フォトウエディングとは?後悔しない為にできる事のまとめ
結婚式と言えば親族や友人を招待して、賑やかに行うイメージがありますよね。
しかし、近年は「結婚式はしなくていもいい」「なるべく出費を抑えたい」と考えるカップルや夫婦が増えました。
一方で「何もしないのは寂しい」「2人の思い出や形に残るものが欲しい」との声も多く、結婚式を迷う人も少なくはありません。
そこで、結婚式や披露宴は行わないものの同じようにドレスやタキシードを着て写真を撮る「フォトウエディング」が注目を集めています。
準備に掛ける時間や費用を抑えつつ、結婚した実感や家族になる喜びを「写真」という素敵な形に残すことができると、非常に多くの方に人気があるサービスです。
目次
INDEX
フォトウエディングとは?
スタジオ撮影とロケーション撮影
フォトウエディングには、専用の室内にて行う「スタジオ撮影」と、外に出て好きな場所を選んで行う「ロケーション撮影」といった二つの種類があります。
スタジオ撮影は、まるで絵本のなかの世界に居るような凝ったインテリアや装飾に囲まれて、人目を気にせず撮影ができる点が特徴です。
ロケーション撮影の場合は、2人が出会った場所や思い出の地などさまざまな場所から写真を撮りたい場所を自由に選ぶことができます。
たとえば、以下の場所などが人気です。
- 自然豊かな公園や広場
- 一面に広がる花畑
- ビーチや砂浜
- レストランやカフェ
- 建物の前
しかし、ロケーション撮影は自由度が高い分移動の時間や交通費などがプラスされるため、スタジオ撮影と比較すると少し費用が高くなります。
また、天候によって撮影が思うように進まなくなる可能性もあるので、気になる点は事前に撮影を依頼する会社としっかりと打ち合わせをしておくと安心です。
費用の相場と内訳
スタジオ撮影の相場はおよそ20万、ロケーション撮影であればもう少し多めに掛かることを想定しておくと良いでしょう。
スタジオとロケーションどちらの撮影の場合でも、一般的な挙式や披露宴に掛かる費用と比較すると、確実にお財布に優しい点が魅力です。
費用の内訳は依頼先やプランによって異なりますが、基本的には以下のような内容がセットとなっています。
- 撮影
- 衣装やアクセサリーのレンタル
- 着付けやヘアメイク
- 写真データや台紙
- アルバム
プランに含まれている数以上の衣装をレンタルしたり、撮影場所を増やしたりすると追加料金が掛かるところが多いので、プラン内容は依頼前によく確認するようにしてください。
費用はどっちが持つべき?
フォトウエディングを依頼する際に掛かる費用をどのように支払うべきかは、基本的には2人で納得いくまで相談しながら決めるようにしましょう。
結婚は人生のなかで大きなイベントなので、家庭によっては家族がお祝いとして支払ってくれるパターンもあるかもしれません。
また、親族や友人から結婚のお祝いとして受け取ったご祝儀を、フォトウエディングの費用にあてる夫婦も多くいます。
フォトウエディングのメリット
名称のイメージから「結婚の写真を撮影するだけ」と思われる方も少なくはないかもしれませんが、実は新郎新婦2人にとって多くの嬉しいポイントがあるので、ぜひ参考にしてみてください。
① 費用を安く抑えられる
挙式や披露宴を行う場合、一般的にはおよそ200~300万円もの費用が掛かると言われています。
フォトウエディングであれば、どれだけオプションをつけたとしても50万円以内で収まることがほとんどなので、費用を安く抑えることができるでしょう。
また、なるべく費用を安くしたいという方は、移動や場所の利用費などで費用がかさみやすいロケーション撮影よりも、すべて室内で完結するスタジオ撮影がおすすめです。
② 新郎新婦の負担が小さい
フォトウエディングでは依頼する会社とプランを決めたあとは、ほとんど担当者さんにお任せすることが可能です。
しかし衣装や小物、撮影の場所など、こだわりがある方は打ち合わせの際にしっかりと要望を伝えるようにしてくださいね。
