日本では馴染みがないユダヤ教は、世界5大宗教に当てはまる歴史の長い宗教です。
そんなユダヤ教を信仰している方にお花を贈る場合、贈り物に関する宗教上のルールが気になる方も多いでしょう。
本記事では、ユダヤ教でタブーとされるお花の有無や、贈る際の注意点などを紹介します。
「お花を贈っても良いの?」「タブーのお花はある?」と疑問に思っている方は必見です。
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目次
ユダヤ教とはどんな宗教?タブーとされているものは?
ユダヤ教には、以下4つの特徴があります。
ユダヤ教の特徴
- 一人の神を信じる「唯一神教」
- 信仰よりも行動を重視する
- タナハ(旧約聖書)が正典
- ユダヤ人でなくても信仰できる
ユダヤ教は、この世の終わりが訪れた時、神に選ばれ救済されるという選民思想を持つ宗教です。
迫害され苦しい思いをしてきた過去の経験から、このような思想が生まれました。
唯一神「ヤハウェ」だけを信仰し、聖書に記された教えに従って行動することを重視しています。
食べても良い食材から調理方法、服装や労働まで、ユダヤ教ならではの習慣や戒律が複数あるのが大きな特徴です。
神に仕える心があれば血縁に関係なく信仰でき、現在では世界中に約1,500万人のユダヤ教徒が存在します。
ユダヤ教ではタブーの花は存在しないとされる3つの理由
宗教では、歴史的な背景を理由に、タブーのお花が存在することも少なくありません。
しかし、ユダヤ教には、以下の理由からタブーのお花は存在しないとされています。
- 自然美は神の創造物と崇拝されている
- ユダヤ教と花(植物)の関係性|戒律
- ユダヤ教徒の生活習慣
① 自然美は神の創造物と崇拝されている
ユダヤ教は、植物や動物など全ての自然は、神の創造物であると理解しています。
自然の美しさは神の偉大さを表しており、その恩恵を受ける人々は、感謝の気持ちを大切にすべきだと教えられてきました。
あらゆる自然の恵みに感謝する心構えがあるため、ユダヤ教には特定のお花を遠ざけるような習慣はなく、自然との調和を大事にしています。
② ユダヤ教と花(植物)の関係性|戒律
宗教にタブーのお花が存在する理由は、歴史上の不幸な出来事にお花が関連していたり、不吉な花言葉があったりするためです。
ユダヤ教にも迫害を受けていた悲しい過去はありますが、その歴史の中でお花が関連した出来事は記されていません。
過去の歩みで縁起が悪いとされたお花は現れておらず、自然美は神の創造物として大切にすべきものだと認識しています。
ユダヤ教にタブーのお花がない理由は、こうした歴史的背景や、自然を大切にする戒律が関係していると考えられるでしょう。
③ ユダヤ教徒の生活習慣
ユダヤ教徒は、基本的にお花を贈る習慣がありません。
日常生活だけでなく、葬儀や結婚式などお花との関連が深い行事においても同様です。
お花を贈る文化がないため、タブーになるような決まりが生まれなかったといえるでしょう。
ただし、ユダヤ教に関する祭事や記念日の際には、お花を飾ってお祝いすることがあるので、全く関わりがないというわけではありません。
タブーではないが避けたほうがいい花
基本的にタブーのお花は存在しないユダヤ教ですが、以下の特徴があるものは、贈るのを避けた方が良いです。
- 喪のイメージを連想する花
- 恋愛的意味を持つ花
- 香りが強い花
- 十字架を連想させる花
なぜ避けるべきなのか、1つずつ解説します。
① 喪のイメージを連想する花
お供えに使用されるキクやユリなどは、喪の印象を与えてしまう可能性があるため、ユダヤ教の方へ贈るのは控えるのが無難です。
また、毒や棘、ネガティブな花言葉を持つお花も、宗教では縁起が悪いとされるので避けましょう。
明るい色味やポジティブな花言葉を持つお花が好ましいです。
② 恋愛的意味を持つ花
贈る相手に恋愛感情を抱いていない場合、愛情を示す花言葉があるお花のプレゼントは避けてください。
相手に誤解を与える可能性があるほか、ユダヤ教の戒めの1つに「嘘をついてはならない」という教えがあるためです。
相手に対して失礼になるので、恋愛対象でない限りは愛を意味するお花を贈るのは避けましょう。
意図せず愛情の花言葉が含まれる場合は、真に伝えたい気持ちをメッセージカードで添えると、誤解を与えにくいのでおすすめです。
③ 香りが強い花
香りが強いお花は、宗教において神道を妨げるとされているため、贈るのは控えましょう。
宗教的な理由だけでなく、香りに敏感な人が不快に感じたり、虫を引き寄せてしまったりするデメリットも。
香りが強い代表的なお花は、ユリ・バラ・キンモクセイなどが挙げられます。
お花の香りは実物でないと確認できないので、花屋のスタッフに相談して選ぶと良いでしょう。
④ 十字架を連想させる花
花びらが4枚で十文字に咲くお花は、キリスト教の象徴である十字架を連想させるので、ユダヤ教の方に贈るのは適しません。
具体的に、菜の花やハナミズキなどが十字架を連想させるお花に当てはまります。
咲き方にもよりますが、花びらが4枚のお花は形が十字架に似ているので、避けるのが無難です。
ユダヤ教の文化を象徴するおすすめのお花
ユダヤ教の文化を表現するなら、青や白のお花を選ぶのがおすすめ。
青も白も、ユダヤ教の発祥国であるイスラエルの国旗に使われている特別な色です。
神に選ばれた色とされる青はユダヤ教のシンボルカラー、白は純潔や神聖を示す色として大事にされています。
