花束や切り花は何日持つ?寿命を延ばして長持ちさせるやり方

美しい花束をもらったとき、自宅でどのようにお手入れしたらよいかご存知ですか?

花束の寿命は鉢植とくらべると短くなりますが、管理のコツを押さえることでより長く楽しむことができます。

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花束や切り花の寿命はどのくらい?

花の寿命はどのくらい?

花束の寿命は花の種類や季節、花束としてもらうまでの間の管理方法によって異なりますが、切り花と同じ程度か、コンディションによってはそれよりも少し短いと考えておくとよいでしょう。

花束の中には長く持つ花も使われています。

咲き終わりの花を取り除くことで、最後の一輪までその美しさを楽しめるでしょう。

季節や花の種類によって異なる具体的な寿命を解説します。

季節によって異なる

春・秋7〜10日程度
4、5日程度
10〜15日程度

花束は、きちんとお手入れすればすぐに枯れてしまうということはありません。

また、蕾のある花は、開花を楽しむことができるものもあります。

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花の種類によって異なる

2〜4週間蘭系(シンビジューム、デンファレなど)
2週間程度カーネーショントルコキキョウ
あまり日持ちしないガーベラバラダリア
蕾があれば長く楽しめるユリ

※ユリは、すでに開花している花は枯れるものの、蕾があれば次から次へと開花するため長く楽しめます。

花は、室温が低いほうが長持ちします。

環境に注意したり、正しいお手入れを行ったりすれば、より長く楽しむことができるはずです。

花束をもらったらまず行うお手入れ

花束をもらったら、できるだけ早くお手入れを行いましょう。

まずはフィルムや紙、リボンなどのラッピングを取り、花瓶に飾る前に必ず切り戻しを行います。

ラッピングを取る

ラッピングや、保水に使用されているアルミやフィルムを取り除きます

花束を縛っている紐は基本は外しますが、花がバラバラになるのが気になるなら、緩く束ねても構いません。

きつく縛ると、花が水を吸い上げることができなくなったり、結び目から傷んでしまったりしますので注意しましょう。

そのまま飾れるように束ねられている花束もあります。

水切りを行う

花は水を吸い上げられなくなると枯れてしまいます。

切り花が水を吸い上げられるようにお手入れをすることを、水揚げといいます。

花束は、花屋さんで水揚げをしたあと作られていますが、花束をもらい生け直す際には、再度水揚げを行ったほうが花が長持ちします。

水切りの方法

水切りとは、花の茎を水の中につけた状態で、茎をカットする(切り戻し)をすることです。

水の中で切ることで、水圧がかかって花が水を吸い上げやすくなる、花の導管(水を吸い上げる管)に空気が入らないという2つのメリットがあります。

水切りのやり方

  • バケツや洗面器など、大きく深さのある容器を用意し水を張る
  • 茎の上部を持って切り口を斜めにカットする
  • 水を入れた花瓶に活ける

カットの長さ目安

茎が傷んでいない場合1〜2cm
茎が痛んでいる場合3〜5cm程度

カットを斜めにする理由は、導管が水に触れる面積が増えて水を吸い上げやすくするためです

カットする際には、導管を潰してしまわないよう、切れ味のよい園芸用のハサミなどを使用してください。

エコゼリーは使用しない

エコゼリー(保水剤)の使用はおすすめしません。

なぜなら、エコゼリーは当日すぐに花瓶に飾ることができずに持ち歩く場合など、あくまでも一時しのぎに使うためのものだからです。

水を多く含んではいますが、通常の水と違って何日ももたないため、翌日にはカラカラに乾いて花が枯れてしまうので注意しましょう。

花瓶に飾る

花を飾る花瓶は、清潔なものを用意しましょう。

水揚げを行った花は吸水力が高くなっているので、花瓶の水はたっぷりと入った状態にします。

また、花瓶のサイズは余裕あるものにしましょう。

ぎゅうぎゅうに詰めると傷みますので避けてください。

すぐにお手入れできないときは

花束は、すぐにしおれてしまわないよう茎の根元に水を与える保水処理がなされていますので、すぐにお手入れできなくても枯れてしまうことはありません

出先などですぐにお手入れできない場合には、花束の状態のまま、涼しい場所に寝かせた状態で保管してください。水が上がってしまうのを防ぎます。持ち歩く際は茎を下にすると花に負担がかかりません。