一方で挙式や披露宴の場合は、当日までの長い期間、何度も打ち合わせや準備のために式場へと足を運ぶ必要があるでしょう。
また招待客や席次をはじめ、引き出物や余興の有無、会場で流す音楽など式に向けて決めることが多く、新郎新婦にとって負担が大きくなりやすい傾向にあります。
考えたり準備したりといった負担を少しでも減らしたい夫婦にとって、フォトウエディングはおすすめの選択肢です。
③ 2人だけでリラックス
家族や親戚、会社の人や友人など、多くの人と一緒に同じ時を過ごす盛大な結婚式とは違い、フォトウエディングでは2人だけで落ち着いて取り組めます。
撮影する場に居るのは、新郎新婦と撮影に関わるスタジオ会社のスタッフのみで、スタッフはきっと2人の緊張をほぐすために和やかな雰囲気づくりに努めてくれるでしょう。
そのため、肩の力を抜いてリラックスした状態で笑い合いながら撮影を楽しむことができます。
人前に出たり気をつかったりすることが苦手で、派手な場や賑やかな空気をあまり好まない夫婦であればとくにぴったりです。
フォトウエディングのデメリット
豊富なメリットがある反面、もちろん多少はデメリットと言える点もあります。
フォトウエディングの利用を検討する際には、自分たちにとって良いところと気になるところ、それぞれを比較してみてください。
① 特別感が薄い
2人だけで静かに落ち着いて楽しめる点はメリットでもありますが、家族や親戚から盛大に祝われる場ではないので「特別感」が薄いと感じる方もいるでしょう。
周りの人に祝福されることで結婚の事実を実感し、お祝いムードを全身で感じられるのが結婚式の最大の魅力です。
「おめでとう」の言葉と一緒に、家族や友人の笑顔に囲まれながら結婚の喜びを噛みしめたい方にとって、フォトウエディングは少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
② 家族が結婚式を希望してくるかも
人生のなかで大きなイベントとなる「結婚式」は、新郎新婦のみならず家族にとっても大事な節目となるでしょう。
とくに両親や祖父母などは、費用を負担してでも娘や息子、または孫の晴れ姿を式場で見たいと考える方も少なくはないようです。
そのため夫婦がフォトウエディングで満足していても、家族が結婚式を望む場合があることを頭に入れておきましょう。
写真の現像まで終えてから「結婚式を挙げて欲しかった」と揉めてしまわないように、夫婦の気持ちや考えをしっかりと共有し、家族で話し合って決めると安心です。
フォトウエディングの時期を決めるためのポイントは?
スタジオ撮影であれば室内で行うため、季節や気候を問わず実施日を決めることができます。
しかしロケーション撮影の場合は、撮影場所や求める景色と雰囲気によって適切な時期が変わるので注意しましょう。
たとえば、花に囲まれた写真を撮りたい時には、コスモスやチューリップであれば春、向日葵なら夏のように希望する花が咲くタイミングを撮影日に選ぶ必要があります。
また、外での撮影である以上その日の天気や気温も重要です。
しかし、あまりこだわりすぎるといつまでも撮影日が決まらないので、あえて当日の天気に合わせた撮影を楽しんでみるのも良いでしょう。
フォトウエディングのみで後悔しない?
実際にフォトウエディングを実施したあとに、後悔してしまったというケースもあります。
撮影当日は楽しく過ごせても、やはりあとから思うことや気になることが出てくることも珍しくはありません。
親や友人に直接見せることができない
フォトウエディングは基本的には2人だけで行うため、家族や友人へのお披露目は仕上がった写真を見せる形になる場合が多いでしょう。
実際の晴れ姿を直接見て感想をもらえるわけではないので、寂しさを感じたり結婚の事実をあまり実感できなかったりした時に後悔することがあるようです。
やっぱりチャペルで挙式をしたかった
フォトウエディングを選んだ夫婦のなかには、費用面を中心に時間や日程などさまざまな理由で挙式を諦めたという2人もいるはずです。
