胡蝶蘭をもらった後はどうする？手入れは必要？

胡蝶蘭は美しい花姿や上品な印象から、贈答にも選ばれる代表的な花です。

しかし、お祝い事やお悔やみのシーンで胡蝶蘭をもらっても、その後どう扱っていいかわからず、枯らしてしまうケースも少なくありません。

実は、胡蝶蘭は毎年花が咲き、数年にわたって条長い期間楽しむことができます。

そこで今回は、胡蝶蘭のお手入れや管理方法についてポイントを解説していきます。

胡蝶蘭が贈り物に人気がある理由

胡蝶蘭は開店や開業祝、昇進祝いや栄転祝いなどさまざまなシーンで選ばれます。

華やかな見た目や「幸福が飛んでくる」という花言葉、香りや花粉が少ないこと、開花期間が2～3か月と長いことが人気の理由です。

また、厳かな気品ある花姿から、お悔やみにふさわしい花でもあります。

胡蝶蘭は、見た目の印象から一見育てにくいと思われがちですが、比較的手がかかりません。

正しい管理をすれば毎年花が咲き、株の寿命は約10年以上とも言われています。

関連記事：胡蝶蘭の寿命はどのくらい？花は何回咲く？

胡蝶蘭をもらった後すぐにやること

胡蝶蘭をもらった後はどうすればいいか、見ていきましょう。

胡蝶蘭の置き場所を決める

胡蝶蘭をもらったら、まず置き場所を決めましょう。

意識すべきポイントは以下のとおりです。

日中ならレースのカーテン越しの窓際が適当ですが、日当たりが良すぎる場合や気温が下がる夜は移動させるなどの工夫をするとよいでしょう。

また、お祝いで胡蝶蘭をもらった際に「床に置くのは失礼ではないか」と悩む場合がありますが、特に問題はありません。

ただし、通行の妨げになる場所は避け、日当たりや寒さ対策を考慮してスタンド台や台座などを利用するのがおすすめです。

胡蝶蘭の鉢のラッピングやフィルムを外す

贈答用の胡蝶蘭には、華やかなラッピングが施してあります。

そのまま飾ったほうが見栄えがしますが、水やりをするタイミングで外すのがおすすめです。

理由は、ラッピングされた状態では水が溜まってしまい、胡蝶蘭が弱ってしまうからです。

なお、胡蝶蘭や土に触れず、鉢周りだけであればラッピングを残しても問題ありませんが、それ以外の資材はすべて外しましょう。

切り花の胡蝶蘭は「水切り」する

切り花の胡蝶蘭をもらったら、すぐに花瓶に生けましょう。

その際、基本的に花瓶の水は毎日取り替えます。

また、花持ちをよくするためには「水切り」がおすすめです。

水切りとは、茎に細菌が入らないよう水中で5mmくらい茎を切る方法で、水を取り替えるタイミングで行います。

清潔に保つことで、鉢植えと同様に2～3週間くらい花が咲き続けます。

胡蝶蘭をもらった後の管理方法

胡蝶蘭は、耐暑性・耐寒性ともに弱い植物です。

その特性をふまえ、胡蝶蘭をもらった後の基本的な管理について解説します。

胡蝶蘭の水やりの頻度

胡蝶蘭は水を吸い過ぎる性質から根腐れしやすいため、土が乾いているかを必ず確認してください。

また、受け皿に溜まった水は捨てるようにしましょう。

胡蝶蘭の肥料の与え方

胡蝶蘭は、生育期にあたる時期に肥料を与えます。

それほど肥料を必要しない植物ですが、胡蝶蘭をもらった後に元気がなくなった場合や丈夫に育てたい場合は、株の状態を見ながら与えるとよいでしょう。

胡蝶蘭の温度管理

お祝いなどでもらった胡蝶蘭をその後の管理で枯らさないよう、特に寒い時期は注意しましょう。

寒気を避けてなるべく高い位置に胡蝶蘭の鉢植えを移動させたり、段ボールをかぶせて保温したりするなどの方法が有効です。

なお、詳しい管理方法については、以下の記事を参考にしてください。

関連記事：胡蝶蘭の育て方と初心者向けの植え替え方法

胡蝶蘭をもらった後、再び花を咲かせるには？

胡蝶蘭は花が枯れたら終わりではなく、お手入れ次第で何度でも花を咲かせることができます。

