
自社の従業員や取引先の社員、社長が不幸に見舞われた際、会社から供花(きょうか、くげ)の手配は避けて通れない重要なマナーです。
会社として弔事を示す大切なシーンなので「どんな供花を選んだらいいか、手配方法は?」「失礼の無いように贈りたい」など、気になる方も少なくないでしょう。
本記事では、会社から葬儀場への供花を贈る際のマナーや相場、立て札の書き方について解説します。
ご自身の勤める会社や、取引先の葬儀で供花を手配する方は、ぜひ参考にしてください。
HanaPrimeでは、お悔やみのお花も多数取り揃えています。
目次
供花の意味

供花とは「きょうか」あるいは「くげ」と読み、お通やや葬儀、告別式で故人にお供えする花です。
遺族や親しかった人が故人の冥福を祈り、魂を慰めるために供えるもので、会社から贈る供花も同じく、弔意を表す大切な意味を持ちます。
また、葬儀場をお花で彩ることで、ご遺族や参列者の悲しみを和らげる雰囲気作りの役割も担っています。
お通夜、葬儀、告別式の違いは?
- お通夜 故人と親しかった人が、別れを惜しみ最後のお別れをする場。葬儀や告別式の前夜に行うのが一般的。
- 葬儀 遺族、友人、知人が故人の冥福を祈り、故人を葬るための儀式。
- 告別式 出棺前に故人とお別れする最後の儀式。最近では葬儀の直後に続けて行われることが多い。
会社から葬儀場へ供花を贈るときの6つのマナー
会社から葬儀場へ供花を贈る際は、まず供花を贈っても良いかを遺族に確認することが大切です。
故人や遺族の意向、斎場の規模によっては、供花を辞退しているケースもあるので、喪家(そうけ)の意思を尊重し、勝手に手配しないよう注意しましょう。
供花を贈っても問題ない場合には、以下の点も合わせて確認すると、その後の手配がスムーズです。
- 葬儀の宗派
- 贈ることができる供花のサイズ
① 社内で確認すること|会社の葬儀への対応規定を確認する
まずは、会社の慶弔規定(けいちょうきてい)の確認を行いましょう。
会社によっては、従業員やその家族、取引先関係の訃報など故人との関係性によって、香典のルールや会社から供花を贈るケースについて細かく定められています。
決して独断で判断せず、上司に報告の上、会社のルールに従って手配を進めることが大切です。
弔電(ちょうでん)を送る必要はある?
弔電は、訃報を受けてすぐに手配するお悔やみの気持ちを伝える電報のことです。
本来はお通夜、葬儀、告別式のいずれかに参列する場合は必要ありません。
しかし、参列する場合に送っても失礼に当たることはないため、ビジネスマナーとして手配するのが一般的です。
② 贈る相手ごとの注意点
亡くなった方との関係性に応じて、会社から供花を贈るかどうかの規定があります。
訃報を受けたらまずは上司に報告し、会社のルールに従って供花の手配を進めましょう。
供花を贈る相手としては、以下のようなケースが考えられます。
- 取引先
- 従業員
- 従業員の家族
- 得意先の社長の身内
たとえば、取引先に対して会社から供花を贈る場合、取引の深さによって金額が変わります。
また、従業員やその家族への供花では、社員一同・従業員一同の名義で供花を贈るケースも多く見られます。
それぞれのケースについて、具体的に見ていきましょう。
取引先
取引先関係の訃報では、確認後すぐに弔電を送るのが基本的なマナーです。
新聞や人づてで情報を得た場合でも、迅速な対応を心掛けましょう。
特に、会社の名前で供花を手配する際は、故人や遺族の宗教や葬儀形式に配慮し、華美にならない生花を選ぶことが大切です。
また、香典の相場は30,000~100,000円程度で、会社の規模や取引先との関係性によって調整しましょう。
従業員
従業員が亡くなった際は、慶弔規定に基づき、会社から供花や香典を手配します。
供花の贈り主は会社名とし、立て札(札名)には、会社名と部署名を明記するほか、社員一同・従業員一同の名義で供花を贈るケースが多く見られます。