いくら自分たちができる範囲で満足のいく写真を撮影しても、やはり「挙式をしたい」という気持ちは簡単には無くなりません。
多少無理をしてでも挙式をするべきだったと後悔してしまわないように、困った時には家族や周りの人にも相談しながら納得のいく選択をしてください。
フォトウエディングで後悔しない為にできる事
フォトウエディングは、夫婦にとって大切な思い出のひとつとなる重要なイベントです。
終わったあとに決して後悔しないようにできることは惜しまず努力して、心から満足できるように動きましょう。
① 家族や友人との撮影プランを選ぶ
フォトウエディングでは夫婦2人きりで行うプランが中心となりますが、なかには家族や友人と一緒に撮影を行えるプランがあります。
挙式や披露宴といったお披露目の場が無いため「ドレスやタキシード姿を直接見せたかった」と後悔する新郎新婦は多く、フォトウエディングのデメリットのひとつと言えます。
しかし家族や友人を巻き込んだプランを選ぶことで、直接お祝いをしてもらえるうえに大勢で賑やかに写真撮影が楽しめるので非常におすすめです。
家族や友人と一緒に思い出を残したい夫婦は、ぜひ撮影プランが充実しているスタジオを選んでみてください。
② チャペル風のスタジオを選ぶ
チャペル風のスタジオを選んで撮影すると、まるで挙式中のような素敵な写真を撮ることができます。
ロケーション撮影にてチャペルへ足を運ぶのも良いですが、スタジオのセットであれば天候に左右されず、豊富な小物や装飾を組み合わせながらさまざまな撮影ができるでしょう。
また、撮影中や仕上がった写真からチャペルの雰囲気を感じることで結婚の実感が湧きやすく、高い満足感が得られる傾向にあります。
挙式に憧れがある方は、ぜひ撮影プランのなかに取り入れてみてください。
③ 挙式付きフォトウエディングも
実は、フォトウエディングのなかにはプランに挙式が含まれているものがあることをご存じでしょうか。
撮影を終えたあとに「挙式をしたかった」と後悔する可能性がある夫婦は、少しだけ予算を上げて挙式付きフォトウエディングを選んでみてください。
もちろん家族や友人などを招待して、最初から最後まできちんとした挙式を行いながら撮影をしてもらえます。
あくまでもフォトウエディングのプランのひとつであるためご祝儀はなく、ゲストの負担が少ない点も魅力です。
写真のみのプランよりは費用が高くなってしまうかもしれませんが、通常の挙式や披露宴を実施するよりもお得に挙式が経験できるのでおすすめですよ。
④ 事前にリハーサルを行う
当日の撮影に不安がある場合は、あらかじめリハーサルを行ってみてはいかがでしょうか。
とくにロケーション撮影の場合は、実際に撮影場所に行くまで場の雰囲気や写真の構図をイメージすることが難しいので、事前にチェックしておくと安心です。
2人で撮影のポジションやポーズなどを話し合ったり実際に写真を撮ってみたりと、リハーサルのひとときも素敵な思い出になりそうですね。
フォトウエディングの失敗談と対策
メリットが豊富で人気が高いフォトウエディングですが、思わぬ失敗をしてしまったという夫婦は少なくはありません。
事前の調査不足や、当日になってから感じたことや気付いたことなど失敗談はさまざま。
ぜひ、フォトウエディング選びのコツや注意するポイントの参考にしてみてください。
あれもこれもオプションで…
メインとなるプランを決めたあとに「あれもしたい」「これもしよう」と盛り上がってしまい、どんどんオプションを追加した結果予算をオーバーしてしまったというケースです。
ネットやチラシを見て「安い」と飛びついたものの、魅力的な衣装や小物、ヘアメイクはすべて別料金。
撮影を終えて比較すると、実はほかのお店のほうが安かったという結果となり、夫婦はガッカリ肩を落としたそうです。
予約や打ち合わせの際には、プランに含まれる内容やオプション料金について必ず一通り目を通すようにしましょう。
安いのは理由があるかも?
