花を贈る

法事・法要に贈るのはどんな花?お供え花の選び方とマナーを解説

法事・法要に贈るのはどんな花?お供え花の選び方とマナーを解説

法事・法要では、哀悼(あいとう)の意や故人をしのぶ気持ちを込めてお供え花を贈ります。
法事・法要でお供え花を贈る際は、故人や遺族に対して失礼にあたらないようにマナーを守ることが大切です。

しかし、実際にお供え花を贈るとなると
「法事・法要のお花は白色しかダメなの?選び方は?」
「毎回菊やユリを贈っているけどたまには他のお花を贈りたい。どんなお花がおすすめ?」

このように悩む方は多いのではないでしょうか。

この記事では、法事・法要のお花の選び方や相場に加え、贈る際のマナーや注意点などを紹介します。
哀悼の意や故人を偲ぶ気持ちを込めて、正しくお供え花を贈りましょう。

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目次

法事と法要の違いは?宗教や宗派による儀式の違い

法事と法要の違いは、以下のとおりです。

言葉 意味
法要 故人の冥福を祈って供養するために、僧侶がお経を唱え、参列者が焼香する儀式のこと
法事 法要から家族・親族・知人などが集って行う会食までを含む一連の行事のこと

法事と法要は、混同されやすい言葉ですが、意味に違いがあります。
意味の違いを理解して、正しく使い分けできるようにしましょう。

仏教における法要の種類

仏教における法要の種類は、以下のとおりです。

仏教における法要の種類
忌日法要 初七日(しょなのか)、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)、四七日(よなのか)、五七日(いつなのか)、六七日(むつなのか)、四十九日(しじゅうくにち)
年忌法要 一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌

仏教では、お寺や自宅で法要を行います。
法要の際には、故人をしのぶ気持ちを込めてお供え花を準備することが一般的です。
法要をお寺で行う場合は本堂とお墓、自宅で行う場合は仏壇と祭壇にお供え花を飾ります。

ただし、上記の表で示したすべてのタイミングで必ず法要を行うわけではありません。

現在では、亡くなって7日目にする初七日法要を葬儀と同じ日に行い、その後は四十九日、一周忌、三回忌のタイミングで法要と会食を行うことが一般的です。
七回忌以降にいつまで法要を行うかは、家庭によりさまざまであり、故人の生前の意思・金銭面・ライフスタイルなどによりご遺族が判断します。

また、仏教のなかでも宗派により、法要を行うタイミングが異なります。
真言宗や曹洞宗では、十七回忌のあとに、二十五回忌のタイミングで法要を行い、三十三回忌もしくは五十回忌を弔い上げとすることが一般的です。
浄土宗では、七十回忌や百回忌まで法要を行う場合があります。

神道(しんとう)における法要の種類

神道(しんとう)における法要の種類は、以下のとおりです。

神道における法要の種類
霊祭 翌日祭、十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭、五十日祭、百日祭
式年祭 一年祭、三年祭、五年祭、十年祭

神道では、自宅・墓前・作成などで清祓の儀(きよはらいのぎ)に加え、仏教における僧侶の読経に相当するあたる祝詞奏上(のりとそうじょう)や参列者による焼香に相当する玉串奉奠(たまぐしほうてん)、会食が行われます。
祭壇やお墓には、榊(さかき)もしくはお花を飾ります。

キリスト教における法要の種類

キリスト教の法要の儀式は宗派によって異なります。

キリスト教における法要の種類
カトリック 追悼ミサ、死者記念ミサ
プロテスタント 記念式(記念集会)

カトリックでは、故人の死後3日目・7日目・30日目に追悼ミサ、1年目の昇天日(命日)に死者記念ミサを行います。
聖歌の斉唱のほか、祈祷や聖書の朗読などを行ったあとは、自宅や教会の別室で茶話会を開くことが多いです。

プロテスタントでは、個人の死後7日目・10日目・1か月目・1年目・3年目・5年目・7年目に自宅や教会で家族・親族・知人・牧師により記念式を行います。
礼拝が終わったあとは、カトリックと同様、茶話会が開かれることが一般的です。