派手な供花を避け、故人や家族に配慮したシンプルな花を選びましょう。
なお、香典の相場は5,000~20,000円が目安ですが、会社の規定や立場に応じて適切な額を用意します。
従業員の家族
従業員の家族が亡くなった場合、会社としては控えめな供花や香典の手配が適しています。
慶弔規定に基づき、会社から供花を贈る場合は、送り主に会社名や代表者名を明記して手配しましょう。
また、葬儀場へ事前確認を取り、遺族の負担にならないよう配慮することが大切です。
香典の相場は5,000円程度ですが、簡素ながらも誠意が伝わる対応を心がけます。
得意先の社長の身内
得意先の社長の身内が亡くなった場合、関係性の深さによって対応が変わります。
供花を贈る際は、会社名と代表者名、肩書きを明記し、マナーに沿って丁寧な弔意を示すことが重要です。
派手な花は避け、故人や遺族への敬意を込めた供花を選びましょう。
また、香典の相場は10,000~30,000円が目安で、親しい取引先や長年のお付き合いがある場合はやや高めに包みます。
③ 供花を贈っていいかご遺族や斎場に確認する
次にご遺族の了承を取った上で、斎場への手配方法についての確認を行います。
お通夜の前は、喪主やご遺族にとっても気持ちの負担が大きく、慌ただしい時期になるため、供花の手配については斎場に連絡を入れ、葬儀社と連絡を取るのがマナーです。
④ 葬儀社(斎場)に供花の手配方法を確認する
会社から葬儀場に供花を手配する場合は、2つのパターンがあります。
- 葬儀社(斎場)に依頼する
- お花の専門サイトなどで注文し、斎場へ配送する
場所によっては供花の持ち込みができないところもあるので、手配前に必ず確認を取りましょう。
⑤ 供花の送り先は故人ではなく喪主の名前にする
供花の送り先の宛名は、以下のいずれかで手配します。
- 故人宛ではなく喪主宛で手配
- 喪主名が分からない場合は「○○家様」や「○○家ご遺族様」など、喪家名で手配
遺族と面識がない場合は、誰からの供花なのかを明確にするために、会社名を一緒に記載しましょう。
⑥ 通夜当日の午前中または葬儀や告別式の前日までに届ける
- お通夜であれば当日の午前中(遅くても3時間前まで)に手配
- 葬儀や告別式の供花は前日の配送が一般的
あまり早くに届いてしまうと「準備していた」といった印象を与えてしまうため、贈るタイミングには注意が必要です。
一方、急な知らせでお通夜の午前中に間に合わない場合は、通夜式の3時間前までには手配し、式典の途中で供花が届くことのないように十分な配慮を心がけます。
また、供花の手配が間に合わない場合は、無理に手配せず、葬儀や告別式が終わったあとで遺族あてにお悔やみ花を贈る対応がスマートです。
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葬儀の際に会社から贈る供花の相場・マナー
会社を代表して葬儀場へ供花を贈る際は、相手に失礼のないように慎重な対応が求められます。
供花の種類や相場、「一基」と「一対」の違いなど、会社から供花を手配する際に知っておきたい基本的なマナーを理解しておきましょう。
供花を会社から贈る相場は15,000~40,000円
| 供花のスタイル | 形式 | 予算 |
| スタンド花 | 一基 | 15,000〜20,000円 |
| スタンド花 | 一対 | 20,000〜40,000円 |
| フラワーアレンジメント(祭壇用) | 一基(小) | 7,000〜25,000円 |
会社から供花を贈る場合の予算相場は、スタンド花で15,000〜40,000円ほどです。
供花のスタイルやサイズ、葬儀の規模などによって相場に幅がありますので、故人との関係性や社内規定を踏まえて金額を決めましょう。
以下に、供花の種類別・形式別の一般的な予算目安を示します。
会社が供花を贈る場合は「一基」と「 一対」どちらが良い?
