〜25℃です。
耐寒性がある植物ですが、霜に当たると枯れてしまうため、冬の間は軒下に置いたり、鉢植えを不織布で巻いたりして対策しましょう。
用土
デルフィニウムは、保水性がありながら水はけの良い土を好みます。
市販の草花用培養土をそのまま使用してもよいですが、腐葉土と赤玉土を6:4の割合で配合した土でも代用可能です。
用土にあらかじめ、緩効性固形肥料を元肥として混ぜておくと、株全体の生育が良くなります。
夏越しの方法と注意点
デルフィニウムは宿根草ですが、日本の夏の気温や湿度の高さに耐えられず、夏越しが難しいといわれています。
夏越しのための基本的な管理方法は、こちらです。
- 日陰で風通しのよい涼しい場所で管理
- 水やり頻度を控える
日陰で風通しのよい涼しい場所で管理
暑くなってきたら、風通しがよく午前中だけ日が当たるような場所や木陰ができる場所へ鉢ごと移動させましょう。
地植えの場合は、遮光ネットやすだれなどを使って日陰を作り、チップ材や腐葉土を使って地熱を防ぐようマルチングする工夫をします。
なお、寒冷地では対策をしなくても夏越しが可能です。
水やり頻度を控える
夏場は、気温も高いですが湿度も高いため、水やりを控え、土の表面が乾いてから与えるようにしましょう。
デルフィニウムは直根性のため、水やりをし過ぎると根腐れや株蒸れを引き起こす原因になります。
冬越しの方法
デルフィニウムは、寒さに強く屋外でも冬越しできます。
冬場は、葉を成長させるため十分に日光を確保し、土が乾いたらたっぷりと水を与えます。
急激な温度変化に弱いため、寒冷地ではビニールやウッドチップを使いマルチングしましょう。
デルフィニウムの種まき
デルフィニウムは、種からでも育てることができます。
ただし、発芽後から花の開花まで約半年以上もかかることが予想されます。
デルフィニウムを種から育てると大変?
デルフィニウムは、種が発芽するまでに10~14日くらいかかります。
その間水を切らさないよう管理する必要があるため、園芸初心者の方は苗を購入し育てる方が簡単です。
種まきにおすすめの時期は寒冷地では3~4月頃、温暖地域では9~10月頃
デルフィニウムの種まきにおすすめの時期は、寒冷地では3~4月頃、温暖地域では9~10月頃で、発芽適温は15~20℃程度です。
温暖地域で種まき時期が早すぎると、発芽しないことや、発芽しても年内に細い状態で開花してしまうことがあるため、適切な時期を守りましょう。
種まきのやり方
- セルトレイと土を準備する
- セルトレイに種をまく
- たっぷりと水を与える
- 本葉が2~3枚になったらポットに植える
- 本葉が4~5枚になったら植え替えする
① セルトレイと土を準備する
発芽用セルトレイ(72穴や128穴など)を準備します。
トレイの大きさや数に応じた量の種まき用の土もしくはバーミキュライトを準備しましょう。
土はトレイの上までしっかり入れます。
② セルトレイに種をまく
1つのセルに1粒の種をまきます。
デルフィニウムの種は、発芽の際に光を必要としない嫌光性種子(けんこうせいしゅし)のため、種の大きさの2~3倍の深さに埋め、土をかぶせます。
③ たっぷりと水を与える
たっぷりと水を与え、発芽まで乾燥させないよう管理しましょう。
上から水を与えると種が浮き上がってくる場合があるので、霧吹きを使うかポットの底から吸水させる方法がおすすめです。
発芽後は、日当たりのよい暖かい場所で管理します。
④ 本葉が2~3枚になったらポットに植える
本葉が2~3枚になったら、少し大き目の2~2.5号ポリポットに植えます。
週に1度、リン酸分が多めに入っている液体肥料を与えましょう。
⑤ 本葉が4~5枚に育ったら植え替えする
年内に本葉が4~5枚に育ったら、鉢や庭へ植え替えます。
植え替え後は、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。
デルフィニウムの種を採る方法
デルフィニウムの種を採る場合は、開花後に切り戻しせずに種がつくまで待ちます。
- 花が咲き終わっても切り戻しをしない
- 莢(さや)が茶色くなるまで待つ
- 莢(さや)から種を取り出す
- 日当たりのよい場所で乾燥させる
① 花が咲き終わっても切り戻しをしない
1番花が咲き終わっても切り戻しをせず、そのまま全体の花が咲き終わるのを待ちます。
花が終わると中央部分から種が入った莢(さや)が出てきます。
② 莢(さや)が茶色くなるまで待つ
莢(さや)は成熟とともに緑色から茶色に変化します。
③ 莢(さや)から種を取り出す
莢(さや)が枯れたように茶色くなると、頂上部が割れて種が見えるようになります。
このタイミングで、種を取り出しましょう。
④ 日当たりのよい場所で乾燥させる
取り出した種は、数日間風通しと日当たりのよい場所で乾燥させます。
その後、次の種まきのタイミングまで、冷暗所で保管しましょう。
デルフィニウムの植え付け
デルフィニウムの植え付けは、冬前または春が適期です。
苗の選び方や植え付け方を詳しく紹介します。
苗の選び方
デルフィニウムは、葉だけの苗でも花のある苗のどちらを選んでもかまいません。
葉が生き生きとしており、つぼみの多い苗を選びましょう。
品種によって草丈が変わるので、植える場所にあったものを選ぶことも大切です。
また、最近では、耐暑性を高めた夏越ししやすい品種も販売されています。