また、カトリックやプロテスタントなどのキリスト教では、焼香の代わりに献花を行います。

このように宗教や宗派により行う儀式が異なりますが、故人をしのぶ点においては共通しています。
それぞれの宗教や宗派に従い、マナーを守って参列しましょう。

法事・法要に贈るお供え花の5つの選び方と相場

法事・法要に贈るお供え花選びに迷っている方は多いのではないでしょうか。
法事・法要に贈るお供え花の選び方と相場は、以下のとおりです。

■法事・法要に贈るお供え花の選び方と相場

  • 花の色は四十九日までは白。以降は故人の好みに合わせる
  • お供えにふさわしくないお花を避ける
  • アレンジメントか花束で贈る
  • 迷ったら遺族の意向を確認する
  • 法事・法要の花の相場は5,000~20,000円

それぞれ詳しく解説します。ぜひ参考にして、故人をしのぶ気持ちが伝わるお供え花選びをしましょう。

① 花の色は四十九日までは白。以降は故人の好みに合わせる

花の色は、四十九日までは白色でまとめた「白上がり」を選ぶことが一般的です。
四十九日以降は、故人の好みに合わせても問題ありません。

仏教において、死後49日間は7日ごとに極楽浄土にいけるか裁きを受ける期間です。
裁きを受ける期間である四十九日までは、故人が慎ましくしているため、花も同様に慎ましい白色のものをお供えするほうが良いと考えられています。

人気の白色の花は、ユリ・胡蝶蘭・菊などがあります。

四十九日以降は、故人の好みに合わせましょう。
ただし、鮮やかすぎる色は避けて、優しい色合いの花を選ぶことをおすすめします。
一般的にピンク色・クリーム色・淡い青色・水色などに加え、仏教において高貴であるとされている紫色が選ばれる傾向にあります。

このように、花の色を選ぶ際は、四十九日までは白色、四十九日以降は故人の好みに合った優しい色を選びましょう。

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② お供えにふさわしくないお花を避ける

花を選ぶ際は、お供えにふさわしくないものを避けることが大切です。
知らずにふさわしくない花をお供えしてしまうと、遺族が不快な気持ちになる恐れがあるためです。

お供えにふさわしくない花の特徴・理由・種類を表にまとめました。

花の特徴 理由 花の種類
トゲがある ・殺生や故人の苦しみを連想させる
・遺族が怪我する恐れがある
バラ、サンザシ、ピラカンサス、ヒイラギ、アザミ
毒がある ・仏様に毒を盛ることを意味する
・死を連想させる
アネモネ、シャクナゲ、アジサイ、彼岸花、チューリップ、アセビ
ツルがある ・ツルが絡む様子が成仏できないことを連想させる ノウゼンカズラ、アサガオ、クレマチス
香りが強い ・食香とも呼ばれる線香は、故人に食事をお供えすることを意味していて、花の香りが線香の香りの邪魔をしてしまう カサブランカ、キンモクセイ
花粉が落ちやすい ・仏壇を汚してしまう恐れがある ひまわり、ポピー
花弁が落ちやすい ・花弁が落ちる様子が首が落ちることを連想させる ツバキ、サザンカ
赤色の花 ・おめでたいときに使用される色のイメージがある バラ
黒色の花 ・不吉な色といわれている 黒ユリ

