胡蝶蘭の育て方
育てやすさ
育て方の難易度は普通レベルです。
胡蝶蘭の基本情報
植物名 | 胡蝶蘭 |
学名 | Phalaenopsis aphrodite |
和名 | 胡蝶蘭 |
英名 | Moth orchid |
別名 | ファレノプシス |
原産地 | 台湾、フィリピン、インドネシアなど |
科名 | ラン科 |
属名 | ファレノプシス属(コチョウラン属) |
開花時期 | 3~5月 |
胡蝶蘭は、台湾・フィリピン・インドネシアなどを原産地とする観葉植物です。
その名の通り蝶に似た形の花が特徴的で、思わず目を奪われてしまう美しい見た目をしています。
耐暑性や耐寒性はそれほど高くないものの、比較的育てやすい植物です。
属名にも使われている「ファレノプシス」という別名で呼ばれることもあります。
胡蝶蘭 大輪 30輪~33輪 3本立ち 白
白色3本立ちの胡蝶蘭はお祝いからお悔やみまで様々なシーンでご利用いただけます。最もスタンダードなものより1ランク豪華な胡蝶蘭です。花言葉「清純」が意味するようにどんな方にも喜んでもらえる商品となっております。
詳しく見る
月別栽培カレンダー
植え付け・植え替え
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
肥料
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
開花
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
種類と品種
胡蝶蘭はファレノプシス属、別名コチョウラン属に含まれる植物のひとつです。
ここには桃色の花が特徴的な「ファレノプシス シレリアナ」や花に模様が入る「ファレノプシス リューデマンニアナ」などが含まれています。
品種名 | 特徴 |
---|---|
ファレノプシス シレリアナ | 桃色の花を咲かせ、葉には白い模様が入る |
ファレノプシス リューデマンニアナ | 赤紫色の模様が濃く色づくため、他の品種よりも派手な印象 |
胡蝶蘭はどんな花が咲く?
胡蝶蘭は3月から5月にかけて、蝶のような形をした可愛らしい花を咲かせます。
ひとつの茎に複数の花がつくため、それらが一斉に開く姿はとてもゴージャスです。
品種によって色や花の大きさが異なるため、自身の好みに合わせて育てる品種を決めるとよいでしょう。
胡蝶蘭の葉っぱの形
胡蝶蘭は茎の根元辺りに複数の葉が生えています。
肉厚で大きな葉となっていて、細長い楕円のような形が特徴的です。
鮮やかな緑色をした葉は花の美しさを際立たせ、胡蝶蘭の可憐さをより一層引き立ててくれます。
花が咲かない時期もこの葉があるおかげで、爽やかな見た目をした観葉植物として楽しむことができるでしょう。
胡蝶蘭の花言葉
胡蝶蘭の花言葉は「純粋な愛」や「幸福が飛んでくる」です。
この他にも花の色が白いものは「清純」や「純粋」、桃色のものは「あなたを愛します」、青色のものは「尊敬」など、色別の花言葉もつけられています。
胡蝶蘭の育て方
胡蝶蘭は耐暑性や耐寒性がそれほど高くないため、温度管理が少々難しいといわれています。
しかし、その1点さえクリアできれば、とても育てやすく長持ちする植物です。
適切な育て方を守り栽培することで、何度も美しい花を咲かせ生活を彩ってくれることでしょう。
水やりの頻度
胡蝶蘭の水やりは1週間から10日に1回程度を目安に行いましょう。
気温が下がると水の吸い上げが悪くなるため、午前中に水をたっぷりあげてください。
受け皿に水がたまった際はすぐに捨てましょう。
ただ、使用する着生材の種類や季節によって水やりの頻度が変わるため注意が必要です。
タイミングの目安は以下の表を参考にしてください。
着生材の種類 | 水やりのタイミング |
---|---|
水苔 | さわって湿気を感じないカラカラの状態になったとき |
バーク | 白っぽく乾いたとき |
季節 | 水やり頻度の目安 |
---|---|
夏 | 2日から3日に1回ほど |
