母の日といえばカーネーションをイメージする人はほとんどですが、そもそも「なぜ母の日にカーネーションを贈るのか」、その意味・由来・理由を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
私たちが当たり前に知っている「母の日」と「カーネーション」の関係。この両者には、もともとどんなつながりがあるのでしょうか。これから母の日に向けてカーネーションを贈ろうとして、ふと疑問に思った人は多いかもしれません。
そこで今回は、母の日にカーネーションを贈る意味について解説しながら、その他、カーネーションにまつわる豆知識などをご紹介していきたいと思います。
目次
母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?
母の日にカーネーションを贈るようになったのは、20世紀初頭のアメリカの出来事が由来となっています。
1907年のアメリカでは、アンナ・ジャービスという女性が亡くなった母であるアンを偲び、白いカーネーションを供え花として祭壇に飾ります。追悼に訪れた人にも、カーネーションを配りました。母・アンは、当時、戦争で怪我をした兵隊に対して、献身的なケアを行った素晴らしい人だったのです。
そして当時の州知事は、娘のアンナ・ジャービスの動きに感動し、5月の第2日曜日を母の日として宣言するに至ります。
日本における母の日の歴史・起源
日本では、明治時代末期から大正時代にかけて、母の日の文化が伝わったとされています。アメリカから日本に来ていた大学教授が母の日の概念を伝えたことが、日本における母の日の起源です。
実は母の日は、世界それぞれの地域によって日にちや祝い方が違いますが、日本はアメリカから母の日が伝わってきているため、日本もアメリカと同じように、5月の第2日曜日が母の日ということで定着していきました。
母の日のカーネーションは最初は白色だった?
上の由来からもわかるように、母の日の起源である、アン・ジャービスを追悼する会では「白色」のカーネーションが飾られました。現代では、母の日といえば赤いカーネーションが一般的ですが、実は最初は母の日=白のカーネーションだったのです。
では、なぜ母の日は、現代に至るまでに赤のカーネーションを贈る文化に変わっていったのでしょうか?…これは、キリスト教におけるカーネーションの色の解釈に由来します。
キリスト教では、白いカーネーションは十字架にかけられて処刑される前のイエス・キリストとマリアを表します。そのため白いカーネーションを贈るのは、母を亡くした人の場合と解釈されていたのです。
これに対して、赤いカーネーションはキリスト教では血を表すため、つまり存命している母に贈るという解釈になります。当時は、赤いカーネーションと白いカーネーションは、このように区別されていたのです。
しかしこのような区別があると、花を贈る子供がかわいそうだという声も上がるようになり、いつしか母の日には、赤いカーネーションを贈ること統一されるようになっていきました。
カーネーションの特徴
ではここで、カーネーションという花の特徴について簡単に整理してみましょう。
母の日のイメージが強いため、普段ギフト以外でカーネーションを目にすることはなかなかないかもしれません。実際にカーネーションは贈答用として栽培されることが多く、近所の花畑などで見かけることは少ないものです。
カーネーションは別名、オランダセキチク、オランダナデシコ、ジャコウナデシコとも呼ばれます。主に5~6月・10月~11月が開花のシーズンとなる、ナデシコ科の植物です。
カーネーションの歴史自体は実はとても古いです。ギフト用として品種改良され始めたのは17世紀ごろだと言われていますが、栽培自体が始まった時期は古代ギリシアまで時代をさかのぼります。日本に伝わったのは江戸末期ごろとされていて、伝えた国はオランダになります。オランダセキチク、オランダナデシコといった別名があるのはこのためですね。
カーネーションの色
カーネーションの色は非常にバリエーション豊富です。カーネーションの色といえば、母の日の赤のイメージが強いですが、先ほど母の日の由来でもお伝えしてきたように、白のカーネーションもあります。
赤のカーネーション自体も、華やかな赤の他に、少しダークトーンのイメージの深い赤色もあります。
このほかには淡くて優しい色味が特徴的なピンク、春らしくて元気なイメージのある黄色やオレンジ、落ち着いた印象のある青や紫なども人気です。
カーネーションの花言葉
花には一つ一つに花言葉があり、色にもよって花言葉は違ってきます。
まず、カーネーションの全般的な花言葉は、「無垢で深い愛」です。これはやはり、母の日の起源に由来しているものと考えられます。自分の母を純粋に思う気持ちが込められた花言葉でしょう。
カーネーションの色別の花言葉は以下の通りです。
【赤】…「母の愛」「純烈な愛」「愛を信じます」
【深い赤】…「欲望」「私の心にかなしみを」
【白】…「純粋な愛」「私の愛は生きています」「尊敬」
【ピンク】…「感謝」「気品」「美しい仕草」「あたたかい心」
【オレンジ】…「熱愛」「純粋な愛」「清らかな慕情」
【黄色】…「愛情の揺らぎ」「友情」「美」「軽蔑」「嫉妬」
【青】…「永遠の幸福」
【紫】…「気品」「誇り」「気まぐれ」「移り気」
【緑】…「癒し」「純粋な愛情」
【虹色】…「感謝」
【複色・絞り色】…「愛の拒絶」「私はあなたの奴隷になる」
虹色のカーネーション(レインボーカーネーション)は、母の日ギフトとして、品種改良された人気の品種です。花言葉も「感謝」でとても素敵ですし、一度虹色のカーネーションを贈ってみるのも素敵ですね。
母の日に贈りたいカーネーションの色
ではここからは、上でご紹介した花言葉をもとに、母の日に贈りたいおすすめのカーネーションの色を解説していきます。
赤のカーネーション
赤はやはり母の日のギフトとして定番のものです。花言葉も、日ごろの感謝を込めた贈り物としてはぴったりですね。華やかな印象が強く、目を引くため、飾っていて幸せな気持ちになれるのが嬉しいところです。
ピンクのカーネーション
赤は色が濃すぎて少し苦手…というときは、ピンクのカーネーションがおすすめです。花言葉も母の日のプレゼントとしてはまさに最適なもの。女性らしい清楚な雰囲気にあふれているのが魅力的です。
紫のカーネーション
落ち着いた大人の女性のイメージを大事にしたいときは、紫のカーネーションが母の日ギフトとしておすすめです。赤、ピンク、オレンジなどの色は少し派手すぎて…というときは、紫をチョイスして上品なイメージを持たせましょう。
花言葉にマイナスなイメージがある色はNG?
少し前までは、母の日のカーネーションといえば赤が一般的で、他の色を選ぶ風習はあまりみられませんでした。しかし近年は品種改良も進み、虹色という面白い色のカーネーションも登場したりしていることもあり、色やイメージにしばられずにプレゼントするという考え方も出てきています。
例えば黄色のカーネーションは「嫉妬」「軽蔑」などといったマイナスなイメージの花言葉を持っていますが、ご本人が黄色を好んでいるようなら、話は変わってきます。花言葉関係なく、やはり好きな色のカーネーションをプレゼントしてもらった方が嬉しいものです。
ご本人の好きな色、喜んでくれそうな色があるなら、時にはその色を選ぶのもありでしょう。喜んでもらえるプレゼントにすることを、ぜひ意識してみてください。
まとめ
母の日はカーネーションを贈ることが一般的となっていますが、その由来や意味については知らない人も意外と多いものです。こうして改めて母の日の起源について理解を深めておけば、実際にカーネーションを贈るときにも、より一層感謝の気持ちを込められるのではないでしょうか。
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