押し花に適したブーケは?結婚式のブーケ押し花にする作り方と手順
結婚式当日の思い出が残っているブーケを記念品として保存したい方も多いでしょう。
ブーケの保存方法にはいくつかの種類があり、その中でも「押し花」は独特の美しさで人気のある方法です。
いざ作るとなると「押し花にしてもブーケの美しさは残る?」「どうやって作るの?」など疑問を持つでしょう。
本記事では、押し花にするのにおすすめのブーケ、押し花の作り方、注意点などを解説します。
目次
INDEX
結婚式のブーケを押し花にする魅力
結婚式のブーケを記念品として残したいという思いから、ブーケを美しい姿で保存する「アフターブーケ」が人気を集めています。
アフターブーケの主な加工方法は次の4つです。
特徴や保存期間が異なり、それぞれに独自の魅力があります。
ブーケの加工方法 | 特徴 | 美しく保存できる期間 |
① 押し花 | 絵画のような雰囲気で、平面タイプと立体タイプがある | 5~10年ほど |
② プリザーブドフラワー | 生花に近く瑞々しい色合い | 2~3年ほど |
③ ドライフラワー | くすんだ色合いがアンティークのような雰囲気 | 1~2年ほど |
④ フリーズドライフラワー | アンティーク調の色合いが時間とともに変化 | 6か月ほど |
「押し花」はお花を圧縮して水分を抜き、まるで絵画のような作品にして額縁に収める加工方法です。
「プリザーブドフラワー」はお花の色を抜いてから染め直す加工方法で、元のブーケの雰囲気が忠実に再現されます。
「ドライフラワー」はお花を乾燥させる加工方法で、乾燥によってアンティーク調の雰囲気に変化するのが魅力です。
「フリーズドライフラワー」はお花を瞬間冷却によって乾燥させ、ドライフラワーに似た雰囲気に仕上げる加工方法で、退色するまでの期間が短めのため刻々と変化する色合いを楽しめます。
そして欠かせないのが、プロポーズ用の花束
近所のお花屋さんで急に用意はできません。
プロポーズの前日に花束が自分の手元に届くようにしっかり手配しておきましょう
\一生の思い出を/
結婚式の記念品として一生残せる
結婚式のブーケをアフターブーケとして残す魅力の1つは、思い出を一生残せることです。
アフターブーケを見るたびに結婚式の光景や心情が胸によみがえり、ご夫婦で当時の思い出を語り合うことで、家族としての絆も一層深まるでしょう。
先ほど紹介したアフターブーケの加工方法の中でも、押し花は特に人気があります。
ここからは押し花の魅力について掘り下げていきましょう。
押し花には独特の美しさがある
押し花の魅力は独特の美しさです。
生花の華やかさをそのまま切り取ったようでありながら、深みのある色合いがまるで絵画のようにも感じられます。
押し花には、通常の圧縮で加工するタイプと立体的に加工するタイプがあり、その仕上げ方によって完成品の風合いも異なるのも味わいの1つです。
比較しながらお好みの雰囲気を確かめてみてください。
押し花に適したブーケは?ブーケの種類と選び方
ブーケ選びの最優先事項は、もちろんご自身の好みや結婚式の雰囲気にマッチするかどうかです。
ただし、ブーケに使用されるお花の中には押し花に向いているタイプと向いていないタイプがあるのも事実。
ブーケを押し花にする予定があるのなら、結婚式当日を素敵に過ごせるブーケを選びながら、少しだけお花の種類に気を付けてみてください。
押し花に向いているお花を使用することで、より美しくバランスのいい記念品に仕上がります。
押し花に向いているお花の種類
押し花に向いているお花には以下のポイントがあります。
- 小ぶりなお花
- 平面的なお花
- 花びらの数が少なめのお花
- 花びらの重なりが少ないお花
押し花は、圧縮時に美しい形を保つことと、水分がしっかり抜けることが仕上がりを左右する鍵になります。
先ほどの特徴があるお花は、圧縮したときの形も美しく、水分も抜けやすいので押し花にぴったりです。
たとえば以下のようなお花が良いでしょう。
お花の種類 | 特徴 | 花言葉 |
カスミソウ | ・フリルのような小さなお花を たくさん付ける ・お祝いのブーケに多く使用される | (全般)幸福・感謝・無邪気・親切 (白色)清らかな心 (ピンク色)切なる願い・感激 (水色)清い心 |
ミモザ | ・小さな球状のお花を多く咲かせる ・リースや切り花として楽しまれることが多い | (全般)感謝・友情・秘かな愛・エレガント (黄色)密かな愛・秘密の恋・真実の愛 (白色)頼られる人・死に勝る愛情 (オレンジ色)優雅・エレガント |