冬 | 1ヵ月に1回ほど |
寒い時期は空気が乾燥しているため、霧吹きなどで葉に水をかけてあげるとよいでしょう。
また、冬場の水道水は温度が低下しているので、そのまま与えるとストレスになる場合があります。
暖房している部屋にしばらく置くなどして、温めてからあげましょう。
胡蝶蘭 大輪 30輪~33輪 3本立ち 白
白色3本立ちの胡蝶蘭はお祝いからお悔やみまで様々なシーンでご利用いただけます。最もスタンダードなものより1ランク豪華な胡蝶蘭です。花言葉「清純」が意味するようにどんな方にも喜んでもらえる商品となっております。
詳しく見る
肥料のあげ方
胡蝶蘭に肥料をあげるタイミングは、5月から9月の生育期が適しています。
ただ、胡蝶蘭はそれほど肥料を必要としない植物です。
しっかり元気に育てたいときには、使用を検討してください。
使う場合は洋ラン用の肥料などを購入し、適切な量や頻度をチェックして与えましょう。
また、秋から冬にかけては成長が緩やかになるため、あげる必要はありません。
10月以降の寒い時期に入ったら、肥料を与えないでください。
病害虫・害虫対策
胡蝶蘭を健康に育てるためには、病害虫を防ぐことが大切です。
日当たりや風通しの悪い場所に置くと、虫がつきやすくなるので注意しましょう。
胡蝶蘭に発生する主な病害虫とその対策を紹介します。
ハダニ
特徴:葉がべたつく、葉に白い斑点が発生する
対策:霧吹きなどで湿度を保つ、殺虫剤の噴霧
コバエ
特徴:胡蝶蘭の周囲にたかる
対策:植え替えて着生材を新しくする、殺虫剤の噴霧
アブラムシ
特徴:蕾が開花しなくなる、蕾が落ちてしまう
対策:手で除去する、殺虫剤の噴霧
カイガラムシ
特徴:葉に白い卵が付着する、成長を遅らせる
対策:手で除去する、殺虫剤の噴霧
剪定
胡蝶蘭は葉の剪定をほとんど必要としません。
古くなった葉は自然に落ちていくため、そのままにしておきましょう。
ただし、病気などで変色したり、壊死している場合は剪定してください。
葉が黄色く変色しているときは水不足が原因になっていることもあるので、水やりの頻度を見直してみるのもよいでしょう。
胡蝶蘭の栽培環境
胡蝶蘭は耐暑性も耐寒性もそれほど高くないので、温度管理が少々難しい植物といわれています。
激しい寒さに弱いため、冬場は特に注意が必要です。
ただ、そこさえクリアできれば比較的育てやすいので、初心者の方も是非栽培にトライしてみてください。
置き場所と日当たり
贈り物などで胡蝶蘭を貰った際、ラッピングされていることがほとんどです。
そのまま飾ると中が蒸れて根腐れの原因にもなるため、まずは包装を外すところから始めましょう。
ラッピングを少しでも残したい場合は、リボンだけあとからかけ直すのがおすすめです。
作業が済んだら、胡蝶蘭を日当たりと風通しのいい場所へ置きます。
ただし、直射日光が当たると葉焼けの原因になってしまうため注意が必要です。
レースカーテン越しに日が当たる窓際などに置くとよいでしょう。
また、エアコンの風が直接当たると乾燥してしまうため、その点にも注意してください。
適切な温度|どれくらいの寒さまで耐えられる?
胡蝶蘭は耐暑性も耐寒性もそれほど高くありません。
栽培適温は18℃から25℃とされているため、室内で温度管理をしながら育てるのがおすすめです。
寒い日も10℃程度までなら耐えられるといわれていますが、念のため15℃以上をキープしましょう。
用土・着生材
胡蝶蘭は土を使わずに、水苔やバークなどの着生材を使用して栽培します。
水苔は保水性が高く水やりの頻度が少なくなりますが、そのぶん根腐れやカビ発生のリスクが上がってしまうのがデメリットです。
水苔を使う際は、通気性の高い素焼きの鉢を使いましょう。
バークは水苔とは対照的に排水性が高くなっています。
水やりの頻度は上がるものの、胡蝶蘭本来の生育環境に近いため成長しやすく、根腐れのリスクも下がるのが特徴です。
バークを使う際は、通気性の低いプラスチックの鉢を使いましょう。
胡蝶蘭を種から育てることはできる?
