ビオラの花言葉｜名前の由来｜花言葉・誕生花

ビオラの花言葉は「忠実」「誠実」「もの思い」「私を思って」

小さく可愛らしい花を咲かせるビオラの花言葉は「忠実」「誠実」「もの思い」「私を思って」です。

花がうつむき加減にあることから「もの思い」や「私を思って」と付けられたとも言われています。

ビオラは種類も豊富で人気も高く、ガーデニング初心者でも扱いやすい植物です。

ビオラの花はエディブルフラワー（食用花）としても活用されていて、料理やお菓子に彩りと美しさを添える役割もしています。

ビオラの花言葉は色によって違うの？

色彩豊かで可憐な花を咲かせるビオラは、花の色によって異なる花言葉があります。

色	花言葉
紫	「思慮深い」「誠実」「揺るがない魂」
白	「誠実」「純真」「あどけない恋」「慎み」「律儀」
黄	「小さな幸せ」「ささやかな幸せ」「田園の喜び」「つつましい幸せ」
ピンク	「少女の恋」「私を想って」「信頼」
赤	「思い出」「もの思い」「思想」
オレンジ	「天真爛漫」「純粋」
青	「純愛」「誠実な愛」
黒	「私を想って」「もの思い」

色別でも、思いや恋などに関する花言葉が多くつけられています。

また、1つの株で複数の色を持つビオラもあるため、それぞれの色の花言葉をかけ合わせて贈ってみるのも良いでしょう。

ビオラの怖い花言葉

ビオラの花言葉に怖い意味はありません。

花びらの模様が人の顔のように見えるので怖いと感じる人もいるかもしれませんが、ビオラにはポジティブな恋愛の花言葉が多く、想いや気持ちを伝える贈り物としておすすめです。

