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「オンシジューム」は花持ちがよく切り花で人気!ギフトが華やかに!

鮮やかなイエローの花色が目を引くのは、洋ランの1種である「オンシジューム」です。定番のイエローが印象的ですが、品種改良が進み、ピンク、レッド、オレンジ、ホワイトなどのカラーバリエーションもそろいます。花持ちがよく、切り花として、花束やアレンジメントなどに多く利用されます。オンシジュームは乾燥に弱いため、花を長く楽しむには、やや注意が必要です。そこで、オンシジュームの特徴や管理方法、豆知識などを詳しく紹介します。

「オンシジューム」の基本情報

オンシジュームの特徴

オンシジュームはラン科オンシジューム属に分類される、洋ランの1種です。原産地は中南米で、原種は約400種類あるといわれています。

胡蝶蘭のように樹木について育つ着生植物タイプ、岩につくもの、地面に根を張る地生種など、種類により生育の仕方はさまざまです。

オンシジュームは、オンシジュウム、オンシジウムなどと表記されることもあります

花色はイエローが定番で、花の中心に斑点のような模様が入るのが特徴です。また、女性がダンスをしているような花姿が愛らしく、華やかな装いです。

オンシジュームの品種によっては斑点が入らず、イエロー単色のタイプもあります。

そのほかにも、オレンジ、ピンク、レッド、ホワイトなどのカラーバリエーションがそろいます

オンシジュームは切り花としても人気で、花束やアレンジメントによく利用される花材です。花持ちがよく、上手に管理すれば、7日~10日ほど花が楽しめます。

湿度が低い場所で飾るときは、1日1回程度、霧吹きで水をあげましょう

オンシジュームにはさまざまな別名がある

「オンシジューム」という名称は、ギリシア語の学名「Oncidium」をそのまま使用した呼び方です。

オンシジュームとは、ギリシア語で「小さなトゲ」を表す言葉です。

オンシジュームにトゲはありませんが、ラン科の植物に見られる、特有の唇弁(しんべん)、またはリップと呼ばれる花弁の基部が隆起しているような花姿から名づけられたとされています。

また、オンシジュームには、次のような別名があります。

・ムレスズメラン(群雀蘭)
・スズメラン(雀蘭)
・バタフライオーキッド(Butterfly Orchid)
・ダンシングレディーオーキッド(Dancing Lady Orchid)
・ダンシングバレリーナ(Dancing Ballerina)
・ダンシングガール(Dancing Girl)

英語圏では、オンシジュームは「ダンシングレディーオーキッド」の名で呼ばれるのが一般的です。直訳すると、「踊る女性のラン」を意味する言葉で、花姿そのものを表しています。

なお、和名には「スズメ(雀)」の言葉が使われています。国により、花姿のたとえ方が異なるのが興味深いところです。

オンシジュームの育て方や管理のポイント

オンシジュームは比較的育てやすい洋ランで、初心者の方にも適しています。

暑さに強く、5月~10月くらいまでは屋外で栽培できます。ただし、強い日差しがあたると葉が日焼けするので注意が必要です。また、寒さに弱いため、冬場は太陽の光がよくあたる、窓際などで管理しましょう。

オンシジュームは乾燥が苦手なため、必要に応じて適宜水やりをします。乾燥しやすい時期や夏場は、毎日水やりすることをおすすめします

なお、年間を通して、カラカラになるまで乾燥させないように注意が必要です。

一方、水の与えすぎは根腐れの原因になるため、避けましょう。適度に保水力がありながら、乾燥が早い水苔を用土として育てるのが一般的です。

オンシジュームの開花期は品種によりさまざまなので、季節ごとに異なる品種を、ほぼ通年楽しめます

【オンシジュームの基本的な栽培方法】
・種まき…―
・植え付け…3月~5月
・植え替え…4月~5月
・開花期…4月~6月/9月~10月/12月~翌年1月
・肥料やり…4月~9月

「オンシジューム」の花言葉

オンシジュームには、次のように、多くの花言葉があります。

・清楚
・可憐
・美しい瞳
・一緒に踊って
・遊び心
・遊び
・気立てのよさ
・印象的
・協調
・つぼみのままでいて
・野心的な愛

「一緒に踊って」の花言葉は、オンシジュームの英語名である「ダンシングレディーオーキッド」からもわかるように、女性がダンスをしているかのような花姿のイメージをもとに誕生したと考えられます。

「オンシジューム」の品種や種類

オンシジュームは約400種類の原種があり、分類方法も品種もさまざまです。

従来は、葉の形で、以下のように分類されていました。

・薄葉系
・厚葉系
・剣葉系
・棒状葉系

現在は品種改良がすすみ、上記のそれぞれの系統に属するものや、交配種など、さまざまな品種がそろいます。

なお、市場に出回っている代表的な品種は次の通りです。

・アロハイワナガ
・ケイロフォルム
・メイフェア
・シャーリーベイビー
・スイート・シュガー
・トゥインクル など

オンシジュームには、香りを楽しめる品種もあります。甘い香りを持つのは、ケイロフォルム、オーニソリンカム、バニラのような香りが特徴のトゥインクルなどです

「オンシジューム」の豆知識

中南米原産のオンシジュームは、南国の花との相性がバツグンです。

特におすすめなのは、「ストレリチア」や「ヘリコニア」といった、エキゾチックな雰囲気を持つ種類の花です。

ストレリチアは、ブルーとオレンジの2色の花弁を持ち、翼を広げた鳥のような花姿から、和名を「極楽鳥花」といいます。名前の縁起がよく、お正月やお祝いごとにぴったりで、オンシジュームを添えると、いっそう華やかな雰囲気を演出できます。

ヘリコニアは、花のように見える真っ赤な苞(ほう)と、グリーンの葉のコントラストが美しい、熱帯の花です。イエローのオンシジュームを添えると、トロピカルなムードをいっそう引き立てます。

まとめ

オンシジュームは花持ちがよく、切り花におすすめの花です。イエローの花色は、花束やアレンジメントのアクセントになり、華やかな印象を与えます。お祝いごとやパーティーシーンなどの演出にもぴったりです。イエローのほか、ピンク、レッド、オレンジ、ホワイトなどのカラーバリエーションもあるので、好みで選べます。花のギフト通販サイトのHanaPrime(ハナプライム)では、オンシジュームを添えた、鮮やかな色合いのフラワーギフトをご用意していますので、ぜひご利用ください。

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