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花束は何日持つ?寿命を延ばして長持ちさせるやり方

2020年5月9日

美しい花束をもらったとき、自宅でどのようにお手入れしたらよいかご存知ですか?花束の寿命は鉢植とくらべると短くなりますが、管理のコツを押さえることでより長く楽しむことができます。

花束の寿命はどのくらい?

花束の寿命は花の種類や季節、花束としてもらうまでの間の管理方法によって異なりますが、切り花と同じ程度か、コンディションによってはそれよりも少し短いと考えておくとよいでしょう。具体的には、春や秋は7〜10日、夏は4、5日、冬は10〜15日程度が目安です。きちんとお手入れすればすぐに枯れてしまうということはありません。また、蕾のある花は、開花を楽しむことができます。花束の中には長く持つ花も使われています。咲き終わりの花を取り除くことで、最後の一輪までその美しさを楽しめるでしょう。

花は、室温が低いほうが長持ちします。環境に注意したり、正しいお手入れを行ったりすれば、より長く楽しむことができるはずです。

花束をもらったらまず行うお手入れ

花束をもらったら、できるだけ早くお手入れを行いましょう。

ラッピングを取る

ラッピングや、保水に使用されているアルミやビニールを取り除きます。
花束を縛っている紐は基本は外しますが、花がバラバラになるのが気になるなら、緩く束ねても構いません。きつく縛ると、花が水を吸い上げることができなくなったり、結び目から傷んでしまったりしますので注意しましょう。そのまま飾れるように束ねられている花束もあります。

水切りを行う

花は水を吸い上げられなくなると枯れてしまいます。切り花が水を吸い上げられるようにお手入れをすることを、水揚げといいます。

花束は、花屋さんで水揚げをしたあと作られていますが、花束をもらい生け直す際には、再度水揚げを行ったほうが花が長持ちします。

水揚げの方法にはいくつかありますが、ここでは「水切り」を行うとよいでしょう。水切りとは、花の茎を水の中につけた状態で、茎をカットする(切り戻し)をすることです。水の中で切ることで、水圧がかかって花が水を吸い上げやすくなる、花の導管(水を吸い上げる管)に空気が入らないという2つのメリットがあります。

カットする際には、導管を潰してしまわないよう、切れ味のよい園芸用のハサミなどを使用してください。また、カットは斜めにすると導管が水に触れる面積が増えるため、水を吸い上げやすくなります。

花瓶に飾る

水揚げを行ったら、余裕あるサイズの花瓶に生けましょう。ぎゅうぎゅうに詰めると傷みますので避けてください。

すぐにお手入れできないときは

花束は、すぐにしおれてしまわないよう茎の根元に水を与える保水処理がなされていますので、すぐにお手入れできなくてもすぐに枯れてしまうことはありません。

出先などですぐにお手入れできない場合には、花束の状態のまま、涼しい場所に寝かせた状態で保管してください。水が上がってしまうのを防ぎます。持ち歩く際は茎を下にすると花に負担がかかりません。

花束の寿命を延ばすためのお手入れのやり方

毎日のお手入れのポイントを押さえることで、花束の寿命を延ばすことができます。

水の交換

花瓶の水が汚れていると、バクテリアが繁殖して花が弱る原因になります。毎日交換するのが理想ですが、冬場は1〜2日おきでも構いません。水が濁ったら交換してください。水の交換の際には、バクテリアが残らないよう、花瓶も一緒に洗剤で洗うようにしましょう。

茎がぬるぬるする場合には、水や専用の洗剤できれいに洗い流してください

水揚げ

水揚げは、水の交換のたびに行うのが理想です。茎が傷んでいない場合には1〜2cm、傷みがあるようであれば3〜5cm程度水切りを行いましょう。

バラなど、水が上がりにくい花の場合には、「湯揚げ」という水揚げを行います。根元を10〜20秒ほどお湯につけたあと、水に戻して水切りする方法です。お湯につけることで、導管に溜まっていた空気が抜けて水を上げやすくなります。湯揚げをする際は、湯気で花が傷まないよう、茎部分を残してしっかりと新聞紙で包みます。

このほか、ポインセチアなどでは、茎を焼く「焼き揚げ」という方法もあります。また、ツツジなど枝物の花の場合には、茎を叩いて割るといった方法で水揚げを行います。

水を綺麗に保つ

頻繁に水を変えることが難しい場合には、水を綺麗に保つようにすることで寿命を延ばすこともできます。

最も効果が期待できるのは、水に切り花の延命剤を入れることです。延命剤には花瓶の水にバクテリアなどが繁殖するのを防ぐほか、導管を守るはたらきや栄養を補給するはたらきなどを持つものがあります。花屋さんでも利用されていますので、使ってみるとよいでしょう。

このほか、水を綺麗に保つ目的だけでよければ、ハイターなど薄めた洗剤や10円玉、重曹を入れるという方法もあります。

花束の花を長持ちさせる管理方法

花はデリケートです。花にとって過酷な環境は、それだけ寿命を縮めてしまいます。花を長持ちさせるために、管理にも注意を払いましょう。

乾燥を避ける

花瓶は、乾燥せず直射日光が当たらない場所に飾りましょう。エアコンの風が当たらないように注意してください。

高温多湿を避ける

高温の場所に置いておくと、花は早く咲ききってしまいます。また、乾燥もよくありませんが、多湿の環境もカビなどの原因になりますので避けましょう。花瓶の水も傷みやすくなります。

花粉を取り除く

受粉が成立すると、花は枯れやすくなります。そのため、花粉がついた場合には受粉する前にこまめに取り除きましょう

咲き終わった花や枯れ葉は取り除く

花束は複数の種類の花々が組み合わさっていますので、花の種類やその花一輪一輪のコンディションにより、咲き終わりや弱ってくるタイミングが異なります。もし、咲き終わった花が出てきた場合には、思い切って取り除きましょう。そうすることで、バクテリアの繁殖を防ぐことができ、ほかの花の寿命を延ばすことにつながります。

枯れてしまった葉がある場合も、すぐに取り除きましょう。そのままにしておくとエチレンガスを発生して、ほかの花の老化を進めてしまいます。

花が弱ってきたらどうする?

花の水が下がる(水をうまく吸い上げられなくなる)、花がしおれてしまった場合には、できるだけ早く対処することが必要です。茶色く枯れる前であれば、再び元気にすることができます。また、花の部分だけを最後まで楽しむという方法もあります。

深水を試す

水切りだけでは十分に水が上がらない場合は、深水(ふかみず)という水揚げ方法を試してみると改善されることがあります。深水は水切りや湯揚げのあと、茎の半分ほどの深さにつけて40分ほど立てておく水揚げの方法です。水圧がかかるため、水が上がりやすくなります。

浮き花として楽しむ

咲いているけれど弱っている花の場合には、花首部分だけを切って水を入れた小皿などに生ける「浮き花」として楽しんでもよいでしょう。水を上げやすくなるので、長く楽しむことができます。花が折れてしまった場合にも使えるテクニックです。

まとめ

花束は、正しくお手入れをすれば長く楽しむことができます。花束をもらったら、ぜひ手間をかけてお手入れしてみてください。花のある生活は心を癒してくれることでしょう。

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