ビオラの花言葉の由来

ビオラの花言葉は、花の姿や模様、スミレ科に属することが由来になっています。

「忠実」「誠実」は、スミレ科に分類されたため、花言葉もスミレのものを受け継いだことが由来です。

「もの思い」は、花の模様が人の顔に見え、うつむいて悩んでいるかのように咲く姿からつけられました。

「私を思って」は、バレンタインデーの由来となったキリスト教の司祭バレンティヌスの伝説からきていると言われています。

古代ローマ時代に兵士たちは、士気が下がることを理由に結婚を禁じられていました。

結婚を望む兵士たちのために密かに結婚式を執り行っていたのが、司祭バレンティヌスです。

皇帝にこのことを知られてしまい処刑が決まったバレンティヌスは、牢獄の中で窓辺に咲いているスミレを見つけました。

そして、スミレのハート型の葉に「私を忘れないで」とメッセージを添えて、鳩に託したそうです。

バレンティヌスがスミレの葉に願いを託したことが、スミレを品種改良して生まれたビオラの花言葉の由来となりました。

そのため、ビオラは告白の時に贈る花としても人気があります。

ビオラの花言葉に似ている花は？

ビオラの花言葉に似ている花を紹介します。

「忠実」という花言葉に似ている花

「真心」　デンドロビウム
「公平」　ルドベキア
「真実」　コギク

「誠実」という花言葉に似ている花

「実直」　カポック
「思いやり」　チューリップ
「優しい心」　ハナショウブ

「もの思い」という花言葉に似ている花

「未練」　ムシトリナデシコ
「報われぬ思い」　ラッパスイセン
「忘れ得ぬ思い」　カリオプテリス

「私を思って」という花言葉に似ている花

「心を開く」　イソトマ
「私を愛して」　チグリジア
「私を無視しないで」　ガマズミ

ビオラの花言葉と真逆の意味の花

ビオラの花言葉と真逆の意味を持つ花は、次のとおりです。

「忠実」と真逆の意味を持つ花

「嘘つき」イヌホオヅキ
「偽り」ユリ（黄）
「ごまかし」ホオヅキ

「誠実」と真逆の意味を持つ花

「あなたの愛を信じない」ゼラニウム（白）
「裏切り」カルミア
「不信」アカネ

「もの思い」と真逆の意味を持つ花

「困難に打ち勝つ」　ナスタチウム
「元気回復」　ミント
「前向き」　ガーベラ

「私を思って」と真逆の意味を持つ花

「裏切りの恋」　オキナグサ
「呪い」　バラ（黒）
「移り気」　アジサイ

【英語版】ビオラの花言葉

英語版のビオラの花言葉は「patience in adversity　苦難に耐える」「energy in adversity　逆境で生まれる力」です。

日本語の花言葉とは少し異なりますが、冬の寒さに耐えて綺麗に咲くビオラの姿が表現されています。

ビオラは誕生花の花なの？

ビオラは、花の色によって異なる日付の誕生花になっています。

ビオラ全体	1月6日、1月9日、1月28日、2月3日、3月15日、5月25日、11月11日、12月18日
白色のビオラ	1月28日
紫色のビオラ	3月15日
黒色のビオラ	12月20日

ビオラの名前の由来

ビオラ（Viola）の名前は、ギリシャ神話に登場する女性「ion（イオン）」が語源です。

神ゼウスは正妻のヘラがいるにも関わらず、イオという美しい女性に恋をし、ふたりは結ばれました。

ゼウスはヘラに見つからないように、イオを美しい牛に変えてしまいます。

ですが、ヘラには隠しきれず、イオは星に変えられてしまいました。

イオに会えなくなり悲しんだゼウスは、イオの瞳と同じ紫色の花を咲かせ育てたそうです。

この紫の花はスミレだといわれていますが、ビオラはスミレが品種改良されて生まれたので属名のViolaは共通しています。

英名の由来

ビオラの英名は2つあります。

「Viola（ビオラ）」と「Tufted pansy（タフテッドパンジー）」です。

属名の「Viola（ビオラ）」がそのまま名前になりました。

また、花壇に合うように背丈が低く、株張りが横に広がるように改良されて名づけられたのが群がり生えるという意味の「Tufted pansy（タフテッドパンジー）」です。

和名の由来

ビオラの和名は「三色菫（サンシキスミレ）」です。

紫・白・黄の三色をもつスミレを指します。

日本では江戸時代の終わり頃に、パンジーと同様に遊蝶花（ゆうちょうか）、人面草（ジンメンソウ）などの名で呼ばれていました。

正式な学名

ビオラの正式な学名はViola × wittrockianaです。

属名である「Viola」はラテン語で紫色を意味し、スウェーデンの植物学者であるファイト・ウィットロック氏の名前「wittrockiana」に由来し、学名になりました。

ビオラってどんな花？

原産国	ヨーロッパ
科・属	スミレ科スミレ属（ビオラ属）
タイプ	一年草
花のサイズ	4㎝以下
香り	爽やかな甘い香り
草丈	10～30㎝
開花時期	10月～6月
旬の季節	春
花持ち日数	4～6日
出回り時期	10月～3月

ビオラはヨーロッパ原産の一年草です。

ビオラの開花時期は長く、秋から春にかけて鮮やかな花を楽しめます。

品種改良も盛んで色や形のバリエーションも豊富にあるので、きっと好みの品種を見つけられるでしょう。

ビオラは、寒さにも強く丈夫でガーデニング初心者でも育てやすい花です。

また、ビオラとパンジーはとてもよく似た同属植物で、花の大きさで区別されます。

花が4cm以下ならビオラ、5cm以上がパンジーです。

現在では、品種改良が進みサイズが異なる大きなビオラも存在します。

購入時には、ラベルなどをよく確認しましょう。

スミレ科の植物には、種子や根茎に摂取すると嘔吐や神経麻痺、心臓麻痺を起こす毒があるので注意が必要です。

ビオラの風水

ビオラは花の色が豊富なため、様々な悩みに合わせて風水を楽しむことが可能です。

1株で複数の色を持つビオラであれば、より開運効果が期待できます。

上げたい運気に合った方角に、相性の良い色のビオラを飾ってみましょう。

方角	運気	色
北	仕事、財政、子宝	ピンク、オレンジ
東	仕事、恋愛、成功	白、青
南	勝負、勉強	赤、紫
西	金、商売、恋愛	黄色、ピンク