会社からの供花において、かつては見栄えがよい左右対称の「一対(二基)」が主流でした。
ただし、最近では「一基」で贈るケースが一般的になりつつあります。
葬儀社や地域によって一基または一対どちらかに指定されていることが多いため、会社から供花を贈る場合は事前に確認することが大切です。
仏式・神式・キリスト教式に合ったお花を選ぶ
供花は、フラワーアレンジメントかスタンド花で手配するのが一般的です。
供花のスタイル
- フラワーアレンジメント コンパクトで飾る場所を選ばない
- スタンド花 大きな斎場に飾る場合に見栄えがする
葬儀の宗派や斎場(教会)の規模、お付き合いの関係性に合わせて、ふさわしいお花を選びましょう。
仏式(仏教)|白菊や蓮の花が一般的
仏式では、白を基調とした色合いが一般的で、香りが控えめな控えめな花が選ばれます。
- 白菊
- ユリ
- カーネーション
- トルコキキョウ
また、より高級感を求める場合には胡蝶蘭が用いられることもあります。
最近では白を基調に淡いピンクや紫を加えることもありますが、亡くなって間もない場合は、白で統一が無難です。
全体的に派手すぎない控えめなデザインが重視され、仏教特有の厳粛な雰囲気を大切にしています。
神式(神道)|榊や白い小花
神式では、基本的に仏式と似た花を選びますが、榊を供えるのが特徴です。
榊は神道における神聖な植物であり、神様と故人をつなぐ役割を持ちます。
近年では、喪主のみが榊を供えるケースが一般的で、その他は白や淡い色調の花を飾ることが多いです。
神式においいては、胡蝶蘭は飾らない風習があるため注意しましょう。
全体的に清らかで簡素な雰囲気を重んじることが神式のお花選びのポイントです。
キリスト教式|カサブランカやユリ
キリスト教式では洋花が多く用いられ、次のような花が一般的に用いられます。
- 白いユリやラン
- カーネーション
- トルコキキョウ
仏教とは異なり、札を添える必要がなく、飾るのは生花のみが基本です。
教会ではなく自宅に贈られることも多く、その場合はアレンジメントや花束が選ばれます。
色調やデザインは華美にならないよう心がけ、故人への祈りや希望を表現することが大切です。
お花は斎場や会社の規定に合わせて一対、あるいは1基を用意する
供花は一基(いっき)、または左右対で一対(いっつい)と数えます。
かつては一対で贈るのが一般的でしたが、最近では葬儀の簡素化や斎場のスペースの都合もあり、会社からの供花でも1基だけで贈るケースも多いです。
ただし、しきたりを大切にする企業もあるため、供花を会社から贈る際は、一基・一対のどちらが適切かを事前に確認しましょう。
なお、一対で手配する場合は左右対称に飾るため、どちらにも同じ内容の立て札を添えるのが基本です。
予算は遺族の意向があればそれに従う
斎場や遺族の意向によっては、供花の見栄えを揃えるために、金額やサイズを統一している場合があります。
そのため、会社から供花を贈る際は、斎場や遺族の意向に従うのがマナーです。
会社から贈る供花にふさわしい定番のお花
会社から贈る供花にふさわしい、定番のお花を紹介します。
葬儀場やお花屋さんにお任せすることも多いですが、会社から供花を手配する立場として、お花に込められた意味を知っておくと、より遺族の心に寄り添った花贈りができるはずです。
ユリ|凛とした咲き姿が故人を見送るのにふさわしい
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「威厳」や「高貴」という花言葉を持ち、凛とした咲き姿のユリは、故人を見送るシーンを美しく彩ります。
少し俯き気に咲く姿も、控えめで葬儀のシーンにふさわしいとされる理由です。
白いユリには「浄化」という花言葉もあり、故人の魂を慰めるお通夜や葬儀にふさわしいお花として飾られるようになりました。
またキリスト教では聖母マリアを象徴するお花として、祭壇に白いユリを飾る風習があります。
花粉が弾けて花びらに付くと汚く見えることや、洋服に付くと落ちづらいことから、蕾が開ききる前に取っておきましょう。
菊|白い菊の花言葉は「ご冥福をお祈りします」