サルビア | ・長い穂のように咲く花が特徴的 ・お祝いや家族への愛を示すプレゼントに多く使用される | 知恵・尊敬・家族愛・良い家庭・永遠にあなたのもの |
ヒマワリ | ・柔らかい花びらが大きく開き、存在感がある ・お祝いやロマンチックなシーンでの贈り物に使用される | (全般)私はあなただけを見つめる・憧れ (1本)一目ぼれ (3本)愛の告白 (11本)最愛 |
アネモネ | ・柔らかい花びらは様々な色が楽しめ、中心のおしべの形が特徴的 ・出産祝いや誕生日などのお祝いにも使用される | (全般)はかない恋 (赤色)君を愛す (ピンク色)希望・待ち望む (青色)固い誓い |
コスモス | ・薄く、先端に切り込みのような特徴がある花びら ・結婚記念日や母の日などにも使用される | (全般)調和・謙虚・乙女の純真 (ピンク色)乙女の純潔 (赤色)愛情・調和 (白色)優美・純潔・美麗 |
特に自分で押し花を作る予定の方は、これらのお花を取り入れると作りやすくなります。
ブーケの色や形は結婚式の雰囲気に合わせる
押し花にすることを想定したブーケ選びをするとしても、一番大事なのは結婚式当日に満足のいくブーケを作ることです。
押し花にしやすいお花を少し取り入れながらも、ご自身の好みや当日のドレスに合うお花を積極的に選んでみてください。
シンプルやモダン、エレガント、クラシックなどといった式場の雰囲気や、ご夫婦で選んだ式のテーマカラーに合わせるのも良いでしょう。
季節のお花を取り入れれば、その時ならではの雰囲気が演出できるので素敵です。
思い入れのあるブーケに仕上がれば、押し花にした時によみがえる思い出もより美しく感慨深いものになります。
押し花用のブーケはサイズも配慮する
押し花ブーケは額縁に入れて完成します。
ブーケに使用した全てのお花を押し花にして飾りたい場合は、希望の額縁に入るサイズのブーケにすることも大切です。
ブーケだけでなくブートニア(新郎様の胸に飾ったお花)も一緒に押し花にする場合は、額縁内のスペースをより多く使用するため、その分も考慮してブーケのサイズを選ぶといいでしょう。
押し花をお店に依頼する場合は、事前にブーケのサイズを相談するのが安心です。
押し花を作る前提でブーケを別途注文するのもあり
結婚式で使用するブーケとは別に、押し花用のブーケを注文するのも良いでしょう。
結婚式当日に使用するブーケは大きめに仕上げて楽しみながら、一方の押し花用のブーケは少し小ぶりに作成したり、花の種類を変えたりするといった具合です。
HanaPrimeでは、豊富なサイズやデザインのブーケも取り揃えています。ぜひお好みのものを探してみてください。
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結婚式のブーケを押し花にする作り方と手順
ブーケを押し花にするには、1本1本のお花を押し花にしてから、それぞれを重ね合わせてブーケのデザインにする手法がとられます。
押し花にはいくつか作り方が存在しますが、ここでは紹介するのは最も基本的な重しで圧縮して作る方法です。
次のステップを順に紹介していきます。
- ① 必要な材料を準備する
- ② 残すお花の選択とカット
- ③ お花を綺麗に配置する
- ④ お花の圧縮&乾燥させる
- ⑤ 額縁などに保存して飾る
ブーケをご自身で押し花にしたい方はぜひ参考にしてください。
① 必要な材料を準備する
押し花作りに必要な材料を準備しましょう。
【押し花自体を作るために必要なもの】
- ブーケ
- ブーケに付属していたリボンや包み紙
- ハサミ
- カッター
- 新聞紙
- 薄紙(ティッシュ、キッチンペーパー、半紙など)
- シートタイプの乾燥材(用意できる場合のみ)
- 重し(厚い本など、平らで重さが均等にかかるもの)
【押し花を飾るために必要なもの】
- ピンセット
- 画用紙
- 木工用ボンド(もしくは押し花専用のり)
- 竹串
- 額縁
- 額縁のサイズに合う画用紙
薄紙や新聞紙、ピンセットなどが手元にない場合は、必要なものがセットになった「押し花キット」というものも市販されています。
必要に応じて活用してみましょう。
② 残すお花の選択とカット
材料がそろったら、早速押し花を作っていきます。
ブーケのデザインを再現できるよう、事前にブーケの写真を撮影しておきましょう。