ここでは、ユダヤ教の文化を表現できるおすすめのお花を4つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- デルフィニウム
- 白いバラ
- オレンジ色のバラ
- クラリーセージ
① デルフィニウム
爽やかな青色が目を引くデルフィニウムは、ユダヤ教のシンボルカラーを象徴するのにぴったりなお花です。
縦に連なってたくさん咲く姿はまさに可憐で、凛とした咲き姿から「高貴」「清明」などの花言葉が付けられています。
主役としてはもちろん、その美しい青色はアレンジメントの挿し色としても人気です。
青だけでなく白いデルフィニウムもあるため、ユダヤ教が尊重する2色を組み合わせてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
② 白いバラ
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白を大切にしているユダヤ教徒の方には、上品で優しい印象を与える白いバラがおすすめです。
ユダヤ教で白は純潔や神聖さを表す色とされており、宗派や行事によっては白い衣服を身にまとうことがあります。
白いバラには「純潔」「尊敬」の花言葉があるので、ユダヤ教徒の文化を尊重する意味で贈ると喜ばれるでしょう。
③ オレンジ色のバラ
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オレンジ色のバラは、ユダヤ教徒の間では平和を象徴するお花として知られています。
迫害によって15歳の若さで命を落としたユダヤ人アンネ・フランクが、平和を願って残した日記が由来です。
バラが好きだったアンネを偲んで、ドイツの園芸家がオレンジ色の「アンネのバラ」を作りました。
ユダヤ人が歩んできた歴史に共感し、平和を願う気持ちを込めて、オレンジ色のバラを贈ってみましょう。
④ クラリーセージ
青・ピンク・紫など、淡い色味が可愛らしいクラリーセージは、精油としても活用されるお花です。
ユダヤ教の儀式や祭事で使用する七枝の燭台「メノーラ」のモデルになった植物だといわれています。
「心を清める」「澄んだ」などの清らかな花言葉があり、ユダヤ教の文化に関連するお花として喜ばれるでしょう。
品種によっては、ユダヤ教のシンボルカラーである青や白のお花を楽しめます。
ユダヤ教徒の人へ花を贈るときのよくある質問
日本で信仰している人が少ないユダヤ教の人へお花を贈る場合、宗教上のルールやタブーが気になるでしょう。
そこで「お花を贈っても良い?」「結婚祝いのお花は?」など、ユダヤ教徒の方にお花を贈る際のよくある質問を4つ紹介します。
トラブルなくお花を贈るためにも、しっかり確認しておきましょう。
ユダヤ教徒の方に花を贈っていいの?
ユダヤ教徒の方にお花を贈っても問題ありません。
ただし、お供えに用いられるお花や、毒や棘があるものは縁起の悪い印象を与える可能性があるため避けましょう。
人によっては不快感を感じる香りが強いもの、キリスト教を彷彿とさせる十字架の形に似たお花なども好ましくありません。
ユダヤ教に馴染み深い青や白のお花や、明るく前向きな花言葉がある種類を贈るのがおすすめです。
前述で解説したタブーのお花とおすすめのお花を参考に、ユダヤ教徒の方に贈るものを選んでみてください。
ユダヤ教徒の方の結婚祝いに花はあり?
ユダヤ教徒の方に、結婚祝いとしてお花を贈るのは問題ないです。
しかし、ユダヤ教では基本的にお花を贈る習慣がないので、贈っても良いか事前に確認することをおすすめします。
宗派によって結婚の慣習も異なるので、相手の伝統を重んじたお祝いを心がけましょう。
ユダヤ教徒の方に供花を贈ってもよい?
ユダヤ教には故人にお花を供える慣習がないため、供花は贈らないのが一般的です。
切り花は死の象徴であり、飾り付ける行為は故人を偲ぶのに相応しくないと考えられています。
そのため、イスラム教徒の方の葬儀に花を贈ることは避けたほうが良いでしょう。
ユダヤ教では、花は喪の伝統にはあまり含まれていません。埋葬や葬儀、あるいは親族の自宅に花を送ることは、ユダヤ教コミュニティではあまり一般的ではありません。葬儀用のフラワーアレンジメントを作るために、花のライフサイクルを中断したり、短くしたりしてはならないと考えるユダヤ教コミュニティも存在します。
出典:花とユダヤの喪の伝統
哀悼の意を表したい場合は、簡潔な弔意のメッセージが適しています。
どうしても贈りたい場合は、遺族に賛否の確認をしましょう。
ユダヤ教で花を贈らないほうがいいケースは?
前述のとおり、葬儀や喪中、お見舞いなど悲しい場面では、お花を贈らない方が良いです。
お花を贈ってはいけない厳格な決まりはありませんが、神が創り出した自然美であるお花は、みだりに消費するべきではないという考えがあります。
なお、悲しい場面に限らず、お花を贈りたい場合は事前に確認を取り、ユダヤ教の文化に配慮することが大切です。
ユダヤ教の文化を理解して花を贈ろう
本記事では、ユダヤ教の文化やお花を贈る際の注意点などを紹介しました。
ユダヤ教の歴史的な背景や慣習から、タブーとされる明確なお花はありません。
しかし、お花を贈る習慣がないため、プレゼントする場合は確認を取り、失礼のないようにしましょう。
シンボルカラーや、歴史に馴染み深い種類など、ユダヤ教の文化を表現したお花を贈るのがおすすめです。
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