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白い菊には「ご冥福をお祈りいたします」という花言葉があり、仏式や神式の葬儀では定番のお花です。
菊は天皇家の家紋にも使用されていて、古くから高貴なお花として扱われてきました。
また菊には邪気を払う力があるとされていることも、厳粛な葬儀の場に選ばれる理由です。
とても日持ち良いお花なので、通夜から告別式までの間美しい状態でご遺族や残された人々の心に寄り添ってくれるお花として、多くのお別れのシーンで選ばれています。
カーネーション|白いカーネーションの花言葉は「私の愛情は生きている」
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日持ちが良く茎がしっかりとしたカーネーションは、キリスト教の献花として選ばれることが多いお花です。
白いカーネーションには「尊敬」「純粋な愛」の他に、「私の愛情は生きている」という花言葉があり、故人への想いを託すことができるお花として愛されています。
トルコキキョウ(リシアンサス)|上品な咲き姿が美しい
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八重咲きの品種であれば、バラに似た華やかさを持ちながら棘を持たず、斎場を上品に彩るお花として人気があります。
また、淡いピンクや紫色、黄色など、葬儀の場にふさわしい品種が多いのも選ばれる理由です。
合わせるお花や葉物の雰囲気で、洋風にも和風にもアレンジできるのもトルコキキョウの魅力なので、故人の雰囲気にふさわしいアレンジメントに仕上げることができます。
会社から供花を贈る際の立て札(札名)の正しい書き方
会社から贈る供花には、立て札(札名)を立てて手配するのがマナーです。
立て札には、黒文字で次の2つの事項を明記します。
- 表書き 供花の場合は「御供」
- 贈り主の名前
立て札は遺族や参列者に、誰から贈られたお花かを明確にする役割を担っています。
ただし、キリスト教式では、供花は故人を華やかに見送る役割りと考えられるため、立て札を付けません。
以下では、贈り主の立場に応じた名前の記載方法について紹介します。
会社名で手配する場合
供花を会社で手配する際は、立て札に正式な会社名を使用するのが基本です。
「株式会社○○」のように「株式会社」や「有限会社」を省略せずに記載します。
ただし、社名が長い場合に限り(株)や(有)としても問題ありません。
書式は、中央揃えでわかりやすく配置すると見栄えが良くなります。
会社名+個人名で手配する場合
供花を会社名+個人名を手配する場合、立て札の右側に会社名、左側に役職および個人名を明記します。
例えば、「株式会社○○」の左に「代表取締役 山田太郎」などです。
なお、アレジメントなど花に合わせて横書きの場合は上段に会社名、下段に役職と個人名を記載します。
会社名と個人名は同じフォントやサイズを用いると統一感が出ます。
立て札全体のデザインが崩れないようバランスに注意してください。
連名で記載する場合(3名程度まで)
会社から供花を贈る場合、部署内の数名で連名にするケースもあります。
3名程度の連名は、個人名を縦並びで記載するのが一般的です。
たとえば、「山田太郎」「田中一郎」「佐藤花子」の場合、名前ごとに改行しましょう。
なお、アレジメントなど花に合わせて横書きの場合は、横並びで記載します。
どちらの場合も同じフォントサイズを用いて、均等な間隔を保つのが理想的です。
連名で記載する場合(3名以上の場合)
3名以上の連名では、代表者名を明記し、他は「他一同」とするのが一般的です。
例えば、「山田太郎 他一同」として簡潔にまとめます。
正式な場合は「○○部一同」「○○チーム一同」のように表記することもあります。
全員の名前を列挙するのではなく、シンプルな書式に留めるのが望ましいです。
葬儀に関する4つのお花(供花、花輪、枕花、献花)

葬儀に関するお花には次の4種類があり、それぞれの特徴を把握した上でふさわしいお花を手配しましょう。
それぞれ順番に解説します。
