シランの花言葉｜名前の由来

シランの花言葉は「あなたを忘れない」「楽しい語らい」「変わらぬ愛」「苦しむ勇気」

シランは、漢字で紫蘭と書くようにラン科の植物です。

また、シランは名前に紫色が入りますが、紫以外にも色が複数あり、シランの花言葉には以下のような種類があります。

• 「あなたを忘れない」
• 「楽しい語らい」
• 「変わらぬ愛」
• 「苦しむ勇気」

ほかにも「美しい姿」や「不吉な予感」などの花言葉もありました。

ラン科のなかでもシランは育てやすく、華やかな印象がある植物でもあります。

シランの花言葉は色によって違うの？

シランの色の種類は一色ではありませんが、どの色でも同じ花言葉です。

シランは紫色が一般的で、紫以外のシランはそれぞれ以下のように名前がついています。

• 口紅紫蘭
• 青花紫蘭
• 白花紫蘭
• 黄花紫蘭

口紅紫蘭のように、花びらの中央部分が赤くなっている個性的な白いシランもあります。
どのシランでも花言葉は、「あなたを忘れない」「楽しい語らい」「変わらぬ愛」「苦しむ勇気」です。

シランの怖い花言葉

シランの花言葉には、暗いイメージの怖い花言葉があります。

シランの怖い花言葉は「不吉な予感」「薄れゆく愛」や、すでに紹介した「苦しむ勇気」です。

見た目が華やかなのに、ネガティブな花言葉があるのはヒヤシンスに由来があります。

シランは英語で表記すると「Hyacinth orchid（ヒヤシンスオーキッド）」と、名前にヒヤシンスが入ります。

ヒヤシンスにはギリシャ神話の悲劇がもととなった、悲しい花というイメージの花言葉があり、ヒヤシンスのネガティブな花言葉に影響を受けた、怖い花言葉もあるのです。

シランの花言葉の由来

シランの花言葉は、その姿や育つ環境に由来します。

「楽しい語らい」や「美しい姿」は、シランが群れで咲き、咲く姿が美しいことが由来です。

花がうつむき加減で咲く姿から、花同志が会話しているように見えたとも言われています。

また「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」は、先述したヒヤシンスの影響から、ギリシャ神話が由来です。

大切な人に贈る花言葉にピッタリですが、愛する少年が先に死んでしまった太陽神の、悲しいギリシャ神話がもとになっています。

シランの花言葉に似ている花は？

「変わらぬ愛」という花言葉が同じ花

• 「変わらぬ愛」ヒヤシンス

「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」と似ている花

• 「私を忘れないで」スイートピー、忘れな草
• 「私を思い出して」クローバー

「薄れゆく愛」花言葉が似ている花

• 「離れゆく愛」ハス

シランの花言葉と真逆の意味の花

「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」と花言葉が真逆の意味の花

• 「薄れゆく愛」シュウメイギク
• 「心変わり」ランタナ

「楽しい語らい」と花言葉が真逆の意味の花

• 「孤独」ノイバラ

「苦しむ勇気」と花言葉が真逆の意味の花

• 「苦難に耐える」ジャーマンカモミール

【英語版】シランの花言葉

先述しましたが、シランの英語表記は「Hyacinth orchid（ヒヤシンスオーキッド）」です。

英語版でも花言葉は、以下のように日本と同じ内容です。

• 「あなたを忘れない」
• 「楽しい語らい」
• 「変わらぬ愛」
• 「苦しむ勇気」

英名のヒヤシンスに花言葉が大きく影響されています。

ヒヤシンスの英語版花言葉は「I am Sorry」「Please Forgive Me」「Sorrow」です。

シランは紫色が一般的ですが、紫色のヒヤシンスは海外では悲しい花とされており、花言葉も悲しいイメージのものが多いです。

「Please Forgive Me」は、訳すと「私を許してください」となります。

紹介したギリシャ神話の内容から、身代わりに死んでしまった少年を思っての花言葉かもしれません。

シランは誕生花の花なの？

シランは5月6日、5月31日、6月21日、6月22日の誕生花です。

シランの名前の由来

シランは一般的に紫色の花をつける蘭であることから「紫蘭」と名づけられました。

シランは蘭のなかでも珍しく、日向でも育つ丈夫さがある植物です。

昔から自生していることもあり、身近な蘭として親しまれてきた歴史があります。

しかし、自生しているシランは数が減っており、準絶滅危惧種に指定されています。

英名の由来

シランの英名は「Hyacinth orchid（ヒヤシンスオーキッド）」です。

名前の中にヒヤシンスと蘭が入っており、英名の由来はヒヤシンスと似ていることからつけられたようです。

一見するとシランとヒヤシンスは似ていないようですが、花をよく見ると似ています。

しかし、ヒヤシンスはキジカクシ科で、蘭ではありません。

和名の由来

シランの和名は「紫蘭」で、紫色の蘭ということで名付けられました。

紫色の蘭ということが由来ですが、シランは紫以外にも様々な色があります。

正式な学名

シランの正式な学名は「Bletilla striata」で、ラン科シラン属の宿根草です。

シランってどんな花？

原産地	関東地方～九州、台湾、中国
科・属	ラン科シラン属
タイプ	多年草
花のサイズ	5～8cm
香り	ほのかに甘く上品な香り
草丈	40～70cm
開花時期	5月～6月
旬の季節	春
花持ち日数	1週間程度
出回り時期	2月～5月

シランは日向でも育ちますが、自生しているシランは雑草化しているケースがあります。

日本でも関東以西で育ち、中国や台湾などでも多くみられる植物です。

シランを野生で目にする機会は減りましたが、丈夫で育てやすい特徴があります。

また、蘭は育てにくいとされていますが、シランは丈夫なことから初心者向けの蘭としても人気です。

種から育てることは少なく、苗や株分けで増やすことが一般的です。

鉢植えや庭での栽培にも向いており、飛翔した種から自然に増えることもあります。

鉢植えや庭で育てる場合は、花が落ちても葉が枯れるまで残しておくことで光合成を促すことができ、来年にも花を咲かせることができます。

また、シランは花が枯れても葉が枯れるまでは長く、鑑賞して楽しむことができます。

シランの風水

シランはエネルギーに満ちており、情熱や活力を与えてくれる効果があると考えられています。

特に赤に近いシランであるほど、強いエネルギーが影響を与えてくれるとされています。

シランの飾り方

シランは切り花でも1週間ほどと長期間楽しむことができます。

4月から5月にかけて出回るので、手に入れやすい花です。

蘭の切り花は花だけが多いですが、シランは葉と一緒に売られていることが多く、紫と緑の組み合わせで存在感があるので飾りやすい花です。

シランを鉢植えで飾る場合は、湿気を嫌うので水はけのよい土や鉢を利用してください。

鉢のサイズはシランよりも二回りほど大きいものを選び、根が窮屈にならないようにしましょう。