このように普段の贈り物にぴったりのお花でも、お供えにはふさわしくない場合があります。
遺族に対して失礼のないようにふさわしくない花は避けましょう。

③ アレンジメントか花束で贈る

花の形状(スタイル)は、コンパクトで飾りやすいアレンジメントもしくは花束を選びましょう。

花の形状は、アレンジメントや花束のほか、スタンド花もあります。
ただし、スタンド花は、サイズが大きく場所を取り、迷惑になることが考えられます。

アレンジメントは、コンパクトであることに加え、すでに器に生けられているため、遺族の手間をかけることなくすぐに飾れる点が魅力です。

花束は、アレンジメントと比べて、花瓶を準備して生ける必要があるため手間がかかりますが、祭壇・仏前・墓前など小分けして飾れます。

以上のことから、花の形状を選ぶ場合は、アレンジメントもしくは花束にしましょう。
とくに、遺族の手間がかからないアレンジメントがおすすめです。

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④ 迷ったら遺族の意向を確認する

花の色や種類、形状などに迷った場合は、遺族の意向を確認することも1つの手です。
事前に確認することで、お供え花選びに失敗せずに済むためです。

四十九日までは白上がりの花を選ぶことが一般的ですが、遺族のなかには、こだわりがなく、故人が好きなもののほうがうれしいと感じる方もいます。

また、仏教において、鉢のなかの肥料は不浄なものとされているため、信仰深い方の場合、お供え花に鉢植えの胡蝶蘭を贈ることはタブーであると考えている可能性があります。

このように、一般的なマナーはありますが、人によって考え方が異なることもあるため、お供え花選びに迷った場合は、遺族の意向を確認してみましょう。

⑤ 法事・法要の花の相場は5,000~20,000円

お供え花の価格帯に迷った場合は、法事や法要の花の相場である5,000~20,000円を参考にしましょう。
相場より低ければ遺族や故人に対して失礼にあたる恐れがあり、高ければ遺族がお返しする際に気を遣うためです。

お供え花の相場は、故人との関係性によっても異なります。
故人との関係性によるお供え花の相場は、以下のとおりです。

故人との関係性 相場
友人・知人 5,000円〜
家族・親族 10,000円〜

花の形状別の価格帯は、以下のとおりです。

花の形状 相場
アレンジメント 5,000円〜
花束 5,000円〜
スタンド花 15,000円〜
胡蝶蘭の鉢植え 15,000円〜

法事・法要にお供え花を贈る場合は、相場に合ったものを選びましょう。

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【法事・法要にふさわしいお花10選】お花の特徴や花言葉

法事・法要に贈るお花の選び方や相場がわかっても、種類に迷うという方は多いことでしょう。
法事・法要にふさわしいお花は、以下のとおりです。

法事・法要にふさわしいお花 花言葉
高尚・高潔・高貴
ユリ(百合) 純潔・威厳・無垢
カーネーション 尊敬・深い愛・私の愛は生きている
スターチス 変わらない誓い・途絶えぬ記憶
トルコキキョウ(リシアンサス) 思いやり・希望・優美
アルストロメリア 未来への憧れ・持続
胡蝶蘭 幸せが飛んでくる

それぞれのお花の特徴や花言葉を詳しく解説します。
ぜひ、お花の種類を選ぶ際に参考にしてください。

菊、マム|高尚・高潔・高貴

菊は、法事・法要に贈る定番のお花のうちの1つです。
菊が贈られる理由には、邪気を払う強い力があると信じられてきた背景があります。

菊の花言葉は、高尚・高潔・高貴です。
特徴として、花持ちが良く、長くお供えできることが挙げられます。

白色の菊は、初盆・新盆や四十九日までの法事・法要に贈る白上がりのお花によく選ばれています。
お花選びに迷った場合は、菊を贈ってみてはいかがでしょうか。

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ユリ(百合)|純潔・威厳・無垢

法事・法要に贈るお花として、ユリ(百合)もおすすめします。

ユリの花言葉は、純潔・威厳・無垢です。
凛としていて、上品な印象を与え、存在感があることが特徴です。

ただし、ユリは、花粉が落ちやすく、香りも強いことがあり、苦手と感じる方もいます。
ユリを選ぶ場合は、購入先に頼んで、蕾が開いている部分だけでも花粉を取ってもらったり、香りが弱い品種のものにしたり工夫しましょう。

また、黄色のユリには不安、オレンジ色のユリには軽率という花言葉があるため、ユリを選ぶ場合は白色にすることをおすすめします。
菊と同様に、白色のユリは、白上がりのお花によく選ばれる傾向です。

ユリは、花粉や香りの問題がありますが、すてきな花姿や花言葉からお供え花の定番となっています。
ユリを贈りたい場合は、花粉を処理したり品種を考慮したり工夫しましょう。

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カーネーション|尊敬・深い愛・私の愛は生きている

カーネーションも法事・法要に贈るお花としてよく選ばれます。

カーネーションの花言葉として、尊敬・深い愛・私の愛は生きているなどが挙げられます。
特徴は、花持ちが良いことや花弁がフリルのように波打っていてかわいらしいことです。

カーネーションは、母の日のイメージが強いですが、すてきな花言葉からとくに大切な家族へのお供え花として人気です。

カーネーションは、仏教の法事・法要のほか、キリスト教のミサ・記念式などに贈るお花としても適しています。

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スターチス|変わらない誓い・途絶えぬ記憶

法事・法要にお花を贈るなら、スターチスはいかがでしょうか。

スターチスの花言葉は、変わらない誓い・途絶えぬ記憶であり、故人への感謝やしのぶ気持ちをあらわすことができます。
大切な存在である故人へのお供えにふさわしいお花です。