その後、ブーケの中から押し花にしたいお花を選別していきますが、お花だけでなく葉も加えるとバランスの良いデザインになるのでオススメです。
お花を選んだら、厚みのあるお花はカットしていきます。
お花のすぐ下で茎をカットし、お花を正面からプレスできるように整えてみてください。
厚みの少ないお花はカットせずに茎ごと押し花にしても問題ありません。
カットした茎も装飾に使用できるので、一緒に押し花にしていきましょう。
茎に厚みがあるものは、カッターで厚みをそいでおくと綺麗に圧縮できるようになります。
③ お花を綺麗に配置する
次はお花を圧縮するために配置します。
机や床の上などの平らな場所で着手しましょう。
一度作り始めると場所を動かすのが難しいため、そのまま置いておける場所で作業するのがオススメです。
新聞紙の上に薄紙を並べ、カットしたお花や茎、葉を並べていきます。
このとき、お花同士が重ならないよう少し間隔をあけながら並べましょう。
花びらが薄く柔らかいお花は、この後の圧縮の際に折れまがったり位置がずれたりしやすいので、しっかりとお花が広がるように配置するのがポイントです。
④ お花の圧縮&乾燥させる
綺麗にお花を配置したら、上から薄紙をかぶせ、用意できる方はシートタイプの乾燥材を重ねます。
その上に新聞紙を乗せ、更に重しとなる本などを重ねて圧縮しましょう。
お花の種類や厚みによって水分が抜ける時間は異なりますが、4日~1週間ほどで完成します。
お花がしっかり乾燥した様子であれば、ピンセットでお花を優しく持ち上げてみてください。
ピンとした状態で持ち上がれば、十分に乾燥している証拠です。
ふにゃっと垂れ下がってしまう時は乾燥が足りていないので、もう数日圧縮しておきましょう。
途中で新聞紙を取り替えると早く乾燥が進みます。
⑤ 額縁などに保存して飾る
押し花が完成したら、元のブーケの形になるように仕上げていきます。
事前に撮影したブーケの写真を見ながら、画用紙の上に押し花を並べましょう。
茎をカットしてバランスを整えたり、ブーケに付いていたリボンや包装紙を一緒に配置したりしても素敵に仕上がります。
額縁に収めることを考慮し、厚くなりすぎないように注意しながら組み合わせてみてください。
一通り並べ終わったら、接着剤を付ける際の見本となるよう写真を撮影しておきましょう。
そうしたらお花をどかし、写真を見本にして木工用ボンド(もしくは押し花用の接着剤)で画用紙に貼り付けていきます。
綺麗に仕上げるポイントは、ボンドを竹串で少量ずつ分けて付けること。
お花やリボンをすべて貼り付けたらボンドを乾燥させ、優しく額縁に収めて完成です。
結婚式の押し花ブーケに関するよくある質問
結婚式の押し花ブーケについて、よくある質問をまとめました。
同じ疑問をお持ちの方は参考にしてみてください。
押し花ブーケの保存期間は?
押し花ブーケの保存期間は5~10年ほどです。
年月が経つにつれて少しずつ退色が進んでいきます。
お花の元の色によっては、より早く色が抜ける場合もあることを覚えておきましょう。
紫外線や湿気が退色を助長してしまうので、直射日光や強すぎる照明を避け、風通しの良い場所で保管するのがオススメです。
押し花ブーケの作成コストは?
押し花ブーケの作成コストは、自分で作る場合と専門店に依頼する場合で異なります。
自分で作る場合は、額縁がコストの大半を占めることになるでしょう。
サイズやグレードによって異なりますが、5,000円~1万円ほどで質のいい額縁を購入できます。
押し花専用の額縁も市販されているため、お好みのものをチェックしてみてください。
専門店に依頼する場合は、店舗やサイズによって差があるものの、おおむね6~8万円ほどで依頼可能です。
オプションを付けたり、キャンペーンやセット商品の対象になったりするとコストも変わってくるので、依頼するお店に問い合わせてみましょう。
自宅で押し花を作る際の注意点は?
自宅で押し花を作るときには乾燥時間に注意しましょう。
早く作りたいと焦るあまり、十分に乾燥させないまま作業を進めててしまうと、仕上がりの美しさや保存性に悪影響がでます。
お花をじっくり乾燥させて、長く楽しめる押し花を作りましょう。
押し花ブーケは自宅のどこに飾る?
押し花ブーケは、ご自身やご家族がいつも目にする場所に飾るのが良いでしょう。
たとえば玄関やリビングといった場所です。
目に入るたびに結婚式の風景がよみがえり、楽しく懐かしい気持ちになるとともに、ご家族との思い出話も弾むことでしょう。