子どもの頃に、「好き、嫌い、好き、嫌い…」とつぶやきながら、白い花びらを1枚ずつちぎって、恋占いをした経験はありませんか?この白い花こそがマーガレットです。一般的によく知られるのは、白くて細長い花弁と一重咲きの花姿ですが、イエローやピンクなどのカラーバリエーションや、八重咲きタイプなどもあります。そこで、恋占いの花として知られるマーガレットの特徴、花言葉、豆知識などをあらためて紹介します。
目次
「マーガレット」の基本情報
マーガレットの特徴
マーガレットはキク科モクシュンギク属(アルギランセマム属と表記する場合もある)に所属する多年草です。
一重咲きで、ホワイトカラーの細長いフォルムの花弁が、一般的によく知られるマーガレットの花姿です。
そのほかに、ピンク、オレンジ、イエローといった花色や、八重咲きタイプなど、さまざまな品種があります。
マーガレットの原産地はアフリカ大陸の北西部に位置するカナリア諸島です。日本に伝わったのは、明治時代といわれています。
カナリア諸島は昼夜の温度差が少ない温暖な気候で、年間を通して最高気温は30℃前後であり、冬でも最低気温は15℃ほどと、快適に過ごせる地域です。
そのような地域に分布するマーガレットは、暑さや寒さが苦手です。
マーガレットは日当たりを好みますが、高温多湿を嫌うため、夏場は風通しの良い場所で管理します。また、寒冷地で育てる場合は、霜よけなど冬越し対策が必要です。
マーガレットの中央には花が集まっている
マーガレットの中央にある黄色の花芯は、筒状花(つつじょうか)と呼ばれています。
よく見ると小さな花が1つ1つ咲いていて、それらがたくさん集まってできているのが特徴です。
鮮度の良いマーガレットは、筒状花があまり咲き進んでおらず、花芯がフラットで、つぼみがぎっしり詰まっています。
マーガレットの切り花を長く楽しみたい場合は、花芯をよく観察して、できるだけ鮮度の良いものを選びましょう。
マーガレットの別名について
マーガレットは、別名、パリデージー、キダチカミツレ、モクシュンギク(木春菊)などとも呼ばれます。
モクシュンギクは和名で、マーガレットの葉が、すき焼きや天ぷらの材料で知られる「春菊」に似ていることから名前がつきました。
マーガレットは「真珠」を意味する言葉
「マーガレット」は、欧米の女性の名前にもよく使われるワードです。
マーガレットは、ギリシャ語の「Margarites(マルガリテス)」が、その語源です。マルガリテスはギリシャ語で「真珠」を意味する言葉であり、清楚で純白な花姿が真珠に似ていることから、マーガレットと名づけられたとされています。
マーガレットによく似た植物
黄色い花芯、一重咲きの白い花弁といった花姿は、マーガレット以外の植物にも見られます。
中でも、同じキク科に所属する「フランスギク」「カンシロギク」「ノースポール」「シャスタデージー」などはマーガレットとよく似ていて、まちがわれるケースが多い品種です。
よく見ると、それぞれ葉の形や花弁の形状などが異なるので、見分けたい場合は全体の花姿を観察することをおすすめします。
マーガレットの育て方や管理のポイント
マーガレットは暑さ・寒さに弱いため、夏場の管理と冬越しに注意しましょう。
マーガレットは日当たりを好みますが、高温多湿は苦手なため、夏場は風通しの良い場所で管理し、株元が蒸れないように気をつけます。
夏はほとんど成長しないため、肥料やりは不要です。水やりは土の表面が乾いたら与える程度で、乾燥気味にするのがポイントです。
また、耐寒性が弱いマーガレットの冬越しは、霜にあたらないように注意します。必要に応じて、屋根の下で管理したり、霜よけをほどこしたりしましょう。
【マーガレットの基本的な栽培方法】
・種まき…-
・植え付け…4月~5月/9月~10月
・植え替え…3月~6月/9月~10月
・開花期…11月~翌年5月
・肥料やり…9月~翌年6月
・剪定…3月~6月/9月~10月
「マーガレット」の花言葉
マーガレットには、次のような花言葉があります。
・花占い
・恋の行方
・心に秘めた愛
・真実の愛
・真実の友情
・信頼
・誠実
・優しい思い出
・私を忘れないで
また、花色別にそれぞれ異なる花言葉もあるので、以下を参考にしてください。
・ホワイト…花占い、秘めた愛
・ピンク…真実の愛
・イエロー…美しい容姿
「マーガレット」の品種や種類
マーガレットは咲き方の違いで、以下のような種類があります。
・一重咲き…チェルシーガール、サブリナ、サンデーリップル、モリンバサッシ―コンパクトホワイト、ドリームレッドアイ、ドリームフィル、ドリームピンク
・八重咲き…サマーメロディー、ドリームテトラ、ドリームレまーgディー、ファイアークラッカー、モリンバミニダブルホワイト
・丁字咲き…ぽぽたん、イエローサブマリン、ドリームメロディー、ドリームティアラ
上記の品種は一部で、ほかにもさまざまな銘柄のマーガレットが流通しています。
また、ラベンダーに似たアロマが特徴の「風恋香(ふうれんか)」と呼ばれる一重咲きの品種もあります。風恋香は、マーガレットとハナワギクの交配種です。
「マーガレット」の豆知識
マーガレットの花弁を使った恋占いは、実は良い結果が出る場合が多いのをご存じでしょうか。
マーガレットの花弁の枚数を実際に数えてみると、奇数であることがほとんどです。
そのため、花弁の1枚めを「好き」からはじめると、最後は必ず「好き」で終わります。
まとめ
マーガレットは、切り花をはじめ、ガーデニングなどでも楽しめる汎用性の高い花です。切り花として鑑賞する場合は、余分な葉を取り除くと水揚げしやすくなるので、花持ちが良くなります。また、水揚げが良くなると小さなつぼみも咲くので、こまめにお手入れすることをおすすめします。日持ちのするマーガレットは、花束やアレンジメントなどにもぴったりです。フラワーギフトを選ぶ際は、花のギフト通販サイトのHanaPrime(ハナプライム)をご活用ください。