花束・切り花を長持ちさせる日々の管理方法

花束の寿命を延ばすためのお手入れのやり方

いただいた花束は、できるだけ長く飾って楽しみたいものです。

水の交換や置き場所の工夫など、ちょっとしたことを心がければ花束の寿命は延ばすことができます。

花はとてもデリケートなので、花にとって過酷な環境は、それだけで寿命を縮めてしまう原因になってしまいます。

花を長持ちさせるために、飾った後の管理にも注意を払いましょう。

この章を読めば、花束の寿命を延ばせる具体的な管理方法がわかります。

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毎日水を交換し常に水を綺麗に保つ

花瓶の水は毎日交換し、水を綺麗な状態に保ちましょう。

花瓶の水が汚れていると、バクテリアが繁殖して花が弱る原因になります。

毎日交換するのが理想ですが、冬場は1〜2日おきでも構いません。

水が濁ったら交換してください。

水の交換の際には、バクテリアが残らないよう、花瓶も一緒に洗剤で洗うようにしましょう。

茎がぬるぬるする場合には、水や専用の洗剤できれいに洗い流してください

水揚げをする

水揚げとは、水の中で茎の切り口をカットして茎に給水を促すことで、水切りは水揚げの一つの方法です。

水揚げは水の交換のたびに行うのが理想です。

バラなど、水が上がりにくい花の場合には、「湯揚げ」という水揚げを行います。

根元を10〜20秒ほどお湯につけたあと、水に戻して水切りする方法です。

お湯につけることで、導管に溜まっていた空気が抜けて水を上げやすくなります。

湯揚げをする際は、湯気で花が傷まないよう、茎部分を残してしっかりと新聞紙で包みます。

このほか、ポインセチアなどでは、茎を焼く「焼き揚げ」という方法もあります。

また、ツツジなど枝物やアジサイなど茎の中が繊維状になっている花の場合には、茎を叩いて割るといった方法で水揚げを行います。

高温多湿を避ける

高温の場所に置いておくと、花は早く咲ききってしまいます

直射日光が当たる窓際などに飾ると、水の温度が上がってしまうため気をつけましょう。

また、多湿の環境もカビなどの原因になりますので避けましょう。

花瓶の水も傷みやすくなります。

乾燥を避ける

花瓶は、乾燥しない場所に飾りましょう。

特に、エアコンの風が当たらないように注意してください。

花粉を取り除く

受粉が成立すると、花は枯れやすくなります。

そのため、花粉がついた場合には受粉する前にこまめに取り除きましょう

咲き終わった花や枯れ葉は取り除く

花束は複数の種類の花々が組み合わさっていますので、花の種類やその花一輪一輪のコンディションにより、咲き終わりや弱ってくるタイミングが異なります。

もし、咲き終わった花が出てきた場合には、思い切って取り除きましょう

そうすることで、バクテリアの繁殖を防ぐことができ、ほかの花の寿命を延ばすことにつながります。

枯れてしまった葉がある場合も、すぐに取り除きましょう。そのままにしておくとエチレンガスを発生して、ほかの花の老化を進めてしまいます

栄養剤を使う

栄養剤(延命剤)を使うのも、切り花を長くもたせる方法の一つです。

栄養剤の効果

  • 花の色をきれいに保つ
  • 花のハリを長持ちさせる
  • つぼみを咲かせる
  • 花瓶の水にバクテリアなどの菌が繁殖するのを防ぐ
  • 導管を守る
  • 栄養を補給する

栄養剤は花屋さんでも利用されていますので、使ってみるとよいでしょう。

栄養剤は基本的に希釈して使うものなので、希釈の倍率を間違えるとかえって花を傷めてしまうことがあります。栄養剤を使用する際は、パッケージの裏などに記載されている希釈の倍率を守って使いましょう。

このほか、水を綺麗に保つ目的だけでよければ、ハイターなど薄めた洗剤や10円玉、重曹を入れるという方法もあります。

花が弱ってきたらどうする?