また、花持ちが良く、長くお供えできる点も魅力です。
ほかのお花と比較して、暑さにも強いため、お盆のお供えに選ばれる傾向にあります。

花姿は小ぶりで控えめであり、ユリや菊などのメインのお花に添えることでアクセントとなるため、上品な印象を与えます。
お盆に大切な存在の故人へお花をお供えするなら、スターチスを選んでみましょう。

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トルコキキョウ(リシアンサス)|思いやり・希望・優美

法事・法要には、トルコキキョウを贈ることもおすすめします。
スターチスと同様、花持ちが良いことに加え、暑さに強いためです。

ほかのお花と比較して、暑い夏の時期でも長くお供えできます。
お盆へのお供え花としてもぴったりです。

トルコキキョウの花言葉は、思いやり・希望・優美です。
なかでも白色のトルコキキョウには、良い語らいという花言葉があります。

故人の思い出話に花が咲くように大切な家族のほか、親しかった友人へ贈ってみてはいかがでしょうか。

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アルストロメリア|未来への憧れ・持続

法事・法要に贈るお花に迷った場合は、アルストロメリアを検討してみましょう。

アルストロメリアの花言葉は、未来への憧れ・持続です。
特徴は、ユリの仲間で可憐な花姿であることや花持ちが良いことです。
持続という花言葉は、花もちの良さが由来といわれています。

故人をしのびつつ、前向きな気持ちを持ち続けて生きていくという気持ちを込めて、アルストロメリアを贈ってみてはいかがでしょうか。

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胡蝶蘭|幸せが飛んでくる

お祝い事に贈るイメージが強い胡蝶蘭ですが、法事・法要のお供え花としてもおすすめです。
胡蝶蘭がお供えにふさわしい理由は、次のとおりです。

■胡蝶蘭がお供えにふさわしい理由

  • 幸せが飛んでくるという花言葉に、故人をしのびつつ、前向きな気持ちを込められる
  • 花粉が落ちにくく、香りが少ないため、不快感を与えない
  • 花持ちが良く、お手入れも簡単であり、長くお供えできる
  • 上品で華やかな花姿をしている

このように胡蝶蘭は、お供えにふさわしい理由がたくさんあることから法事・法要に贈るお花としてよく選ばれています。
とくに白色の胡蝶蘭は、気品にあふれており、存在感があるため、白上がりのお花としても人気です。

法事・法要のお花選びに悩んでいる方は、胡蝶蘭にしてみてはいかがでしょうか。

胡蝶蘭は法事と法要のお供えに贈っても大丈夫?マナーや値段の相場を解説
お供えに胡蝶蘭は大丈夫?法事と法要のマナーを解説

「法事」や「法要」は、お坊さんの唱えるお経と共に、故人の冥福(めいふく)を祈り、供養(くよう)する儀式です。 法要や法事に参列する際にはお供え物やお悔やみの品を持参し、ご遺族や親族、知人・友人と共に故 ...

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法事・法要にお供え花を贈る際の5つのマナー・注意点

法事・法要にお供え花を贈る際は、遺族に失礼にあたらないようにマナーを守ることが大切です。
お供え花を贈る際のマナーや注意点は、以下のとおりです。

■法事・法要にお供え花を贈る際のマナー・注意点

  • 法事・法要の前日か当日早めに届ける
  • 法事・法要の行事ごとのメッセージカードの書き方
  • 法事・法要の花への立て札の正しい書き方
  • お寺にお花を送る場合は事前に連絡する
  • キリスト教の追悼ミサや記念式の場合は自宅に送る

お供え花を贈る際の5つのマナー・注意点について詳しく解説します。
マナーや注意点を理解して、遺族に対して失礼にあたらないようにしましょう。

① 法事・法要の前日か当日早めに届ける

お供え花を贈る際のマナー・注意点の1つとして、法事・法要の前日か当日早めに届けることが挙げられます。
法事・法要の直前に贈ると、準備が忙しく、迷惑になることがあるためです。

