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日本の夏を彩る「あさがお」の魅力!花言葉・代表品種・豆知識を紹介

2021年6月3日

「あさがお」は、夏を代表する伝統的な花です。小学校の栽培学習にも用いられていることから、多くの人が種から育てた経験があるのではないでしょうか。あさがおといえば、朝に開花して、昼にはしぼんでしまう短命の花です。一方、長いつるを次々に伸ばしてからみつく様子には、たくましい生命力を感じます。今回は、古くから観賞用の植物として日本で親しまれる、あさがおの特徴や歴史などについて、あらためて紹介します。

「あさがお」の基本情報

あさがおの特徴

あさがおは、ヒルガオ科サツマイモ属に分類される一年草の植物です。

花の後にできる種を収穫した経験のある方も多いのではないでしょうか。

あさがおの花は朝に咲き、昼にはしぼんでしまいます。この様子から「あさがお(朝顔)」の名がついたといわれています

また、つるが何本も出てきてからまるのもあさがおの特徴です。

花色はバリエーションが豊富で、青、紫、白、ピンク、茶色など、多彩です。

あさがおは、熱帯アジア、およびヒマラヤ~中国にかけて自生種が確認されています。

そのため、上記のエリアが原産地と考えられていましたが、近年は熱帯アメリカ大陸という説が浮上しています。

なお、英語名は「Morning Glory(モーニング・グローリー)」です。

あさがおの歴史

夏を代表する花の1つであるあさがおは、奈良時代末期~平安時代に中国から伝来したとされています。

遣唐使(けんとうし)が中国から種を持ち帰ったといわれており、当時は薬用植物として活用されていました。

あさがおの種子は「牽牛子(けんごし/けにごし)」の生薬名で、現在も下剤や利尿剤として用いられています。

江戸時代になるとあさがおがブームになり、盛んに品種改良が行われ、観葉植物として定着した歴史があります。

あさがおの育て方や管理のポイント

あさがおは夏に最盛期を迎える花で、暑さに強いのが特徴です。

種からもよく育ち、比較的丈夫な植物であるため、ガーデニング初心者の方にも適しています

花1つ1つは、朝開花して昼にはしぼんでしまいますが、次々と花が咲くので、楽しめる期間が長いのが魅力です。

あさがおを育てるときは、日あたりと風通しの良い場所を選ぶのがポイントです。

また、つるが伸びるので、支柱を立てて上に誘引します。さらに、時期がきたら摘芯して、わき芽を増やし、花つきを良くしましょう。

暑い時期、花が咲きはじめたら、朝と夕方の2回、たっぷりと水を与えます。

気温が高くなる日中に水やりをすると蒸れてしまうので、避けましょう。

【あさがおの基本的な栽培方法】
・種まき…5月~6月
・植え付け…5月~6月
・植え替え…―
・開花期…7月~10月
・肥料やり…5月~7月

「あさがお」の花言葉

あさがお全般の花言葉は、以下の通りです。

・愛情
・愛情の絆
・結束
・結びつき
・平静
・明日もさわやかに
・はかない恋
・私はあなたにからみつく

加えて、花色別に、次のような花言葉があります。

・紫…冷静、平常
・青…短い愛、はかない恋
・白…あふれる喜び、固い絆
・赤…はかない情熱的な愛
・ピンク…安らぎに満ち足りた気分

あさがおの花言葉は、つるがからみつく姿や、すぐに花がしぼんでしまうはかない様子に由来する内容が多いことがわかります。

「あさがお」の品種や種類

あさがおは大きく分けると、江戸時代に国内で品種改良された古典園芸種と、アメリカやメキシコなど、日本以外の国で誕生した品種があります。

それぞれの代表的な品種名は次の通りです。

【日本あさがお】
・大輪朝顔…青雲、団十郎、平安の香、黒王、暁シリーズ など
・変化朝顔(八重咲き、キキョウ咲き、しぼり咲き など)
・曜白(ようじろ)朝顔…メリーゴーランド、富士シリーズ など

【西洋あさがお】
・ヘブンリーブルー(ソライロアサガオ)
・アーリーヘブンリーブルー
・ブルースター
・パーリーゲート
・フライングソーサー
・スカーレットオハラ
・ウェディングベル など

「あさがお」の豆知識

「あさがお」と「ひるがお」の違い

あさがおによく似た花に「ひるがお昼顔)」があります。

花姿だけでなく、名前が似ている上、同じヒルガオ科に属する植物です。

ただし、あさがおがヒルガオ科サツマイモ属であるのに対し、ひるがおはヒルガオ属に分類されます。

また、「ひるがお」の名前の通り、昼間も咲き続けるのが特徴です。

ひるがおは日本原産で、北海道から九州の山野や道端などに自生している姿が見られます。

あさがおが一年草であるのに対し、ひるがおは多年草で、冬は地上部が枯れますが、根は地中で生きており、春になるとつるを伸ばします。

なお、夕方から花を咲かせる「よるがお(夜顔)」も、あさがおと同じヒルガオ科サツマイモ属に分類される植物です。

一方、同じく夕方から花を咲かせる「ゆうがお(夕顔)」と呼ばれる植物はウリ科に分類されます。ゆうがおは花の後に、大きな実をつけるのが特徴です。

ゆうがおの実は、かんぴょうの材料で知られています。

まとめ

あさがおは古くから日本で親しまれている、歴史のある花です。花の命は短く、朝開花しても昼にはしぼんでしまいますが、次々と花を咲かせるので、夏の間、私たちの目を楽しませてくれます。花の性質上、切り花には向かないため、鉢植えやグリーンカーテンなどで楽しみましょう。

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