① 供花|故人への弔意として飾るお花
供花は、お通夜、葬儀、告別式で祭壇の脇や斎場内に飾られるお花です。
参列者が故人やご遺族に向けて贈り、フラワーアレンジメントやスタンド花が選ばれます。
通常、名札を付けて手配し、誰が贈ったものかが分かるようにします。
会社から供花を贈る際は、遺族や葬儀社に確認を取り、適切なタイミングと形で手配することが重要です。
シンプルで落ち着いたデザインが主流ですが、地域や宗教による慣習を考慮する必要があります。
② 花輪|葬儀で使用する円形の花飾り
花輪は、お通夜、葬儀、告別式で会場の外や入り口に飾られる円形の花飾りです。
主に喪家や会社が手配し、弔意を表すための装飾として使用されます。
花輪には、開店祝いなどで目にするものと異なる弔事用の特別なデザインが採用されます。
ただし、会場の規模や地域によっては手配しないケースも増えており、現代の葬儀では使用されない場合もあります。
事前に必要かどうかを確認することが重要です。
③ 枕花|故人の枕元に供えるお花
枕花は、故人が亡くなってからお通夜までの間、枕元に供えられるお花です。
本来は故人と深い関係にある人が贈り、左右対称の一対(花束2つ)で手配するのが伝統的なスタイルです。
ただし、近年では一対ではないフラワーアレンジメントが主流となりつつあります。
安置所や自宅に手配する場合もあるため、贈る際には事前に確認を行う必要があります。
落ち着いた配色と香りの良い花が選ばれる傾向にあります。
④ 献花|個人が手向ける追悼の花束
献花は、告別式で故人に1本ずつ捧げるお花で、主にキリスト教式や無宗教の葬儀で採用されます。
献花台や棺の中に置かれるものであり、通常は喪主が手配します。
そのため、参列者が持参する必要はなく、会場で提供された花を用います。
白い花が多く選ばれ、シンプルながらも敬意を込めた形が特徴です。
献花は、故人への感謝と別れを静かに表現する大切な儀式の一部です。
供花に選んではいけないお花
会社から供花を贈る場合は、故人や遺族に失礼のない花を選ぶことが大切です。
一般的に供花にはふさわしくないお花について、把握しておきましょう。
- 棘や毒のあるお花
- 赤や黒いお花
- 香りが強いお花
- 派手な色のお花
- ドライフラワー
それぞれ詳しく見ていきましょう。
棘や毒のあるお花
棘や毒のあるお花は、供花として適していません。
棘は不快感を与える可能性があり、毒を持つ花は安全面でも懸念が生じるためです。
供花は故人への敬意を表すものであり、棘や毒のある花はその場の和やかな雰囲気を損ねる恐れがあります。
特に、会社から供花を贈る際には、優しさや安らぎを象徴する安全な花を心掛けるべきです。
赤や黒いお花
赤や黒いお花は、供花として避けるべきです。
赤は血を象徴し、黒は悲しみや死を連想させるため、場にふさわしくないと考えられます。
故人への敬意や清らかな気持ちを表す白や淡い色の花が一般的なので、会社からの供花も同じように選ぶとよいでしょう。
香りが強いお花
香りが強いお花も供花には不向きです。
強い香りは、参列者や故人の家族に不快感を与える可能性があります。
会社から供花を贈る際は、控えめで穏やかな香りの花を選ぶことで、場の雰囲気を壊さず、心安らぐ空間を演出できます。
派手な色のお花
派手な色のお花は、供花の目的である故人を悼む心を伝えるには不適切です。
明るく目立つ色は祝い事を連想させ、場にそぐわない印象を与えることがあります。
会社から供花を贈る際は、落ち着いた色調の花を選び、場の雰囲気を保ちつつ故人への哀悼の意を伝えましょう。
ドライフラワー
ドライフラワーは、生花に比べて生命力に欠けるため、供花には適していません。
故人への敬意や感謝を込める供花は、生花ならではの新鮮さや清らかさが重視されます。
葬儀の際、会社の名前で供花を贈る場合は、必ず生花を選ぶようにしましょう。
会社から贈る供花に関するよくある質問
会社から贈る供花は、会社を代表するお花としてビジネスマナーを心得た手配が求められます。
以下に、会社から贈る供花に関するよくある質問をまとめました。
家族葬の場合も会社から供花を贈る?