なるべく費用を抑えたいからと、価格の安さだけで撮影スタジオを選ぶのはおすすめしません。
「安さには理由がある」とはよく言いますが、打ち合わせを適当に済まされてしまったり衣装や小物の選択肢が少なかったりと、満足できない可能性があります。
ほかと比べて多少高い価格設定だとしても、人気があるところはやはりサービス内容も充実しているようです。
最後に心から「やって良かった」と満足できるように、安さだけで決めずに知名度や口コミなどもよくチェックするようにしましょう。
選べる衣装が思ったより少なかった
ある夫婦は、予約したプランをしっかり確認しないまま「衣装は何着か着られるのだろう」と考えていました。
しかし、いざ当日になってからプラン内で選べる衣装は1着のみと知り、慌ててオプションを追加したそうです。
もちろん1着のみを希望する方もいますが、とくに女性はウエディングドレスやカラードレス、和装といった種類の異なる衣装を着て撮影したい場合には注意してください。
プラン内で着用できる衣装の数はもちろん、選べる衣装全体の種類や数も重要なチェックポイントです。
スタジオによってはもともと用意してある衣装が少なかったり、店舗によって衣装の種類が異なっていたりする可能性があるので、予約を確定する前にきちんと調べておきましょう。
メイクがイメージと違った
スタジオにメイクを任せる場合、当日になるまで仕上がりがイメージできず「こんなメイクにはしたくなかった」と後悔してしまう可能性があります。
ナチュラルメイクを希望していた新婦が、当日イメージとは違う濃くて派手なメイクをされてしまい悲しくなったというケースがあるようです。
今回のケースでは修正をお願いすることができたようですが、人によってはなかなか本音が言いづらかったり、思わず怒ってしまったりすることもあるでしょう。
メイクをお願いする際には自分の理想や要望を細かく伝えて、可能であれば参考となる写真や使って欲しいメイク用品を準備するのがおすすめです。
風が強くて髪がボサボサに
風が強い日にフォトウエディングを撮影して、せっかく綺麗にセットした髪が風でボサボサになってしまった新郎新婦がいます。
とくに海沿いにある公園や広場、ビーチといったロケーション撮影だと潮風にあたって髪はきしんでゴワゴワ、さらに強い風が吹きやすいため髪型が崩れてしまう可能性が高いので要注意です。
写真は長く手元に残るものなので、やはり新郎新婦ともに一番美しい姿で写りたいですよね。
風が強そうな場所で撮影をする際には、なるべく崩れにくい髪型を選んだり風向きや強さをチェックしたりと、できる限りの工夫をして撮影に臨むことをおすすめします。
フォトウエディングのおすすめポーズは?
フォトウエディングの際に、どのようなポーズをすればいいのか悩んでしまうでしょう。
これから紹介するのはポージングが苦手な方でも簡単にできて、とても素敵なポーズばかりなのでぜひ真似してみてください。
王道の全身2ショット
せっかく髪型から靴まで美しく着飾っているのですから、必ず1枚は全身が入る写真を撮りましょう。
2人でカメラの方向に身体を向けて手を繋いだり向かい合って笑ったりと、工夫次第でさまざまな写真が仕上がります。
おでこやほっぺた同士をくっつけてみるのも、非常に仲睦まじく写るのでおすすめです。
衣装や身体の気に入っている部分がよく映えるような角度で撮影して、見返すたびに嬉しくなるような写真を目指してみてはいかがでしょうか。
2人の後ろ姿
あえて顔を見せない「後ろ姿」も人気が高い王道ポーズのひとつです。
手を繋いで遠くに歩く光景や、海や花畑といった美しい場所にて2人で並んだ光景は、とてもロマンチックに写ります。
いつか家族が増えた時、2人の間に挟んで同じ構図の写真を撮るのも素敵ですね。
もちろん既に子どもがいる夫婦や、家族や友人と一緒に撮影をするプランの場合でも試しやすいポーズのひとつです。
和装ならお辞儀ショット
和装の王道ショットと言えば、2人で横に並んで丁寧にお辞儀をするポーズです。
正座をしながら膝や床の上に両手をつき、角度を揃えて頭を下げる姿は、まさに日本で昔から大切にされている古き良き夫婦の光景です。
和装での撮影を行う際には、ぜひ1枚取り入れてみてください。
ダンスで楽しさを!
撮影と言えば動いてぶれてしまわないようにじっとしているイメージがありますが、あえて動いて躍動感のあるショットを撮影する方法があります。
好きな音楽を流して2人で楽しく自由にダンスをしている間に、笑顔溢れる素敵な1枚を撮影してもらいましょう。
身体を動かすことや楽しいことが大好きな夫婦にはぴったりな、活気のある写真が仕上がります。
寝転んで手繋ぎ
スタジオ内の床の上はもちろん、外でお気に入りの場所にシートを敷いたり芝生の上にそのまま転がったりと、寝転んだ状態での撮影も人気です。
2人の手が届く範囲で一緒に寝転び、撮影の時には仲良く手を繋いでみてください。
真横や斜めなど、寝転んで並ぶ角度を工夫すればまるでモデルのような仲良し写真が撮れますよ。
ロマンチックに抱き上げショット
力に自信のある新郎は、ぜひ新婦を抱き上げた状態で写真を撮ってもらいましょう。
軽く足が地面から離れる程度に身体を浮かせたり思い切り宙へと持ち上げたり、新婦にとって憧れの少女漫画のようなシーンを撮影することができます。
着用する衣装にもよりますが、王道のお姫様抱っこをしてみるのもおすすめです。
張り切って怪我をしてしまわないようにだけ注意して、楽しい撮影時間を過ごしてみてください。