フラワーアレンジメントを日持ちさせる水やりの方法は?スポンジに刺さったままでいいの?
心をこめて贈られたフラワーアレンジメントは少しでも長く飾っていたいものですが、どのようなお手入れを行ったら良いのかご存知でしょうか。
アレンジメントはすでに花器に飾られており、もらったあとは水を足せば良いようになっていますが、適切なお手入れを加えることでさらに長く、最後の一輪まで楽しむことができます。
今回は、アレンジメントに必要なお手入れや管理方法について解説します。
目次
INDEX
フラワーアレンジメントを楽しめる期間は?寿命はどれくらい?
フラワーアレンジメントとは、生花を吸水性スポンジ(フローラルフォーム、オアシスなど)に挿してそのまま飾れるようにしたものを指します。
花を楽しめる期間は使われている花や気温によっても異なりますが、目安は1週間程度です。
ただし、適切な手入れや管理を行わないと、もっと早くに花が傷んでしまう場合もあります。
せっかくもらったアレンジメントを長く楽しむためにも、飾り方や手入れに気をつけて、できるだけ長持ちさせましょう。
アレンジメントは、水換えや茎のお手入れがやりやすい切り花と比べると寿命が短くなるとも言われますが、お手入れ次第で十分に楽しむことができます。
アレンジメントをもらったらやるべきこと
フラワーアレンジメントをもらったら、長く楽しむために次の3点を必ず行いましょう。
① ラッピングを外す
フラワーアレンジメントに付けられているラッピングはそのままにしておくと蒸れてカビなどで花にダメージを与えてしまうので、すぐに取り除いてください。
手順は以下の通りです。
ラッピングを外す手順
- 外側のセロファンを外す
- リボンやラッピングペーパーを外す
- 花を束ねている輪ゴムがあれば取る
- 水が外側の容器の中にこぼれていないか確認する
※ 吸水スポンジのセロファンは外さずそのままにしておく
せっかく綺麗にラッピングされているのにと思うかもしれません。
しかし、セロファンなどのラッピングは装飾ではなく、花が衝撃などで傷まないようにすることが主な目的です。
素敵なラッピングは、取り外す前に記念に撮影して写真として残しておくと良いでしょう。
なお、アレンジメントに使われている花器によっては、吸水性スポンジがセロファンに包んであります。
これは花器からの水漏れを防ぐ目的で作られているので、吸水性スポンジのセロファンは取り除かないよう注意しましょう。
特にかごやテコラッタ、ボックスなどを使ったアレンジメントの場合にはセロファンが使われています。
② 吸水性スポンジに水を足す
アレンジメントは水を含ませた吸水性スポンジに挿してあるため、ある程度の時間はそのままでもしおれてしまうことはありません。
しかし、スポンジの水は持ち運びの間にこぼれないように最小限にされているのが一般的ですので、届いたら早めに、乾いてしまわないうちに少し多めに水を足しましょう。
あふれない程度、器の場合7〜8分目程度を目安にします。
かごなどのセロファンが敷かれているアレンジメントの場合には、セロファンと吸水性スポンジの間に水を注ぎます。
水を足すときには水が漏れてしまっても大丈夫なように、ビニールなどを敷いた上で行うのがおすすめです。
③ 適した置き場所に置く
フラワーアレンジメントは、すでに生けてある花器ごと飾ることができますが、飾る場所に問題があると早くに花が傷んでしまいます。
フラワーアレンジメントを飾る場所のポイント
- 風通しの良い室内に飾る
- 温度変化の少ない場所に飾る
- 目につきやすいリビング・ダイニング・玄関がおすすめ
避けた方が良いNGな場所
- 直射日光が直接当たる窓際
- エアコンの風が直接当たる場所
- 人が頻繁に通るような場所
- 電化製品の上や近く
フラワーアレンジメントは生花でできているので、切り花と同様に明るく風通しの良い室内に飾りましょう。
避けたいのは、直射日光が当たる窓際とエアコンの風が直接当たる場所です。
直射日光が当たると水温が上がり水に雑菌が繁殖しやすくなります。
エアコンの風は直接当たると花を乾燥させて傷めてしまう恐れがあるため、置いてはいけません。
このほか、物理的な接触にも注意が必要です。
人が通ると当たってしまうような場所や、アレンジメントそのものが倒れてしまう不安定な場所は選ばないようにしてください。