家族葬の場合は、特に故人と親族の意向を尊重することが大切です。
会社から供花を贈りたい場合、喪主にお花を手配しても良いか確認を取りましょう。
遺族の負担を避けるためにも、辞退の意向がある場合には供花を贈ることは控えます。
また、福利厚生の一環として会社から供花を贈る社内規定がある場合でも、基本的には故人と遺族の意向に従うのがマナーです。
香典と供花はどちらがいい?
香典は、供花や供物(くもつ)の代わりにお渡しするお金のことで、基本的にはどちらか一方を手配します。
供花は故人を偲ぶ気持ちを表し、香典は葬儀にかかる費用の一部を補うことで遺族を労う意味合いが強くなります。
なお、故人との関係性によっては、会社から香典と供花の両方を贈っても失礼にはあたりません。
会社からの供花を断る方法は?
会社からの供花を辞退したい場合は、訃報を伝える段階で供花を控えてほしい旨を会社に伝えましょう。
家族葬や故人の意向を理由に、供花を断ることはマナー違反ではありません。
会社から供花をもらった場合のお返しは?
会社から従業員へ供花を贈られた場合、供花は福利厚生の一環なので基本的にお返しは不要です。
ただし、社会人のマナーとして出社時に直属の上司にお礼を伝え、社長へのお礼や差し入れなどが必要かを確認しましょう。
取引している会社からの供花も同様で、会社名義の場合のお返しは不要です。
出社時に取引先へ電話を入れ、普段付き合いがある担当者や上席の方に感謝を伝えましょう。
直接会う機会があれば、香典返しではなく、お礼の気持ちで菓子折りなどを用意すると丁寧です。
ただし、上司や取引先から個人的に供花を贈られた場合は、他の弔問客と同様にお返しをするのがマナーです。
会社から供花を頂いたお礼はメールでいい?
本来、会社から供花を頂いた場合は、お礼状を送付するのが正式なマナーです。
ただし会社名義で贈られた供花に限っては、お礼状を省略し、口頭でお礼を伝えるのが一般的です。
社内での親しい間柄であればメールでお礼を伝えるケースもありますが、略式であることを覚えておきましょう。
特に年配の方の中には、メールでのお礼はマナー違反と感じる方もいます。
もし、直接会ってお礼が伝えられない場合には、丁寧なお礼状を用意すると安心です。
会社から従業員の祖父母にも供花を贈る?
従業員の祖父母が亡くなった場合、会社から供花を贈るかどうかは、社内規定により対応が異なります。
一般的には一親等までの親族に供花を贈る会社が多いですが、祖父母が該当するのは二親等までのケースです。
- 一親等までの場合(従業員の親、配偶者、子供、配偶者の親)
- 二親等までの場合(従業員の親、配偶者、子供、配偶者の親、孫、兄弟、祖父母、配偶者の祖父母)
会社から供花を贈る際はマナーを守って正しく届けよう
供花は故人を慰め、弔慰の気持ちを込めて贈る大切なお花です。
特に会社から供花を贈る場合は、取引先や関係者に対して失礼のないよう、ビジネスマナーを意識した丁寧な対応が求められます。
HanaPrimeでは、ビジネス関係にもふさわしい供花を豊富に取り揃えています。
大切な方とのお別れのシーンに、ご遺族や参列者の心にそっと寄り添う美しいお花を届けてみてください。
胡蝶蘭、スタンド花、花束、アレンジメント、観葉植物などフラワーギフト全般を取り扱っています。

株式会社HanaPrime/メディアチーム
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