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エレガントな「カラー」はウエディングでも人気!花言葉や管理方法は?

カラーは背が高く、流れるようなラインの美しい花姿が特徴です。クルリと巻いたような1枚の花弁がついているように見えますが、これは「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれるもので、花弁とは異なります。仏炎苞の色が白いタイプがよく知られていますが、ピンク、イエロー、オレンジなど、カラフルな種類がそろうのも魅力です。そこで、カラーの特徴や基本的な情報に加え、管理方法、花言葉なども詳しく紹介します。

「カラー」の基本情報

カラーの特徴

カラーはサトイモ科ザンテデスキア属(オランダカイソウ属と表記する場合もある)に分類される球根植物です。スッと上に伸びるエレガントな花姿が美しく、気品があります。

切り花としてブーケやアレンジメントなどに用いられることが多く、ウエディングでも人気の花です。

カラーの原産地は南アフリカで、カラーリリー、カイウ(海芋)、オランダカイウ(和蘭海芋)、ザンテデスキアなどとも呼ばれます。

白色のカラーが定番ですが、ピンク、イエロー、オレンジなどのカラフルな色や、パープルやブラックなどのシックな色合いの種類もそろいます。

カラーに見られる「仏炎苞(ぶつえんほう)」とは?

カラーは1枚の花弁がクルリと巻いたような形に見えますが、実は、花弁のように見える部分は「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれるものです。

カラーの花は中央にあり、スティックのような形状をしているのが特徴です。このような穂状の花は、「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれます。

仏炎苞や肉穂花序は、サイトイモ科の植物に見られる特有の花姿です。カラーのほか、同じサトイモ科に属するミズバショウ、ザセンソウ、アンスリウム、スパティフィラムなどが知られています。

カラーは「湿地性」と「畑地性」の2種類

カラーは、大きく分けて「湿地性」と「畑地性」の2種類があります。

「湿地性」のカラーは、江戸時代にオランダから伝わった品種です。そのため、オランダカイウ(和蘭海芋)の和名を持ちます。湿地を好む性質があり、白い仏炎苞と、緑の葉のコントラストが美しいのが特徴です。

他方、「畑地性」のカラーは乾燥気味を好みます。畑地性はニュージーランドやヨーロッパなどで品種改良が進み、カラーバリエーションが豊富にあります。

カラーの育て方や管理のポイント

カラーは、湿地性と畑地性で性質が異なるため、それぞれのタイプに適した方法で管理するのがポイントです。

湿地性の場合、水気が必要なため、鉢植えで育てる場合は、底が常に水につかるようにしましょう地植えも可能ですが、寒冷地などでは球根が凍らないように、霜よけなどの冬越し対策をほどこす必要があります

畑地性は湿地性とは反対に、乾燥気味の土壌を好み、寒さに弱いのが特徴です。地植えする場合は梅雨などの長雨を避け、冬は球根を掘り上げて保管しましょう。なお、鉢植えであれば、寒い時期はそのまま室内に移動して管理できます。

水やりのコツは、湿地性の場合は土の表面が乾きかけたらすぐに与え、畑地性は乾いてから与えるようにすることです。畑地性は根腐れを起こしやすいため、過湿には十分注意しましょう

切り花として鑑賞する場合、仏炎苞は傷みやすいため、丁寧に取り扱うのがポイントです。水替えのたびに茎を切り戻すと、花持ちが良くなります。

【カラーの基本的な栽培方法】
・種まき…-
・植え付け…3月~4月
・植え替え…3月~4月
・開花期…5月~7月
・肥料やり…5月~10月

「カラー」の花言葉

カラー全般には、以下のような花言葉があります。

・清浄
・清純
・凛とした美しさ
・華麗なる美
・乙女のしとやかさ

また、色別に、次の花言葉もあります。

・ピンク…情熱
・イエロー…壮大な美
・パープル…夢見る美しさ

カラーの花言葉は、美しい花姿を想起させるものが多く、フラワーギフトにもぴったりです。

「カラー」の品種や種類

カラーは、湿地性と畑地性の2種類があるほか、それぞれ以下のような品種があります。

【湿地性】
・エチオピカ
・ウエディングマーチ
・グリーンゴッデス
・マシュマロ
・しろたえ
・プレア

【畑地性】
・キバナカイウ
・モモイロカイウ
・シラホシカイウ
・クリスタルブラッシュ
・マジェスティックレッド
・フローレックスゴールド
・ガーネットグロー
・キャプテンサファリ
・キャプテントリニティ
・キャプテンロマンス
・キャプテンプロミス
・キャプテンオデオン
・キャプテンビオレッタ
・ホットチョコレート
・カントール
・オデッサ
・シュワルツワルダー
・ブラックアイビューティ

上記のほかにも、多くの品種がそろいます。なお、畑地性の品種の方が、花色が豊富です。

「カラー」の豆知識

カラーの和名は「オランダカイウ(和蘭海芋)」といいます。

原産地が南アフリカであるにもかかわらず、「オランダ」の国名が入っているのは、オランダから伝来したことに由来します。

また、「カイウ」を漢字で「海芋」と表記するのは、カラーが湿気(水分)を好むことと、芋のような根を持っていることが、その理由です。

まとめ

エレガントな花姿が特徴のカラーは、白い花色がよく知られていますが、ほかにもさまざまなカラーバリエーションがあります。そのため、ブーケやアレンジメントの雰囲気に合わせて、花色を選べるのが魅力です。花のギフト通販サイトのHanaPrime(ハナプライム)では、色彩豊かなカラーを使ったスタイリッシュでおしゃれなフラワーギフトのラインアップがそろいます。花束やアレンジメントを贈る際は、HanaPrimeのご利用がおすすめです。

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