胡蝶蘭は種から育てることができません。
この種は無胚乳種子と呼ばれるもので、自力での発芽が不可能です。
必要な条件を整えたフラスコ内で管理し発芽させる必要があるため、そもそも一般市場に種が流通することもありません。
胡蝶蘭の開花時期
胡蝶蘭は、3月から5月の暖かな時期に開花します。
気温18℃を目安に花芽が成長していくため、寒すぎる環境だと花がつきません。
ただ、温室などで育てている場合は、温度管理によって夏や冬に開花時期を調整できます。
開花時期は3~5月頃
胡蝶蘭は3月から5月頃に、蝶に似た可愛らしい花を咲かせます。
ひとつの茎に複数の花がつく豪勢な見た目をしているため、飾れば部屋に華やかな印象を与えてくれるでしょう。
種類によって花の色や大きさも変わるので、品種ごとに違った美しさを楽しめます。
難しい開花条件はないため、適切な栽培環境を整えておけば自然に花をつけてくれるでしょう。
また、贈答用の胡蝶蘭は温室栽培により開花時期を調整し、通年で開花状態のものが流通しています。
結婚や開業祝いに渡したい場合は、時期を問わず贈れるため安心してください。
花はどれくらいの期間咲き続ける?
胡蝶蘭は1度咲くと1ヵ月ほど開花期間が続きます。
環境によっては3か月程度持つこともあるため、長く楽しみたい場合は良好な栽培環境をキープしましょう。
贈答品でもらった胡蝶蘭も、しっかり世話をすれば長持ちしてくれます。
翌年も花を咲かせる方法は?
胡蝶蘭は適切に育てていけば、翌年もしっかりと花をつけてくれます。
そのためには、花が咲き終わった際のケアが大切です。
しぼみきった花は手で摘み取っていき、全体の2/3程度がしおれたら茎をカットしましょう。
根元付近でしっかり切ると栄養が株へ行き渡り、胡蝶蘭の体力をキープできます。
1年に2回咲かせる「二度咲き」もできる
また、胡蝶蘭は1年に2度花を咲かせる、二度咲きを楽しむことも可能です。
その場合は花の2/3程度がしおれたタイミングで、下から数えて4つめあたりの節を目安に茎を切ってください。
適切な環境で育てていくと新しい芽が伸び出し、2度目の開花を楽しめます。
ただし、二度咲きは寿命を縮めるため、長く育てたい場合は注意してください。
胡蝶蘭の増やし方
胡蝶蘭を増やすには株分けがおすすめです。
株分けをするには子株から分ける方法と、高芽から分ける方法があります。
どちらもそれほど難しい手順を踏まないため、大きな苦労はせずに株分けの作業ができるでしょう。
また、挿し木ではうまく胡蝶蘭を増やせません。
前述したように種から増やすことも難しいです。
株分けの時期はいつがいい?
胡蝶蘭の株分けはあたたかな時期に行うのがおすすめです。
ただし、暑すぎると生育が鈍ってしまうため、本格的な夏が来る前の5月頃が最適でしょう。
また、花が咲いている最中ではなく、咲き終わったタイミングで実施してください。
子株を株分けするやり方
胡蝶蘭を育てていくと、親株の根元から子株が出てくる場合があります。
その子株を利用し、株分けをして増やすことが可能です。
子株から株分けする際は、以下のものを用意してください。
- 子株用の新しい鉢(元の鉢よりも小さめのもの)
- 鉢底ネット
- 着生材(水苔かバーク)
- 胡蝶蘭をカットするための清潔なハサミ
続いて、株分けの方法を紹介します。
株分けの手順
- 新しい鉢に鉢底ネットを設置する
- 古い鉢から胡蝶蘭を取り出す
- 清潔なハサミや手で子株を切り離す
- 親株と子株をそれぞれ別の鉢に植える
① 新しい鉢に鉢底ネットを設置する
子株の葉っぱが2~3枚になったら株分けに適した頃合いです。
作業を始めるにあたって、まずは植え替え先の鉢の準備をしておきましょう。
② 古い鉢から胡蝶蘭を取り出す
そっと取り出したら、根に付いた着生材(水苔やバークなど)を優しく取り除きましょう。
