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多用途に使える「ラベンダー」は秀逸なハーブ!気になる花言葉は?

「ラベンダー」と聞くと、特有の香りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ラベンダーは、香料として、古代ヨーロッパなどでは伝統的に使われてきた、歴史のあるハーブです。ラベンダーの香りには、様々な効能があるとされ、現在も多用途に使われています。淡いパープルカラーの清楚な花姿が愛らしく、観賞用としても人気があります。そこで、ラベンダーの特徴、育て方のポイント、花言葉などについて、詳しく解説します。

「ラベンダー」の基本情報

ラベンダーの特徴

ラベンダーは、シソ科ラベンダー属(ラヴァンドラ属)の植物です。

独特のアロマを放ち、ヨーロッパやエジプトなどで、古くから香料として使われてきました

日本には江戸時代にすでに伝来していたとされ、「薫衣草くぬえそうくんいそう)」の和名があります。

ラベンダーの原産地は地中海沿岸、北アフリカ・カナリア諸島、インドなどです。そのため、高温多湿が苦手で、乾燥を好みます。

日本では、ラベンダーの生育環境に適した北海道の富良野地方が有名な産地です。富良野のラベンダー畑は観光資源にもなっており、毎年国内外から多くの観光客が見物に訪れます

ラベンダーの花色は淡いパープルがポピュラーですが、ピンク、ホワイト、ブルーなどのカラーバリエーションもあります。

ガーデニングや鉢植えで人気ですが、開花時期には、切り花の入手も可能です。

また、ドライフラワーやポプリなどにも活用されます。

ラベンダーの育て方や管理のポイント

ラベンダーは高温多湿に弱く、乾燥を好む植物です。種からよく育ちます。

寒さに強い品種が多いですが、暑さと湿気が苦手なため、強い西日があたらず、水はけと風通しの良い場所で管理しましょう。

乾燥を好みますが、水切れしないように、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。

梅雨などの長雨の時期は、雨にあたりすぎないように注意しましょう。

ラベンダーは株が大きくなってくると、枝が込み合って風通しが悪くなるため、適宜剪定を行うのがポイントです

挿し芽で増やせるので、剪定した枝を利用するのもおすすめです。

【ラベンダーの基本的な栽培方法】
・種まき…3月~4月
・植え付け…4月~5月/10月
・植え替え…4月~5月/10月
・開花期…5月~9月
・肥料やり…3~4月/10月
・剪定…6月~7月

「ラベンダー」の花言葉

ラベンダーは、全般的に以下の花言葉があります。

・清潔
・期待
・あなたを待っています
・疑惑
・不信
・沈黙
・私に答えてください
・献身的な愛
・優美

ラベンダーの花言葉は、ポジティブ、ネガティブ、両方の意味があるのが特徴です。

「ラベンダー」の品種や種類

ラベンダーは、大きく分けて以下の5種類があります。

・イングリッシュラベンダー/コモンラベンダー(アングスティフォリア系)
・フレンチラベンダー(デンタータ系)
・フレンチラベンダー(ストエカス系)…イタリアンラベンダー、スパニッシュラベンダー、トップドラベンダー
・レースラベンダー(プロテストエカス系)
・ラバンディン系

ラベンダーは現在、世界に39種類が存在するといわれています。

ラベンダーは交配種が生じやすい上、ヨーロッパで品種改良が進められたことにより、分類が難しい品種もあります。

なお、日本では、イングリッシュ系やフレンチ系のラベンダーがポピュラーです。

「ラベンダー」の豆知識

ラベンダーの名前の由来は諸説ある

ラベンダーの学名は「Lavandulaラヴァンドラ)」といいます。

一説によると、Lavandulaはラテン語の「Lavare(洗う・洗浄する)」に由来するとされています。

かつて、古代ローマ人が入浴や洗濯をする際に、ラベンダー使って香りづけをしていました。ラベンダーの学名は、その行為から名づけられたと考えられています。

他方、ラテン語には、「Livere(青みを帯びた)」という単語があり、ラベンダーの花色が該当することから、Livereが語源との説もあります

ラベンダーの香りの効能

ラベンダーが放つ特有の香りには、私たちの心と体に良い効果があるとされ、アロマテラピーなどでも活用されています。

ラベンダーのアロマにはリラックス作用があり、緊張をほぐし、イライラや不安を解消する効果が期待できます。そのため、寝つきが悪い、不眠に悩んでいるといった方におすすめです

また、鎮痛作用があり、香りをかぐことで、頭痛、腹痛、神経痛などをやわらげる効果があるとされています。

さまざまな体の不調に悩んでいる方は、アロマオイルやサシェなどを活用して、日常生活にラベンダーを取り入れてはいかがでしょうか。

なお、ラベンダーは、妊娠中の女性は避けた方が良いハーブとされているため、使用にあたっては十分注意しましょう

まとめ

ラベンダーは主に香りを楽しむハーブですが、清楚な花姿も愛らしく、観賞用にも適しています。「ラベンダー色」という色名にもなっている、淡いパープルのほか、ピンクやホワイトなどもあり、カラーバリエーションを楽しめるのも魅力です。ラベンダー特有のアロマが苦手な方は、香りのない品種を選んで楽しむのもおすすめです。花が見ごろを迎える初夏には、ぜひ切り花で楽しみましょう。季節の花を用いたフラワーギフトを贈るときは、花と植物のギフト通販サイト「HanaPrime(ハナプライム)」をご利用ください。

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