ボタンの花言葉|名前の由来
誕生花
BIRTH
FLOWER
ボタンの花言葉|名前の由来は以下の誕生花です。
花言葉
FLOWER
LANGUAGE
ボタンの花言葉|名前の由来の花言葉は以下になります。
- 王者の風格
- 高貴
- 恥じらい
- 人見知り
- 富貴
目次
INDEX
ボタンの花言葉は「王者の風格」「高貴」「恥じらい」
ボタンには「王者の風格」「高貴」「恥じらい」という花言葉があります。
古くから幸せを象徴する花とされているので、成人式や結婚を控えている人へ贈るのにも最適です。
また「王者の風格」という花言葉があるので、父の日のプレゼントにも喜ばれるほか、母の日には西洋の「思いやり」の花言葉を添えて贈ると良いでしょう。
ボタンの花言葉は色によって違うの?
ボタンの花色はバリエーションに富んでますが、色別の花言葉があるのは次の3色です。
共通 | 王者の風格、高貴、恥じらい |
赤 | 王者の風格 |
ピンク | 恥じらい、人見知り |
紫 | 高貴、富貴 |
ボタンの怖い花言葉
ボタンには怖い意味の花言葉はありません。
ですが、ボタンにまつわる話として『牡丹灯籠(ぼたんどうろう)』という怪談があるため、怖いイメージを抱く人もいるでしょう。
牡丹灯籠は明治時代に創作された怪談話で、恋仲になった男に思い焦がれて死んだ娘が幽霊に化け、牡丹柄の灯籠を携えて夜な夜な男に逢いに行くという物語です。
ボタンの花言葉の由来
ボタンの花言葉には次のような由来があります。
「王者の風格」
ボタンがその美しさや堂々とした佇まいから王者の風格を象徴する花とされてきたことが「王者の風格」という花言葉の由来です。
また、繊細な花びらが幾重にも重なりあう姿に、王者を連想させることからつきました。
ボタンが古代中国では「百花の王」と賞賛され愛されていたことも由来の1つです。
唐代の詩人である白居易の『牡丹芳』という漢詩に「花開き花落つ二十日、一城の人皆狂ふが若し」という一節があります。
これは、街中の人々が狂おしいほどにボタンを愛していることを表現したものです。
高貴
花言葉の「高貴」や「富貴」は、原産地中国でボタンが「百花の王」と称えられ、富や地位の象徴とされてきたことが由来です。
中国北宋時代の儒学者周敦頤(しゅうとんい)が3種類の花を人間になぞらえた文章『愛蓮説』の一節にも「牡丹は花の富貴なる者なり」とあります。
恥じらい
ボタンの花は、中央の花弁を覆い隠す咲き方をするほか、植え替え後もしばらくは花を咲かせません。
そうしたボタンの性質にアジア人の奥ゆかしさを見出した西洋の人々が「恥じらい」という花言葉をつけたとされています。
ボタンの花言葉に似ている花は?
ボタンの花言葉に似ている花は次の通りです。
「王者の風格」に似ている花
「高貴」の花言葉に似ている花
「恥じらい」の花言葉に似ている花
ボタンの花言葉と真逆の意味の花
オシロイバナには「王者の風格」と逆の「臆病」や「小心」という花言葉がついています。
黄色いマリーゴールドには「下品な心」、キンギョソウには「図々しい」という花言葉があり、ボタンの「高貴」や「恥じらい」とは全く逆といえるでしょう。
【英語版】ボタンの花言葉
英語版によるボタンの花言葉は「bashfulness(恥じらい・はにかみ)」と「compassion(思いやり)」です。
「恥じらい」や「はにかみ」は、ボタンの花の中央を覆い隠すように咲く様子に由来します。
「思いやり」という花言葉には明確な由来はありませんが、美しいボタンの姿が人々の心を癒やし、見る人々に思いやりや安らぎを感じさせたのでしょう。
なお中国では、ボタンは富と名誉の象徴とされ「優雅さ」「幸福」「幸運」「完全」「富」という花言葉がついています。
ボタンは誕生花の花なの?