水がこぼれる恐れもあるため、電化製品の上や近くに置くのも止めましょう。
アレンジメントの日常のお手入れ
アレンジメントの普段のお手入れは、水やりです。
毎日、吸水性スポンジの表面を触ってみて水が乾いていないかどうか確認し、乾いていたら水を足してあげます。
水やりの頻度とやり方
フラワーアレンジメントに水を足す頻度は、季節によって異なります。
春 | 1日おき |
夏 | 毎日 |
秋 | 1日おき |
冬 | 3日に1回程度 |
吸水性スポンジは、一度乾いてしまうと水を吸うことができなくなってしまうので、完全に乾いてしまわないよう注意しましょう。
花器が小さい場合や温度が上がる夏は予想以上に早く水が蒸発することがあるので、朝晩の2回確認するとより良いです。
水を足すときは、器の端から少しずつ注ぐようにすると、吸水スポンジ全体に水が行き渡りやすくなり器から水があふれることも防げます。
一気に注ぐとスポンジが十分に水を吸うことができません。
また、水を注ぐときは花に直接かからないようにしましょう。
長持ちさせる水やりのコツ
水やりをする際には、以下のポイントに気をつけるとアレンジメントをより長持ちさせることができます。
長持ちさせる水やりのコツ
- 水に延命剤や漂白剤を入れる
- 一旦残っている水を捨ててから新しい水を加える
- 夏場は冷たい水や氷水を使う
- 乾燥が気になる時は花や葉に霧吹きで直接水をかける
水をあげるときに、中に薄めた切り花の延命剤や漂白剤などを入れると、雑菌の繁殖を防いで花を長持ちさせることができます。
延命剤はアレンジメントに添えられていることもあるので、ぜひ活用してください。
特に水の傷みやすい夏場は、一旦残っている水を捨ててから水を加えるようにするのも効果的です。
水が腐るのを防ぐため、水やりには冷たい水を、もし可能であれば氷水を使いましょう。
また、花や葉に霧吹きで水をかけて乾燥を防ぐことも、長持ちにつながります。
アレンジメントに傷んだ花が出てきたら
アレンジメントは様々な花を組み合わせているので、次第に咲き終わって枯れてくる花がでてきます。
アレンジメントは特に花が密集しているため、そのままにしておくと蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。
傷んだ花をそのままにしておくと他の元気な花まで弱ってしまうので、必ずお手入れを行いましょう。
傷んだ部分は取り除く
落ちた花弁をこまめに取り除くことはもちろんですが、しおれたり枯れたりした花は、できるだけ早くオアシスから引き抜いて取り除いてください。
複数の花が咲いている花の一部が枯れている場合には、枯れた花だけ、しおれた花弁だけを取り除けば大丈夫です。
このとき隙間が目立ちアレンジメントの形が大きく変わってしまうようなら、ご自分で花の配置を変えてみても良いでしょう。
方向を寄せる程度でも見映えをカバーすることは十分にできますが、より綺麗に見せたいなら一度スポンジから引き抜いて新しく穴を開け、挿し直すこともできます。
少し弱ってきていると感じた段階で茎を少しカットして挿し直したら再び元気になることもあるので、ぜひお試しください。
花瓶などに生け直してさらに楽しむ
アレンジメントは、1週間ほどすると咲き終わりの花が目立つようになります。
そのため、このタイミングで元気な花を選び、吸水スポンジから外して花瓶などに生け直すのもひとつの方法です。
このとき、切り花のお手入れ同様に茎の切り口の部分の滑りを洗い流し、水中の中で茎をカットする水切りを行うと、より長持ちさせることができます。
花は綺麗なのに茎が傷んでしまっている場合には、茎の根元から切り取り、花を水に浮かべてみるのがおすすめです。
このように、残った花の量やサイズに合わせて小分けして、いろいろな場所に飾って楽しみましょう。
まとめ
フラワーアレンジメントをもらったら、ぜひお手入れの方法までマスターしましょう。
そのまま飾っておくよりも、ずっと長くお花のある生活を楽しむことができます。
また、花の手入れをする時間も、心を豊かにしてくれるはずです。
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