植え付けでおすすめの時期は3~4月、または10~12月頃
デルフィニウムの植え付けは、3〜4月の春先か10〜12月の冬前がおすすめです。
購入した苗は春先に、種から育てた苗は冬前に、鉢や庭などへ植え付けます。
植付けのやり方
- 植え付けの準備
- 植え付け用の土を準備する
- 苗を植える
- たっぷり水を与える
① 植え付けの準備
1つの苗につき6〜8号(直径18〜24cm)サイズの鉢を準備します。
地植えの場合には、日当たりと風通し、水はけのよい場所を選びましょう。
また、プランターや庭などへ複数株を植える場合には、エラータム系なら30cm程、シネンシス系なら20cm程の間隔が取れるサイズや場所を確保します。
② 植え付け用の土を準備する
鉢植えの場合、水はけのよい市販の草花用培養土もしくは、腐葉土と赤玉土を4対6の割合で少量の元肥を混合した土を準備します。
地植えの場合、植え付け1ヶ月前にに苦土石灰を撒き、土を中和させ、2週間前には新しい土を入れ耕しておきましょう。
③ 苗を植える
鉢に準備した土を6割くらい入れておきます。
ポットから苗を取り出し、根を傷めないよう気をつけて植え付けましょう。
エラータム系の場合には、植え付けの際に支柱立てをして成長したら誘引して倒れないようにしましょう。
④ たっぷり水を与える
鉢の底から水が出るくらい、たっぷりと水を与えます。
日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。
植え替え|時期とやり方
デルフィニウムは鉢植えから根がはみ出したら植え替えを行います。
植え替え時期は2月頃がおすすめです。
- 鉢と用土を準備する
- 鉢に植え替える
- たっぷり水を与える
- 植え替え1週間後に追肥する
① 鉢と用土を準備する
元の鉢よりひとまわり大きな鉢に、新しい土を6割くらい入れておきます。
② 鉢に植え替える
苗を優しく抜き、用意した鉢へ植え替えます。
この時、根を傷つけると植え替え後に元気がなくなることがあるため、注意しましょう。
③ たっぷり水を与える
たっぷりと水やりをし、日当たりと風通しのよい場所で育てます。
⑤ 植え替え1週間後に追肥する
植え替え1週間後を目安に、追肥を行います。
土の上に緩効性肥料を少量まくか、液体肥料を与えましょう。
デルフィニウムの開花時期

デルフィニウムは5~6月に開花し、青や紫、ピンク色などの美しい花が楽しめます。
直線的で美しく優雅な咲き姿で、初夏の庭を魅了してくれるでしょう。
開花時期は5~6月頃
デルフィニウムの開花時期は、5〜6月頃です。
1つの枝に複数のつぼみが下から順に咲き、ひとつの花穂は約2週間咲き続けます。
デルフィニウムの花が咲かない原因は?
デルフィニウムの花が咲かない原因は、以下のことがあげられます。
- 日照不足
- 肥料不足
- 根腐れ
- 根張り不足
デルフィニウムは、葉数が少ないものや小さな株のままだとつぼみや花がつきません。
デルフィニウムに適した栽培方法と環境を整えることが大切です。
デルフィニウムの増やし方
デルフィニウムは、種まきからだけでなく株分けや挿し木からも増やすことが可能です。
それぞれのやり方を説明します。
株分けにおすすめの時期は2月頃
デルフィニウムの株分けにおすすめの時期は、2月頃です。
寒冷地で多年草として育てる場合、数年経つと株元が混みあって成長が悪くなることがあるため、株分けするのがおすすめです。
株分けのやり方
① 鉢と用土を準備する
株ひとつあたり6〜8号の鉢と新しい培養土を準備します。
先に、培養土を鉢の6割ほど入れておきます。
② 株を掘り起し、土を軽く払い落とす
株分けをするデルフィニウムを土から掘り起こします。
土を軽く払い落とし、傷んだ根があれば先に切っておきましょう。
③ 株を分けて植え付ける
芽を2〜3つずつ付けた株ごとに分け、植え付けます。
③ たっぷり水を与える
植え付け後は、たっぷりと水やりをし、日当たりと風通しのよい場所で育てます。
④ 植え付けた1週間後に追肥する
株分け1週間後に、緩効性肥料もしくは液体肥料を与え、株の成長を促します。
挿し木はできる?
デルフィニウムは、挿し木からも増やすことが可能で、春先の植え付け時期に行います。
- 育苗ポットと用土を準備する
- 挿し穂を作る
- 挿し穂を育苗ポットに挿す
- 水をきらさないよう管理する
- 植え替えする
① 育苗ポットと用土を準備する
挿し木する数量分の2.5号ポットを用意します。
土は保水性と水はけのよい赤玉土、もしくはバーミキュライトを用意し、ポットいっぱい入れておきます。
② 挿し穂を作る
元気な苗の株から、1対の葉とわき芽を持つ太くてしっかりした枝を選び、株元の茶色の部分より少し上で切り取ります。
挿し穂の長さは、10cm程度になるように調整してください。
③ 挿し穂を育苗ポットに挿す
挿し穂の切り口に成長促進剤をつけて、育苗ポットへ約1cmの深さになるように挿します。
④ 水を切らさないように管理する
湿度が高めになるよう水を切らさず、日当たりのよい場所で管理します。
⑤ 20~30日後に植え替えする
挿し木をしてから20〜30日くらいで根が成長するので、植え替えをします。
花のつぼみがついた枝が成長することもありますが、しっかりとした株に育てるために切り戻しましょう。
新しい培養土を入れた6〜8号の鉢へ育った苗を入れ、しっかりとした株へさらに成長させ、花を楽しみましょう。