ボタンの名前の由来
ボタンは漢字で書くと牡丹となり、牡の字は生き物のオス(雄)を指します。
雌しべが無いように見えたことや、種子ができにくいため”オスの花”と認識されていたのが由来です。
ただし、実際には黄色い雄しべの中に隠れているだけで、雌しべもちゃんとあります。
「丹」は赤色を意味し、二つをあわせて「ボタン(牡丹)」の名前になりました。
英名の由来
ボタンの英名は「Tree peony(ツリー ピオニー」です。
「peony(ピオニー)」はシャクヤクを指していて、シャクヤクが宿根草なのに対してボタンが樹木であることからTreeがついています。
なお、有名な言葉に「blush like a peony(ブラッシュ ライク ア ピオニー)」があり、直訳すると「ボタンのように顔を赤らめる」という意味です。
西洋ではボタンの花に、恥ずかしくて頬を染める女性の姿をイメージしたといわれます。
和名の由来
和名の「ボタン(牡丹)」は、中国由来の漢名をそのまま音読みにしたものです。
奈良時代に薬用樹として中国から伝わったボタンは、平安時代に寺院や宮殿で観賞植物として栽培されて「ナトリグサ(名取草)」「ハツカグサ(二十日草)」「フカミグサ(深見草)」という別称で呼ばれるようになりました。
これらの別称は「和名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)」という日本最古の分類体漢和辞書に明確に記されています。
16世紀末の中国の植物学誌「本草綱目(ほんぞうこうもく)」では、ボタンの名前について次のように記述しています。
「牡丹は色の(丹)なるをもって上とする。種を結ぶが、新苗は根から生ずる。ゆえに牡丹という」
中国の人々は丹の色、つまり赤色の花は他の植物よりも最高級という位置づけにし、巨大で艶やかな「ボタン(牡丹)」に丹の字を当てたと考えられます。
なお「丹」には不老不死の薬を表すため、薬効のあるボタンから「不老不死」「不老長寿」という意味がついたともいわれます。
中国でのボタンの別名
原産国の中国ではボタンの別名を「花王(カオウ)」と呼び、黄色い花の「ヨウコウ(姚黄)」はもっとも高貴な色とされています。
全唐詩26巻ではボタンの花について「あまねく花を看るも、此の花に勝るものなし」と、花の気品と豪華さが記述されました。
また、花の華麗さから「百花王(ヒャッカオウ)」「花神(カシン)」「富貴花(フウキカ)」などの別称もついています。
正式な学名
ボタンの学名は「Paeonia suffruticosa(ペオニア・サフルティコサ)」です。
「Paeonia(ペオニア)」はギリシャ神話にまつわり、オリンポス山の神であり医師の「Paeon(ペオン)」の名前に由来します。
ある日、アポロの母がペオンに「オリンポス山のボタンの根は、婦人科疾患の薬草になる」と教えたことに因み、その植物の根を「Paeonia(ペオニア)」と呼ぶようになりました。
「suffruticosa(サフルティコサ)」はラテン語で、落葉性の低木という意味です。
ボタンってどんな花?
原産国 | 中国 |
科・属 | ボタン科・ボタン属 |
タイプ | 落葉低木 |
花のサイズ | 15~25㎝程度(春ボタン)、10㎝~15㎝程度(冬ボタン、寒ボタン) |
香り | うっすらと甘い香り |
草丈 | 1m~1.5m程度 |
開花時期 | 4月~5月頃(春ボタン)、4月~5月・10月中旬~2月頃(寒ボタン)、10月中旬~2月頃(冬ボタン) |
旬の季節 | 春、冬 |
花持ち日数 | 3~4日程度 |
出回り時期 | 10月下旬~4月中旬 |
日本のボタンには、春ボタン・冬ボタン・寒ボタンの3つの種類があります。
一般的に「ボタン」と呼ばれるのは、4~5月にかけて開花する春ボタンです。
冬ボタンは、春ボタンの開花時期を促成栽培によって早めた品種で、10~2月にかけて開花します。
春ボタンよりも若干小ぶりな冬ボタンは、長い茎と青々とした大きな葉が特徴的です。
時期の到来で自然開花する寒ボタンは、春(4月上旬)と秋(10月中旬から2月頃)の二季咲きの性質を持ちます。
寒ボタンは気候によっては花が咲かず、開花率は20%以下と低いですが、新春を彩る花として重宝されています。
ボタンの風水
ボタンは花びらが1枚1枚ゆっくりと地面に落ちることから「邪気を払う花」とされ、風水上でも大変に縁起の良い花です。
風水の発祥地中国では夫婦愛を象徴する植物とされていて、部屋の南西方向に飾ることで夫婦円満と生活の安定を期待できます。
ピンク色のボタンは適齢期前の女性に幸福をもたらし、特に南西方向に飾ることで良縁が舞い込みます。
ボタンの飾り方
ボタンは「百花の王」と呼ばれるため栽培は難しいと思われがちですが、冬の寒さと乾燥にも強い頑健な植物です。
地植えや鉢植えでも栽培できますが、一旦植えたら「植え替え」はせず、4月〜9月までは水やりをたっぷり行い乾燥に注意してください。
入園入学、結婚式や新年の挨拶といったお祝いの場で、一輪挿しにして飾るのはもちろんブーケやアレンジメントにして贈るのも良いでしょう。
- 誕生花・花言葉トップ
- 花言葉検索
- ボタンの花言葉|名前の由来