③ 清潔なハサミや手で子株を切り離す
④ 親株と子株をそれぞれ別の鉢に植える
子株を鉢に植える方法は、バークや水苔など着生材の種類によって異なります。
植え付け手順① 水苔の場合
株分けした子株を鉢に植える方法は着生材の種類によって異なるため、それぞれの手順を紹介します。
まずは、水苔の場合の植え付け手順です。
- 湿らせた水苔を根に絡ませる
- 胡蝶蘭と水苔を鉢の中に収めていく
- 隙間などがある場合は水苔を追加する
① 湿らせた水苔を根に絡ませる
鉢に植える前に、あらかじめ根っこに水苔を巻き付けておきます。
② 胡蝶蘭と水苔を鉢の中に収めていく
巻き付けた残りの水苔と一緒に鉢に植えていきます。
③ 隙間がある場合は水苔を追加する
株分けをした後は根を休ませるため、10日ほどは水や肥料を与えずに様子を見ましょう。
それ以降は通常の管理方法で問題ありません。
植え付け手順② バークの場合
つづいて、バークの場合の植え付け手順を紹介します。
- 少量のバークを鉢底に置く
- 鉢の中心に胡蝶蘭を設置する
- バークを追加していく
① 少量のバークを鉢底に置く
鉢の三分の一程度の量のバークを鉢に入れます。
② 鉢の中心に胡蝶蘭を設置する
③ バークを追加していく
割りばしなどを利用して、根の隙間にもしっかり詰めていきます。
ただし、バークの量は1番下の葉の根元が露出する程度に留めてください。
バークの場合も、根を休ませるため10日ほどは水や肥料を与えずに様子を見ましょう。
それ以降は通常の管理方法で問題ありません。
高芽を株分けするやり方
高芽は花が咲くはずの茎に葉が生え出し、そこから白い根が出てきた部位を指します。
発生条件ははっきりしていませんが、生えてきた高芽を利用し株分けを行うことが可能です。
ただし、根が5cmほどの大きさに育ってから株分けをしましょう。
高芽からの株分けに必要な物は子株の時と同様です。
高芽から株分けする手順
- 新しい鉢に鉢底ネットを設置する
- 高芽と親株が繋がっている茎をカットする
- 高芽を新しい鉢に植える
① 新しい鉢に鉢底ネットを設置する
② 高芽と親株が繋がっている茎をカットする
親株側に茎を5cmほど残してカットしましょう。
③ 高芽を新しい鉢に植える
鉢に植える際は、子株のときと同様の手順で行いましょう。
根を休ませるため、株分け後は10日ほど水や肥料を与えずに様子を見ていきます。
植え替え時期はいつがいい?
胡蝶蘭の植え替えは気温が暖かくなり始める、4月から6月頃に行いましょう。
株分け同様、夏が本格化する前の時期、花が咲き終わったタイミングがおすすめです。
鉢替えのやり方
胡蝶蘭は2年ほどの周期で鉢替えが必要になります。
水苔やバークに寿命があるため、定期的に行いましょう。
鉢替えをする際は、以下のものを用意してください。
- 新しい鉢
- 鉢底ネット
- 着生材(水苔かバーク)
- 腐った根などをカットする清潔なハサミ
続いて、植え替えの手順を紹介します。
植え替えの手順
- 新しい鉢に鉢底ネットを設置する
- 胡蝶蘭を古い鉢から取り出す
- 胡蝶蘭を新しい鉢に植える
① 新しい鉢に鉢底ネットを設置する
② 胡蝶蘭を古い鉢から取り出す
根から着生材を優しく取り除き、腐っている根があれば切り取ります。
③ 根を整えた胡蝶蘭を新しい鉢に植える
鉢に植える手順は株分けの時と同様です。
使用する着生材に合わせた方法で、新しい鉢に植えてください。
こちらも根を休ませるため、10日ほどは水や肥料を与えずに様子を見ましょう。
胡蝶蘭 大輪 30輪~33輪 3本立ち 白
白色3本立ちの胡蝶蘭はお祝いからお悔やみまで様々なシーンでご利用いただけます。最もスタンダードなものより1ランク豪華な胡蝶蘭です。花言葉「清純」が意味するようにどんな方にも喜んでもらえる商品となっております。
詳しく見る