法事・法要の前日か当日早めに贈ることにより、直前と比べて時間に余裕があるため、遺族がゆっくりと準備することができます。

ただし、早く贈りすぎても良くありません。
生花は時間が経つと枯れてしまうため、早く贈ると法事・法要の当日には、見頃が終わってしまう可能性も考えられます。

通販サイトに限らず、店頭で購入する場合もですが、配送日を希望の日程に指定できるか事前に確認しておきましょう。
遺族の準備する時間や生花の見頃を考えると、法事・法要の前日か当日早めに届けることがベストです。

② 法事・法要の行事ごとのメッセージカードの書き方

法事・法要のメッセージカードの書き方のポイントとして、以下の点が挙げられます。

■メッセージカードの書き方のポイント

  • 時候のあいさつは不要であり、すぐに本文を書く
  • お悔やみの言葉を書く
  • 故人への感謝の気持ちや思い出を書く
  • 法事・法要に参列できない場合は、お詫びを書く
  • 遺族へ労いの言葉を書く

さらに、法事・法要のメッセージカードは、言葉選びを慎重に行うことが大切です。
故人の死を悲しむ遺族は、普段以上に多情多感な状態の可能性があるためです。

メッセージを書く際は、不吉なことや縁起が悪いことを連想させる忌み言葉を避ける必要があります。
忌み言葉の一例は、以下のとおりです。

忌み言葉 連想させること
たびたび・再三・ますます・次々・ぐれぐれも・重ね重ね・またなどの繰り返し言葉 不幸や死が繰り返される
苦しみ
浮かばれない・迷う 成仏できない
離れる・切る・とんでもないこと・忙しい 縁起が悪い

忌み言葉のほかにも「死ぬ」や「生きていた」など死を直接的に表現する言葉も避ける必要があります。
「死ぬ」は「他界された」へ、「生きていた」は「ご生前」へ言い換えて表現しましょう。

法事・法要の行事ごとのメッセージカードの書き方は、以下のとおりです。

四十九日

◯◯様のご訃報に接し、驚きと悲しみでいっぱいです。
ご無理をなさらず、お体ご自愛ください。
心からご冥福をお祈りいたします。

◯回忌

◯◯様の◯回忌にあたり、心ばかりですがお花を贈らせていただきます。
ご生前の面影を偲び、あらためてご冥福をお祈り申し上げます。
ご家族のみなさま、お体ご自愛ください。

初盆・新盆

◯◯様の初めてのお盆を迎えるにあたり、あらためましてお悔やみ申し上げます。
私事で大変恐縮ですが、当日はお参りができないため、心ばかりのお花を贈らせていただきます。
ご家族のみなさま、お体には気をつけてください。

メッセージカードは必須ではありませんが、書くことで、より一層哀悼の意や故人をしのぶ気持ちを伝えられます。
とくに法事・法要に参列できない場合は、お詫びの気持ちも込めてメッセージカードを添えると良い印象を与えられます。
内容に迷った場合は、メッセージカードの書き方の例を参考にしてください。

HanaPrimeでは、無料でメッセージカードをつけられます。
書き方のポイントを押さえ、忌み言葉を避けて、メッセージを書きましょう。

メッセージカードの書き方を見る

③ 法事・法要の花への立て札の正しい書き方

法事・法要の花への立て札には、黒字で飾り文字と贈り主名のみを記載します。

一般的なお祝いごとの立て札には、赤字で飾り文字と黒字で贈り主名、さらに必要に応じて黒字で贈り先名を記載します。
法事・法要の花への立て札は、贈り先名は記載しないことがマナーなので、注意しましょう。

法事・法要の花の場合、飾り文字は「供」や「御供」と記載することが一般的です。
年忌法要の場合は「供 ◯周忌」と記載することもあります。
飾り文字に迷った場合は、「供」や「御供」にしましょう。
立て札の書き方の例は、以下のとおりです。

■数名の親戚とともに贈る場合
贈り主名は、右から年齢順に記載します。
人数が多いときは「子供一同」や「孫一同」などとまとめましょう。

■同僚や社員と連名で贈る場合
贈り主名は、右から役職の高い順に記載します。
人数が多いときは、会社名や部署名などの正式名称の最後に一同と記載してください。

■会社の代表者が贈る場合
会社の正式名称と役職名、代表者名を記載します。

■数名の友人とともに贈る場合
贈り主名の記載の順番に決まりはありません。
人数が多いときは「◯◯大学一同」や「友人一同」とまとめます。

■夫婦で贈る場合際は、
贈り主名は、夫の名前だけ記載します。

立て札のサイズには限りがあるため、連名で贈る人数が増えれば増えるほど文字が小さくなります。
基本的には、3名ほどであれば、連名で記載できることが多い傾向です。
4名以上で贈る場合は「◯◯一同」とまとめることをおすすめします。

