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春を彩る球根花の代表「チューリップ」は多彩な品種で人気!

童謡としても歌われている「チューリップ」は、老若男女問わず、世界中で愛される花の1つです。レッド、イエロー、ピンク、ホワイトなど、カラーバリエーションが豊富で、春を代表する植物で知られています。花壇やプランターといったガーデニングの定番のイメージがありますが、切り花として楽しめるのも魅力です。そこで、育て方や管理のポイントに加えて、花言葉や豆知識など、チューリップに関するさまざまな情報を紹介します。

「チューリップ」の基本情報

チューリップの基本情報について見ていきましょう。

チューリップの特徴

チューリップは、ユリ科チューリップ属に分類される、球根植物です。

オランダで栽培が盛んなイメージがありますが、原産地はトルコ、イラン、アフガニスタン、カザフスタンなどの国々で知られる中央アジアや地中海沿岸など、広い地域です。花色、咲き方、大きさにいたるまでさまざまな品種があり、その数は5,000~6,000種ともいわれています。

チューリップといえば、スラッとした長い茎の先端に、一重咲きの卵形の花を咲かせる姿を思い浮かべる方も多いでしょう。

そのスタンダードな咲き方のほかにも、八重咲き、フリンジ咲き、レンブラント咲き、ユリ咲きなど、さまざまな花姿があるのが魅力です。

花色は、童謡にも登場するレッド、ホワイト、イエローのほか、ピンク、オレンジ、パープル、グリーンなど、多彩なカラーバリエーションがあります。

チューリップの育て方や管理のポイント

チューリップは比較的簡単に育てられるので、初心者にも向いています。庭植え、鉢植え、プランターなど、さまざまな方法で栽培が可能です。

水はけの良い用土を使い、日当たりの良い場所で育てましょう。

チューリップは秋に球根を植えて、春に花を咲かせるのが一般的です。球根を植えるときは、隣同士を10cmほど離しましょう。花が咲いたら、切り花にして室内で観賞するのもおすすめです。

なお、花が終わって葉が枯れたら、球根を掘り上げて、秋まで保管します。

【チューリップの基本的な栽培方法】
・種まき…-
・植え付け…10月~12月
・植え替え…-
・開花期…3月~5月
・肥料やり…10月~12月

「チューリップ」の花言葉

チューリップは花色が豊富で、色別の花言葉も多いのが特徴です。

全般的には、博愛、名声、思いやり、片思い、恋の告白、望みなき愛、失恋、理想の恋人、などの意味があります。

チューリップの色別の花言葉は次の通りです。

・レッド…真実の愛、愛の告白、愛の宣告、恋の告白
・ホワイト…失恋、失われた愛、新しい恋、新しい愛、純粋
・イエロー…名声、正直、望みのない恋、実らない恋、希望のない恋、高慢、忘恩
・ピンク…愛の芽生え、誠実な愛、恋する年頃
・オレンジ…照れ屋
・パープル…不滅の愛、永遠の愛、私は愛に燃える、気高さ
・グリーン…美しい瞳
・ブラック…私を忘れて
・斑(まだら)模様…魅惑、美しい眼、疑惑の愛

チューリップは色別にさまざまな意味を持つので、プレゼントする際は花言葉を意識してカラーを選んではいかがでしょうか。

「チューリップ」の品種や種類

多彩な品種があるチューリップは、大きく分けると、早生種、中生種、晩生種、原種の4種類で、花姿などの違いにより、さらに以下のような種類に分類されています。

【早生種】
・一重早咲き系…アプリコットビューティー、クリスマスドリーム など
・八重早咲き系…メルローズ、モンテカルロ など

【中生種】
・トライアンフ系…ホワイトドリーム、プロミネンス など
・ダーウィン・ハイブリッド系…ピンクインプレッション、オックスフォード など

【晩生種】
・一重遅咲き系…ピンクダイヤモンド、クイーンオブナイト など
・八重遅咲き系…アンジェリケ、アメージンググレース など
・フリンジ咲き系…ファンシーフリル、クリスタルビューティー など
・ユリ咲き系…バレリーナ、マリーレーン など
・ビリディフローラ系…スプリンググリーン、ハリウッドスター など
・パーロット系…フレーミングパーロット、ガーデンファイヤー など
・レンブラント系

【原種】
・カウフマニアナ系…アイススティック、レディキラー など
・フォステリアナ系…アプリコットエンペラー、ポコロコ など
・プラエスタンス系
・サクサティリス系
・プルケラ系
・フミリス系
・グレイギー系…ロングフェロー、マーメイド など
・リニフォリア系
・その他(アクミナータ、イスタンブールチューリップ など)

なお、チューリップは次々と新しい品種が誕生しています。

「チューリップ」の豆知識

チューリップには「鬱金香(うこんこう/うっこんこう)」の和名がある

チューリップに和名があるのをご存じでしょうか。

それはズバリ「鬱金香(うこんこう/うっこんこう)」です。

この名前は、チューリップの香りがウコンに似ていたことに由来します。

ウコンは、肝機能を増進する作用があると期待される植物で、ドリンク剤やサプリメントなどの原料で知られています。カレーやライスなどの色付けに使用する「ターメリック」はウコンのことです。

なお、「鬱金」の漢字表記は、鮮やかな黄色であることを表します

チューリップは食用として栽培されている

園芸用や観賞用として有名なチューリップですが、食用タイプも栽培されています。

チューリップの球根はデンプンを豊富に含む上、糖度が高く、スイーツ、スープ、ソテーなど、さまざまなメニューに活用できます。そのため、特にオランダでは食用チューリップの栽培も盛んです。

また、花はエディブルフラワーとして、サラダの彩りに用いられます。

なお、食用チューリップは専用品種であり、市販されている園芸用品種とは種類が異なります。

園芸用チューリップは毒性を含むものもあるため、食用には不向きな点に注意しましょう。

まとめ

球根植物といえばチューリップというほど、世界中で親しまれる人気の花は、カラーや花姿にいたるまでラインアップが豊富です。ガーデニングの定番であるのはもちろん、切り花にも活用できます。種類によって雰囲気が変わるので、さまざまなブーケやアレンジメントが楽しめます。

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