花が弱ってきたらどうする?

花の水が下がる(水をうまく吸い上げられなくなる)、花がしおれてしまった場合には、できるだけ早く対処することが必要です。

茶色く枯れる前であれば、再び元気にすることができます。

また、花の部分だけを最後まで楽しむという方法もあります。

深水を試す

水切りだけでは十分に水が上がらない場合は、深水(ふかみず)という水揚げ方法で改善されることがあります。

深水は水切りや湯揚げのあと、茎の半分ほどの深さにつけて40分ほど立てておく水揚げの方法です。

水圧がかかるため、水が上がりやすくなります。

浮き花として楽しむ

咲いているけれど弱っている花の場合には、花首部分だけを切って水を入れた小皿などに生ける「浮き花」として楽しんでもよいでしょう。

水を上げやすくなるので、長く楽しむことができます。

花が折れてしまった場合にも使えるテクニックです。

花持ちするおすすめの切り花やフラワーアレンジメント

花束をプレゼントする際には、もらった相手が花瓶に飾って後々まで楽しむことまで考慮して選びましょう。

お部屋に花が飾ってあると、それだけで心が豊かになります。

贈られた相手もしばらく花を楽しめるので、嬉しさも倍増することでしょう。

ここでは花持ちするおすすめの切り花やフラワーアレンジメントを、花別や色別にして紹介します。

ぜひ、花束をプレゼントする際の参考にしてください。

葉物を多く使ったフラワーアレンジメント

葉物を多く使った花束は、基本的に1週間以上花持ちします。

センスの良いナチュラル系のフラワーアレンジメントなら、花が終わって花瓶の中が葉物だけになっても素敵です。

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ヒマワリやアルストロメリアの切り花を使ったフラワーアレンジメント

ヒマワリアルストロメリアは、きちんとお手入れすれば1週間くらい花持ちします。

オレンジや黄色のビタミン色の花束は、真夏のお部屋を一段と明るくしてくれます。

花束にヒマワリが入っている場合は、水に浸かった茎部分がヌメってくるので、こまめに手でこすって洗ってください。

赤いカーネーションの切り花がメインのフラワーアレンジメント

お部屋に華やかさをプラスしてくれる赤い花束は、季節を問わず人気です。

特に花束によく使われるカーネーションや差し色によく使われるスターチスは、1〜2週間程度の花持ちがするので長くお花を楽しむことができます。

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カラーやオンシジュームの切り花を使った黄色いフラワーアレンジメント

元気で豪華な雰囲気の原色イエロー系は、年代を問わずもらって嬉しい花束です。

黄色の花束によく使われるカラーやオンシジュームは、1週間以上も花持ちするので長く飾ってお部屋を彩ってくれます。

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マム、ユリ、トルコキキョウの切り花を使ったフラワーアレンジメント

マム()やユリ、トルコキキョウなどをあしらった花束は、10日以上と日持ちが長めです。

白や淡い紫などの優しく落ち着いた秋にふさわしい色合いで、ゆっくりと咲き続けてくれます。

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まとめ

花束は、正しくお手入れをすれば長く楽しむことができます。

花束をもらったら、ぜひ手間をかけてお手入れしてみてください。

花のある生活は心を癒してくれることでしょう。

HanaPrimeでは新鮮で高品質な花々で、ご予算別に花束をお作りしています。

プレゼントやお祝いにお贈りするのはもちろん、ご自分用にお花を楽しまれてはいかがですか?

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