かわいらしい小花をたくさん咲かせる「カスミソウ」は、どんな花とも相性がよく、花束やアレンジメントの脇役として添えられる花です。可憐な花姿で、メインの花を引き立てる名バイプレイヤーの役割を果たします。切り花の印象が強いですが、ガーデニングの寄せ植えなどにもおすすめです。カラーはホワイトが一般的ですが、ピンクの品種もあります。そこで、カスミソウの基本情報、育て方、花言葉などを詳しく解説します。
目次
「カスミソウ」の基本情報
カスミソウの特徴
カスミソウはナデシコ科カスミソウ属(ジプソフィラ属またはギプソフィラ属とされる場合もあり)に分類される植物です。
ジプソフィラ、ベイビーズブレスなどと呼ばれることもあります。
ベイビーズブレス(Baby’s breath)とは、英語で「赤ちゃんの吐息」の意味があり、その名前からイメージされる通り、かわいらしい小花をたくさん咲かせるのが特徴です。
枝は細かく分かれ、その先に無数の花がつきます。
カラーはホワイトが多く出回っていますが、ピンクのカスミソウもあります。
ヨーロッパ、中央アジアなどが原産で、耐寒性があるものの、暑さには弱いため、夏場の管理には注意が必要です。
カスミソウは単体で観賞するというよりは、メインの花を引き立てるバイプレイヤーとして、花束やアレンジメントに添えられます。
ただし、大きめのフラワーベースにカスミソウだけをたくさん入れ、ふんわりした雰囲気を楽しむのもおすすめです。
霞がかかったような様子から「カスミソウ」の名が付いた
カスミソウは漢字で「霞草」と表記します。
無数の小花が咲く様子が、まるで霞がかかったような、ぼんやりした景色に見えることから名付けられたといわれています。
カスミソウ自体はあまり目立たない花ではありますが、花束やアレンジメントなどに添えられていると、全体のムードが変わるのが魅力です。
カスミソウには2種類ある
カスミソウは、大きく分けて、一年草と宿根草の2種類があります。
切り花としてよく知られているのは宿根草タイプです。純白の花色と、丸みのある八重咲の花姿が特徴です。
ハナイトナデシコ(花糸撫子)や、コゴメナデシコ(小米撫子)などの呼び名もあります。
一方、一年草のタイプは、ガーデニングに多く利用される品種です。
ムレナデシコ(群撫子)の別名があり、宿根草タイプと同様に、たくさんの小花をつけます。
一年草タイプのカスミソウには、一重咲きや、花色がピンクなどの品種があります。
カスミソウには特有の香りがある
見た目が清楚でかわいらしいカスミソウは、よい香りがしそうに見えますが、実はその反対です。
カスミソウ特有の香りがあり、中にはそれを臭いと感じ、においを好まない方もいます。
そのため、花束やアレンジメントに使うときは、多く入れすぎないように注意しましょう。
カスミソウの育て方や管理のポイント
カスミソウは耐寒性があり、寒さに強い一方で、高温多湿な環境は苦手です。
そのため、夏場は直射日光のあたらない日陰で育てましょう。
また、湿気も嫌うので、梅雨などの長雨の時期は、雨にあたりすぎないように注意が必要です。
カスミソウは乾燥に強く、頻繁に水やりする必要はありません。土の表面が乾いたら、水やりをしましょう。地植えの場合は水やり不要で、雨の水分だけで十分です。
なお、冬の防寒対策も特に不要ですが、霜にあたると根を傷めることがあるため、寒冷地などは霜よけをほどこしましょう。
【カスミソウの基本的な栽培方法】
・種まき…9月~10月
・植え付け…2月~4月/10月~11月
・植え替え…3月~4月/10月~11月
・開花期…5月~7月
・肥料やり…3月~5月/10月~11月
「カスミソウ」の花言葉
カスミソウには、次のような花言葉があります。
・無邪気
・清い心
・純潔
・夢見心地
・幸福
・感謝
・親切
・永遠の愛
どれも、純白なカラーが代表的なカスミソウから連想されるワードです。ウェディングや卒業式などのセレモニーなどで利用されるのも納得できます。
なお、ピンク色のカスミソウには、切なる願い、感激などの花言葉があります。
「カスミソウ」の品種や種類
カスミソウは宿根草・一年草のタイプ別に、以下のような品種に分かれます。
【宿根カスミソウ】
・パニクラタ種
・レペンス種
【一年草】
・エレガンス種
・ムラリス種
また、ブリストルフェアリー、アルタイル、ベールスターなど、上記の品種に属する下位の品種がそれぞれ存在します。
なお、ピンク色のカスミソウには、アルタイル、マイピンク、ジプシーなどの品種があります。
「カスミソウ」の豆知識
カスミソウはドライフラワーにもおすすめです。
カスミソウは花びらにあまり水分が含まれておらず、ドライフラワーにしても色あせが少なく、きれいに仕上がるのが特徴です。
また、1つ1つの花が小さいため乾燥しやすく、失敗が少ないメリットもあります。そのため、ドライフラワーづくりが初めての方にも適しています。
カスミソウをドライフラワーにするときは、ハンギングがおすすめです。特別な道具を使わず、花を下に向けてつるしておくだけで、手軽にドライフラワーがつくれます。
乾燥したあとは茎の部分がボロボロと崩れやすいので、1本ずつに分けて、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
まとめ
かわいらしい小花をたくさん咲かせるカスミソウは、花束はアレンジメントを華やかにするのに欠かせない存在です。カスミソウ自体はあまり目立たない花ですが、メインの花を引き立たせる、立派な脇役を果たします。花持ちがよく、ドライフラワーとしても楽しめるのも魅力です。フラワーギフトを贈る際に、ぜひカスミソウを添えてはいかがでしょうか。大切な人へフラワーギフトを贈る際は、花のギフト通販サイトのHanaPrime(ハナプライム)のご利用がおすすめです。