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胡蝶蘭の植え替え方法と時期を初心者向けに徹底解説

2019年2月28日

人気の胡蝶蘭
「幸せが飛んでくる」という素敵な花言葉を持つ胡蝶蘭は、様々なお祝いの贈答品として根強い人気があります。

またプレゼントで贈られて自宅で育てておられる方もいらっしゃると思います。
胡蝶蘭は非常に長生きの植物で、上手に育てれば10年以上も珍しくなく中には50年以上の胡蝶蘭もあります。
毎年、自宅で美しい胡蝶蘭が楽しめるのはとても贅沢な気分になりますね。
その為にも大切なのが植え替え作業です。
今回は、その植え替えにスポットを当てて説明します。

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お花を贈るマナーは難しいと感じる

植え替えが必要な理由

胡喋蘭の植え替え
胡蝶蘭の植え替えは毎年行うものではありません。
基本的に胡蝶蘭が元気で調子が良い時には、わざわざ植え替える必要はないのです。
3年から5年に一度位で構いません。
何かの理由で株が弱った時などに植え替えることで鉢の環境を変えて元気を取り戻させる為に実施します。

具体的には葉や根の枯れが目立ったり、変色があったりして全体的に弱っているような印象がある場合や,植え込み材料の水苔やバークが古くなって傷み、かび臭い時などが植え替えのタイミングです。
適切に水やりをしていれば水苔は5年程度なら腐食しません。

植え替えの判断ポイント

胡蝶蘭植え替えポイント

・3年以上植え替えを行っていない株
・植え込み資材(水苔・バークなど)が腐食している
・株が根腐れを起こしている
・鉢の大きさから見て株が大きくなり過ぎているなど。

植え替えの前に準備するもの

植え替えの際に必要なものは「ハサミ」「植え込み材(水苔、バーク)」「新しい鉢」の3点です。

1)ハサミ胡蝶蘭植え替えハサミ
園芸用のハサミが使い勝手が良いので是非準備するようにしてください。
そして使用前にはウイルスの感染防止の為にハサミの刃先をライター等の火であぶって消毒しましょう。

2)植え込み材胡蝶蘭植え替えに水苔・バーク
胡蝶蘭は一般の花と違って「土」には植えません。
熱帯雨林など自然界での胡蝶蘭は大きな木の幹などに着生して育ちます。
根からも呼吸している為、土に植えると呼吸を妨げて枯れてしまいます。

胡蝶蘭には土の代わりに「水苔」や「バーク」を使用するのが普通です。
「バーク」とは樹皮を粉砕したものです。
それぞれには以下のような特徴があります。

・水苔
一般的にバーク栽培よりも花持ちが良いとされています。但し、バーク栽培と比べると成長が遅い傾向があります。
また保水力があるので使用期間が長くなると劣化して腐敗やカビが発生する場合がありますから注意が必要です。・バーク
水苔栽培と比べると水はけが良く、胡蝶蘭の成長が早く花の輪数も付きやすいと言えます。但し、ナメクジが発生しやすく、鉢の中の乾燥状態が把握しにくいのが難点です。

3)鉢 胡蝶蘭植え替え鉢
一般的に鉢は「素焼鉢」と「駄温鉢」があります。
「駄温鉢」というのは、よく目にする鉢の上部の鉢巻き部分が濃い茶色になっているものです。
この鉢は通気性が良くないので、胡蝶蘭には適しません。
通気性の良い「素焼鉢」を使用することをおすすめします。

植え替えに適した時期

季節の空
胡蝶蘭の植え替え時期は通常、4~6月頃が最適とされています。
理由としては、ちょうどこの時期に胡蝶蘭が活発に活動を始めるからです。
病気になって至急に植え替えが必要でない限り、この時期の植え替えが無難でしょう。
また花が咲く前の胡蝶蘭を植え替えすると、環境の変化で花が咲かなくなる場合があるので、植え替えは必ず花が咲き終わった後にしてください。

植え替えの手順

胡蝶蘭植え替え手順
1)株を取り出す
まず鉢から株を優しく取り出します。株を傷つけないように慎重にゆっくり取り出します。無理に力まかせに引っ張ってはいけません。
もし鉢が根張りで一杯の時は鉢の下から水を吸わせておくと取り出しやすくなります。

2)根についている水苔やバークを取り除く
株が取り出せたら、根に絡みついている古い水苔やバークをきれいに取り除きます。根を傷めないように注意深くしてください。
根の掃除ができれば今度は健康な根を残して、傷んだ根をハサミで切り落とします。元気な根はクリーム色や薄緑色ですが、傷んだ根は黒っぽく変色して感触はブヨブヨでスカスカです。

3)水苔使用の場合
根の手入れが終わったら根をあらかじめ湿らせておいた新しい水苔を多めに巻き付けて鉢にギュッと押し込みます。株を上に持ちあげても鉢が落ちなければ大丈夫です。

4)バーク使用の場合
バークをひとつかみポリポット鉢(柔らかいビニール製のポット)に入れて、固形肥料を入れます。
その上に再度バークをひとつかみ投入します。根を傷める恐れがあるので、肥料が決して根に直接触れないように注意します。
胡蝶蘭の株をポリポットの真ん中に入れて周りにバークを敷き詰めます。割りばしなどを使用して隙間のないようにバークを詰めていきます。完了したら、ポリポット自体を鉢に入れます。

植え替え後のケア

胡蝶蘭ミニ
胡蝶蘭は植え替え後のケアが非常に大切です。
せっかく上手に植え替えても、その後の手入れが悪くて枯らしてしまっては大変ですから、次の3点に気を付けてください。

1)水やりは植え替え後の一定期間はストップ!
胡蝶蘭の植え替え後はバーク栽培の場合は1週間、水苔栽培の場合は2週間程度水やりを停止します。時々、葉の表面に霧吹きする位で構いません。

水やりをストップすることで、胡蝶蘭が水を求めて発根の促進に繋がるのです。
根が伸びてきたらコップ一杯(200ml)の水をバーク栽培では一週間に一度、水苔栽培では10日に一度程度与えるようにします。

2)植え替え直後の肥料はNG!

本来、胡蝶蘭は栄養分があまりないような環境で生育する植物ですから肥料はそれ程必要ないのです。特に植え替え直後に与えると負担が大きくなって株が弱ってしまい逆効果です。

3)植え替え直後の害虫被害や病気に注意!
特に植え替え直後の胡蝶蘭は抵抗力が弱まりやすく、病気に なったり害虫被害を受けやすくなったりするので注意が必要です。

おわりに

気品があって優雅で美しい胡蝶蘭を自宅で育てるのは、一見非常に難しそうですが、植え替えや水やりを適切に行えば決して困難なことではありません。
最初はドキドキしながらの作業かも知れませんが、一年目、二年目と慣れていくでしょう。
そして自分が愛情を込めて育てた胡蝶蘭が毎年美しい花を咲かせてくれれば、こんなに嬉しいことはありませんね。
そんな素晴らしい贅沢をあなたも是非味わってみませんか?

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