法事・法要に贈る花に立て札を添えることは、マナーです。
HanaPrimeでは、無料で立て札をつけられます。
立て札の書き方を理解して、正しく贈りましょう。

立て札のサンプルを見る

④ お寺にお花を送る場合は事前に連絡する

お寺にお花を送る場合は、事前にお寺に連絡しましょう。
お寺のなかには、花器がないところや飾れるお花のサイズが決まっているところがあるためです。

花器がないにもかかわらず花束を送ったり、飾れないサイズのお花を送ったりしてしまうと迷惑になることが考えられます。
お寺にお花を送る場合は、事前に連絡して、花器の有無や飾れるお花のサイズなどを確認しておきましょう。

⑤ キリスト教の追悼ミサや記念式の場合は自宅に送る

キリスト教の追悼ミサや記念式の場合は、自宅に送りましょう。
追悼ミサや記念式は、自宅のほか、教会で行われることもありますが、花は自宅に送ることが一般的です。

基本的には、お供え花としてバスケットフラワーを贈ります。
花の種類は、カーネーションやユリなどの洋花が選ばれる傾向にあります。
仏式とは異なり、立て札やメッセージカードは添えないことが、マナーとされているため、注意が必要です。

宗教や宗派のマナーに従って、故人をしのぶ気持ちを込めてお供え花を贈ることが大切です。
追悼ミサや記念式にお供え花を贈る場合は、自宅に届けましょう。

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法事・法要のお供え花に関するよくある質問

法事・法要にお供え花を贈る際は、マナーを守ることが大切です。
しかし、いざ贈るとなるとさまざまな疑問が出てくる方も多いことでしょう。

法事・法要のお供え花に関するよくある質問をまとめてみましたので、以下を参考にお供え花を贈ってください。

■法事・法要のお供え花に関するよくある質問

  • 自宅会場の法事・法要における花の贈り方は?
  • 法事・法要で造花を贈ってもいい?
  • 法事・法要における花のラッピングの注意点は?
  • 法事・法要を欠席する場合はお花はどうしたらいい?
  • お盆の法事・法要のお花の選び方は?
  • 遺族・親族のみの法事・法要の場合はお花は贈るの?

法事・法要のお供え花に関するよくある質問について詳しく解説します。
疑問に感じていることがあれば参考にして、故人をしのぶ気持ちを込めてお供え花を贈りましょう。

自宅会場の法事・法要における花の贈り方は?

法事・法要が自宅で行われる場合、宛先を喪主もしくは送付する住所の家主にしましょう。
故人の名前にしないように注意してください。

また、一般的に祭壇に飾る花を贈ります。
祭壇とは、故人を供養するために仏壇の前に設けるものです。
仏壇に飾る花は、施主や遺族が準備します。

祭壇に飾る花として、そのまま置けるアレンジメントや花瓶に小分けできる花束がおすすめです。
贈るタイミングは、法事・法要の前日もしくは当日の早めの時間帯がベストです。

このように、自宅にお供え花を贈る場合は、宛先のほか、花の用途やタイミングなどに注意しましょう。

法事・法要で造花を贈ってもいい?

法事・法要に造花を贈ることはおすすめしません。
最近では、気にしない方も増えていますが、法事・法要の花は、生花であるべきだという考えの方がいるためです。

花をお供えする行為には、花が咲いたあと枯れる様子から、あらゆるものは無常であり、命は尊いということを学び、仏様に対して修行を誓う意味があります。
花が咲いて枯れる過程は、生花でないと見られません。

ただし、遺族が年配であったり体が不自由であったりする場合は、造花が喜ばれるケースがあります。
造花は、水交換や枯れたあとの掃除が不要であり、手間がかからないためです。

以上のことから、事情がある場合は造花を考慮しても良いですが、基本的には生花を贈るほうが喜ばれます。
可能であれば、遺族の意向を確認してみることをおすすめします。

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法事・法要における花のラッピングの注意点は?