以下のポイントを押さえて、胡蝶蘭を長く楽しみましょう。

3か月前後で「二度咲き」させてみよう

胡蝶蘭は花が終わった後に、二度咲きさせることが可能です。

その際は、花茎の節を下から5節くらい残してカットし、新しい花芽を待ちます。

花芽が成長すれば、およそ3か月で新しい花が咲くでしょう。

ただし、二度咲きは胡蝶蘭の株に負担をかけるので、次に紹介する方法も検討してみてください。

花茎を根元からカットすればさらに長持ち

胡蝶蘭の花が終わった後、花茎を根元からカットして株を休ませると養分を吸収しやすくなります。

株の体力をキープでき、翌年も花が咲く可能性が高まります。

胡蝶蘭をもらった後も長く楽しむためには、花が終わったあとに株の状態を整えることが大切です。

胡蝶蘭をもらった後によくある質問

ここまで、胡蝶蘭の基本的な管理方法を紹介しましたが、それ以外にも気になる点があるでしょう。

胡蝶蘭をもらった後によくある質問についてまとめました。

胡蝶蘭は季節によって置き場所は変えたほうがいい？

胡蝶蘭は耐暑性や耐寒性が弱い性質のため、季節によって置き場所を変えるのがおすすめです。

特に、冬の寒い時期は冷気や寒気を避け、室内でもなるべく暖かい場所に置いてください。

一方、夏場は直射日光が当たり、温度が上がりやすい窓辺は避けましょう。

また、エアコンの風が当たると花や葉が傷む場合があるので、年間を通して注意が必要です。

胡蝶蘭のつぼみが咲かずに枯れたのはなぜ？

胡蝶蘭のつぼみが咲かないまま枯れてしまう場合、次のような原因が考えられます。

水の与え過ぎは根腐れを起こし、つぼみが枯れる原因になります。

胡蝶蘭は、空気中の水分も吸収する性質があるため水やりは控えめでも大丈夫です

一方で、寒さや乾燥が苦手なので適度な温度と湿度が必要です。

室温を20℃前後に調節し、乾燥が気になる場合はつぼみや葉に霧吹きして湿度を保ちましょう。

また、病害虫が原因となるケースもあるため、葉や花の様子をこまめ観察してください。

関連記事：胡蝶蘭の根腐れの原因は？対処・対策方法を詳しく解説

胡蝶蘭をもらったら植え方したほうがよい？

贈答用の胡蝶蘭は複数のポットが寄せ植えされているものが多く、通気性が悪い場合や根詰まりの心配があります。

胡蝶蘭をもらった後、すべての花が終わったタイミングで株の状態を確認し、新しい鉢に植え替えるのもおすすめです。

また、胡蝶蘭は寿命が長いため、2～3年周期で定期的に植え替えましょう。

植え替えの手順は、以下の記事を参考にしてください。

関連記事：胡蝶蘭の育て方と初心者向けの植え替え方法

胡蝶蘭の処分方法は？

お祝い事やお悔やみなどでは胡蝶蘭が複数届くケースが多く、もらった後に管理が難しい状況もあるでしょう。

やむを得ず処分したい場合は、次のような方法があります。

贈答用が多いので、処分のタイミングや立て札の取り扱いなど、失礼がないよう十分配慮してください。

また、友人や知人に声をかけ、胡蝶蘭を譲るのもひとつの方法です。

胡蝶蘭をもらったら正しいお手入れで次の花を咲かせよう

胡蝶蘭は、お祝い事やお悔やみの贈答として選ばれる機会が多い、高級感のある花です。

寿命は約10年以上と言われており、基本的なポイントを押さえれば毎年花を咲かせることができます。

自分で購入することは少ない花だからこそ、胡蝶蘭をもらったら適切なお手入れと管理で長く楽しみましょう。

また、胡蝶蘭を贈る際には、育て方やお手入れ方法も一緒に伝えてあげると、より親切です。

HanaPrimeでは、贈り物にふさわしい華やかでボリュームたっぷりの胡蝶蘭を取り揃えています。

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