法事・法要における花のラッピングの注意点は、派手な色や豪華なリボンを避けることです。
白や薄い緑・紫・青などの淡い色をおすすめします。

ラッピングの色に迷った場合は、店頭で購入するなら、法事・法要に贈る旨を伝え、通販サイトで購入するなら、お供え・お悔やみ用の花ギフトを選びましょう。
法事・法要向けのラッピングに仕上げてくれます。

HanaPrimeでは、無料でラッピングを提供していることに加え、法事・法要にぴったりの優しく淡い色合いのものを準備しています。
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法事・法要を欠席する場合はお花はどうしたらいい?

法事・法要を欠席する場合でも、お花は贈りましょう。
お花を贈ることで、故人をしのぶ想いを伝えられるためです。

法事・法要に参加できずにお花のみを贈る場合は、参列できないことに対するお詫びを記載したメッセージカードを添えることをおすすめします。

都合で法事・法要を欠席する場合は、お詫びを記載したメッセージカードを添えて、気持ちを込めてお花を贈りましょう。

メッセージカードの書き方を見る

法事・法要は花以外で何を贈る?

法事・法要で花以外に贈るものとして、食べたり使用したりすることによりあとには残らない消え物が良いとされています。
「不幸や不祝儀が残らないように」という意味があるためです。

法事・法要で花以外に贈るものの例は、以下のとおりです。

法事・法要で花以外に贈るものの例

果物、ゼリー、煎餅、焼き菓子、羊羹、まんじゅう、かまぼこ、佃煮、お茶、お酒、ろうそく、線香

また、法事・法要で贈るものは、分けられるものが良いともいわれています。
法事・法要の最後、贈られたものを出席者に分ける場合があるためです。
分けやすいように、煎餅や焼き菓子などを贈る場合は、個包装のものを選ぶことをおすすめします。

さらに、食べ物を贈る場合は、日持ちが良いものにしましょう。
日持ちが良ければ、長くお供えすることができます。

以上のことから、法事・法要でお花以外のものを贈る場合は、今回紹介したような消え物で分けられたり日持ちしたりするものを選んでください。
一緒にお花も供えることで、より一層故人をしのぶ気持ちを伝えられます。

お盆の法事・法要のお花の選び方は?

お盆の法事・法要のお花を選ぶ際は、初盆・新盆であれば白上がり、以降は故人の好みを考慮しつつ優しい色合いのものにしましょう。
初盆・新盆で白上がりのお花にする理由として、亡くなってから日が浅いため、弔いや配慮の気持ちをあらわすことが挙げられます。

ほかの法事・法要と同様に、白色のお花であれば、ユリ・胡蝶蘭・菊などが人気です。
故人の好みに合わせる場合は、鮮やかな色は避け、ピンク色・クリーム色・淡い青色・水色・紫色などが多く選ばれています。

また、お盆は暑い日が続くことが多いため、暑さに強いお花を選ぶことをおすすめします。
暑さに強いお花は、スターチスやトルコキキョウなどです。

ラッピングに関しては、ほかの法事・法要と同様、派手な色や豪華なリボンを避け、白や薄い緑・紫・青などの淡い色にすることが一般的です。

このようにお盆の法事・法要でのお花を選ぶ際も、ほかの法事・法要と同様にお花やラッピングは、優しい色合いのものにしましょう。

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遺族・親族のみの法事・法要の場合はお花は贈るの?

遺族・親族のみで法事・法要を行う場合、故人との関係性が友人・知人・同僚などであれば、お花は贈らなくて良いです。

一般的に七回忌を過ぎると、遺族・親戚のみで行う傾向にあります。
お花を贈るのは、七回忌までにしましょう。

万が一、遺族・親族のみで法事・法要を行う場合でも、お花を贈りたいなら、事前に遺族に確認してください。

法事・法要のお供え花は宗派や遺族の意向を踏まえて贈ろう

この記事では、法事・法要への花の選び方や相場に加え、贈る際のマナーや注意点などを紹介しました。
法事・法要のお供え花は、四十九日までは白上がり、四十九日以降は故人の好みに合わせて贈りましょう。

また、哀悼の意や故人をしのぶ気持ちを込めて贈るためには、マナーや注意点を意識する必要があります。
今回紹介したマナーや注意点を参考にして、宗派や遺族の意向を踏まえて贈ってください。

HanaPrimeでは、法事・法要にふさわしい優しい色合いのお供え花を豊富に取りそろえています。
立て札やメッセージカードも無料です。
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